帽子

2017年07月13日

HAT MANIA日記2 モディスト達の饗宴編

20170704日本橋三越で開催された帽子好きの為の帽子好きによる帽子の祭典「HAT MANIA」・・・大好きな原田美砂さんのブランド”misa harada”も参戦という事でお手伝いさせて頂いたのだけれど他にも個性溢れるモディストの方々の作品が会場を華やかに彩っていたわ。

なかなか持ち場を離れられなかったので足早に試着・・・という状況だったけれど、普段お会い出来ない皆さんとお話をする機会を得られて、嬉しく楽しく幸福感に満ちた時間を得られたの。

まずは老舗の”maxim”…今年で創業77年という歴史的なブランドで、東京オリンピックや万博の制帽などを手掛けているけれど、こちらの伝説的のモディスト大平千鶴子さんは、作品だけでなくご本人の存在感も重厚で素晴らしいのよ。今回お会いするのは2度目なのだけど、そのパンキッシュなヘアとファッションはとてもクールで見惚れてしまう…作品は非常に女性らしく、どこかクラシカルなデザインでありながらアクセントになるモチーフの色合いがエメラルドともブルーとも言えないヨーロッパ的な美しさで、モダンな絵画のよう…今回は帽子についてお話する時間が出来たので、非常に光栄だったわ。

そして個人的に惹かれたのが、これまた青山にある老舗の帽子学校”サロン・ド・シャポー”のアトリエ発の”tete salon de chapeau”・・・チーフの中島千夏さんは柔らかい物腰のメガネ美人。ゆっくりと丁寧に作品の説明をして下さり、全ての帽子を身につけてみたくなってしまう。兎にも角にも可愛い!被りたい!と思う女性のツボを突いた作品が多く、若い方でも年配の方でもたちまちレディになれる…円形の麻の中にお花を閉じ込めたカチューシャ、大きなリボンを後ろに垂らしたキャスケットなど、ユニークな発想の中に可愛らしさと優しさが共存していているのが素晴らしい。

そして、これまたキュートで笑顔の素敵な窪田恵美子さんのブランド”emi kubota”…デザインや色遣いのポップさには目を奪われるわ。エレガントさと遊び心が見事に融合した作品は、飾っているだけでも見応え十分。帽子を飾るお人形には可愛い赤いおちょぼ口が施され、どことなく窪田さん似・・・色のセレクトもさることながらそのフィット感とバランス感は絶妙なのよ。手で創る作品であるからミリ単位での調整はどれだけ神経を研ぎ澄まして行われているのか…高度な技術に裏打ちされた感性の素晴らしさ!個人的に気になったのは、オレンジとブルーの夏らしいツートン・カラーと細やかな装飾の見事なセッションよ。

更にポップではあるけれど、大人の女性がカジュアルにもお洒落にも楽しめる、火の国美人、國廣志保さんのブランド”daep”…今回はピクニックをテーマに日差しの下で楽しめる作品がテーマで、特に気になったのはハンチングよ!水玉柄にサイドに立ち上がったフリルが付いたハンチング、ビジュアルもキュート…丸顔には危険なハンチングにも関わらずピッタリはまったわ…これもやはり國廣さんマジックなのね。

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どの作品も思う事だけれど、やはり作り手の人柄が反映されている・・・モディストの哲学は勿論だけれど、彼ら彼女らの帽子を思うエネルギーが宿っているのよね。ジャンルに関係なく、これこそものづくりの原点ではないかしら。モディストの皆さんは本当に明るくパワフル、そして美しい・・・!!

