MisaHarada

2017年07月01日

HAT MANIA日記1 misa harada編

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今回で2回目の開催となる日本橋三越本店のスペシャル・イベント「HAT MANIA」…三越バイヤーセレクトによる老舗ブランドから個性的な若手ブランドまで厳選された20ブランドによる帽子の祭典よ。

前回は創業1940年の老舗maximさんが手掛けたオリンピックやJALなどの歴史的帽子の展示もあったりしたのだけれど今回はイギリスの「ロイヤルアスコット」をテーマにしたモディスト陣の作品の展示・撮影スペースなども設けられ華やかな雰囲気に。

実は私、帽子好きが高じこのイベントで敬愛する原田美砂さんのブランド”misa harada”を担当させて頂いたの。ミサさんの2017年SSのテーマは海中の世界を表現した「Under Water Love」・・・前回ご紹介させて頂いたけれど、会場はビーズで出来た美しい南国の鳥のアップリケのパナマ帽やハンドカットされたスパンコールの花があしらわれたラミー・ストローハット、入手困難なノッテド・サイザルのワイド・ブリム、更に波をモチーフにした優雅な曲線のヘッドドレスなど、リゾート感がありながら非常にエレガントで日常でも取り入れられる作品も盛り沢山。

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今回は通常ドレスとセットになっている美しい大輪の花のヘッドドレスが単品で販売という特別企画もあったりして皆足を止められ溜息を漏らしていらしたわ。最終日迷った挙げ句、大きなリボンにチュール付きのヘッドドレス「THAMES」と高級天然素材のシナマイにビーズの花を縫い付けたキュートなベレー「DORY」をお迎えする事にしたの…やはりミサさんの帽子の魅力には抗えるはずもなく・・・。

会期中様々な作品を身につけさせて頂いたのだけれどミサさんの作品を引き立たせるための洋服やメイク、靴選びは慎重に行ったわ…彼女の作品の世界観をどう表現すべきかで興味や購買意欲などに大きく影響してしまうから。

作品の説明をする前にまずビジュアルは重要…ギャルソンのロングスカートにバックにネクタイを垂らした細身のシルエットのブラウス、レースのワンピースなど、百貨店と言う事もありモダン且つエレガントさを心がけるようにしたの。しかしながらミサさんの帽子はドレスアップしても逆にラフでもキッチリ決まる…それだけパッと被ってもラインが確実な所に来るような計算されたデザインであり、どこか男気のある中にあるエレガンスさがあるからカッチリ締まるしポップで可愛らしい…さすが!!としか言い様が無いわ。

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来場者の方はそれこそ帽子を作る職人さんから帽子好きのご婦人、更に帽子に興味はあるけれどどれを選べば良いかわからないという方まで幅広かった…ミサさんの作品の力の素晴らしさは理解していたけれど、その色遣いやデザインだけではなく、そこに宿る思いこそが女性達の美しい部分を引きだすのだと改めて痛感…本当に帽子は奥が深い・・・!!会場内は他にも素晴らしいモディストの作品が所狭しと咲き乱れていたので、次の機会にご紹介させて頂くわね!!

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2016年11月04日

MISA HARADA日記3 海の香り漂う展示会にて・・・編

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当ブログでお馴染みの帽子デザイナー原田美紗さんのブランド『MISA HARADA LONDON』2017年春夏展示会にご招待され早速初日にお伺い。

MISAさんは素敵なレースのワンピース姿で登場・・・6年前にお会いした時と変わらず可憐で笑顔が印象的だったわ…ご本人と関係者の方々にご挨拶後、展示会場であるギャラリーに並べられたMISAさんの新作とご対面!!

今シーズンのテーマは「Underwater Love」・・・海や砂浜、花や鳥などがモチーフとなり、それはそれは色鮮やかなコレクションが会場を華やかに彩っていたの。

これまでのMISAさんの作品は女性らしさの中に尖った部分を秘めているという印象が強かったのだけれど、今回はガラッと変わり軽やかで自然体。ご本人サーフィンをされると聞いていたので、きっと海や海中の中に息づく生命体、太陽や風などを作品に投影されたのかもしれない・・・と思いながら、ひとつひとつじっくり拝見したわ。

パナマ帽にフレンチレースや蜂の巣のようなベール、鮮やかな配色のスパンコールで出来た鳥のアップリケなどポップな作品が目白押しよ…どれもMISAさんらしさ満載で飾って置いても楽しくなってしまうし、実際被ってみると相も変わらず頭にしっくりはまる被りやすさ。

