ターヤ

2016年07月01日

ターヤ日記9 歌姫、遂に日本降臨・・・!!編

20160701歌姫ターヤ・トゥルネン…彼女がソロ名義で日本の地に降り立つというニュースが流れた時は震撼したわ。ちょうどニューアルバム・リリース、アジア・ツアー最終地が日本で1stgeのみという奇跡的なタイミングで彼女に会えるなんて・・・そう考えただけで興奮ね。

日本のiTunesではリリースのタイミングが合わないというアクシデントに見舞われたものの、新曲やカヴァー曲も事前にチェック出来たので良しとしたわ。

数年前ターヤが脱退した後の「NightWish」も日本で見る事が出来たけれど、やはり本家ターヤ版には及ばず納得の行くライブではなかったのよね。でもこんなに早く旬のパワフルな彼女を見れるなんて・・・神の思し召しと言って良いくらい。

6/28…会場は新宿ReNY…所謂通常のロックバンドのツアーらしい概要には正直驚いたけれど、逆にこれくらいの規模の方がじっくりと楽しめて良かったかも。しかも今回は最前列かぶりつきで見る事が出来たのもラッキーだったわ。

これまで観客として訪れたライブとしては最も近く、手を伸ばせばそこにターヤ!という距離に恵まれたのよ…機材トラブルで開演が遅れたものの、観客のボルテージは上がる一方・・・幕が上がり、まず目に飛び込んできたのは、今回ターヤと同じくらい見たかったチェリストのマックスのパフォーマンス。その長身を右へ左へと回転させながら弓を持つ手を上げたり下げたり・・・まるで鷹のような優美な動きには見とれてしまったわ。

他のメンバーも息が合っているのもあるけれど、時折笑顔を見せながらパフォーマンスのシンクロぶりも非常に自然で格好良い。これは練習したり、長くやっていれば出来るという代物では無くお互いの呼吸を自然に読めているという証拠なのよ・・・素晴らしい。

20160702他のメンバーも息が合っているのもあるけれど、時折笑顔を見せながらパフォーマンスのシンクロぶりも非常に自然で格好良い。これは練習したり、長くやっていれば出来るという代物では無くお互いの呼吸を自然に読めているという証拠なのよ・・・素晴らしい。

そして我らが歌姫ターヤは黒のラメワンピースにブーツで登場!!しかも1曲目は奇跡の「The Phantom of the Opera」…これは悲鳴もののオープニングよ…期待通り後半のフェイクも抜群の安定感で「生で聞いちゃったよ!!うわああ!!」というまるでライブに来たての高校生のような興奮に見舞われてしまった

途中レースのトップスにチュールのミニスカート、ピンヒールという可愛らしいお召し替えもあったりして興奮は高まるばかり・・・最も驚いたのは、表情も含めターヤという女性は本当に可愛らしい人だということ。

「NightWish」時代のあの圧巻のライブパフォーマンスで格好良い印象が残ったけれど、実際に彼女を見てみると可憐な女性であり、その歌声は気品に満ちて美しくパワフル・・・つまり全てが完璧だったわ。

ニューアルバムからはファンク色の濃い新曲、そして心待ちにしていた「Gold Finger」のカヴァー、ファーストアルバムからメロディーラインの美しい「Sing For Me」ライブ向きのハードな「Ciaran’s Well」など涙ものの選曲だった。各曲のアレンジもさることながら、ショウ全体の流れ、余裕を感じさせるパフォーマンス、抜群の安定感の中から生まれ溢れ出るエネルギー、どこをどうしても完璧としか言い様が無い。

これまで色々なアーティストのライブを見てきて個人的にどこか仕事脳で聞いてしまっていてもターヤのショウは別格だったわ。

彼女が好きとか曲が好きという点を差し引いて、これほどクオリティの高いショウを見たのは生まれて初めてかも知れない…とにもかくにもターヤの実力は恐るべきもので、あの独自のオペラティック発声がヘヴィなサウンドと融合した際、時に心地良く、時に鋭利に響き、耳から脳に到達する際には見事に融合しているのが恐ろしい。

20160703太いアウトラインを描いているのにその線は決して太く感じず、全体像を見れば絶妙のラインになって作品が出来上がっているといった具合なのよね。このショウを見たことはこの数十年の中で一番の収穫といえる。

