リース・ウィザースプーン

2017年05月01日

SING日記2 嫌味のない豪華絢爛ショウ!!編

20170501最近見たいアニメ作品があってもキャスティングに納得のいかない吹替版が主流になりつつ食傷気味…「ペット」も楽しみにしていたけれど字幕版が公開されず涙をのんでスルー・・・しかし「ペット」同様、秀逸な3Dアニメを送り出すイルミネーション・エンターテインメントのミュージカル・アニメ「SING」を字幕版で見る事が出来たわ!!

当初トレイラーが公開された時、以前自分がPODCASTで発表した作品と被る部分が多かったので気になっていたのよね…自分は一人で何人も演じ歌わなくてはいけなかったので大変だったけれど本編は大好きなリース・ウィザースプーンスカーレット・ヨハンソンなどが出演しているので、彼らがどう演じ歌っているのか楽しみだったわ。

ストーリーはマシュー・マコノヒー演じる劇場主コアラのバスターが劇場の再起を賭け歌のオーディションを企画するところからスタート…劇場事務員のイグアナのミス・クローリーのミス(笑)により優勝賞金1000$を10万$と記載したチラシが風で街中にまかれオーディションを受けようと沢山の動物達が集結。

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歌好きでギャングの世界から足を洗いたいと望むゴリラのジョニー、歌はずば抜けて上手いがあがり症の象ミーナ、「TED」でもお馴染みセス・マクファーレン演じる、プライドの高いストリートミュージシャンの鼠マイク、リース演じる子だくさんで地味な主婦なブタ、ロジー、ヨハンソン演じる彼氏に振られ傷心のパンクロッカーのヤマアラシ、アッシュと、それぞれ事情を抱えつつ大好きな歌で挑んでいくの…展開はありがちかと思いきや「エンタメの世界あるある」リアル事情がきちんと描かれているのが素晴らしい。

バスター自身、父親が自分の為に建立してくれた劇場を続けていきたい一心で銀行やスポンサーと渡り合ったり、象のミーナの引っ込み思案な性格に起因していると思われる家族の応援や期待、当初は彼氏と共にステージに立つもその才能を見出されソロになったアッシュの苦悩と彼氏の嫉妬、夢があっても現実の生活から抜け出すことの出来ないロジー、家業を継がなくてはいけないが好きなことを諦めきれず空回りのジョニー、才能や経験があるだけにプライドだけは高いマイク…などなど思い当たることが盛りだくさん。

彼らの背景があるからこそ現実味が増し単にドリーミィなサクセス・ストーリーではないのがヒットの要因でもあると思うわ…それぞれの動物達にぴったりの楽曲やパフォーマンスはまさに現代のアーティストを体現しており3匹のウサギ・ガールズユニットはお尻フリフリでセクシーなニッキー・ミナージュを、ロジーは家事をしながらテイラー・スウィフトにケィティ・ペリーと当たり前の選曲が彼らのキャラクターを代弁。

そして最も印象的だったのは5匹のレッサーパンダ・ガールズがきゃりーぱみゅぱみゅの楽曲で踊り、呼ばれていないのに集団でどこでもそろって出てくる・・・これぞまさに日本を風刺していてお見事!!単に「日本の楽曲が用いられて凄い」なんて語る日本のライターもいるようだけど、どこでも笑顔、個々の実力より集団での行動…子供のように可愛らしいという日本のアーティストの軽薄さを表現しているという事に気付かないといけないわ。
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更にスポンシングする立場のキャラが羊にリャマとふわふわ系の動物というのも面白い…そして登場してからずっと象のミーナの髪型がずっと気になっていていたけど、やっと思い出したわ!!性格、更に歌の実力という設定もまさに「スクール・オブ・ロック」のトミカそのもの…色々な音楽映画がオマージュされているから、こういった発見する楽しさもあるのよね

この作品は人間世界の世知辛さと滑稽さを動物に置き換えることで、コミカルでより直感的にテーマが伝わって来るわ…「LA LA LAND」同様、表面上の可愛らしさだけに目を向けるのではなく、その奥にあるシニカルな意味合いを考えるとより一層楽しめると思う…しかし10代で傷心のアッシュにヨハンソンのハスキー・ボイスが若干気になる・・・ま、そこもご愛敬ということで。是非、音響の良い字幕版でご覧下さいね!!

