ロバート・ダウニー・Jr

2014年08月28日

トロピック・サンダー日記 やり切る楽しさ編

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先週ピックアップした「チャーリー」で主演のロバート・ダウニー・Jr.が映画界に本格復帰の前哨戦とも言えるのが2008年異色のコメディ作品「トロピック・サンダー」よ

「アイアンマン」とは同年のリリースなんだけど、アカデミー賞他、各賞に助演男優賞としてノミネートされ実質的な前線復帰作と言ってもいいかも…だって彼の演じるのは黒人役なんですから!…作品的には、もう素晴らしいの一言…制作・原案・脚本、そして主演・監督も務めたのがお馴染ベン・スティラー。

物語は戦争映画の撮影現場でベン・スティラー演じる落ち目のアクションスターとジャック・ブラック演じる下ネタ系コメディアン、そしてロバート・ダウニー・Jr.演じるオスカー常連俳優の3人が背景の違いからもめ事に・・そこで怪しいこの作品の原作者が「役者をリアルな恐怖の中に放り込め!」と監督に耳打ち、そして実行されるのだが想定外の事態が起きてしまうの。

放り込まれたジャングルは麻薬製造地帯のとってもデンジャラスな場所。手の込んだ仕込みと勘違いする役者がリアルな戦闘に巻き込まれ、持ち前の俳優魂と個性でサバイバルしていくのだが・・と言うのがベーシックな流れよ。

何しろ、監督のスティラーの映画好きが組込まれたこの作品…「地獄の黙示録」「プライベートライアン」「レインマン」「エージェント」の視聴経験が必須ね。他にも「ランボー」や「戦場に架ける橋」その他もろろの名場面もリスペクトされて映画マニアにはたまらない作品に仕上がってる。

コメディだからと言って、アクションやセットが手抜きなんて全くなし…「ジュラシック・パーク」の撮影場所(ハワイ)に8週間も滞在しての長期ロケだし、最近のアクション映画と同等の火薬量を使用してるんですもの。その中で演じる3人+2人のボケぶりは羨ましいわ。

映画マニアは勿論楽しめるけど、もう一つ、米の映画制作の現場を知ってる人(究極!?)にとっては本当に大爆笑なのよ。一例解説すると、物語に登場する監督はイギリス人なんだけど、"紅茶野郎"とか罵られたりとか実際の現場でもアメリカ人ってイギリス系の監督を嫌いな人が多いわ。英語のしゃべり方がまどろっこしいとか、理屈っぽいとかでね。だから最近の映画の悪役はイギリス系になる事が多いのよ。

それと、映画制作におけるそれぞれの立ち位置、つまり誰がその場のボスかって事ね。映画のエグゼクティブプロデューサー役にあのトム・クルーズがカメオ出演するのだけど、その考え方がデフォルメしてはあるものの事実なのよ。本当の意味で最高に笑えるのがこの人物。

その他にも、黒人蔑視問題とかコメディながら巧みに脚色されてるし社会的な皮肉もたっぷり表現されていて素晴らしいの。サントラも良く出来てるし、またっくもって妥協がないコメディの大傑作と言っても過言ではないわ!!特にロバート・ダウニー・Jr.ファンは必ず見るべし!

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2014年08月19日

チャーリー日記 喜怒哀楽の原点編

20140817「アイアンマン」のイメージが完全に定着したスターク社長ことロバート・ダウニー・Jr.…彼の役者人生は順風満帆と言うわけではなかったそうよ。

薬物依存症との闘いで役者人生の崖っぷちまで追い詰められ、刑務所で1年を過ごした時期もあったそうだけど、彼本来の人間性の素晴らしさからバックアップしてくれるスタッフや親しい俳優仲間に支えられながら今に至ってる。

そんな彼の1992年リチャード・アッテンボロー監督作品「チャーリー」…彼の薬物依存前の名作なんだけど、アカデミーにもノミネートされ役者としてのポテンシャルを十二分に感じ取る事ができるのよ…見た後、背筋が正される思いがしたわ。

物語はチャップリンが貧しさから這い上がり、無声映画の王に君臨し現在の映画界の基盤を作り上げていく一方、様々な女性との出会い、世界恐慌やファシズムに立ち向かいながら作品を作り続けていくという自伝的な内容なの。喜劇王がどれほどの試練と苦悩を抱えて生きてきたかが良く描かれてる。

今とは比べ物にならないくらい厳しい時代に、よくぞこれほど自分の信念を貫いたものだと感心するばかり・・でもこの信念が貫いたからこそ極みに到達できたのね。意外にもチャップリンが若い女性に弱いという事を知ったのだけど、その背景には25歳という若さで亡くなった彼が初めて愛したダンサーの少女への思いが後押しする結果になってるのね…彼は一途な男性なのね。