最後にターヤの手を握ったとき彼女のしなやかな指からパワーを奪えた気がしたわ。そんな高校生のようなドキドキ感がまだ自分の中に残っていたのかと少し感動したりして・・・でもそういう新鮮な気持ちを思い出させてくれたターヤには感謝したい。

彼女は観客に対してずっと感謝の言葉を投げかけた、その純粋な思いが演奏と笑顔を通して伝わってきたわ…その幸福感・・・これぞ音楽の力なのだと改めて思い知らせれたわ!!ターヤ、次は会いに行くからね!!来てくれてありがとう!!

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2014年05月14日

ターヤ日記8 Beauty&The Beat予告編編

20140520前回ごピックアップしたターヤのスピンオフなプロジェクト「Beauty & The Beat」…欧州での正式なリリース日が5/30と決まってその予告編のPVがオフィシャルで登場したので早速ご紹介よ。

プロジェクトとはターヤとレコーディング&ツアーメンバーでもあるドラマーのMike Terranaとフルオーケストラによるツアーなんですね

予告編を見てもらえれば、それがどのようなステージかは一目瞭然…歪み系の楽器は何一つ無く、オーケストラ&ドラムをバックにターヤVoiceのみ!

ちょこっとこれを見ただけでもその歌唱力の凄さに驚くわね。特にLed Zeppelinメドレーは秀逸で、カシミールから天国への階段などは鳥肌者レベルMAX。

単に声楽系ならありがちだけど、彼女は普段はヘビー・メタルでブイブイ言わしてる歌姫ですから、いくら声楽出身といっても、その存在感は今まで場数をこなしてきたターヤならではのオーラが出まくってます。

この「Beauty & The Beat」ツアーは日本では絶対に無理でしょうから、欧州のどっかに必ず見に行きますからね!…その前にBlu-rayで予習でも致しましょうか…詳細はリリース後にじっくりと…フフ。


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2014年05月01日

ターヤ日記7 美女と野獣編

20140502昨年のターヤのアルバム「Colours InThe Dark」から半年…NIGHTWISH脱退後から精力的に活動する彼女の最新作が今月末に発売されるのよ…タイトルは「Beauty & The Beat」

え、「Beauty & The Beast」の間違いじゃないかって??…いいえ「Beauty & The Beat」で正解です。なぜBeatかと言いますとこの企画はターヤとレコーディング&ツアーメンバーでもあるドラマーのMike Terranaのプロジェクトなんですね。彼のドラミングスタイルが野獣(ゴリラ)そのものなのでこうなったのでしょうね。

実際には2人の他にオーケストラが参加してのLIVEで、2011年からメインツアーとは別に"Beauty & The Beat Toue"として構成されて、今回発売されるのは2013年ツアーを収録した映像&音源なのです。

20140501ターヤはこの企画を始めた理由として、「LIVEでファンの皆さまを見ると泣いてる方が沢山いらして、それならばもっと優しく暖かいオーケストラ主体のクラシカルな構成でロックを歌って聞かせたい・・」との思いでスタートしたらしいの…なんて素晴らしい思いやりですこと!

確かにNIIGHTWISH時代から最前列のファンの女性達がウルウルしてる映像は何度も見覚えがあって、特にそのようなターヤの美声に感極まってしまうファンの為に特別なツアーを組むなんて素敵すぎる!

楽曲はNIGHTWISH時代とソロアルバム、そしてLed Zeppelin等の名曲をシンフォニックにアレンジして構成されてるのだけど、残念ながら日本でのツアーの予定は無いのよ。本人は日本が好きなのだけど・・。

国内での発売は6月以降だろうけど2CD、DVD、Blu-rayでリリースされるので楽しみに待つと致しましょう!

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2014年03月22日

カヴァー日記 ミス・こけし来襲編

20140317YouTubeで大好きな歌姫ターヤの映像をチェックしてたら関連映像に面白い作品を発見!

ターヤの最新アルバムに収録されている「Victim Of Ritual」を自室でカヴァーする美しい女性の映像なのだけど、これが実に見事な歌いっぷり!

