ManOfSteel

2014年02月19日

マン・オブ・スティール日記2 作り手の醍醐味編

20140216米の映画関係者の間で話題になっていた映像をご紹介しましょう!

それは昨年公開のザックスナイダー監督作品「Man of steel」の主役が目覚めて空に飛び出すシーンを16ヶ月の赤ちゃんが見た時の様子をvideoに収めたものなのよ。

勿論、この作品の事など分かるわけも無く、ただ感覚的にとらえた赤ちゃんの様子なんだけど、これがとても純粋で感動したのよね。

瞬きも少なく、ひたすらスーパーマンと同期しながら画面に引き込まれる子供のリアクションはコンテンツの作り手として嬉しい限りなのよ。この、感動の原点的な部分を感じたいがためにエンタテインメントは存在するのよ。

一見すると何の事はない子供のリアクションだけど、これがとても大切なのよね。この感覚を作り手は忘れてはダメね。

ちょっと話はずれるけど、子役のリアクションって特に日本の場合は大人が考えた子供の演出になってて、決して子供の反応じゃないのよね。演出家や監督、脚本家は子供に限らずもっと観察力を身につけなさいと言いたいですね。

いずれにせよ、ピュアな感動とは何かを思い出させてくれる映像でした。


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2013年09月07日

マン・オブ・スティール日記1 リスペクト&ビルドな快作!編

20130906今夏は「パシフィック・リム」「スタートレック/イントゥーダークネス」等、本当に待ちに待った映画の公開が目白押し!そしてザック・スナイダー監督の「マン・オブ・スティール」も楽しみで仕方なかった1本よ。

ブログでも「300」「ウォッチマン」「ガフールの伝説」をはじめとする彼の作品を紹介してきたけれど、その類い希なる感性には毎回ノックアウトされっぱなし。そんなスナイダー氏が「スーパーマン」に挑むのだから、どんなに濃度の濃い作品が生まれるだろう・・・と去年から期待に胸膨らませていたのよね。そして、やってくれました、見事にスーパーマンの苦悩と葛藤を見せてくれたわよ!

初期のアメコミ映画は、原色でベタ塗りされてきた様な映像と単純なストーリー展開でコミックらしい部分を強調してきたのよね。でも近年「バットマン」3部作や「アイアンマン」をはじめとする作品等に見られるように、ストーリーを掘り下げ、奥行きのある人物描写をすることでテーマをずっしりと伝えているわ。

そういった制作陣のオリジナルを守りつつリスペクト&ビルド的な試みからアメコミ映画は著しい変革を遂げ、今やその地位は不動のものに。そしてその最新作である「マン・オブ・スティール」、単に「スーパーマン」の物語では無く"鋼鉄の男"と表現した所以は、本編を見終わったあとにじわじわと伝わって来るわ。スナイダー氏が描くスーパーマンは空を飛び人助けをするヒーローではなく、故郷や同胞、家族愛を尊び、己の宿命に翻弄されながらも生命をかけて未来を切り開いていく、本当に強くて優しいヒューマンよ。

ボロボロにもなるし、感情的に怒ったり泣いたりもする・・・そんなヒーローらしからぬ人間臭いところがリアルに描かれ、見ている側がよりシンクロ出来るの。物語はスーパーマンの故郷クリプトン星が崩壊の危機を迎え、彼の両親がクリプトン星の全てのを息子に託して地球に送り込むのよ。スーパーマンは地球の養父母にクラークと名付けられ大事に育てられるけど、その特殊な能力に気づきやがて自身の使命を知ることに。

そんな時、クリプトン星で父と対立していたゾッド将軍が彼を追って地球へ到着するの。彼はクラークの持つクリプトン星再興のためのデータを奪おうと、地球を混乱の渦に。ゾッドを阻止すべく、スーパーマンは遂に立ち上がる・・・!という内容よ。

スーパーマンを演じるヘンリー・カビルは、全身から漲る誠実さとそのルックスで、スーパーヒーローを演じるべくして生まれたような役者。「プレミアム・ラッシュ」でヒールを演じたマイケル・シャノンのゾッド将軍は見事はまってるし、特に素晴らしかったのはスーパーマンの母を演じたアィエレット・ゾラーね。

スナイダー作品ではお馴染みの"強い女性"が常に登場するけれど、その存在感と描写が実に素晴らしい。見所は日本の漫画からインスパイアされた、スピード感溢れるアクションシーンや鉄をモチーフにした特殊効果など様々ではあるけれど、個人的にはスーパーマンが自我に目覚めたシーンで、ハンス・ジマーと12人ドラマーのオーケストレーションがシンクロする様は鳥肌ものよ。

もうひとつ忘れてはいけないのが、物語の世界観を深める通信機などの小道具と衣装ね。とにかくデザインが秀逸で、無駄の無い未来らしさと美しさ…なによりそれらを違和感無く着こなす役者の力量に天晴れ!としか言いようがないわ。故郷を愛し守ろうとしたスーパーマンとゾッド将軍…この2人の考え方は異なれど思いは同じ。そこから生じた亀裂は計り知れないけれど、それぞれの愛は深かったわ。

果たして自分が今自分の故郷に対してそこまでの愛情を持てているのか、自分が存在する事で何が出来るのか、そんな風に考えたことがあっただろうか・・・と自問自答してしまった。たかがアメコミ映画と侮ることなかれ!脆い鎧を身につけていたとしても、鋼鉄の様な強い意志を持って生きて行かねば・・・そう強く感じた快作よ!