この空間が華やかな理由は作品の力だけではなく彼らの帽子への愛情が満ちているからなのね…これだけの実力派モディストとの交流も名誉ながら個人的に有り難いのは、帽子作り75年の技術を活かしクリーニングメンテナンスを行っている「クリーンハット」さんとの出会い。帽子の型崩れや部材の劣化などどこに相談したら良いかわからず悩んでいたので、今回お知り合いになれたのは大きな収穫よ。代表の横井真弓さんは可憐な方で、丁寧且つ的確にアドバイスをして下さったわ。他にも水沼輝之さん率いる、型から制作されるカスタム・オーダーの「WABISABISM」はご本人同様、容姿端麗男気溢れる作品で魅了されてしまい…あぁ、もうご紹介しきれないわ!

大事な帽子は長く使いたいもの・・・その為にも彼女のように安心してお任せできるドクターは不可欠…帽子は生きていく上で絶対必要なものではないし、日よけや防寒にすぎないと思う人も多い…手に取り頭に被せた瞬間、着ていた洋服やメイク、髪型までもが変化を遂げてしまうの。そういえば、お客様がこんな素敵な事を仰っていたわ。

「帽子は、自分をワンランクもツーランクも上等な淑女にアップさせてくれる。」・・・なるほど、本当にその通り!!自分が帽子に魅せられたのもその魔力のせいかもしれないわね。ようやく日本でも帽子を身につけることが習慣になってきたとはいえ、セレクトから楽しみ方等々突き詰めるのはマニアの域のように思われがちよね。

もっと気軽にお洒落として帽子を楽しめるようになれば、人生はもっと豊かになれるはず・・・!!その為にも三越さん、是非このイベントを継続して下さい!!

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2017年07月01日

HAT MANIA日記1 misa harada編

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今回で2回目の開催となる日本橋三越本店のスペシャル・イベント「HAT MANIA」…三越バイヤーセレクトによる老舗ブランドから個性的な若手ブランドまで厳選された20ブランドによる帽子の祭典よ。

前回は創業1940年の老舗maximさんが手掛けたオリンピックやJALなどの歴史的帽子の展示もあったりしたのだけれど今回はイギリスの「ロイヤルアスコット」をテーマにしたモディスト陣の作品の展示・撮影スペースなども設けられ華やかな雰囲気に。

実は私、帽子好きが高じこのイベントで敬愛する原田美砂さんのブランド”misa harada”を担当させて頂いたの。ミサさんの2017年SSのテーマは海中の世界を表現した「Under Water Love」・・・前回ご紹介させて頂いたけれど、会場はビーズで出来た美しい南国の鳥のアップリケのパナマ帽やハンドカットされたスパンコールの花があしらわれたラミー・ストローハット、入手困難なノッテド・サイザルのワイド・ブリム、更に波をモチーフにした優雅な曲線のヘッドドレスなど、リゾート感がありながら非常にエレガントで日常でも取り入れられる作品も盛り沢山。

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今回は通常ドレスとセットになっている美しい大輪の花のヘッドドレスが単品で販売という特別企画もあったりして皆足を止められ溜息を漏らしていらしたわ。最終日迷った挙げ句、大きなリボンにチュール付きのヘッドドレス「THAMES」と高級天然素材のシナマイにビーズの花を縫い付けたキュートなベレー「DORY」をお迎えする事にしたの…やはりミサさんの帽子の魅力には抗えるはずもなく・・・。

会期中様々な作品を身につけさせて頂いたのだけれどミサさんの作品を引き立たせるための洋服やメイク、靴選びは慎重に行ったわ…彼女の作品の世界観をどう表現すべきかで興味や購買意欲などに大きく影響してしまうから。

作品の説明をする前にまずビジュアルは重要…ギャルソンのロングスカートにバックにネクタイを垂らした細身のシルエットのブラウス、レースのワンピースなど、百貨店と言う事もありモダン且つエレガントさを心がけるようにしたの。しかしながらミサさんの帽子はドレスアップしても逆にラフでもキッチリ決まる…それだけパッと被ってもラインが確実な所に来るような計算されたデザインであり、どこか男気のある中にあるエレガンスさがあるからカッチリ締まるしポップで可愛らしい…さすが!!としか言い様が無いわ。

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来場者の方はそれこそ帽子を作る職人さんから帽子好きのご婦人、更に帽子に興味はあるけれどどれを選べば良いかわからないという方まで幅広かった…ミサさんの作品の力の素晴らしさは理解していたけれど、その色遣いやデザインだけではなく、そこに宿る思いこそが女性達の美しい部分を引きだすのだと改めて痛感…本当に帽子は奥が深い・・・!!会場内は他にも素晴らしいモディストの作品が所狭しと咲き乱れていたので、次の機会にご紹介させて頂くわね!!