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2017年01月20日

スイート・ホーム・アラバマ日記 メラニーは故郷に行く!!編

201701062000年「Election」でその実力を存分に見せつけた今や押しも押されぬ女優であり映画プロデューサー、リース・ウィザースプーンの2002年作品「スイート・ホーム・アラバマ」…邦題は「メラニーは行く」・・・「Election」や「キューティ・ブロンド」に続き我が道を行く強い女性を演じきっているわ。

その可憐で瑞々しいビジュアルは勿論のこと女性として仕事も恋愛も一直線に突き進むその姿に憧れずにはいられない。物語上嫌味な部分がなにひとつ無くスッキリとした爽快感が残るラブコメディと言えるわね。

物語は故郷アラバマから出てNYで活躍する若手デザイナー、リース演じるメラニーが主人公…彼女は市長の息子アンドリューからプロポーズされ、幸せの絶頂・・・しかし彼女には故郷に離婚に応じてくれない夫ジェイクがおり離婚の手続きを進めるため故郷を訪れる事にしたの。

日本ではなかなか考えられない事だけど、こういった小さな田舎町では故郷にずっと根付いたまま生きていくか、故郷から出ていくのか、2つの生き方しか無いのよね。

前者は町の住人全員が家族の様に付き合い共に生活している…しかしメラニーは後者を選び、洗練されたNYで自分のセンスを磨きキャリアも最高の恋人も手に入れたわ…でもタイトルが示すように最終的に彼女は故郷を選ぶことになるのだけど、その展開が実に見事!!

メラニーはNYではデキる女だけどアラバマでは問題児で人の池のナマズを盗んだり酒場で羽目を外したり・・・中でも最悪なのは猫に爆弾を背負わせ銀行を爆破させたという伝説が…でもそれには事情があって、この劣悪な事件の発端は癌で長くない猫を安楽死させるつもりだったという理由からであり、このエピソードから猫に爆弾?という非現実的な面白さとメラニーの人間性が理解出来るのが良い。

それを夫ジェイクが愛おしそうに新しい彼に語るシーンは、女性として甘酸っぱく切ない気持ちになってしまう名シーンよ…メラニーの他の悪戯も住民全員が愛情を以て語っており地元の絆というのはなかなか良いものだなと思えてくるわ。

彼女は都会のキャリアウーマンとしての成功を誉れとし自信を持っていたので久々に故郷に戻った際昔の仲間との会話からギャップを感じたり、故郷に根付く生き方を否定的に捉えていたのよね。しかし夫や家族がそれぞれに一生懸命生きている様を目の当たりにし再度自分の生きるべき方向を見出したわ。

自分の仕事を貫いたのは勿論のこと、10歳の頃プロポーズされ結婚、NYに行ってもメラニーを見守り続け仕事を成功させていた夫との愛を貫いた南部女の一本気さは、町そのもののパワーなのだと痛感させられたわ。

何でもそうだけど、ひとつのことを貫くというのは本当に難しい事よ…日本にいればどこに行こうが何をしようが別段誰も気に留めないし、何をやろうと自由・・・だからこそ人間関係も稀薄なのかもしれないわね。そう考えると少し淋しいような気もするけれど、残りの人生”猫爆弾”のエピソードが残るくらい自分の人生をしっかり刻んでいかなくては。

そうそう、タイトル「スイート・ホーム・アラバマ」の通り、レイナード・スキナードの名曲「Sweet Home ALABAMA」が重要な場面で流れるのは流石です。

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2016年11月14日

Election日記 仕事のできる女は嫌われる編

20161108米では大統領選挙も終わり現在大混乱…なぜなら有力視されていたヒラリー女史がまさかの敗戦…事もあろうに立候補から対戦者をヘイトし乱暴な言葉遣いで相手や他国を投票直前まで攻撃していたトランプ候補が当選してしまいました。

各種の投票分析がなされてますが、その根底にある『女性』というキーワードがちゃんと分析されてないように感じます。

元来米では都市部と田舎の中西部では意識の違いが色濃くあって、例えば「女は家でクッキーでも焼いてろ・・・」が当たり前で、仕事ができる女性は基本的に嫌われます。今年公開された「ゴーストバスターズ」でさえ、たかだか娯楽作品なのに主役が女性チームという事で叩かれましたしね。

よく『ヒラリーは嫌われ者』と言われますが、女性が政治のTOPに君臨することを無条件に嫌う方々は思ってる以上に多いのです。実は、そんな状況を見事に映画化した1999年作品をご紹介。

日本では「ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!!」という凄まじい邦題がついたブラックな学園映画「Election」…国内では人気薄なリース・ウィザースプーンの大出世作品なんですね。

一般的には「キューティブロンド」の主演女優としての方が有名かもしれません…制作がMTVと言う事もあって宣伝も殆ど無かったのですが全米批評家協会の主演女優賞を受賞して後に話題になってきた隠れた名作です。

