DC

2017年03月15日

ワンダーウーマン日記2 秘密が見えてきた編

20170305そろそろ公開日が近くなってきた「ワンダーウーマン」…その最新予告編が公開されましたのでご紹介。

昨年夏の最初の予告編でガル・ガドットの見事な剣さばきに圧倒されつつも、その剣や縄、ブレスレットにどんな謎があるのかとても気になっていましたが、今回は彼女のルーツをちょっとだけ見せてくれます。

幼少の頃から戦士として過酷な鍛錬の日常と師匠でもある叔母のアンティオペ将軍の関係、様々な武器としてのアイテムの意味、人間との関わり等が作品の核になっているのがよく分かりますね。

監督のパティ・ジェンキンスは女性ですからありがちな男視点の演出ではなく個人の関係性にテーマがあるのだなと感じ取れる予告編…これは益々期待大ですよ!!…ドン!!ドン!!ドン!!

日本公開は8月!!

【offcial web】
http://wwws.warnerbros.co.jp/wonderwoman/



pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)

2016年09月23日

スーサイド・スクワッド日記 最強にして最凶クイン!!編

20160910「バットマンvsスーパーマン」でのベン・アフレック版で少しテンションの落ちてしまった自分にとっての救いはDC女性ヒーローよ…ガル・ガドットの「ワンダーウーマン」はイメージ通りで大満足だけれど、今一番の注目はマーゴット・ロビーの”ハーレークイン”ね!!

正直アメコミで描かれる彼女にはさほど魅力を感じずジョーカーの横でいつもマスコット的に存在するイメージしかなかったわ…しかし・・・マーゴット嬢演じるハーレーは超ド級のキュート・クイン!!このビジュアルに敵うものなし!!という事で「スーサイド・スクワッド」をツインテールで見にいったわよ。

興行的にも大成功をおさめたこの作品、やはりひとえにマーゴット嬢のキャステイングが大きな勝因であると痛感…物語はアメリカ政府がスーパーマンのスーパーパワーに危惧感を抱いていた頃、突然地下鉄で凶悪なテロ行為が発生。その原因となったのは古代の邪悪な力を持つ魔女エンチャントレス・・・実は政府はその魔力を封じめ利用しており、彼女はその復讐から人類を滅亡させる機会を窺っていたの。

そんな並外れた敵に対抗するには毒を以て毒を制すしかない!!という事で、ベール・レブ刑務所に服役中の極悪犯罪人達が招集されチームを組むことになったのよ…彼らは首に爆弾を埋められ逃亡すれば死、任務を全うできれば減刑という条件で最も危険なミッションに挑むことに。

悪名高きジョーカーの恋人であるハーレイ、娘を愛する父であり強力なスナイパーのデッドショットを中心に、自分の体から炎を出す殺し屋ディアブロ、は虫類の硬い肌を持つキラー・クロック、そして斬った人間の魂を奪う日本刀を武器に戦う志願兵女性カタナなど総勢7人の奇妙な最凶チームが誕生したわ。

悪党がヒーローという視点は大変面白く、どのキャラもそれぞれに濃い・・・けれどやはりどうしても女性陣に目が行ってしまうし男子陣のビジュアルが濃ければ濃いほど人の良さが滲み出て、狙いとしては大成功よ!!

個人的には政府の秘密機関の責任者アマンダを演じた「ヘルプ」でもその存在感をアピールしたヴィオラ・ディヴィスの冷血ぶりがお見事だったわ…しかしながらやはりマーゴット版クインは最高すぎ!!…自分の手荷物を渡され着替えるシーンは何度もトレイラーでアップされていたけれど、その前に鞄を開けて「キャー」と嬉しそうに声を発し着替えを探すシーンが彼女らしさを物語っていて良い。

更に愛するジョーカーを「プリン」と呼び、彼のロゴで作ったチョーカー(シャレじゃないです)を身につけた時、そして彼が死んだと思い悲しく外すシーン・・・ここでも彼女の素直な感情が嫌味無く伝わるのが良かったわ…ジョーカーに再会した時の喜びの表情は瞬殺レベルのときめきでした・・・。

素晴らしいと思う点は多々あれど”直球な思いを表現する”という事が、これほどまでに心を打つものなのだという思い知らされ感動したわ…下手な役者がそれをやれば劇団ひまわりの子役になる可能性は大きい…しかしクインがどんなにぶっ飛んだ性格であったとしても如何にジョーカーを心から愛しているか、彼との時間がどんなに彼女を輝かせているかというこれまでの背景を掘り下げられていたからこその”直球”なのよね・・・お見事。

20160912大きな瞳に2トーンのツインテール、戦いの中でよじれてしまっても美しい赤い唇、そして大好物のジェレミー・スコットのピンヒール・スニーカーがとてつもなく似合って可愛すぎ!!!