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2016年11月04日

MISA HARADA日記3 海の香り漂う展示会にて・・・編

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当ブログでお馴染みの帽子デザイナー原田美紗さんのブランド『MISA HARADA LONDON』2017年春夏展示会にご招待され早速初日にお伺い。

MISAさんは素敵なレースのワンピース姿で登場・・・6年前にお会いした時と変わらず可憐で笑顔が印象的だったわ…ご本人と関係者の方々にご挨拶後、展示会場であるギャラリーに並べられたMISAさんの新作とご対面!!

今シーズンのテーマは「Underwater Love」・・・海や砂浜、花や鳥などがモチーフとなり、それはそれは色鮮やかなコレクションが会場を華やかに彩っていたの。

これまでのMISAさんの作品は女性らしさの中に尖った部分を秘めているという印象が強かったのだけれど、今回はガラッと変わり軽やかで自然体。ご本人サーフィンをされると聞いていたので、きっと海や海中の中に息づく生命体、太陽や風などを作品に投影されたのかもしれない・・・と思いながら、ひとつひとつじっくり拝見したわ。

パナマ帽にフレンチレースや蜂の巣のようなベール、鮮やかな配色のスパンコールで出来た鳥のアップリケなどポップな作品が目白押しよ…どれもMISAさんらしさ満載で飾って置いても楽しくなってしまうし、実際被ってみると相も変わらず頭にしっくりはまる被りやすさ。

20161104ヘッドドレスも同様に楽しい色遣いで、中でも特に目を惹いたのは「ANEMONE」というガチョウの羽で海のロイヤルブルーと珊瑚のオレンジを表現したヘッドドレスね。

身につけるとアフロの様に見えるのだろうけれど、この配色の美しさと華やかさは海の中で輝きを放つ珊瑚そのもの。ブランドのタグにも使われているMISAさんが撮影した線香花火の燃え上がった瞬間の美しさをも彷彿とさせるわ。

今回帽子自体に使われている青は所謂ブルーではなく、シアンの優しい色合いに近くて上品なのよ。

ストローハットでこういう色合いを出すのはなかなか難しいのではないかと感心していると、関係者も同じくこの青の美しさに魅せられたそう。

20161102今シーズンはMISAさんとイラストレーターの及川キーダさんとのコラボレーションもあり、キーダさんがアクリル絵の具で直接帽子に描き込むというオリジナル作品が登場よ。

会場ではライブ・ペインティングのパフォーマンスが行われペインティング中も気さくにお話させて頂けて楽しかったわ。

手描きのお帽子というのは希少価値だし、キーダさんが描き出すこれまた鮮やかな色合いは今回のテーマにぴったり…意外にも彼女とはあるミュージシャンが共通のお知り合いだったりして御縁を感じてしまった。

東京はこれから冬を迎えるけれどMISAさんワールドは海の香りが漂う夏全開!!次にお迎えする帽子はどれにしようかしら・・・楽しみ。

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2016年10月18日

MISA HARADA日記2 直感を信じて、進め。編

20161009帽子コレクションを始めるキッカケとなったブランド「MISA HARADA LONDON」の帽子デザイナー原田美砂さん。

MISAさんの作品については何度かピックアップさせて頂いているけれど、彼女が英国を代表する帽子デザイナーの地位を確立するまでの経緯は誰もが知りたいことなのではないかしら?