物語は高校の生徒会長選挙をめぐる戦いと人間模様を描いたもの…リース・ウィザースプーン演じる成績優秀で野心家の女生徒トレイシー…彼女は道徳と倫理を唱える模範男性教師から嫌われていて学内での全ての行動が癇に障る存在…そんなトレイシーは次期生徒会長に立候補、教師はそれを阻止せんが為に頭は鈍いけど人気者で体育会系の男子生徒ポールを擁立させる。

コミカルでドタバタな抗争劇からお話は段々シュールでブラックな展開に…学校では誰からも好かれ信頼される先生が己の欲望に堕ちていく様と、悲しいほど完璧に自分の思い描いた通りに進もうとするトレイシーの生き様が見事に描かれてます…この頃からリースの演技力には驚かされるものを感じますよ!!…鼻の穴を膨らまし目をぱちくりと動かすその表情は独特です。

物語の進行や見せ方もとてもユニークで、トレイシーの半目の不細工顔をわざとポーズして教師の彼女に対する嫌悪感を表現したり、学園内の迷路に似た細い出口を教師が鼠の様に出て行く事で、彼の生真面目さを滑稽に見せていたり・・・MTV制作なので音楽的な要素も見逃せないポイント…じつはこの部分が笑いのツボだったりとか。

当時は邦題がとてもバカっぽいタイトルなので単なる学園コメディと勘違いしてスルーしてしまった人も多いはず。作品に描かれる人間模様は正直で人が人生を生き抜く為のバイブル的作品と評したいですね。そして南部女性の強さを知る事のできる1本…勝ち負けをハッキリさせる米社会と、絶対に負けを認めない思考、これから国際的にお仕事する人にはとても参考になる1本でもあるのです。

そして、今この作品を振り返ってみると、ヒラリー女史も生徒会長で頑張って、後に弁護士の資格を取り以後はワシントンで政治に関わる重要なポジションで活躍…仕事とのできる女性として現在に至るお姿が、この作品とダブるのです…映画ではテキパキと何でもこなすトレイシーは友達もできず、ひたすら孤独ですが自分を見失わないのが素晴らしく美しい生き方なんですね。

我々がアメリカの情報として見聞きする物は殆どが都市部のもので、中西部の本質的な白人思想はあまり触れることはありません。先のケンドリック・ラマーの表現する差別的な出来事は実は未だ日常という事を思い知った大統領選挙でした…でも戦いはこれからですよ!!

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2016年08月01日

SING日記1 歌力場力編

201608018/11日本でも公開される話題のCG作品「ペット」…そのスタッフによる次作予告編が公開されたのだけど、これがまた面白いのよ。

都市に住む様々な動物達が擬人化され繰り広げられるエンタテインメント的大騒動…そのタイトルは「SING」

物語は経営難にあえぐ劇場オーナー(コアラ)が内気な男(羊)からの企画にのって劇場で大歌会を企画…その告知ビラを見た個性あふれる住人達が一気に盛り上がる「ピッチパーフェクト」的展開。

見所、いや聞き所はそれぞれのキャラに声をあててる俳優陣。実に完璧なのよ・・・ほぼ主役となる豚ママは鼻で演技する女優、リース・ウィザースプーン「Election」他近作では「キューティ・コップ」等コメディを中心にシリアスな作品まで幅広く演じる名女優。

彼女が演じる豚ママは子だくさんで家事に追われ自分の楽しみを犠牲にしながら子育てをし、実際のママ達をデフォルメして描写しているわ。

更にスカーレット・ヨハンソン演じる異端児なハリネズミもキャラそのまま、ロックなテイスト満載…元々彼女はトム・ウェイツの楽曲カバー等をアルバムリリースしているほどの歌好き。

他にもマシュー・マコノヒーやセス・マクファーレン等ツボをついたキャステイングが素晴らしい…先ずは予告編で各キャラの歌いっぷりを堪能して下さいな…北米の公開は今年のクリスマス…なんとか国内配給もきまってるらしく期待大よ。



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2016年07月08日

キューティ・コップ日記2 優等生コップに気をつけろ!!編

201607052015年「HOT PURSUIT」・・・リース・ウィザースプーン主演という事でリストアップしていた作品…今や彼女はアカデミーにもノミネートされる大女優よ。

個人的に彼女の出演作は1999年の「Election」が一番お気に入りなのよね…「Election」では生真面目過ぎる女子高生を演じて大爆笑だったけれど、今回はこれまた彼女を彷彿とさせる真面目な女刑事を好演しているわ。