と、まあ正気を失うほどのキュートさですが、日本人としてはカタナ女史にも注目…彼女のミステリアスな雰囲気は物語に更なる華を添えていたけれど、最終決戦を前に自分の刀に蕩々と語りかけるシーンは不要だったかも。ただ仮面を取り刀を見つめる彼女の表情と、その背後で他のメンバーが彼女の過去について少しだけ語ればそれで十分だったのになと惜しい感が否めないのよね。

そして最大の注目はやはりクインの彼氏ジョーカー…どうしても演技派ヒース・レジャーと比較されてしまうけれど、ジャレッド・レト版は今作に非常にふさわしいビジュアルで、クインとの男雛女雛ツーショットは最高…ジョーカーは人類の危機云々に興味は無く自分の彼女をどう救い出すかという視点でしか行動していないというのが実に良いのよね。そういったコミカルな部分と、悪党ははなから悪なのでなく人間らしさ故に悪へシフトせざるを得ないというシリアスな部分が押しつけがましくなく描かれているのが素晴らしいわ。

でも最も印象に残っているのは、悪の女神エンチャントレスの儀式的なダンス・・・だったりするかも…選曲も王道ながら効果的でテーマにぴったりだし今年最もホットなラブ・ロマンスを楽しみたい人には自信を持ってお薦め!!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(3)

2016年08月05日

ゴッサム日記2 シーズン2はヴィラン達の目覚め・・・編

20160803シーズン2で益々エキサイティングな展開のTVシリーズ「ゴッサム」…バットマンが誕生する前のゴッサム・シティで、この町を命をかけて守らんとする若き日のジム・ゴードン刑事を中心に様々な人間模様が描かれているわ。

シーズン1ではゴッサムを裏で仕切るマフィアとゴッサム市警の攻防戦が繰り返され、最終的にゴッサムの女王に君臨したフィッシュがその地位を狙うペンギンに突き落とされて水面に消えてしまう。

この悶々とした状況からゴッサムの腐敗は進み、警察内部も同様の状況になっていたわ。そこでゴードンと相棒ブロックは腐敗を一掃しようと立ち上がるの。その一方で同僚のニグマ、ゴードンの元恋人のバーバラは己の中に眠っていた本性に目覚め暴走、ゴッサム市長に名乗りを挙げた資産家ギャラバンは祖先の恨みを晴らそうと幼いブルースを狙ったりと様々なヴィラン達が目白押しに登場。

しかしブルースの真の敵はアーカム・アサイラムを仕切る父の古い友人、ストレンジ教授だったという結末に落ち着いたけれど黒幕はこれから登場しそうよ。

このシーズンではブルースの両親の死の真相が明らかになり、ゴードン達を取り巻く人々が時には敵、時には味方と状況によって変化するのが面白いの…己の目的のためのずる賢い駆け引きを重ねるペンギン、正義を貫くための冷血さを身につけたゴードン、苦しみの結果自己解放を得たニグマ、真実を知る度に傷付きながら成長していくブルース、それぞれが厳しい状況下で間違え絶望しながら自分の心と対峙していく姿は、非常に人間的で魅力的。

ヴィラン・オールスターズの中にMr.フリーズやブリジットなどお馴染みのキャラが登場するけれど、特に印象深いのはのちにジョーカーとなるのではないかと思われる少年ジェローム。たった2回ほどの登場でありながらジョーカー特有の不気味な笑みは怪演レベルね・・・ヒース版ジョーカーにも並ぶ壮絶さよ。

キャスティングの素晴らしさも回を増す毎に唸らされてしまう…怪演といえば忘れていけないのがニグマ・・・オタクな彼が自信溢れるヴィランに変化する過程は一見の価値有りね。一人芝居で善と悪を往き来する様は圧巻!!その映像表現も素晴らしく暗黒面にのまれていく危うさと狂気が見事に表現されているわ。

あまりにもレベルの高い俳優陣とストーリー展開に毎回全神経釘付けだけど個人的に印象に残ったのはブルースの両親殺害を請け負った殺し屋、マローンとブルースが対面したシーンよ…常に死と共に有りながら己の死を願っていた彼は、ブルースが復讐の為に自分を殺すことを期待…しかし彼が手を下さないと悟ると己の手で幕を閉じてしまう…そのやるせなさ、後味の悪さ・・・やっと訪れた解放は彼の望んだ形ではなかったけれど、この事件が後にブルースをバットマンに導くキッカケとなる重要なシーンなのよ。

人間は弱く、時に流されてしまう事も多い…忙しい日常の中ふとそれでいいのだろうかと自問自答した時、浮かんでくるのは己のどんな姿だろう…自分が在りたいと思う形で存在できているだろうか・・・「ゴッサム」を見ていると、そんな疑問が沸々と湧き上がってくるわ。

ヴィラン達もそんな疑問を抱きつつ最終的には自分に正直に生きる事を選べた、そう考えると何とも羨ましいような気がしてくるから不思議よ…彼らは善悪という認識を超えて生きたいように生きている、そう考えるとヒーロー達の正義という信念と同様、力強いパワーを感じずにはいられないわ。

常日頃から思う事だけど、人間は生まれながらにして”悪”ではないと思う…全員が同じラインの上に立たされているけれど、あるきっかけでそこから飛び出すか否かを選択するというだけに過ぎないのかも・・・。人生は短い。ヒーローになるもヴィランになるも全ては自分次第ね…ね、アルフレッド。

【ゴッサムAXNオフィシャル】
http://axn.co.jp/program/gotham/ 

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)

