片野光

2015年10月06日

シェア・スピリット日記 共有する魂編

20151003個人的に気になるブランドは多々あれど、以前夢中になって集めたのは「シェア・スピリット」かしら。

女性らしいラインが特徴のブランド"GRACE"を立上げたデザイナー片野光氏が旅を通じてインスパイアされたものを自身の感覚で表現したんですって。

そのブランド名の通り均等で苦楽を共に分け合う精神・・・それがコンセプトだそう。メディア露出を極力控え、取扱店舗を各都市に1店舗に限定するなど、作品力と行き届いた営業力が息の長さに繋がっているとも言えるかも。

2003年に発表された作品はガンジーやフリーダ・カーロから影響を受けたものが多く、シルクオパールの柔らかな肌触りの生地を使ったカットソーやスカート、インクジェットプリントのワンピースなど、そのこだわりは深いわ…裾や袖が切りっ放しのものが多いけど全て綿密な計算の元に成り立っているの。

色合いは全体的にオリエンタル!!…特にこの年のラインはカーキやオレンジ、グレーなどが多くブッダや浮世絵などもモチーフになっていて日本人がデザインしたというのが納得出来るような、でも色や素材の使い方を見ると日本人の感性ではないような、不思議な作品群なのよ…片野氏が旅先で体感したものをコレクションに反映させたそうで、どちらかと言うと外国から見た日本とでも言うべきかしら。

中でも自分のお気に入りはグレーのコットンブルゾン!!…シンプルながら首回りのデザインとボタンの大きさが個性的で存在感大。何にでも合わせやすいし生地がとにかくしっかりしてるので永く使えて実用的よ。

日本のみならず海外のミュージシャンやスタイリストさん達に支持されているのも頷けるわ…ミリタリーやスチームパンクの様なテイストかと思いきや、アンティークやヴィンテージな色合いで見事な片野カラーに仕上げられているのはお見事ね。流されること無く何年もこのテイストを維持し続けているというのがブランドを確立出来ている所以であることは間違いない。

それにやはり作り手のコンセプトと個性が色濃く作品に反映されてるというのは当たり前だけど重要な事よね…それに長く着てもらおうという姿勢が素材の選別から見て取れるし、各アイテムを通じて片野氏の精神論が伝わってくるようだわ。

最近は特にどこかの成功例に習い、百貨店では同じようなものを並べ立てるという傾向が強いけれど、やはりそれでは生き残れるはずはない。ドカンと売上を伸ばす事だけを考えるのでは無く「シェア・スピリット」のように作品が物を言い根強いファンを獲得して行く方がどれほど息が長く大切なことなのか気付いて欲しいものよね。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)