声楽の勉強をされているのか、ターヤの高音域を難無くクリアしオリジナルに近い雰囲気なの。ただ上手・・というのならそれまでだけど、これまたなんとも癖になるナイスな映像なのよ。

彼女はターヤそっくりのヘアメイクをし、机の前に座り熱唱・・・その背後には彼女の日常を伺わせるアイテムが登場し、素人っぽい撮りっぱなしというのがツボにはまったわ。

日本式のベッドカバーとベットサイドに鎮座する可愛いこけし人形に違和感を感じるけれど、日本好きというのは嬉しい限り。間奏になると所在なさげに目が泳ぎ、とりあえず美しいスマイルで間を持たすというのが初々しくて良いわ。

更に歌っている途中で可愛いワンちゃんが登場したものの、ご主人様の音波に耐えられず直ぐフレーム・アウトというのも偶然の産物ながら愉快なの。映像は自然体そのままで、本人の意図する部分とは別に面白い仕上がりになっているのだけど、彼女のターヤに対する憧れや情熱が画面からビシバシと伝わって来るわ。

日本ではカヴァーをしてそのままアップするというと著作権違法だから云々・・・などと否定的だけど、海外では実力のある人達がどんどん自分のやりたいことを発信しているのよね。

確かに違法かもしれないけれど、オリジナルのアーティスト側もカヴァーする側も、お互い良い形で発信しあえているのだなという事に気付かされる。この女性もサイト上で沢山のファンを獲得し、私をはじめ彼女の新作映像に期待する人も増えているのよね…これぞ正しく音を楽しむ音楽そのもの!

女性の名前はヴァネッサ嬢だけど、敢えて"ミス・こけし"と命名させて頂くことにして、私もこけし嬢に遅れをとらないよう新映像をアップしなくては・・・!


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2013年09月22日

ターヤ日記6 色鮮やかに咲く歌姫編

20130917このブログではお馴染みの歌姫ターヤ・トゥルネン…最近彼女に一子が誕生したというニュースにビックリしたけれど、同時に彼女は素晴らしい作品も同時に産み落としていた・・・!

新譜「Colours in the Dark」は前作を"静"とするなら"動"という印象を受けたわ。よりロック色が濃くなり、ターヤの燃え立つような激しさが感じられるといった感じかしら。しかしながら多忙なツアーに出産、新譜発表と彼女のバイタリティーにはただただ驚かされるばかり・・・母は強し!を作品にもプライベートでも体現しているわ。

前作「ACT1」でソロ後からの集大成的なLIVEで魅了し、次はどんな作品で挑んで来るのかしらと楽しみだった「Colours in the Dark」…これまでターヤが常に表現してきた"闇"は全てを覆い尽くす恐ろしいものではなく、悲しみや優しさ、愛で溢れていたのよね。今作ではその部分が更に色濃く表現されている気がする。

普通に考えると闇ではなにも見えないけれど、その中に様々な色が存在する…それは人の生き様であったり、感情であったり、命であったり…アルバムのタイトルからそんな印象を受けたけれど、本編を聞いた後もその印象は変わらなかったわ。

ターヤが集まった人々に説教をする予言者といった雰囲気のアートワークも秀逸で、黒づくめの彼女の周りを取り囲む色は毒々しいほどに強く美しい・・・彼女の歌を聴こうと耳をそばだてる観客といった具合よ。

1曲目の「Victim of Ritual」はボレロさながらに重々しくスタートし、ターヤの説法が静かに始まるの。中盤からはお得意の高音がディストーションバリバリの重厚な音圧と混じり合い、更に攻撃的な巻き舌がこれまた癖になりそう。まさに静と動が完璧に融合した1曲と言えるわね。

2曲目の「500 Letters」は彼女のボーカルから物語が紡がれ、そのどこかノスタルジックな雰囲気と微妙に心をくすぐる転調が粋で素晴らしい。これまでずっとお伝えしてきたけれど、彼女の歌唱法とヘヴィなサウンドとの相性は完璧だわ。その理由は多々あれど、最も重要な点はターヤ自身の中にある魂がロックであるということよ。

その部分を最も強く感じたのは6曲目の「Darkness」

この曲はピーター・ガブリエル「UP」の1曲目のカヴァーなのだけど、聞き比べると構成も掛かっているエフェクトもオリジナルにほぼ忠実なの。思い金属の楔を打ち込んだようなリズムに、反射する破片のようなボーカル、かと思えば時折訪れる凪の様な時間・・・これまた静と動が見事に共存した名曲と言えるわね。