物語はリース演じる警官クーパーがある事件の証人である麻薬王の妻ダニエラの警護を任命されるところから始まるの。しかしこのダニエラ…美人だけどクーパーと正反対の性格で2人はぶつかってばかり…更に麻薬組織や悪徳警官の陰謀により2人はいつしかお尋ね者にされてしまいダニエラを法廷に送り届けるべくクーパーは大奮闘…というロード・アクション・ムービーよ。

ストーリー展開としては大道だけど、要所要所で繰り広げられるクーパーとダニエラの絡みが絶妙!ダニエラを演じるのはコロビンア出身の美人女優ソフィア・ベルガラ…とにかくこの美女の一挙一動から目が離せなかったわ。

その美しさは勿論、バーのママかと思うほどの低い声も魅力的だけどエンディングのNGシーンを見て彼女がアドリブも得意だということもわかってビックリ。

クーパーの小柄で野暮ったい、けれど真面目でかわいい面、ダニエラのスレンダーで洗練された美、だが凶暴で茶目っ気たっぷりの面という双方のキャラがしっかり2極化されているのも見どころのひとつね。

個人的に最大の見どころはクーパーが少年に変装し、ダニエラに「ジャスティン・ビーバーか!!」と突っ込まれるシーンかしら。他にも2人が悪徳警官から逃げようとして生理の話題をするシーンも最高よ…アクションも見応え十分だし、コメディ必須のシリアスな要因もきちんと配置され抜群の安定感と言えるわ。

邦題は「キューティ・コップ」・・・リースの代表作「キューティ・ブロンド」にちなんでいるのだろうけれど、やはり本題の「HOT PURSUIT」の方がピン!!とくる。

女性は常に外見を気にしたり気にされてしまうもの…外見より内面をみてもらえればわかる、という思いはあれど、First Impressionはやはり重要…だからこそ最低限の身だしなみは必須なのだと改めて考えさせられたわ。

ダニエラは超絶美人だけど囚われても美に対して努力を惜しまない。その積み重ねがあの美を創りだしているのだと映画ながら感心してしまった。正反対の2人がお互いを否定しながらも最終的に相手の良い部分を認めて肯定していく、そしてその先に固い友情が生まれる・・・このプロセスが女性の視点で素晴らしく実にスカッとするわ。じめじめとした日にはパックでもしながら見てみてね!

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2015年02月18日

キューティ・コップ日記1 過激な女編

20150215今年のアカデミー賞も間もなく発表ですが、実はその中で最も気になってるのが「ワイルド」で最優秀主演女優賞にノミネートされてるリース・ウィザースプーン。

国内では過小評価されている素晴らしい女優で、もし今回もアカデミーにノミネートされていなければ絶対に公開されなかったであろう「ワイルド」なんですが、今日は更に彼女の次回作「Hot Pursuit」をご紹介致しましょう…話題の「ワイルド」はシリアスなロードムービーなドラマなんですが、これもテキサスを横断するロード・ムービーなんですね。

やはり彼女の真骨頂はコメディ…大出世作となった1999年大傑作「ELECTION」で見事に米文化を凝縮したような女子高校生を演じ、一般的には「キューティ・ブロンド」でブレイク。

特徴は何と言っても目鼻の表現なんですが、これが全開するのがコメディ系作品なんですよ…この「Hot Pursuit」は直訳すると「ホットなお勤め」ですからちょっと色艶的なニュアンスもあります…その艶の部分はソフィア・ベルガラが演じるわけですね。

さて、どんなお話かと言いますとリース・ウィザースプーン演じる婦人警官が、ソフィア・ベルガラ演じる麻薬組織のボスの未亡人を証人保護プログラムでテキサスを横断して法廷まで保護同行するのです…これだけでほぼどんな内容か一気に想像できます。

真面目で小柄で全く色気の無い警官が、正反対でお色気ムンムンを未亡人と一緒に旅をするのですから、それだけで笑いが込み上げてきます。勿論証人保護同行がすんなりいくわけも無く、麻薬組織に命を狙われ、困った事に麻薬組織から買収されてる身内の警官からも追われるハメに。

予告編でもその女性二人の凸凹ぶりが北米での大ヒットを予感させます…できれば日本でも公開してほしいですが、女性コメディ系は配給各社が力を入れてないのでメリッサ・マッカーシー作品同様にスルーされる可能性大かも。ちなみに「ゴーストバスターズ」のリメイク版も女性陣が中心ですから、国内配給も是非この分野の宣伝戦略を強化して欲しいものです…市場環境を育てる事も重要ですよ。


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