そんなパワフル且つ人間らしい一面を垣間見る事の出来る自伝的エッセイ…「直感を信じて、進め。」を改めて読み直してみたわ。

丁度この本が発売される前、ご本人にお会いする機会を得たのだけれど本当に華奢で素敵な方だなという印象が残っているの…でも作品のオリジナリティは言うまでもなく、その男気溢れる潔さやフェミニンさには今も惚れ込んでいるわ。

10代で「海外で一旗揚げてやる!!」とロンドンに…そこから「帽子デザイナーとして成功する!!」という目標を達成するまでの努力や行動力、そして信念は並外れたパワーに裏打ちされているのよ。

読み進めていくうち女神の前髪を掴む人は目標へのベクトルが揺るぎないのだなと痛感…階級制度が色濃く自己主張がスタンダードという保守的なイギリスで外国人である彼女が、フィリップ・トレイシーなど数々のアーティストを送り出した名門ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学ぶ権利を取得し、更にデザイナーとして仕事をしていく事がどれほど大変だったか想像もつかない。

虐めに対してもユーモアで返し自分の考えをきちんと相手に伝えるという”郷に入れば・・・”をきちんと実践…全ては自分の毎日のお洒落にプラスαになる良質な帽子を提案する為の「自分のブランド」…そして「帽子文化を絶対廃れさせない」という信念。

人生面白いもので何かに突き進んでいる時は敵も現れるが強力な指導者も登場するもの・・・家族などのプライベートな問題もタイミング悪く起きてしまいがち…それらを乗り越えることで精神力も鍛えられていくのよね。

パワーを持つ人の周りには同じ周波数の人が集まるし己の道を切り開いていけばチャンスを得る事が出来る…本編で彼女自身「ものを作る人は孤独であり二兎を追うことは出来ないと痛感した時期があった…」と語っているのだけれど、まさにその通りだと思う…でも信念を貫き走り続けて行くことは本当に素晴らしい事だわ。


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2016年07月21日

帽子日記5 ヘッドドレス編

20160711数年ほど前から趣味で南カリフォルニアの帽子職人さんを通じ、ヴィンテージ・ヘッドドレスを集め始めたの。

主に1940年代から1950年代の北米で使われていたものが中心。

頭に乗せるタイプのものからピンで固定するタイプなど形は様々・・・その色合いの美しさとデザインの素晴らしさには目を奪われてしまう…被って楽しむのは勿論だけどは飾っておくだけでもアートなのよ。

集め始めたきっかけは元々自分が帽子好き、というのが理由だけど当時の女性達の身だしなみであったこの装飾品が時を越え、今なお私達の髪を華やかに彩ってくれるなんてロマンティックだと思ったから…シンプルなワンピースやシャツを身につけてもヘッドドレスを装着するだけで瞬時に可愛らしくゴージャスな印象に変わるのも魅力のひとつだわ。

コレクションの中で特にお気に入りは鳥の羽を染色して組みあわせたハット…”バブルハット”と呼ばれる、被るのでは無く乗せるタイプは、まるで頭から茸が生えたような形状がとてもユニーク…角度によってだいぶ表情が変わるので、その時合わせる服の色やデザインによって羽の方を前にしたりリボンの方を前にしたりするの。

そして非常に珍しいのが、ネットに鳥のモチーフが施されたベールハット…元々ヘッドドレスには前方に顔に掛かる位のネットが付いている事が多いのよね。これは式典などで女性の嘆き悲しむ表情が見えないように考慮されたらしいのだけど、色も長さも柄もかなりの種類があるのよ。

20160712この鳥ベールの場合平面的なデザインなので頭の方をピンで留めて前方に垂らすと面白いかもしれないわ。コレクションの中でも最も繊細でアートな作品なので戸棚に飾ってしまっているけれど、いつかお着物に合わせてみたいと思っているの。