しかし毎回どんなカヴァーを試みても、どっぷりとターヤ色になってしまうのはさすが・・・当たり前の事ではあるけれど、どんなキャンパスも塗り変えるその個性には脱帽ね。しかしながら、今作を聴き終える頃には1本の映画を見終えたような満腹感と寂寥感、そして何故か紫がかった赤色を思い浮かべてしまう。これはきっとターヤの説法が私の心の奥底を見透かした結果なのかも・・・。

さてさて、あなたの心の中にある色は一体何色なのか、試してみてはいかが?

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2013年05月01日

マイク・オールドフィールド日記1 ビートになった編

201305041973年、マイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」がヴァージンレーベル第一弾としてリリースされた時は衝撃だったとうちのスタッフがよく言ってたわ。

当時は勿論デジタルなどなく、テープに数百回以上のダビング(当時はチャンネル数も限られてるのでピンポンを多用した方法)でほぼ一人で演奏するという前代未聞なアルバムだったのよね。

一般的にはあの「エクソシスト」のテーマとしてあまりにも有名なフレーズを描き出したアーティストと言えば皆さまもご存じなハズ。

その彼の新譜がリリースされたの…そのタイトルは「チューブラー・ビート」・・そう彼の数々の名曲がクラブ・リミックスとして蘇ったのだけど、昨年2012年のロンドン五輪開会式に登場して披露されたアレンジに近い作品と思っていいわ。

実はクラブリミックスって事で最初はあまり興味が無かったのだけど、なんと!あの歌姫ターヤが参加してると本人からの一報で即買い(iTunes Store)する流れに。

普通リミックスアルバムは本人はお任せで、殆ど参加しないのが通例だけどこのアルバムはしっかりマイク・オールドフィールドが関わってるのね・・だがしかし、正直つまらない。音の造形が綺麗過ぎるというか、アレンジに緊張感が無いというか…クラブミックスだからこれで良いってノリかもしれないけど何も耳に残らないのよね。

そして、問題のターヤが参加してるオーラスの楽曲「Never Too Far」…この楽曲だけ新曲なのだけど…ターヤは特にタイトルコール以外に歌詞も無くアーウーコーラス的なアレンジなんだけど、彼女の魅力的な周波数と倍音を全然活かしてないのよね。思うに、ターヤは欧州で絶大な人気があるので販売戦略的に彼女を参加させたのだと・・。

まぁ~ターヤだけで買ってみたけどとても残念なアルバムだったわ…珍しくハズレのアルバムご紹介でした。その内1973-1980年頃のオリジナル「チューブラー・ベルズ」から「QE2」ぐらいまでの超名盤をご紹介しましょうね…フフ。

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2012年12月01日

ターヤ日記5 彼女だけに許された舞台編

20121201最新LIVEアルバム「Act1」のレビューを書いてたら届いたわよ!そのBlu-ray画像が!発売が三ヶ月ほど延期されてやっと手元に!早速65インチでサラウンドDTS爆音上映会開催…CDでもご紹介の通り、今年の3月にアルゼンチン、ロサリオのTeatro El Circuloでの収録。

今の時代はYouTubeである程度見る事ができるけど、高画質でハイスペックな音響で楽しむのとは次元が違うわね。

収録はフルセット19曲と、追加で10曲…他に最新の「Into The Sun」PVとフォトギャラリーにLIVEに向けてのターヤのインタビュー(英語)が入ってる。日本では殆ど情報が流れないターヤのフルセットLIVEは生LIVE同様にワクワク感…音源としては既に聞いていたものの映像では彼女の表情、歌いっぷり、呼吸法、バンドの完成度の高さ等々、もう早く見せろ~って感じよ。

そして、このホールが実は前代未聞の場所なのよ!アルゼンチンのロサリオにあるTeatro El Circuloは100年以上の歴史のあるオペラハウスで音響効果はNYのメトロポリタンオペラハウスと同等、それ以上とも言われるくらいに素晴らしいホールなのね。

