Lemonade

2017年04月08日

ビヨンセ日記4 Lemonade編

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改めてビヨンセという女性の凄さを思い知らされる…前作「ビジュアル・アルバム」ではその音楽性やメッセージ、ビジュアルだけでなくエンターテインメントとは何ぞやという事を突きつけられた歴史的な作品だった…今回「Lemonade」は更にビヨンセという女性の生き様を満遍なく見せてくれた上にリスナー側に「女性陣、どうなの!?」と強く問いかけてきたわ。

この「Lemonade」…リリース直後は、彼女の夫Jay-Zの浮気がテーマになっているという点がピックアップされたり、リリース直前にHBOのスペシャルプログラムで全曲放送されたりと話題性としてはこれ以上ないほど…夫の浮気に傷付き怒りながらも己のルーツを辿り、そこから黒人問題を提起していく姿は戦士そのものよ。

ケンドリック・ラマーも参戦しており、彼のこれまた怪作である「To Pimp a Batterfly」同様そのメッセージは強く、そこに「世の女性達よ、立ち上がれ!!」というメッセージがプラスされているわ。

楽曲的には前作の方が好みではあるけれど今回はそのビジュアルと歌詞が兎にも角にも強烈!!…もともとタイトル「Lemonade」は、90歳の誕生日を迎えた祖母が「人生が酸っぱいレモンを指しだしたら、甘いレモネードにして飲めばいい」という言葉から生まれたそう…これはまさに人生の女性の大先輩からの大きな啓示ではないだろうか。

個人的にビヨンセのアルバムの中でも彼女の変化を大きく感じ始めたのはアルバム「I Am…Sasha Fierce」かしら…「Single Ladies」や「If I Were aBoy」は素晴らしい作品ではあれど女性ならではのそのテーマが重く引っかかってきたのよね。

この年Jay-Zと結婚となり普通なら幸せ全開の作品を発表するかと思いきや、この重さは・・・?と…どことなく心配に…そして新作・・・いやはや、心配は的中してしまった…でも表現者は自分を切り出してなんぼ、根底に根付く感情を投影させてなんぼのものであり彼女がその苦しみや痛み、怒りを作品で昇華させたのは当然のこと…ましてやアーティストであり、ビジネスマンとしても成功している2人に歪みが出来るのは仕方の無い事で・・・でもその中でビヨンセの一途な思いが見え隠れしていることには好感が持てたわ。

20170403女の直感で愛する人のよそ見に気付いた後、怒り、謝罪の言葉に無感情になり、虚しさを感じる…ようやく赦し前進しようと歩き出す、そんな彼女の一大叙事詩とも言える「Lemonade」・・・実にお見事です。

中でも特に気に入っているのは「Hold Up」ね…このビデオでのビヨンセはとにかく可愛らしいの。

ロベルト・カバリの色鮮やかなドレス姿にバットという驚愕的な出で立ちで、手当たり次第車や様々なものを破壊していく…でもその表情は爽快でどこか狂気に満ちているのが良いわ…女性なら誰でも1度はやってみたい!!と思うシチュエーションではないかしら。

間もなく双子を出産するビヨンセ・・・知的で毅然とした立ち居振る舞い、留まることを知らないパワーと美しさ、完璧な仕事ぶりと非の打ち所の無い”女の中の女”であることは間違いない…そんな彼女が今回少しだけ脆い女性的な部分を見せてくれたことは、ちょっぴり嬉しい気がするわね。

さてさて、母としても更にパワーアップする彼女…今度は聖母として君臨し新作を送り出してくれるかもしれないわ…自分も6インチヒールで戦わねば・・・ガクッ。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2)