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2013年06月29日

ハンス・ジマー日記2 12人の強者編

20130628映画「Man of steel」の音楽担当は、今ではすっかり有名になったハンス・ジマー…単なるオーケストラによるシンフォニックだけじゃなくて、いつも奇抜なアイディアで音の想像神と言っても過言では無いわね。

例えば、Batman最新作「The Dark Knight Rises」では、一般から公募されたノイズや音源をアンサンブルとして効果音にMIXしたり、他の作品では楽器を一つの響板として利用したりとか、音作りに対してのセオリーがなく、純粋に音そのものをいつも探求してる素晴らしい作家よ。

彼の影響を色濃く受けてるのがNIGHTWISHのリーダーのツォーマスで、特に近年では同格レベルまで達してるわよ。

そして「Man of steel」ではあるシーンのためにスタジオに12人の個性豊かなドラマー(懐かしいシーラEもいた)を集めてレコーディングが行われたよね…その様子がオフィシャル動画で公開されていたのでご紹介。

知らないと何で12人同じリズムを叩かせて意味があるの?と思うかもしれないけど、同じリズム譜でドラマーによってマシンのようにジャストだったり、ビックビート的なのりだったりと全然違うのよ。

12人のドラマーがサラウンドでたたき合う音が独特のグルーブ感を生み出してこれぞダイナミックレンジって感じになると想像できるわね。例えば違うメーカーのドラム音源を12種類使って同じルームでシミュレートしてダメなのよ…こればっかりわ。

ここで収録されたされた音は最新のドルビーシステム「Dolby Atmos」を利用すると本当に驚きの音響空間で圧倒されるハズよ。残念だけど日本にはこのシステムが導入されてる劇場はないので、米で本物のIMAX(国内IMAXとは違う)でDolby Atmos仕様で是非堪能したいわね!

そして、もっと大事な事…一連のハンス・ジマーのプロジェクトに参加してる若手のスタッフは将来有望ね、理屈よりも直接感覚として得たものは必ず強力な武器になるもの…そのような現場が無くなった日本の若手はプラグイン知識ばかり豊富で実戦レベルでは何ともな事になってるから残念。

あ~早く見たいなハンス&ザックの「Man of steel」!!!



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2013年05月22日

宣伝日記2 ポスターの役割編

20130521近年の米系作品の特徴として、公開半年ほど前に意味深なポスターをリリースし、約三ヶ月前から様々種類のポスターを発表する宣伝方式が主流となりつつあるわ。

米で間もなく公開される「Man of steel」スタートレック:イントゥ・ダークネス」もそうだけど、予告編のVersion Upと同期させながら主人公やそのメインキャストの個人ポスターが緊張感を高めるようにネットを中心にアップされていくのね。

面白いのは、Officialだけじゃなくて、ファンメイドのポスターも素晴らしい作品が次々に発表されて、パブリックなエコシステムで相乗効果を上げてる事ね。

オフィシャル系では謎めいた表現から段々、確信に迫るデザインになってくるし、そのどれもが宣伝物としてだけでなくアートとして抽象的な力も十分持ってるから素晴らしいのよ。日本は未だに作品関係者のクレジットだらけでデザインセンスは数十年遅れてるわ。

ポスターをリリースしながらファンの反応を見て細かな修正を施して次に進む…映画の2時間ではおさまらない想像的な部分を刺激する手法は前パブから後パブへとつながり、切れ目の無い世界観を提供し続けわね…もちろんその前提条件としてのクオリティは無論ですけどね…フフ。


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2013年05月07日

ハンス・ジマー日記1 マン・オブ・スティール編

20130508ザック・スナイダーによる新しいスーパーマンこと「Man of Steel」…その音楽を担当するのが巨匠ハンス・ジマーよね。

前回の映画ではジョン・ウィリアムズ作曲だったけど、新作ではあのフレーズは一切使われていなくて、全てがNEW!!


そのテーマとも言える「An ideal of hope」がクラウドで先行リリースされたので早速お届け!いい~感じよ…フフ。

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2012年12月10日

アンドレア日記 日本幼稚化反対編

20121240ネット見てたら来年公開で現在制作中のザック・スナイダー監督の「Man of Steel」とトム・クルーズ主演最新SF作品「Oblivion」のポスターが発表されてたニャー。

どっちも無駄なテキストはなくて、必要最低限な情報しかないし、とてもデザインやテーマに重量感があって、どんな作品なんだろうって、色々想像させてくれる素晴らしいポスターだニャ。

それに比べて最近の邦画のポスターは最低だニャーよ!

どこもかしこも文字ばっかりで、主人公が微笑んでて牧歌的な背景で・・タイトルもちょっとひねった出来の悪いコピーみたいな・・そんなのばっかし。

ママに聞いたらクライアントが情報を全て出し切るのがベストだと勘違いしてるから文字ばっかりでそれも目立たせようとするのだ…って。

何でもかんでも優しくしてわからせてあげないとって思ってるクライアントってレベル低いんだニャ。

最近の日本はどんどん幼稚化してるけど大丈夫なのかミー達も心配だニャー。

想像力を退化させるのが狙いなら本当に日本は良質なコンテンツを作れる人がいなくなっちゃう。

エンタメが売れないじゃなくて売れる作品を作ってないからダメなんだニャー!

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