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2012年11月18日

ターヤ日記3 仮面の歌姫は無敵だった!!!編

20121102待ちに待ったターヤ・トゥルネン嬢のライブ・アルバム「Act1」…音楽に携わる人間なら必ず聴くべき1枚と言って良いわね。

このライブは、今年3月にアルゼンチンのロサリオにあるTeatro El Circuloで収録されたもの。この会場は非常に歴史ある劇場で、交響曲、室内楽、オペラ、バレエなどの公演が行われてきたけれど、ロック・コンサートは彼女が初めてだそうよ。

しかしながらターヤが舞台に立つ姿は必然であり、あぁ、彼女は前世からずっとここにいたんだな…と納得させられてしまった。

観客が興奮する中、1曲目は最新アルバムからの「Anteroom Of Death」で幕開け。特に凝ったアレンジはなくともこの重厚感は無敵だわ。彼女が歌い出せば、そこはもう既にオペラハウス…背後にどんな現代的な楽器隊がいようともそこは中世になってしまう。

その後も、闇に輝く市から聞こえる様なコーランで始まる名曲「Dark Star」では長身のチェリストとガッチリと対話し、初ソロアルバムからの「I Walk Alone」ではかなりの下の方でリズムを取り、ゆったりどっしりとしたアレンジを披露してくれたわ。オリジナルも良いけれど、この曲本来の意味合いが増した仕上がりになっているのが素晴らしい!

バラードとは言うと俗っぽくて嫌なので敢えて使わないけど「Into The Sun」という曲でターヤがゆっくりと物語を歌い上げると、高い天井を通じてそこから宇宙に繋がる…そんな感じがしてならない。前半ずっと聴いていて驚いたのは、ターヤの中音から低音の響きが以前にも増して重厚になっているということ!"NightWish"時代、骨太サウンドの中で彼女の高音のオペラ唱法が一際突き抜けていたけれど、個人的には中低音の威力が若干増したら良いのにな…などと思っていたの。

しかし、今回のライブアルバムではそのリクエストに応えてくれたかのように、無敵の声を操っていたわ!ボーカルをやろうと思う人は学校に行くより、まずこのアルバムを聴いた方がよっぽど研究のしがいがあるのではないかしら…本当にそう思うわ。

ボーカルだけではなく、バンドもターヤを理解し尽くし世界観をきちんと共有しているのもよくわかるの。当たり前に彼女のボーカルが「どういきたいか」を全員が瞬間瞬間理解しており、ちょっとした細かい部分にも気を配り丁寧に作品を作り上げているのには脱帽。これこそ本当に「バンド」と言えるのではないかしら…ターヤもようやく良い仲間に出会えて良かった。

しかしこういうアーティストがトップを走っていれば、後に続く若者達もレベルが高くなるのは当然だわね。久々に熱くなる音源を見つけたわ!今回のアートワークも大変素敵で、ターヤが光の糸…多分これは音を表現しているのかもしれないけど、翻弄され、操り、放つ様は実に美しい。オペラ座の歌姫は今日もどこかで長い物語を語っているのだろうか…今度は彼女と直接会って話がしたい、心からそう願う。

あ、丁度このレヴューを書いてたら、このLIVEのBlu-rayが届いたので近々にご紹介するわね!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2)