勿論、オペラハウスだから過去にロック系のLIVEは一度も行われた事がないのね…と言うかお断りなハズ。ではどうしてターヤにOKが出たのかと言うと、彼女はクラッシック声楽家としての活動も並行して世界各国で行っていて、その知名度と、シンフォニック系ロックの女性ヴォーカルとして確固たるポジションを確立して、欧州の音楽会に素晴らしい功績を現在進行形で残しているのね。だからこそ、彼女にOKが出たのよ。

20121204では再生!Blu-ray仕様でCDの音質よりも格段に良いので、ホールのアンビエンスが気持ち良いのよ~。視聴してる場所も天井高が7mあるので、本当に音の抜けが素晴らしくて十分のこの世界に浸かることができるの。

そして驚いたのが、響きに対するターヤの執着心というかこだわりと言うか、通常のLIVEだと生コーラスを入れることも多いのだけど、ここでは生声はターヤだけで、コーラス等は同期…”ここでは私の声しか響かせないわよ”と言った感じ。それが大正解なのよね。彼女の声質はいくら電気的なバンドサウンドでも凌駕するだけのパワーを持ってる…だから綺麗に響きが6階の丸天井から電気的な波形を包み込んでしまうのね。

Nightwish時代のLIVEの時も、彼女がしっとりと歌うと感性の鋭い女性のファン達は涙を流してしまうのね…それだけターヤの歌には優しさがあるのだけど、このステージでも「The Reign」で舞台を降りて歌い出すと、その様はまさにローマ法王が祝福を与えるかの如くの場になってしまうのよ!歌詞の内容は全体を通してとても重いダークな曲が多いのだけど、ふと、それを救う楽曲で感極まってしまうのね。

そして、一番確認したっかた歌姫ターヤとしてのテクニック…声楽家出身だけあって特有のビブラートをどうやってロック調に適応させてるのか…それは上唇と表情筋の使い方が実に細やかで、喉の動きからの波形を見事に情的にコントロールしてる。このテクはNighwish時代から更に進化していて円熟期の今が体力・精神的にも完璧と言えるでしょうね。だからこそこの歌声を完璧に響かせるホールを選んで記録に残したのでしょう。

ターヤの外骨格は本当に受け口で、歌うしかないだろうって感じなんだけど、これは持って生まれたものだから真似できないけど、参考になる部分がいっぱいあるわね。彼女のようなお手本が身近に生で聞くことができる欧州の音楽マーケットは本当に素晴らしいと思うわ。

あまりLIVE全体には触れてないけど、この感性をお伝えするのはとても難しいのよね。とても美味しい食べ物も実際は食べて頂かないとその感動を共有するのはとても難しいから・・それくらいに素晴らしいって事なのよ。

20121203あ、バンドとしての見所も沢山あるのよ。特に生チェロを一人でガンガン弾きまくるMr.MAX…彼のプレイがとても特徴的で電気楽器にも一切負けることなく雛壇の上で凄いリズムを刻みながら観客を煽って行くのよね!こんなワイルドなチェリストはある意味ジャクリーヌ・デュ・プレぐらいかしらねww!

アーティストはターヤだけど、音は完全にターヤバンドとして完成されてて、複雑なアレンジをさりげなくこなす演奏力は、もう日本のアーティストでは無理なレベルまで来てるわね。こうしてまた若いアーティストが刺激されて凄いのが出てくる健全な図式よね。羨ましい限りよ!

何しろ、見所満載なこのLIVE映像、エンジニアリング的にも、演奏的にも、歌の本質的な価値でも音楽の教材にしてもいいんじゃないかぐらいの歴史的な作品ねだわ!

あーーー!生で見たい見たい見たい!!!きっと日本には来ないからRUSHみたいに行くしかないわね。日本の呼び屋さんも80年代のアーティストばかり呼ばないで、旬のアーティストをもっと呼びなさいよ!