2016年07月30日

ワンダーウーマン日記1 女神の微笑み編

20160717先日の「ジャスティスリーグ」のポスターでもしっかりとセンターを取ってるのがワンダーウーマン

数日前にその第一作目となる「ワンダーウーマン」の予告編がコミコンで公開され『すげえぇ~』と大好評なんですね。

スクリーン初登場となった「バットマン v スーパーマン」では完全に美味しいとこを持ってった感のあるガル・ガドット演じる女神はキャスティングとして完璧。

旧TVシリーズではどこか軽めのキャラクターでリメイク版でもそれを踏襲したのでサクッと打ち切られてましたしね。

でも今回のガル・ガドットは完全にキャラクターを確立させマーベルにおけるキャプテン・アメリカ的な立ち位置に既になってます…今回の舞台も第一次世界大戦下ですしね。

注目は女性監督パティ・ジェンキンス…アマゾン族の王女でゼウスの娘であるワンダーウーマンも女性だけの世界…そこに男の監督ではどうしても女性の心の機微に鈍感な部分もありますから成長するワンダーウーマンの女性的な葛藤がきっと描かれていると期待します。

パティ・ジェンキンス監督ははシャーリーズ・セロン主演の「モンスター」で有名になりまましたが、この「ワンダーウーマン」で更に飛躍して頂きたいですね。北米公開は来年の6月…女神があなたに微笑みます…フフ。

それにしても彼女の登場テーマのリズムがかっこ良すぎる…ドン ドン ドン !!


あ、忘れてました…主演男優はクリス・パイン…スタトレ艦長ですね…うす〜い存在感がワンダーウーマンをの引き立て役で素敵です。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2)

2016年07月29日

ジャスティス・リーグ日記1 魚と話せる超人編

20160716

現在サンディエゴで開催中のコミコン…近年はコミコンから様々な映画やTVの新作情報がいち早く発信されるようになってアメコミその他幅広い層から支持されてます。

今回も「バットマン v スーパーマン」を継承する噂のDC版アヴェンジャーズとも言える「ジャスティス・リーグ」のコミコン用フッテージがサプライズで公開されました。

予告編というよりも新キャラのちょい見せぽい感じなのであくまでも絶賛制作中な映像と思った方がよいですね…監督は勿論ザック・スナイダーで雰囲気はそのまま。

話題の新キャラとしてフラッシュとサイボーグと何故かマニアが盛り上がるアクアマン…あまりアメコミに精通してないのでアクアマンの立ち位置があまり良く分からないのですが、どことなくボケ役的野性味が感じられます。

前作からバットマンはベン・アフレック…ストイック感のまるでないバットマンとアクアマンのやり取りで「お前、魚と話せるのか」…は本来笑いのツボなんでしょうが、そこはノーコメントにしておきましょう。

北米での公開はまだ1年以上先の2017年11月…その間に期待大な「ワンダーウーマン」が来以夏公開予定ですからもう少しDC系の予習をしておかないとね。


pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)

2016年04月08日

バットマン V スーパーマン日記2 大人の事情とコミック回帰編

20160404

キャスティングの件で波乱が巻き起こりファンが固唾をのんでその公開を待ちわびた映画「バットマン V スーパーマン /ドーン・オブ・ジャスティス」・・・自分も固唾をのんだ1人であるけれど、ザック・スナイダー監督ならなんとか纏めてくれるのではという期待を抱いて劇場へ。

マーベル作品は見事な連携プレーでその世界観を創り上げることに成功したけれど、これまでのDC系のヒーローはコミックに忠実なだけで深みが全く無かった。しかし今回製作に参加しているノーラン監督の「バットマン」映画3部作では、普通の人間であるブルース・ウェインが如何にしてヒーローになり得たのかという背景に焦点を当て、同じくスナイダー監督の手掛けた「ウォッチメン」では超人達の苦悩を描ききることで物語の重厚さが増したわ。

更に同監督作品の「マン・オブ・スティール」は、地球を守らんが為に異星人と戦うスーパーマンと地球人との間に確執が生じるなど実にリアルな物語が展開しヒーローがヒーローでいることの厳しさや悲しさ、彼らの感情を深く掘り下げて理解することが出来るようになったのよね。

いよいよDCサイドは重厚路線か・・・という最中にこの2大スーパーヒーローが対決と相成ったわけだから、この映画は今後のDCの方向性に大きく影響してくる作品であることは間違いない…物語は「マン・オブ・スティール」の続きでスーパーマンとゾット将軍との激しい戦闘でNYが壊滅状態になるところから始まるの。

バットマンである大富豪ブルースは、この戦闘で自分の愛する会社や社員を失い多くの犠牲者を生みだした根源はスーパーマンであるとし彼を追う…一方スーパーマンはマッド・サイエンティストであり富豪のレックスの罠にはまりヒーローから人類の脅威となってしまう。そんな八方ふさがりのスーパーマンを支える恋人のロイス、母親のマーサもレックスの陰謀に巻き込まれ理不尽な戦いの幕が切って落とされたという展開よ。

当初危惧感を抱いていたベン・アフレックのバットマンはやはり・・・個人的にも納得はいかず。何せ三部作演者であるクリスチャン・ベールはバットマンとしてのストイックさや知的さ、悲哀、美しさといった部分をきちんと表現していたのだけれどアフレック・バージョンはどうしても着ぐるみ感満載で「レゴ・ムービー」に出てくるバットマンそのもの。

