レトロ

2013年12月01日

スタートレック日記11 スポックメイキングな画集!編

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友人のあきちゃんとはっしーから「STAR TREK/THE ART OF JUAN ORTIZ」という画集を誕生日プレゼントに頂いたわ。この画集はずっと欲しかったので、リボンを開けた瞬間大喜び!

この画集は1966年に放送された「STAR TREK」オリジナルシリーズをポスター化したものなの。コミックアーティストであるフアン・オルティス氏がテレビシリーズの全エピソードを描いているのだけど、まさに今オリジナルシリーズを全話見直している自分にとっては涎ものよ。

B4という大判サイズなので作品の見応えは十分!なによりそのデザインと色調が個性的で、60年代風のレトロなグラフィック・アートを意識して作られたというのが斬新よ。ポスターは、一目見てその情報を瞬時に理解させるというのが本来の使命…これは本当に難しい事であり、自分が最も苦手とする部分であるのよね。

しかし、そこはさすがオルティス氏!「STAR TREK」への深い愛とプロの才覚で、ポスターを見ただけで直感的に内容を思い出させるという瞬殺ぶりよ。デザインの秀逸さも半端なく、その回に登場した要のキャラクターを誇張したフォルムやシルエットで表現する様はお見事ね。簡略化されればされるほど、その真意を伝えるのは難しい。本当に"好き"だからこそここまでやれたんだな、としみじみ感じ入ってしまったわよ。

中でもお気に入りはパラレル・ワールドを描いた「Mirror,Mirror」というタイトルポスター…イオン嵐によって鏡像世界に迷い込んでしまった主人公のカーク船長がそこで副長であるスポックに出会うのだけど、彼はカークが知っているスポックと正反対で、ヒゲを生やし冷血そのもの。対峙する2人の横顔が相反する2つの世界を彷彿させると同時に、オレンジとマスタードの色合いがスポックの存在感の強さを描ききっているのが素晴らしい。フォントも非常にポップで部屋の中に飾っておきたいわね。

20131202そして表紙は、今回の映画にも登場する優性人間カーン(映画最新作「イントゥダークネス」の悪役としても登場)が主役の「宇宙の帝王」…カークやスポックだけでなく、エンタープライズ号を窮地に陥れた宿敵カーンの登場する伝説的な回なの。

骸骨から伸びるカーンの魔の手…それは彼が常に死と隣り合わせであると同時に原題の「Space Seed」を表現しているのだけれど、彼の手が今にもエンタープライズに迫っている、という緊張感が見事描かれているわ。

1枚1枚見ているだけでストーリーが走馬燈のように巡るアート・ポスター…オルティス氏は小声でシャイな印象の男性だったけれど、これほどまでに深い愛情を感じさせてくれる作品を描けるなんて羨ましい。これぞまさに「ス"ポ"ックメイキング」な作品集である事は間違いないわ!トレッキーではない皆さんもこの素晴らしいアート作品に触れてみてね。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2)

2013年11月22日

レトロ&オルタナティブポスター日記1 抽出されるイメージ編

20131121最近海外の映画で流行ってるのが新旧交えての映画ポスターをレトロタッチで表現する事。

プロのアーティストからファンの作品までそれは色々あって見てて楽しいのよね。

これをオルタナティブと呼ぶのかレトロと表現するかはこの際置いといて、先ずはこんな感じ!

何点かピックアップしたけど、そのどれもが作品のエッセンスを上手く抜き出して見事なのよね。

これらの作品の特徴は映画の抽象化なんだけど、よくよく考えると名作になればなるほど簡素な表現ができるのよ…つまり駄作は抽象化できないって事なのよね。

それを一番表現してるのは4枚目のスタンリー・キューブリック作品「博士の異常な愛情」…ホットラインの電話が原爆になって落っこちてくる…見事な感性のスライスですこと!!

1枚目の「STRA WARS/A New Hope」も迫り来る暗黒面と生まれ落ち救世主の構図が完璧だわ。

2枚目の「パシフィックリム」はテーマと言うよりキャラクターの存在感を表現し、3枚目の「ブレードランナー」は混沌とした近未来に生きようとする緊張感が漂ってる。

因みにこの様な場合の権利関係はパブリック的な扱いで、スタジオ側も宣伝の一環として活用してるわ。

このような事ができるのも今はディズニー傘下になったルーカス・フィルムが最初かもしれない…権利でしばるのではなく、その活用を認めて更にはファンに協力して質を高めていく…コミュニティーがエコシステム的に形成され一つの文化に育つのよね。

今後も上質な作品を定期的にピックアップしていきますね。

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