この時代はお花や葉やリボンなど女性らしいモチーフが多く、鮮やかな色目のものばかりと思いきや意外に渋めの色合いものが目につく…ヴィンテージならではの色褪せだけではないので落ち着いた色合いは逆にモダンと言えるわ。こういった渋い配色は昔のレディ達の肌や髪の色にはさぞかし映えたでしょう・・・でも、現代に於いては逆に使いやすくて合わせやすいという利点になっているのが有り難い。

個人的には、夏は渋めな色のヘッドドレスにアメコミ柄のTシャツ、冬はカラフルなヘッドドレスにモード系のワンピースやパンツなどを合わせるつもりなのだけど、なかなかお出かけするタイミングが・・・とほほ。昔のレディ達のエレガントさには及ばないけれど、ヘッドドレスをさりげなく使いこなして近所に買い物に行けるようになったら真のお洒落さんと言えるのではないかしら!!その日までコレクションを増やしていこうっと。

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2015年02月11日

MISA HARADA日記1 出会い編

20150213aいつもよりワンランク上の自分を演出する素敵なアイテムといえば…「帽子」ね。

日本人帽子クリエイターの中でも崇拝者の多い「MISA HARADA」。このブログでも以前ピックアップしたけれど、以前彼女が来日するタイミングが合い、伊勢丹新宿本店に駆けつけたことを思い出したわ。

当時、伊勢丹でシーズン毎の新作が展示されており、この日設けられた特設会場でも、普段なかなか見ることの出来ないコレクションが一同に介していたわ。この時はAWの渋めの色が際立つ限定品も出展され、シックなMISAワールドが展開。

お気に入りのレパード柄のハンチング”PALMA"を被り芸術品の数々を見つめていると、全身を黒で統一した女性が自分に語りかけ・・・と思ったら、なんとミサさんご本人!!凄くスレンダーで笑顔が素敵な、しかも想像した通りの良い声をお持ちの美女だったわ。これがミサさんとの初対面の思い出よ。

20150213bその時は思わず「帽子の被り方を教えてくさい!」という言葉がポロリと出てしまったの。するとやや斜めになっていたツバを正面に近い方向に向け「こんな感 じは?」と、提案して下さったわ。やはり作った本人は帽子と被る人間の最も美しい接点を理解しているのだなぁと痛感。彼女の作品をずっと追い続けていたか らかもしれないけれど、なんだか初めてお会いする気がしない・・・なんとも不思議な感覚だったわ。

初日ということもあり、あまりミサさん を独り占めしては迷惑になるので再び作品を鑑賞していると、女性達が次々と訪れ試着を始めたわ。ある女性が自分の帽子を見て「あ、お揃いですね。」と声を かけて下さったので、ついつい興奮して被り心地の良さや合わせやすさを語ってしまったの。その女性は凄く似合っていたし、何より笑顔がキュートだった。不 思議なもので、MISA作品は身につける人をよりフェミニンに且つ知的さを引き出してくれる気がする。きっとそれは作品に投影されたMISAさんの生き様 が反映されているからなのかも・・・。

こうして作り手がファンと密に触れ合い、お互いの表情を見つつ作品を嫁がせていくというのは、最も 理想的だし大切な事だわ。ここまでの地位を築きながらも、そのスタンスを守り続けるミサさんはやはりプロフェッショナル!彼女の自叙伝も出版されて大分経 つけれど、改めて読んでみたいものだわ。イギリスと日本の架け橋の1人であるミサさん・・・”ミューズ・オブ・ハット”と銘打って、今後の活躍にますます 期待よ!

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2014年01月28日

帽子日記4 ゴッドファーザーに捧ぐ編

20140121帽子コレクションはじわじわ増殖中…ピックアップ後に反響が高かったので新たな作品を紹介させて頂くわね。

今回も前回に引き続き、ロンドンの帽子デザイナー「フィリップ・トレイシー」の作品よ!!