20161104ヘッドドレスも同様に楽しい色遣いで、中でも特に目を惹いたのは「ANEMONE」というガチョウの羽で海のロイヤルブルーと珊瑚のオレンジを表現したヘッドドレスね。

身につけるとアフロの様に見えるのだろうけれど、この配色の美しさと華やかさは海の中で輝きを放つ珊瑚そのもの。ブランドのタグにも使われているMISAさんが撮影した線香花火の燃え上がった瞬間の美しさをも彷彿とさせるわ。

今回帽子自体に使われている青は所謂ブルーではなく、シアンの優しい色合いに近くて上品なのよ。

ストローハットでこういう色合いを出すのはなかなか難しいのではないかと感心していると、関係者も同じくこの青の美しさに魅せられたそう。

20161102今シーズンはMISAさんとイラストレーターの及川キーダさんとのコラボレーションもあり、キーダさんがアクリル絵の具で直接帽子に描き込むというオリジナル作品が登場よ。

会場ではライブ・ペインティングのパフォーマンスが行われペインティング中も気さくにお話させて頂けて楽しかったわ。

手描きのお帽子というのは希少価値だし、キーダさんが描き出すこれまた鮮やかな色合いは今回のテーマにぴったり…意外にも彼女とはあるミュージシャンが共通のお知り合いだったりして御縁を感じてしまった。

東京はこれから冬を迎えるけれどMISAさんワールドは海の香りが漂う夏全開!!次にお迎えする帽子はどれにしようかしら・・・楽しみ。

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2016年10月18日

MISA HARADA日記2 直感を信じて、進め。編

20161009帽子コレクションを始めるキッカケとなったブランド「MISA HARADA LONDON」の帽子デザイナー原田美砂さん。

MISAさんの作品については何度かピックアップさせて頂いているけれど、彼女が英国を代表する帽子デザイナーの地位を確立するまでの経緯は誰もが知りたいことなのではないかしら?

そんなパワフル且つ人間らしい一面を垣間見る事の出来る自伝的エッセイ…「直感を信じて、進め。」を改めて読み直してみたわ。

丁度この本が発売される前、ご本人にお会いする機会を得たのだけれど本当に華奢で素敵な方だなという印象が残っているの…でも作品のオリジナリティは言うまでもなく、その男気溢れる潔さやフェミニンさには今も惚れ込んでいるわ。

10代で「海外で一旗揚げてやる!!」とロンドンに…そこから「帽子デザイナーとして成功する!!」という目標を達成するまでの努力や行動力、そして信念は並外れたパワーに裏打ちされているのよ。

読み進めていくうち女神の前髪を掴む人は目標へのベクトルが揺るぎないのだなと痛感…階級制度が色濃く自己主張がスタンダードという保守的なイギリスで外国人である彼女が、フィリップ・トレイシーなど数々のアーティストを送り出した名門ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学ぶ権利を取得し、更にデザイナーとして仕事をしていく事がどれほど大変だったか想像もつかない。

虐めに対してもユーモアで返し自分の考えをきちんと相手に伝えるという”郷に入れば・・・”をきちんと実践…全ては自分の毎日のお洒落にプラスαになる良質な帽子を提案する為の「自分のブランド」…そして「帽子文化を絶対廃れさせない」という信念。

人生面白いもので何かに突き進んでいる時は敵も現れるが強力な指導者も登場するもの・・・家族などのプライベートな問題もタイミング悪く起きてしまいがち…それらを乗り越えることで精神力も鍛えられていくのよね。

パワーを持つ人の周りには同じ周波数の人が集まるし己の道を切り開いていけばチャンスを得る事が出来る…本編で彼女自身「ものを作る人は孤独であり二兎を追うことは出来ないと痛感した時期があった…」と語っているのだけれど、まさにその通りだと思う…でも信念を貫き走り続けて行くことは本当に素晴らしい事だわ。


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2015年02月11日

MISA HARADA日記1 出会い編

20150213aいつもよりワンランク上の自分を演出する素敵なアイテムといえば…「帽子」ね。

日本人帽子クリエイターの中でも崇拝者の多い「MISA HARADA」。このブログでも以前ピックアップしたけれど、以前彼女が来日するタイミングが合い、伊勢丹新宿本店に駆けつけたことを思い出したわ。