初めてチャップリン映画を見たのは「モダンタイムス」…学校の授業内だったけど、見終わった後何とも言えない新鮮さと切なさが込み上げてきたのを覚えているわ。滑稽でリズミカルなチャップリンの表情や動きは今見ても斬新で、その表現は他に類を見ないのよね。ドリフを始め様々な人達が彼をオマージュしているけど、笑いのエンタテイメントの原点はここにあり!なのだわ。

チャーリーを演じたロバート・ダウニー・Jr.…当時から只者でないわね!…まるで本人を見ているように違和感を全く感じさせないの。後半、老年のチャップリンが自分の作品を見るシーンがあるのだけど、その表情といったら・・目で表現するってこういう事なのだと感動!

新しいものを作り上げるというのは半端な事ではない。これだけの素晴らしい作品を作っても、己を"二流"と言い放つチャップリンの言葉には妥協や諦めは存在しないの。気合い頂きました!そしてロバート・ダウニー・Jr.の役者魂にも!押忍!

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2013年08月30日

アイアンマン日記 そして伝説は始まった・・・!編

201308203部作で遂に完結した、マーベル作品の金字塔のひとつ「アイアンマン」…思えば2008年に公開された第1作目が、自分がアメコミ開眼するきっかけになったのよね。

改めて見てみても、やはり3部作の中でも抜群の素晴らしさ…本作はアイアンマンが開発されるまでの過程、その背景にある主人公トニーの心の推移が事細かに描かれているから見事よ。物語は巨大軍事企業「スターク・インダストリーズ」の天才発明家であり社長であるトニー・スタークが、自ら開発したミサイル"ジェリコ"のプレゼンの為アフガニスタンへ。その帰り道、現地のゲリラに襲われトニーは銃弾に倒れてしまうの。

気が付けばゲリラの本拠地に閉じ込められ、同じく捕虜にされていたインセン博士が電磁石を使って自分の命を救ってくれたことを知ったわ。ゲリラは"ジェリコ"を作れば解放するという条件を出してきたけれど、明らかに完成後殺されるのは明白。トニーはインセン博士と共に、脱出の為に鋼鉄のアーマー"マーク1”を制作するの。自分の命綱の電磁石を、膨大なエネルギーを生む熱プラズマ反応炉「アークリアクター」に交換し、"マーク1"はそのエネルギーを利用して見事命を宿すことに成功したわ。

自らの命を犠牲にしてトニーを救ったインセン博士、ゲリラ本拠地にあったスターク社の武器の数々、死んでいった兵士達…自分は一体何を作ってきたのかと疑問を抱き無事脱出したトニー。アメリカに戻り、実用型パワードスーツ"マーク2"を完成させ、軍事企業としての会社の体制を改めようとするのだけれど、重役のオバディアがそれを阻止しようと動き出すの。ここで初めてトニーは真の敵と対峙することになる・・・というストーリーよ。

天才発明家、資産家、すべてを手に入れることの出来るトニーは明るくてユーモアたっぷり、自信過剰で自惚れ屋、でもその反面常に孤独を感じ、人間の温かさを持ちつつ求めている…なんだかトニーは演じ手であるロバート・ダウニー・Jrそのものの様な気さえするのよね。

この役はロバート以外演じられないし、彼なくしてアイアンマンは描けないわね。のちにパートナーとなる秘書のペッパーとの距離が縮まっていく描写がさらりと描かれているのも好感度アップよ。オープニングから捕虜にされるまでのテンポはとにかく絶妙で、アメコミ本来の軽さを出しつつ、見る側にきっちり伝える情報は伝えるという技にはとにかく脱帽ね。「アベンジャーズ」で大活躍のコールソン捜査官の出番の多いことに気づき、一大マーベル・プロジェクトの意気込みを強く感じたわ。

そして忘れてはいけないのがBGM!!AC/DCの「Back In Black」から一気にその世界へ引き込まれていくのだけど、そのリンクぶりは凄まじくなんとも言えない!Ozzyも効果的に使われていたりと、音楽のチョイスがとにかくお見事!どれも良く知られている曲であるにも関わらず、楽曲の良い部分とアイアンマンの見せたい部分を特上のお料理にして出してくれたわ・・・感動よ!3拍子も4拍子も揃った「アイアンマン」…見ればみるほど、その重みが増すばかりね!

