マニッシュ

2016年10月29日

ファッション・チェック日記2 ペギー・カーター編

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シーズン2が待ち遠しいTVシリーズ「エージェント・カーター」…前回は主人公ペギーを狙う女性工作員ドッティの素敵なファッションをご紹介したけれど、今回は我らが主人公、ペギー・カーター嬢の知的なマニッシュ・スタイルをご紹介するわ。

最も印象的なのは第1話の出勤スタイル…男性は中折れ帽、女性はヘットドレスを着用する事が主流の時代にペギーは赤の中折れを角度をつけて被りこなし登場よ…常にショールカラーやトライアングルカラーといった比較的男性的な襟のシャツにスーツを合わせカチッとした印象を与えているのよね。

赤と青という衝撃的な色合いにも関わらず、くっきりカールさせたサイドと前髪…彼女のシンボルである赤い口紅がフェミニンな部分を担い実に粋なスタイルに纏めているわ…朝の男性陣の出勤の波に逆らって一人突き進むその姿は戦後のNYを舞台に男性上位社会への反発であり彼女自身の葛藤を見事に表現している。

他の女性陣がレースや柄スカート、カーディガンを好んで着用する中、彼女はそんな甘さを秘めたアイテムは決して選ばず、サファリ・ジャケットやタイトなニットワンピースなどをチョイスしているのが実に素敵なの…靴はボトムの色に合わせたものが多くヒールのあるストラップシューズなのでスカートでもパンツでも相性が良い…あまり流行廃りのないデザインなので今でも好んで履く人が多いわね。

ペギーは有能であっても女性であるが故に認められない事に憤りを感じており、男性と対等に仕事が出来るという意思表示がこのファッションに繋がっている。唯一の女性らしい部分は赤い口紅のみ…この時代の赤い口紅はマットなものしか存在しないけれど白人女性の白い肌を更に美しく際立たせるには十分よ。

現代はグロスで艶を出したりシャドウでグラデーションをつけたりして立体的だけれど、この時代のシンプルでマットならではの二次元的美粧は”メイクらしいメイク”と言えるのではないかしら…日本的な感覚だとスーツのシルエットもスカート丈もどこかバスガイド的で色っぽくはないけれどペギーの内面から溢れ出る自信とその強い意志が美しさを増幅させているのよね。

服は着る人のセンスだけでなくその人自身を表現するもの・・・このドラマを見て改めてファッションの重要さを痛感させられてしまったわ…ハイエンドな服を身につけると物怖じして”着られて”しまう場合もあるけれど、それはその時の自分の表現が異なるだけにすぎないのかも…まずはペギーを見習い中折れ帽コレクションを箱から出すことにしよう。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)