ライアン・レイノルズ

2016年06月10日

デッド・プール日記1 第4の壁と過去を打破した男編

20160606いよいよマーベルキャラの中でも異色の”デップー”がお目見え!!という事で話題の映画「デッド・プール」に見参。

アメコミ作品の中でも印象の薄い2011年公開「グリーン・ランタン」で主役を演じていたライアン・レイノルズがデップーを演じると聞いて、今度はどう挑むのか興味津々だったのよね。

公開後は評判も上々で過激なシーンも多いという事だったけれど、評判通りの爽快な面白さ、でも過激さは想像していたほどでは無くゆったりと鑑賞できたわ…ちなみにR指定作品としては歴代最高の記録を樹立よ。

コミックではお馴染みの彼・・・デップーが如何にしてデットプールに成ったのか、というのが本編のストーリー…元傭兵でありトラブル解決を生業とするお喋りのウェイドは、ある夜美人娼婦のヴァネッサと恋に落ちるの…2人は愛し合い結婚の約束をするのだけれど、なんとウェイドは末期ガンに。

ヴァネッサを残して死にたくないと思ったウェイドは怪しげなエージェントの誘いを受け、彼女に内緒でガン治療と引き替えにミュータントの人体実験を受ける事にしたわ…しかし冷酷なミュータント医師、フランシスはウェイドのお喋りに嫌気が差し過酷な実験を続行・・・結果ウェイドは副作用で皮膚がボロボロになってしまったけれど、ガンは克服し不老不死の体を手に入れたわ。

その後ウェイドはもう二度と恋人に会えない程の醜い姿にされた恨みから実験場を破壊しフランシスに復讐を遂げるべく「デットプール」として生きることに。

一見ストーリーは非常に明解ながら重いけれど、ウェイドや彼を取り巻く友人たちも彼同様に軽快で自分勝手、しかしそれぞれのキャラがきっちりと立っているため非常に自然にテンポ良く進行しているのが素晴らしい。

冒頭で自嘲気味に『おバカ映画』と銘打っているのも本編を見終われば嫌味無く、逆に惹きつけられる。もしも駄作であったならこれは痛い文言だけれど、自信を持って愛情をもって作品を創ったという意思表示であるから逆に納得させられたわ。

更に現在と過去を織り交ぜたコミックらしい構成に加え、デップー自身が観客に解説するという第4の壁を破る演出が肝となっているので大変気持ちの良いスピード感を堪能できる…俳優陣もツボでヴァネッサを演じるのはTVシリーズ「ゴッサム」で知的なゴードンの恋人リーを演じる、麗しのモリーナ・バッカリン…彼女はどちらの作品でも弱気になった恋人に「戦いましょう!!」と同じセリフで励ましているのが印象的なのよね・・・強いですよ。

そしてデップーをミュータント組織にリクルートしたエージェントを演じたのは、今や伝説的カルト作品「ギャラクシー・クエスト」で宇宙人テッブを演じたジェド・リース…これもなかなか彼のキャラを活かしたドツボなキャスティングだわ…くすっと、そしてガハハと笑えるパートが何層にも重なる中、ふいに心にズンと重みを感じさせたり、そこから一気にお祭り騒ぎの様に浮上したりと、この絶妙な匙加減がお見事なのよね。

音楽の選曲もネタ的でありながら世界観にシンクロしているのが良い。個人的にはインド人の特性を面白可笑しく取り入れたり、デップーが手術前に「緑の衣装は着なくていいの」という過去作品への自嘲ネタ、ミュータントの少女、ネガソニックを”シネイド・オコナー”呼ばわりした部分は大爆笑だったわよ。

いずれにしてもこの映画を見ているといつもの事ながら、本当に映画好きな人が創ったのだなという愛情を要所要所に感じられる…アクションも見どころではあるけれど、そんな愛情をキャラ達のセリフから掬い上げるのも面白いものよ…マーベル作品お得意のエンディングもひと味違うので、是非劇場で確認してみてね。デップー曰く本編は『究極のラブ・ストーリー』であるとのことだけど・・・それも間違いないです!!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)