外見は差し引いてもスーパーマンと戦わんとするその信念や肝心な心の推移は感じ取れず、既にスーパーマンにボロ負けよ。しかも執事のアルフレッドは執事ではなく、ちょっとハンサムなメカニック担当の同僚といった風情で緊迫感ゼロなのよね…改めて映画3部作とTVシリーズ「ゴッサム」のアルフレッドの素晴らしさを思い知らされたわ。

大人の事情によるキャスティングでこれだけ影響が出るとなると・・・ファンとしては淋しい限り。しかし冒頭のシーンで両親を殺害されてしまったブルース少年がコウモリに包まれたり(多分冒頭はIMAXを意識した構図)、母親が殺害されるシーンなどは実にお見事!!…今回最大のみどころであるワンダー・ウーマンの登場シーンは音楽もガッチリシンクロしスナイダー節健在!!でほっとしたわ…彼女の雄叫びは出産の時の叫びを想定し発声したものらしいけれど、これがなかなか良いの…「サッカーパンチ」他、強い女を描かせたら、さすが!!のスナイダー監督だわ。

そう言えば音楽を担当してるハンス・ジマーが最近、ヒーロー系の音楽から引退する宣言をしてたけど是非続けて欲しいわね…映画音楽をメロデイ中心からリズム中心アレンジに変革した立役者ですものね。

劇中疑問に思うセリフや展開があったけれど、話の軸を打ち立て活かすべきは役者の力。しかし、メインのバットマンが不安要素である以上、スーパーマンとワンダーウーマンの功績は大きいと言えるかもしれない…エフェクトで声を変え、絶えず目を光らせるバットマンの姿を見ていると、今後またコミック回帰するのかという不安もありつつ、早く大人の事情が過ぎ去ることを祈らずにはいられないわ。この戦い、まずはワンダー・ウーマン一勝…「ワンダーウーマン」は2017年6月北米公開!!

そしてDCのアベンジャーズ版とも言える「ジャスティス・リーグ/Part-1」は2017年11月に、後編「Part-2」は2019年6月に公開予定よ。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)

2015年09月05日

ゴッサム日記1 バットマンは如何にして誕生したのか・・・編

20150902アメコミに興味を持つきっかけとなったのは、クリストファー・ノーランが描いた「バットマン3部作」

この作品がきっかけで単にコミック・ヒーローとしか認識の無かったバットマンが何故正義を貫くのか、彼自身がどれほど苦悩し戦ってきたのか深く掘り下げて知る事が出来たわ。

バットマンはあくまで普通の人間・・・そんな彼が血の滲むような努力をし、自分の財力と仲間達の力で自分の生まれ故郷である”ゴッサム・シティ”を救おうとする姿は非常に人間らしく心を打つ…そんなバットマンの誕生前のゴッサム・シティを描いたTVシリーズ「ゴッサム」が今年の春から放送されているのだけど、これが非常に素晴らしいのよ。

物語はバットマンの親友ともいえる存在、若き日のジェームズ・ゴードンが新米刑事としてゴッサム市警に配属される所からスタート…幼き日のバットマンことブルース・ウェインが映画同様、両親を目の前で殺されるという事件をきっかけに2人は出会うの。しかもその時事件を目撃したのは若きキャット・ウーマンことセリーナという展開もなかなかのもの。

マフィアと警察の癒着や凶悪犯罪、そんなゴッサムを救おうと若きゴードン刑事は相棒のベテラン刑事ハーヴェイと共に数々の事件を調査していくのよ。腐敗しきったゴッサムでゴードンは目の上のたんこぶ的存在だったけれど、やがて彼の信念は徐々に周囲の人間達を動かすこととなったわ。

ストーリー展開も見事ながらキャスティングは稀に見るくらいの完璧さ!!…両親を亡くしその真実を突きとめようとする、芯は強いが憂いのあるブルース少年、そして彼を支える執事アルフレッドの底抜けな強さとブルースへの愛情、それだけでも見所だけれど、悪役として登場するペンギンの狡猾さ、なぞなぞ好きの変わり者の警察職員リドラー、サーカスで旅をし自分の母を殺した少年ジョーカーなど、アクの濃いキャラクター達を実にうまくストーリーに構成し登場させているのよ。

そして彼らを取り巻く母親や取り巻きなども物語に深みを与えているわ…コミックに於いて敵はポップに描かれ、初代バットマン映画でもどのキャラクターもコミカル・・・3部作映画でようやく彼らの憎しみや悲しみを理解する事が出来たけれど、このテレビシリーズで更にその部分をじっくり描いてもらえるので嬉しい限りよ。

この数ある怪優の中で特に異彩を放っているのが本編にだけ登場するギャングの女ボス、フィッシュ…ウィル・スミスの奥様であるジェイダが演じており、その存在感の大きさ、強さは圧巻ね。

ナイトクラブを経営する彼女が毎回個性的且つラグジュアリーなドレスで登場するのも見所のひとつかしら…常にゴッサムのボスの座を狙うフィッシュにとってゴージャスなドレスとヒールは戦闘服であり、敵や味方関係なく欺くその切れ者ぶりは見ていて清々しささえ感じてしまう。

シーズン1後半フィッシュはゴッサムを追われとてつもない行動に出るのだけど、彼女の生きる事への執念、トップになる事への執念、裏切り者を排除しようとする執念には感心してしまいフィッシュこそが最も人間らしい真っ直ぐな生き様を見せてくれているような気さえしてくるのよね…とにかく誰よりも男前!!とにかく毎回見る度にどんでん返しが起き、息をつく暇なく物語にシンクロさせられてしまい目が離せないのよ。

