福ねこ展

2017年05月14日

福ねこ展日記 百段階段に千疋の猫ちゃん編

20170508目黒雅叙園の百段階段で開催されている「福ねこ展」というイベントにご招待されたので、お休みの日に伺ってきたわ。

あの文化財である百段階段と猫とのコラボとなると相当作品自体にパワーがあるか、展示の方法を考えないとありきたりの”和風”テイスト猫展で終わってしまう…あのゴージャス且つ淫靡な香りのする空間にのまれまいと猫達は戦うのか・・・などと思いを巡らせながら会場に到着。

イベントはあちこちで話題になっていたので平日でも来場者は多かったわ。まず目に付いたのは女性客の多さ・・・そして必ず猫グッズをひとつはお持ちの可愛らしい感じのマダムがあちこちでカメラ小僧の如く撮影していたの…そういえば前回この百段階段は撮影の許可が下りなかったのよね。

でも、このイベントでは作品込みで撮影可能になっていたのよ…やはりオーナーが変われば、ちょっと商売っ気も出てくるか・・・などと大人の事情も見え隠れしたりして。

早速、各お部屋に展示された9名のアーティストによる約1000点にも及ぶ作品を拝見したわ…まずは「十畝の間」で可愛らしい猫を神仏化するもりかわじんさんの作品からスタート…所狭しと大小様々、キュートな猫神様達が鎮座し365日毎の誕生日猫たちが空間を彩っていたの…マダム達は自分の誕生日猫を見つけてはパシャッ!!自分も真似して、誕生日猫を探したのだけど、その愛嬌ある表情になんだか他人とは思えず・・・ほんわかした空間を楽しめたわ。

その後も造形作家、小澤安麿さんの歌川国芳の「猫飼好五十三疋」を完全再現した立体作品、人形作家、石渡いくよさんの時代劇にちなんだ猫人形などが続き、当初抱いていた危惧感は展示が進むにつれ増幅。

どの作品もそれぞれ可愛らしさやテーマはあっても、この空間で存分にその魅力を発揮出来るか?と問われれば”否”なのよね。残念な事に猫達は単なる置物と化してしまっていた・・・ニャーン。

20170709ただひとつ異彩を放っていたのは妖怪画でもお馴染み石黒亜矢子さんの「パシフィック・ニャム」!!勿論「パシフィック・リム」の”ジプシー・デンジャー”ならぬ”デンニャー”が描かれていたのよ。国芳のような猫で構成された浮世絵タッチのこの作品、拝見した瞬間に大笑い&(安堵)感心…やはりこれくらいのアイディアとパワーで挑まないとこの空間で息づくのは難しいわ。

アーティスト陣、来場者の猫愛は十二分に伝わって来たけれど、この特異な空間で猫を”魅せる”為には企画や演出は勿論、エンタテイメント性も不可欠ではないかしら・・・さてさて、古の職人たちはこの猫達の様子をどんな心持ちで見守っていたでしょうかねえ。ニャアアアン・・・ガリッガリッ。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)