当時、伊勢丹でシーズン毎の新作が展示されており、この日設けられた特設会場でも、普段なかなか見ることの出来ないコレクションが一同に介していたわ。この時はAWの渋めの色が際立つ限定品も出展され、シックなMISAワールドが展開。

お気に入りのレパード柄のハンチング”PALMA"を被り芸術品の数々を見つめていると、全身を黒で統一した女性が自分に語りかけ・・・と思ったら、なんとミサさんご本人!!凄くスレンダーで笑顔が素敵な、しかも想像した通りの良い声をお持ちの美女だったわ。これがミサさんとの初対面の思い出よ。

20150213bその時は思わず「帽子の被り方を教えてくさい!」という言葉がポロリと出てしまったの。するとやや斜めになっていたツバを正面に近い方向に向け「こんな感 じは?」と、提案して下さったわ。やはり作った本人は帽子と被る人間の最も美しい接点を理解しているのだなぁと痛感。彼女の作品をずっと追い続けていたか らかもしれないけれど、なんだか初めてお会いする気がしない・・・なんとも不思議な感覚だったわ。

初日ということもあり、あまりミサさん を独り占めしては迷惑になるので再び作品を鑑賞していると、女性達が次々と訪れ試着を始めたわ。ある女性が自分の帽子を見て「あ、お揃いですね。」と声を かけて下さったので、ついつい興奮して被り心地の良さや合わせやすさを語ってしまったの。その女性は凄く似合っていたし、何より笑顔がキュートだった。不 思議なもので、MISA作品は身につける人をよりフェミニンに且つ知的さを引き出してくれる気がする。きっとそれは作品に投影されたMISAさんの生き様 が反映されているからなのかも・・・。

こうして作り手がファンと密に触れ合い、お互いの表情を見つつ作品を嫁がせていくというのは、最も 理想的だし大切な事だわ。ここまでの地位を築きながらも、そのスタンスを守り続けるミサさんはやはりプロフェッショナル!彼女の自叙伝も出版されて大分経 つけれど、改めて読んでみたいものだわ。イギリスと日本の架け橋の1人であるミサさん・・・”ミューズ・オブ・ハット”と銘打って、今後の活躍にますます 期待よ!

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2014年01月21日

帽子日記2 MISA HARADA編

20140117MISA HARADA…彼女の生み出す帽子の美しさに魅せられたのは2008年のこと。



それまで秋冬合わせて10個ほどの帽子を持っていなかった購買心に火をつけたわ!

仕事の合間に帽子専門店のCA4LAやパピヨネ、ルシェルブルーといったセレクトショップを歩き回り、いかに彼女の作品が手に入りにくいかを思い知った…恋にも似た激情を秘め探し歩き、ようやく自分のスタイルに合った作品をゲットしたの!

自分の丸顔をバランスよく見せる色や形を限られた点数の中から探すのは至難の業だったわ。



なにせ彼女のデザインは点数が少なくて、試着から手を離した瞬間に獲物を狙うが如く男性がかっさらって行くという始末なんですもの。入荷した先から完売という驚異的な競争率の高さ・・恐るべし!



MISAはロンドンのロイヤルカレッジオブアートを卒業後、エリザベス女王在位50周年記念式典のパレード用の帽子を始め、ジャネット・ジャクソン等数々のアーティストやセレブの作品を手がけているそうよ。かぶった瞬間に頭の形が綺麗に見えたり、各ラインポイントとなる装飾が粋で可憐なの。



特に大振りの花のモチーフは彼女の代表的なデザインで、ハリウッド女優のような華やかさとメンズライクなクールさが見事融合しているわ!今回入手したのは2010年秋冬コレクションの「BLANCHE」と「PALMA」



前者はクラシカルな雰囲気でありながら被るとモダンで、縁の部分が女性の目を際立たせてくれるの。シンプルなジャケットに合わせたら素敵かも。後者は上品なヒョウ柄ハンチングなんだけど、べっ甲のアクセがポイントよ。どちらにも共通して言えるのは、頭の形に吸い付くようにはまる"オートクチュール"的な造作であるという事ね。



帽子がこれほど身につける人の気持ちを高揚させ、服や他のアイテムを活き活きさせる存在であると認識させてくれたMISAは、間違いなく日本を代表するアーティストだわ!

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