さてさて、バットマンことブルース少年、こんなとてつもない奴らとどう渡り合っていくのか・・・アルフレッドと共に頑張っておくれ!!母は見守っています。

【ゴッサムAXNオフィシャル】
http://axn.co.jp/program/gotham/

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)

2015年07月15日

バットマン V スーパーマン日記1 コミコンで予告編

20150710サンディエゴで大賑わいのコミコンでザック・スナイダー監督スーパーマンシリーズ最新作「Batman v Superman/ドーン・オブ・ジャスティス」の予告編が公開されたので早速ご紹介。

何かと一般的な感覚の方々からヤンヤ言われがちなザック・スナイダー監督…「300」の頃からこれは凄い監督だと感じてピックアップしてきましたが、前回「マン・オブ・スティール」続編となる新作は、なんとあのバットマンなんですね…そしてバットマンを演じるのがベン・アフレック。

キャスティング発表当時から「アフレックだけは勘弁して・・・」的な意見が多く、果たして予告編でその心配を払拭できるかなんですが、見る限りでは払拭できてない感が(笑)

物語としては、前回のお話で街や高層ビル群がスーパーマンとゾッド将軍の戦いによって滅茶苦茶にこわされ犠牲者も多数…そのビル群にウェイン・エンタープライズ(バットマンオーナー会社)もありお怒りになて・・・的な展開のようです。

見所としてはバットマン意外に新キャラで噂のワンダーウーマンが登場ですよ!!…強い女性が大大大好きザック・スナイダーですからきっと、その描写はバットマンより凄いかもしれません(予想)!!

もう一人はレックス・ルーサーですね…超人ではありませんがIQ200の天才でスーパーマンの弱点マテリアル、クリプトナイトに大接近…さてさて、米での公開は来年3月とまだ先なのですが、この個性の強すぎるキャラ達がどのようい絡んでいくのか楽しみです


pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)

2014年06月17日

スーパーヒーロー登録日記 街の平和を守れ!編

20140620

日本でもマーベルやDC系の実写版スーパーヒーロー秀作映画どんどん公開され人気かしてるけど、治安がすこぶる良い日本ではあくまでもコミックの世界…でも諸外国では常に犯罪が此処彼処で発生しているわ。

自分の身を守るのは自分…とはいえ、無防備な所を襲われたらひとたまりもないかも。でも最近そんな弱者を守る為「Allegiance of Heros」(ヒーロー達の忠誠)という自称"正義の味方"チームが米シナシティのスラムをパトロールしているんですって!


この正義の使者達は素顔を隠し思い思いのコスチュームに身を包んでいて、一見するとコスプレマニアに見えてしまうのよね。特撮ドラマさながらのピタピタスーツからはメタボなお肉がはみ出ていたり、ちょっと強度の弱い仮面から素顔が見えていたりと人間味たっぷり!

決して体を鍛えていない一般の市民という雰囲気に好感が持てるの。

彼らは『世界スーパーヒーロー登録所』サイトを通じて登録されてる面々で、チーム編成もきちんとされているわ。武器は手錠と唐辛子スプレー、スタンガンと入手が容易なものばかり。あとは個々の体力と精神力によるものかしら・・・。

この団体のリーダー通称”Shadow Hare”(影ウサギ)は5年以上前からこの活動を開始しており、他州のスーパーヒーローとも提携して犯罪を撲滅すべく戦っているの。今はある犯罪者を追っているそうなのだけど、米の一部の州では仮面を付けることが違法とされる場合もあり、一筋縄ではいかないようよ。

登録所のサイトには現役ヒーローの情報が掲載されているのだけど、特に気になるのはユタ州の”Oni”!その名の通り鬼の面に日本風着物を身につけていて、貫禄も完成度も充分。でも世界の平和を望む彼らの活動は素晴らしいとは思うけど、危険な目に遭うことも有るだろうしサイトを通じて嫌がらせをされることも有るでしょうね。その辺が心配ではあるけど、この志を貫いて是非頑張って欲しいわ!

【世界スーパーヒーロー登録所】
http://worldsuperheroregistry.com/world_superhero_registry_gallery.htm



pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)

2014年02月19日

マン・オブ・スティール日記2 作り手の醍醐味編

20140216米の映画関係者の間で話題になっていた映像をご紹介しましょう!

それは昨年公開のザックスナイダー監督作品「Man of steel」の主役が目覚めて空に飛び出すシーンを16ヶ月の赤ちゃんが見た時の様子をvideoに収めたものなのよ。

勿論、この作品の事など分かるわけも無く、ただ感覚的にとらえた赤ちゃんの様子なんだけど、これがとても純粋で感動したのよね。

瞬きも少なく、ひたすらスーパーマンと同期しながら画面に引き込まれる子供のリアクションはコンテンツの作り手として嬉しい限りなのよ。この、感動の原点的な部分を感じたいがためにエンタテインメントは存在するのよ。

一見すると何の事はない子供のリアクションだけど、これがとても大切なのよね。この感覚を作り手は忘れてはダメね。

ちょっと話はずれるけど、子役のリアクションって特に日本の場合は大人が考えた子供の演出になってて、決して子供の反応じゃないのよね。演出家や監督、脚本家は子供に限らずもっと観察力を身につけなさいと言いたいですね。