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2013年05月05日

アイアンマン3日記3 ゴージャス過ぎるフィナーレ?編

20130502待ちに待った「アイアンマン3」!『さらば、アイアンマン!』のコピーに内心ドキドキだった人も多いはず…その言葉通り、シリーズ3部作の最終話は実に見事な仕上がりになっていたわよ。

物語は「アベンジャーズ」の戦いから1年後のこと。様々な危機が訪れる中、合衆国政府はヒーローという個人の力に頼ることに危惧感を抱き始めていたわ。一方天才発明家であり億万長者のトニーは、不眠症に悩まされ心身共に消耗しながらも憑かれたように新型アイアンマンスーツを開発していたの。

そんな時突如"マンダリン"という敵からの襲撃を受け、彼は今までに無いダメージを受けることに。しかしトニーは最愛の恋人ペッパーをはじめ、自分の愛する者達のために戦いに挑むのよ。

日本のロボットアニメでも後半の山場でオリジナルデザイン以外にも多種多様なマシンがお目見えして、ど派手な戦闘を始めるのが見所だけど、今作ではスマート且つ見応えがある映像で楽しませてくれたわ。特にトニーが新作アイアンマンを開発するシーンはリアリティがあって、数十年後には本当にこんなスーツが開発されているかもと思える程よ。

これだけの作品を3部作で纏めるというのも大変な事だとは思うけれど、ヒーローであるトニーの生身の部分がしっかりと描かれていたのが良かったわ。才能がありお金があっても、人間は様々なプレッシャーを受けるし、弱い部分だって沢山ある…劇中彼が発言した「依存症」にはトニー演じるロバート・ダウニーJr.自身に重なる部分もあり、そんな部分もジョークにしてしまう力強さに好感が持てたわ。

今回の敵"マンダリン"を演じたのは、「ヒューゴ」でもお馴染みのベン・キングスレーなのだけど、彼がまた素晴らしい存在感で、締めるところは締めて緩めるところは緩めるという名演技よ。しかし真の敵は他に・・・。全編通して小気味よいジョークが飛び交い観客席からも笑いが絶えない今作、実にテンポ良く纏めるところは纏めて千秋楽を迎えたという印象ね。

しかしながら、トニーが戦う相手は常に彼自身の中にあるのかも…思わず彼を応援したい気持ちになってしまったわよ。ラストで、トニーの身体に埋め込まれているアークリアクターを取り除いたシーンを見て一瞬驚いたけれど、彼がこれまでのアイアンマンを卒業し、新たな挑戦をするという意志の表現なのか・・・と理解することに。

今回のエンディングは70年代のアメリカのTVドラマのような構成で、サウンドも画面にがっちりはまった作りになっていたのが素晴らしい!毎回マーベル作品にはラストにひと工夫というのが常となっているけど、今回もエンドロールの最後まで見ないと理解出来ないようになっていたわ。

さてさて今後は「THOR/The Drak World」「キャプテン・アメリカ/Winter Solder」に続いて「アベンジャーズ2」も続々到着するし、パズルの破片を繋ぎ合わせるように今作もどう影響してくるか考えるとワクワクしちゃう!さ、皆さんもParty!!!ですわよ!

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2012年12月28日

宣伝日記 現実感とともに編

20121247年末年始のお休みという事で、あのトニー・スタークからホリデーカードが届いたわよ!…と言っても来年公開予定の「アイアンマン3」の宣伝を兼ねたカードなのだけど、とても気が利いてる。

既に「アイアンマン3」の予告編がリリースされてるけど、本国ではその重々しさにトニースタークに何が起こったのかと話題になってるわ…そして問題のワンカットから孤独に雪景色から空を眺めるスタークのハッピーホリデーカード。ここのシニカルなジョークは事前の宣伝としては完璧ね。

映画は物語の断片だけど、リアルタイムにお話が継続してるって言う感覚をファンの皆さまにちゃんと届けてる。主人公のキャラクター(トニースターク)なら絶対にこうするよな!と納得するカードだわ。

普通、宣伝は物を売るためのテクニカルな手法をだけど、これは逆ね…最初に発想があって、これ宣伝に使えるじゃないって事よね。だからとても自然・・でもここまでキャラを演じきったロバート・ダウニー・Jrの力量も素晴らしいわね。

もう一枚のポスターは「アヴェンジャーズ」なんだけど、ここにはスーパーヒーローは誰もいなくて、なんとクラーク・グレッグがコールソンが主役になってる…彼はヒーロー達のミッションを監督してるエージェントの役所だけど、数種類のポスターの中でこれが一番好き!彼の存在が物語をきっちりと集約させて欠かせないキャストになってる。

流れから自然に出てくる宣伝は嫌味がなくていいわよね…マーベルにしろDCにしろ、この世界観を丁寧に構築したからこそ溢れ出てくる宣伝…全てのクオリティが高次元…いい仕事してまっせ!

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