どちらかというと今までは女性的なラインを求めていたのだけど、最近は打って変わって辛めが好み

映画「ゴッド・ファーザー」を見てから"ボルサリーノ"の中折れ帽がどうしても欲しくて、行きつけの帽子専門店で色々探したの。

いくつか見せてもらったけどボルサリーノは男性的すぎてちょっと似合わない…そこで店長が勧めてくれたのが、またもやフィリップの中折れ帽だったのよ!

ボルサリーノのクラシカルで男性的な要素がありながら、クラウン(頭が入る部分)が三角形になっていてやや女性的。被ってみるとシンプルながら実に粋な雰囲気になったわ。

無地のコートに合わせるとかなりマニッシュになるし、敢えて甘めのスカートに合わせてもグッと引き締まるという逸品よ。お値段はボルサリーノと張る辛めの金額だけど、この作品ひとつで気分はイタリアの伊達男といったところかしら。

このところちょっとしたお出かけでも帽子を身につけるようになったのは、気分を変えたいという思いと、淑女として振る舞いたいという心の現れのような気がするわ。

さ、伊達PIPOKOは今日も近所のラーメン屋に出没・・か!?

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2014年01月24日

帽子日記3 花咲く英国魂フィリップ・トレイシー編

20140118このブログで日本人帽子デザイナー"MISA HARADA"の紹介をさせて頂いたけど、彼女と同様、ロンドンの名門ロイヤル・カレッジ・オブ・アート出身の先輩である「フィリップ・トレイシー」の作品も一筋縄ではないわ!


フィリップはカレッジ卒業後、その才能を見い出されシャネルの帽子デザインに抜擢されたの。

その年のイギリスファッション協会の"アクセサリー・デザイナー・オブ・ザ・イヤー"を受賞した後、自身のレーベルを立ち上げ、アレキサンダー・マックイーン、ジバンシーなど多くのブランドとコラボしているわ。


その独創的なスタイルは、エレガントでありながらくすぐるような遊び心満載。


ずっと欲しかったこの『レッド・ハット』は、日本入荷はこのひとつだけ!素材の色合いの美しさ、細やかなアシンメトリー…着用時に最も花開く、計算されつくされたデザインは最早芸術の域よ。細部に渡って丁寧に作られているから、手にした時に作り手の息吹を感じるよう。


装飾の飾りも同色の赤で統一することで、嫌味のない上品さが出ているのよね。クラウンハットの部分に微妙な高さが付いているからで、丸顔でもそんなに気にならないというマジック付き…うーん、エクセレント!

MISAは日本的な華やかさがあるけど、フィリップは英国的な伝統とアバンギャルドさが共存していて甲乙付けがたい。恐るべし、英国帽子界!

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2014年01月21日

帽子日記2 MISA HARADA編

20140117MISA HARADA…彼女の生み出す帽子の美しさに魅せられたのは2008年のこと。



それまで秋冬合わせて10個ほどの帽子を持っていなかった購買心に火をつけたわ!

仕事の合間に帽子専門店のCA4LAやパピヨネ、ルシェルブルーといったセレクトショップを歩き回り、いかに彼女の作品が手に入りにくいかを思い知った…恋にも似た激情を秘め探し歩き、ようやく自分のスタイルに合った作品をゲットしたの!

自分の丸顔をバランスよく見せる色や形を限られた点数の中から探すのは至難の業だったわ。



なにせ彼女のデザインは点数が少なくて、試着から手を離した瞬間に獲物を狙うが如く男性がかっさらって行くという始末なんですもの。入荷した先から完売という驚異的な競争率の高さ・・恐るべし!