いずれにせよ、ピュアな感動とは何かを思い出させてくれる映像でした。


pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)

2013年09月07日

マン・オブ・スティール日記1 リスペクト&ビルドな快作!編

20130906今夏は「パシフィック・リム」「スタートレック/イントゥーダークネス」等、本当に待ちに待った映画の公開が目白押し!そしてザック・スナイダー監督の「マン・オブ・スティール」も楽しみで仕方なかった1本よ。

ブログでも「300」「ウォッチマン」「ガフールの伝説」をはじめとする彼の作品を紹介してきたけれど、その類い希なる感性には毎回ノックアウトされっぱなし。そんなスナイダー氏が「スーパーマン」に挑むのだから、どんなに濃度の濃い作品が生まれるだろう・・・と去年から期待に胸膨らませていたのよね。そして、やってくれました、見事にスーパーマンの苦悩と葛藤を見せてくれたわよ!

初期のアメコミ映画は、原色でベタ塗りされてきた様な映像と単純なストーリー展開でコミックらしい部分を強調してきたのよね。でも近年「バットマン」3部作や「アイアンマン」をはじめとする作品等に見られるように、ストーリーを掘り下げ、奥行きのある人物描写をすることでテーマをずっしりと伝えているわ。

そういった制作陣のオリジナルを守りつつリスペクト&ビルド的な試みからアメコミ映画は著しい変革を遂げ、今やその地位は不動のものに。そしてその最新作である「マン・オブ・スティール」、単に「スーパーマン」の物語では無く"鋼鉄の男"と表現した所以は、本編を見終わったあとにじわじわと伝わって来るわ。スナイダー氏が描くスーパーマンは空を飛び人助けをするヒーローではなく、故郷や同胞、家族愛を尊び、己の宿命に翻弄されながらも生命をかけて未来を切り開いていく、本当に強くて優しいヒューマンよ。

ボロボロにもなるし、感情的に怒ったり泣いたりもする・・・そんなヒーローらしからぬ人間臭いところがリアルに描かれ、見ている側がよりシンクロ出来るの。物語はスーパーマンの故郷クリプトン星が崩壊の危機を迎え、彼の両親がクリプトン星の全てのを息子に託して地球に送り込むのよ。スーパーマンは地球の養父母にクラークと名付けられ大事に育てられるけど、その特殊な能力に気づきやがて自身の使命を知ることに。

そんな時、クリプトン星で父と対立していたゾッド将軍が彼を追って地球へ到着するの。彼はクラークの持つクリプトン星再興のためのデータを奪おうと、地球を混乱の渦に。ゾッドを阻止すべく、スーパーマンは遂に立ち上がる・・・!という内容よ。

スーパーマンを演じるヘンリー・カビルは、全身から漲る誠実さとそのルックスで、スーパーヒーローを演じるべくして生まれたような役者。「プレミアム・ラッシュ」でヒールを演じたマイケル・シャノンのゾッド将軍は見事はまってるし、特に素晴らしかったのはスーパーマンの母を演じたアィエレット・ゾラーね。

スナイダー作品ではお馴染みの"強い女性"が常に登場するけれど、その存在感と描写が実に素晴らしい。見所は日本の漫画からインスパイアされた、スピード感溢れるアクションシーンや鉄をモチーフにした特殊効果など様々ではあるけれど、個人的にはスーパーマンが自我に目覚めたシーンで、ハンス・ジマーと12人ドラマーのオーケストレーションがシンクロする様は鳥肌ものよ。

もうひとつ忘れてはいけないのが、物語の世界観を深める通信機などの小道具と衣装ね。とにかくデザインが秀逸で、無駄の無い未来らしさと美しさ…なによりそれらを違和感無く着こなす役者の力量に天晴れ!としか言いようがないわ。故郷を愛し守ろうとしたスーパーマンとゾッド将軍…この2人の考え方は異なれど思いは同じ。そこから生じた亀裂は計り知れないけれど、それぞれの愛は深かったわ。

果たして自分が今自分の故郷に対してそこまでの愛情を持てているのか、自分が存在する事で何が出来るのか、そんな風に考えたことがあっただろうか・・・と自問自答してしまった。たかがアメコミ映画と侮ることなかれ!脆い鎧を身につけていたとしても、鋼鉄の様な強い意志を持って生きて行かねば・・・そう強く感じた快作よ!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2)

2013年02月22日

ケープドクルセイダー日記 ヒーローの最期編

20130221誕生日にプレゼントで頂いた、ニール・ゲイマン原作の「バットマン最終回」を熟読よ!

表紙は、バットマンの執事であるアルフレッドが彼のマスクを持ち涙をこらえているというセンセーショナルなもの。とにかくビックリするけれど、バットマンの葬儀にキャットウーマンやトゥーフェイス、ジョーカーにゴードン警部、ディック、リドラーとオールスターが次々とやってくるの。

棺の中のバットマンことブルースはそんな彼らの語る思い出話を聞きつつ、自分の葬儀を見ているという設定よ。しかし、これほどの大物キャラクターの葬式って・・・実に斬新で、なかなか思いつくものじゃないわね!

