ティルダ・スウィントン

2017年02月10日

ドクター・ストレンジ日記 デキる男は上から目線編

20170205全世界の女性ファンが公開を待ち望んだマーベル映画通算14作目「ドクター・ストレンジ」・・・ドクターはスーパーヒーローの中でも「アイアンマン」「アントマン」同様、普通の人間でありながら努力を重ねてパワーを得るタイプね。

元々天才外科医であった彼はその能力を活かし単なるソルジャーでなく最強の魔術師として戦いに臨むのが面白い…でも他のヒーロー同様、根底には人を愛し人を助けたいという思いが強く根付いているわ。

しかしながらこのドクター、外科医の腕は天才的で難しいオペでも楽しむほどの余裕さえ持っているの…ここが「アイアンマン」と共通する点なのだけど、その並外れた己の才能に自信を持ち常に傲慢。非常にリッチだけどその性格から恋人は去ってしまう・・・色々な意味でクールな男よ。

でもそんな彼にも転機が!!…事故で腕に大怪我を負い手術どころか日常生活にも支障が出てしまうほどの後遺症が残ったの…この点も一命をとりとめたトニー・スタークと同じ境遇ね…やがてドクターは自分の体を元に戻そうとありとあらゆる事を試みてはみるものの効果無し。

偶然チベットでどんな怪我でも治せる魔術師エンシャント・ワンがいることを突き止め彼女に会いに行くことにしたの…最初は疑っていたけれど、エンシャント・ワンの術を目の当たりにして驚愕したドクターは彼女に弟子入りし7年の修行の末魔術をマスターしていったわ…やがて、ワンの元弟子カエキリウスが禁断の術を用いて暗黒次元の力を呼び、己の欲望のために世界を闇に染めようとすることを知った彼はその企てを阻止すべく仲間の弟子と共に立ち上がる・・・というお話よ。

ドクター・ストレンジをベネディクト・カンバーバッチ、ヴィランのカエキリウスを「007/カジノロワイヤル」でル・シッフルを演じたマッツ・ミケルセンという腐女子の脳が更に活性化される最強キャスティングもお見事!!…中でもエンシャント・ワンを演じたティルダ・スウィントンの性別や年齢を超えた神秘的な美しさは役そのものと言って良いほどよ。ドクターは時間軸を操作出来るので「インセプション」の視覚効果を彷彿とさせるシーンが登場し見応え十分…ただ時間空間に立ち尽くす姿は「STAR TREK/Into Darkness」のカーンを彷彿とさせる・・・美味しいところ取りというべきかしらね。

展開に少し疑問が残る点はあるものの役者陣の演技力と演出の素晴らしさで上書きされたわ。要所要所にマーベル作品お得意のギャグ・テイストも織り込まれテンポも非常に良い…マントがなついて主人を選ぶ、なんて思いつきそうで思いつかないわよ。

前半ドクターが現役外科医の頃患者の家族が彼に感謝の意を表そうとハグしようとしてそれを拒否、中盤、事故により全てを失い自暴自棄になる…後半、藁をも縋る思いで厳しい修行をこなし、敵と対峙して医師としての真の目的を見い出す・・・こんな風に人間として弱い部分をなぞりながら本当の意味で強くなっていく過程をさり気ない演出で見せていくのも素晴らしい。

カンバーバッチの演技は毎度のことながら引き込まれてしまうけれどヴィジュアルも原作そのままであるし、今後はシャーロックからストレンジが定着するのかも(個人的にはカーンですが)…作品を見終わって改めて時間の概念、肉体の概念というものについて考えさせられたわ。

今現在過ごしている時間がすべてと考えてしまえばそれまでだけど、もし別の次元で別の自分が生きているとしたら??時間を思うところまで戻せるとしたら?それが出来ないからこそ、人間は一生懸命生きようとするのかもしれないわよね。

でも昔のドクターの様に才能もビジネスセンスもお金も持っていたとしたら??うーむ、やはり上から目線の女になっていたかも…どちらにせよ凡庸を好まない自分としては生き様だけはストレンジでいきたいものだわ!!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)