MISAはロンドンのロイヤルカレッジオブアートを卒業後、エリザベス女王在位50周年記念式典のパレード用の帽子を始め、ジャネット・ジャクソン等数々のアーティストやセレブの作品を手がけているそうよ。かぶった瞬間に頭の形が綺麗に見えたり、各ラインポイントとなる装飾が粋で可憐なの。



特に大振りの花のモチーフは彼女の代表的なデザインで、ハリウッド女優のような華やかさとメンズライクなクールさが見事融合しているわ!今回入手したのは2010年秋冬コレクションの「BLANCHE」と「PALMA」



前者はクラシカルな雰囲気でありながら被るとモダンで、縁の部分が女性の目を際立たせてくれるの。シンプルなジャケットに合わせたら素敵かも。後者は上品なヒョウ柄ハンチングなんだけど、べっ甲のアクセがポイントよ。どちらにも共通して言えるのは、頭の形に吸い付くようにはまる"オートクチュール"的な造作であるという事ね。



帽子がこれほど身につける人の気持ちを高揚させ、服や他のアイテムを活き活きさせる存在であると認識させてくれたMISAは、間違いなく日本を代表するアーティストだわ!

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2013年08月27日

帽子日記1 華咲く麦藁たちModiste編

20130815最近仲良くさせて頂いている、素敵な雑貨屋「C'EMOST(セモア)」さん…青山ベルコモンズ1階で、フランス直輸入の小物やオリジナルのアクセサリーを置いているお店なのだけれど、こちらの店長とスタッフの方は美人揃いでセンス抜群なの。

一歩店内に足を踏み入れれば、小粋な小物やアクセサリーが絵画のように並び、見ているだけでお洒落なパリジェンヌになった気さえしてくるわ。こちらのお店でセレクトされた作品は点数が少ないので、一目惚れしたらすぐ家に連れ帰らないと後悔してしまう・・・で、早速一期一会の出会いが待っていたわ!それが「Modiste」の帽子なの!!

こちらの作品はフランスで帽子のお勉強をされた谷口さんという女性アーティストのもので、ひとつひとつが手作り。そっと掛けて置いたとき、被った時のフォルムが実に女性らしくて美しいの。何度か見ているうちに「これは家に連れて帰らないと・・・!」という欲望が募り、なんと何度か通い3つもお買い上げ!自分のコレクションに麦藁帽子が無かったので、今年は1つくらいと思っていた矢先にこんな素敵な出会いがあり破産寸前よ。

1つ目は被った時に波打つラインが非常に美しいつば広のタイプで、縁のレースと中央のリボンが黒のアクセントになっていて実にエレガント。日差し除けとして申し分ないし、とにかくその優雅さはうっとりしてしまう。レースのワンピースを合わせてしゃなりしゃなりと歩けば、マドモアゼルの完成よ。

2つ目は普段使い用に…凝った黒のリボンレースがアクセントになっているパナマタイプなの。前者がかなりエレガントなので、大好きなスタトレTシャツにパンツスタイルに合わせても格好良いものと思ってお持ち帰り。頭が入るクラウンの部分の高さが丁度良く、丸顔が全く目立たないという優れものなのよ。これはまるで特別発注したみたいよ!店長が私に凄く似合うと特に薦めてくれたのだけど、大正解!

3つめはこれまたつば広だけどクラウンがやや低く、大胆な臙脂のリボンが付いているもの。1つ目のエレガントさと2つ目のクールさを足した感じね。こちらも個性的で、Tシャツでもワンピースでも相性抜群よ。

デザインや細かいディテールのさることながら、額にあたる部分に布が貼ってあったり、作品の世界を壊さないように細い紐が付いていたりとお気遣いも素晴らしいの。愛でても、被っても、長くお付き合いできるように至る所に創意工夫が・・・実にお見事!

今年の猛暑はこの3つの作品が大活躍しているのよ!麦藁を格好良くこなすように出来たら本当のお洒落よね。秋口から「Modist」はヘッドドレスやカチューシャなど新作が次々お目見えするそうなので凄く楽しみよ!是非皆さんも夏を楽しんでくださいね!

【Modiste】
http://atelier-dartisane.com

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