絵柄もアメコミらしい大胆な線画であるけれど、ストーリーの展開が刺激的で色濃い印象よ。葬儀に訪れた参列者は次々とバットマンの思い出を語るのだけど、これが実に面白いの。キャットウーマンは犯罪や戦いから足を洗った後、ペットショップを開業していたわ。

そこに傷付いたバットマンが現れ、傷の手当てを求めるけど彼女はそれを拒否し拘束。やがて彼は出血多量でしに至ってしまう。それが彼女のバットマンに対する愛だと言うのよ!次は執事のアルフレッドの告白なんだけど、これが凄い。

自らメイクをしてジョーカーとなりバットマンの好敵手として登場、しかも友人の役者にリドラーになるよう指示するけど、バットマンにばれてしまったわ。これはすべて両親の敵を討たんとするバットマンの士気を上げさせるためだったのよ!

リドラーはいつものように悪事を働くけどやがて演技は本気になり、精神に異常を来してしまっていたの。彼の正体を知ったバットマンはやめるように促すと、リドラーは発砲…それからジョーカー、ロビン、スーパーマンまでがバットマンの死について語り出すのだけど、一体どれが真実なのかわからないわ。やがて、魂となって自分の葬儀を見ているバットマンの側に殺された彼の母が現れるの!

自分は死後の世界を信じないと言う彼に対し、母は天国にも地獄にも行かない、バットマンだったご褒美はまたバットマンになれることだ、と諭すのよ。

最終的に輪廻転生という形で幕を閉じるので納得がいくといえばいくけれど、それまでの各自の告白がストーリーにテンポを出していて面白い。これなら最終回にふさわしいかもね。

付録でこの物語のラフペンシル、下仕上げのリニア・ブレイクダウン、完成のフィニッシュド・ペンシルの3段階が掲載されているのだけど、ラフの段階で表情が出来上がっているのが凄いわ。鉛筆のままで十分!という神懸かったレベルなので、これを見るだけでも価値があるかも。

今作は4本のオムニバスになっているけど、この最終回が群を抜いているのは仕方ないわね。いや~、しかし日本だと余り思い切ったことは許されないだろうけど、最終回ならドーンとやって見せて欲しいわ!連載時のデビルマンの最終回くらいにね!


pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2)

2013年01月18日

JOKER日記 凶器なる狂気編

20130117以前ご紹介した「バットマン・ノエル」で作画を担当した、リー・ベルメホの絵に一目惚れし購入した「JOKER」…これまた凄いのよ。

表紙はそのものズバリ、ジョーカーの口元!裂けた口から覗く不気味な前歯に、今にも「ヒヒヒ・・・」という不敵な笑いが聞こえてきそうな唇。ジョーカーにとって口は特徴のあるものだけど、これだけで表現するというのも凄すぎるわ。

そしてこの重厚な質感…紙面から重さや温度、香りまでも描き出すベルメホの世界は開かれた!

今作はジョーカーアーカム・アサイラムから釈放されるところから始まるの。右肩を下げやや俯き加減でアサイラムの門をくぐる彼の姿は映画「ダークナイト」のジョーカーそのものよ。どこかおどけているようでも、アサイラムでの日々に対する怒りを感じるのがお見事。

チンピラでジョーカーの部下となるジョニーという男の視点で物語が進んで行くのだけど、ジョーカーに好意を寄せる毒婦ハーレークイーンやお馴染みのトゥーフェイスなども登場し、バットマンは最後の締めに。

ベルメホの描く女性は蠱惑的で、クラウンのマスクがキュートな印象のハーレーは生々しくも美しい女性として描かれているのよ。ストリップの舞台ではそのものズバリ人間の皮をはいだり、巨大冷凍庫で手下を吊された肉と同じように吊したり、たまたま忍び込んだ家の老夫婦のベッドを血祭りにあげたり、とにかく残酷な描写が多く、不謹慎ではあるけど…美しいの。

ジョニーはジョーカーの虎の威を借りる部分もあるけれど、彼を尊敬し、やがて彼の不可思議な行動に怯え、自分に落胆するの。自分が成功する事を夢見て悪夢のループにはまるという、なんだか救いが無い結末ではあるけれど、そんな物悲しさまでが画面からフツフツと滲み出てくるのも素晴らしい。

途中、自分の思うとおりに"行動する"ジョーカーが見せた、ハーレーに縋り涙するシーンは納得させられたわ。人間はどんなに暴虐であっても、ふとクールダウンする瞬間があるわよね。あれだけ残虐な行為を行うなら尚更、その反動で涙だって出るはずよ…その部分をさりげなく見せてくれたのも凄い。

作画的にはベルメホ節ともいえる鉛筆の細やかな描写とアメコミ特有のブロック的なコントラストの強いペン画が混在しているのも見所のひとつよ。印象的にゆっくり見せたいシーンは前者、通常は後者という描き分けがあまりにも自然に共存していて驚かされたわね。格好良いジョーカーを見たい方には特にオススメ!さ、ベルメホの重厚な世界へいざ!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2)

2012年11月16日

ラバーズandマッドメン日記 それぞれの愛のかたち編

20121115バットマン・ノエル」に続きアメコミ第2弾として購入した「バットマン:ラバーズandマッドメン」…これまた表紙の躍動感と色使いが実にお見事なのよ。

アメコミの魅力はやはり色々なアーティストが様々なストーリーを打ち出すという点ね!収集がとにかく大変だけれど、それぞれの個性とそのクオリティの高さにはただただ圧巻よ。

今作では大胆な線描写が特徴的で、ここでもバットマンの人間臭さや苦悩が大胆に描かれているわ。

舞台は、バットマンの働きにより平穏を取り戻したゴッサム・シティ…しかし彼は日々その平和を守る為我が身をすり減らしていたの。執事のアルフレッドはバットマンである主人ブルースの身を案じ、休息を取るよう強引にすすめ、彼もようやくその気に。

そして息抜きに訪れた美術館で、ブルースはある女性と恋に落ちるの!その一方で、己の存在意味に苦悩する凶悪な犯罪者ジャックことジョーカーもある女性と出会い、物語は並行して進んでいくわ。

やがて街の守護者と犯罪者は対決し、ジョーカーはバットマンに出会うことで自分の存在する意味を見出すのよ。しかしバットマンの愛する人は偶然にもジョーカーの魔の手に落ちてしまう・・・かと思いきや、結果的に彼女を傷つけたのは、皮肉にもブルースがバットマンとして生きることを選んだからなのよ。今作ではジャックがジョーカーになる過程が映画等と全く異なる形で描かれており、こういった解釈もありだな!と感心させられたわ。

愛する女性を守りたい、でも愛する街を守ろうとするブルース、バットマンに出会い生きる目的を得るジャック、真相を知らない2人の女性たち…そんな彼らがひとつの円の中でゆらゆらと彷徨っているように見えるけど、実際はバットマンとジョーカーの執着ともいうべき愛の形が一番気になる所よ。

こんな何層にも重なるストーリーがペン画で描かれた骨太なラインと大胆な斜線の影に非常にマッチしていて、コミックというよりはちょっとした小説を読んでいるように思えてくるのが不思議。

"格好良いバットマン"は存在しているものの、ブルースとして自分の生き方に苦悩する様が更に物語に深みを加えているのが凄く良いわ。もし自分がこういった制作に関わることがあったら、果たしてどんなバットマンを描くだろう…幾通りもの物語を作るという形式だけでいえば日本の同人誌が近いのかもしれないけれど、基軸のストーリーやキャラクターを解釈した上でここまでの作品が描き出せるというのは、新たに1本映画を作るのと同じくらいの能力が必要ね。

さて、新解釈ともいうべき作品はあと何冊あるのか・・・お財布と相談しつつ集めていこうっと。


pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2)

2012年11月09日

バットマン・ノエル日記 Xmasに病む…編

20121113アメコミを集め始めたものの、一体何から買ったら良いかわからない…高額な上に立ち読みはおろか一般的な書店に置いていないので「ジャケ買い」から始めるしかないのよね。

この間大好きな「バットマン」のXmasバージョンともいうべき「バットマン・ノエル」をの表紙に一目惚れし購入したの!

拳を握りしめ怒りを露わにするバットマンの背後には天使の彫像、そして降りゆく雪…音や温度や息づかいまでを感じさせる絵画にただうっとりよ。今にも動き出しそう!中を開けると更にビックリなんだけど、いわゆる日本の漫画のコマ割りとは大きく異なり、物語の進行に従い大胆に画面が構成されているわ。

驚異的なデッサン力だけでも十二分に表現されているので凝ったコマ割りはないものの、どのページもただただ溜息が出るばかり。音にすると重厚なオーケストラサウンドとったところかしらね。

物語は「クリスマス・キャロル」バットマン版で、テーマは本作と同じ「人は誰かを救うことによって自らをも救うことが出来るという互助精神の重要さ」を描いているわ。クリスマス・キャロルのストーリーは、クリスマスの夜、守銭奴のスクルージという男のもとにかつての共同経営者だったマーレイという男の幽霊が現れ、これから3人の幽霊が現れるのでこれまでの生き方を変えるように忠告するの。

3人の幽霊は次々とスクルージに過去、現在、未来を見せ、彼が悲惨な最期を遂げる事を暗示すると彼は今までの態度を改め人に優しくするようになったというものよ。今作のスクルージはバットマン、3人の幽霊にあたる人物はキャットウーマン、スーパーマン、ジョーカーという面々なのだけど、バットマンはいつものように颯爽と戦うのではなく、風邪もひくしミスを犯すし半殺しになるし人間臭くて良いところ無し。でもアクシデントの中で色々な事に気付いていくの。

とにかくどのページも開けばキャラクター達が動き出しそうだけど、キャットウーマンが登場する部分は別格の美しさ!彼女が身につけているラバー素材のボディスーツの質感たるや絵画レベルを超越しているわ。歯に至るまでの細かい描写はまるでさっきまでそこに彼らが存在していたかの様なリアリティー。

人間の骨や筋肉、それに伴う皮膚の動きなどがきちんと感じられるように描かれているからこそなせる技なのかもしれないわ。デッサン力って本当に大事なのね。

驚いたことに子供向けに企画された作品で、しかも作画については陰影をソフトにするように心がけたのだそう…この重さ、この作画で子供向けとは・・・これを読んで育った子供は一体どんな大人になるのだろう…ちょっぴり羨ましい。さて、皆さんもXmasプレゼントにいかがかしら?勿論、大人向けでね!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(6)