【Into The Sun…LIVE VP】
http://youtu.be/AeUjfxTkgfY

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2012年11月29日

ターヤ日記4 Once…立つ鳥は跡を濁さず編

20121123ターヤの新譜レビューを書いていたらふと過去の名盤で2004年の「Once」が思い出されたの。Nightwish時代の最後のスタジオアルバムとなった作品ね。

最初聴いた時はただ驚きの一言!…単にシンフォニックとメタルの融合と表現してしまうのは簡単だけど、元々、メタル系とクラッシック系は音楽理論的にも親戚関係のようなものだから、ファンもメタル好きはクラシック好きという場合が多いのよ。だから融合じゃなくて、再会と言うべきかしら。

「Once」の素晴らしさは、そのアルバムコンセプトが完全な楽曲構成で綴られてる事かしら。「Once=かつて私の見た夢」から物語は始まり、闇をさまよい、天使を望むも、偽善的な地獄の世界、追い立てられ傷つき、魂は休息を求め、ある愛に救われ解放されて行く…この展開を楽曲的に緊張感と瞬時な解放感のある音画的手法でアレンジし、情感豊かなターヤの調べとマルコの破壊的ヴォーカルが聴く者を虜にするわ。

ちなみに、この作品の原盤制作費がとてつもない額なのよね。大編成のオケーストラを起用すれば当然、お金もかかるし時間もかかる。この「Once」も4.000万円以上かけてるわ。でもそれを恐れず、妥協せず、全てをかけて挑む。結果として大成功し、何と2007年の次作「Dark Passion Play」では倍の8.000万円以上をつぎ込み更なる成功を収めたわ。彼らもここまで来るのに様々な葛藤や苦労があったでしょうね・・。

今あらためてこの「Once」を聴くと、エンジニアリングも含め色々なブレイクスルーを成し遂げた記念すべき作品になってるわ…近年の名盤として間違いなくNo.1よ!…シンフォニックメタル系は最近多くなってきたけど、彼らが居たからこの分野が盛上ってきたと言っても間違いないわ。そして、音楽文化として彼らを支えるフィンランド!なんて素晴らしい国なのでしょうか!行ってやる・・!!

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2012年11月18日

ターヤ日記3 仮面の歌姫は無敵だった!!!編

20121102待ちに待ったターヤ・トゥルネン嬢のライブ・アルバム「Act1」…音楽に携わる人間なら必ず聴くべき1枚と言って良いわね。

このライブは、今年3月にアルゼンチンのロサリオにあるTeatro El Circuloで収録されたもの。この会場は非常に歴史ある劇場で、交響曲、室内楽、オペラ、バレエなどの公演が行われてきたけれど、ロック・コンサートは彼女が初めてだそうよ。

しかしながらターヤが舞台に立つ姿は必然であり、あぁ、彼女は前世からずっとここにいたんだな…と納得させられてしまった。

観客が興奮する中、1曲目は最新アルバムからの「Anteroom Of Death」で幕開け。特に凝ったアレンジはなくともこの重厚感は無敵だわ。彼女が歌い出せば、そこはもう既にオペラハウス…背後にどんな現代的な楽器隊がいようともそこは中世になってしまう。

その後も、闇に輝く市から聞こえる様なコーランで始まる名曲「Dark Star」では長身のチェリストとガッチリと対話し、初ソロアルバムからの「I Walk Alone」ではかなりの下の方でリズムを取り、ゆったりどっしりとしたアレンジを披露してくれたわ。オリジナルも良いけれど、この曲本来の意味合いが増した仕上がりになっているのが素晴らしい!

バラードとは言うと俗っぽくて嫌なので敢えて使わないけど「Into The Sun」という曲でターヤがゆっくりと物語を歌い上げると、高い天井を通じてそこから宇宙に繋がる…そんな感じがしてならない。前半ずっと聴いていて驚いたのは、ターヤの中音から低音の響きが以前にも増して重厚になっているということ!"NightWish"時代、骨太サウンドの中で彼女の高音のオペラ唱法が一際突き抜けていたけれど、個人的には中低音の威力が若干増したら良いのにな…などと思っていたの。

しかし、今回のライブアルバムではそのリクエストに応えてくれたかのように、無敵の声を操っていたわ!ボーカルをやろうと思う人は学校に行くより、まずこのアルバムを聴いた方がよっぽど研究のしがいがあるのではないかしら…本当にそう思うわ。

ボーカルだけではなく、バンドもターヤを理解し尽くし世界観をきちんと共有しているのもよくわかるの。当たり前に彼女のボーカルが「どういきたいか」を全員が瞬間瞬間理解しており、ちょっとした細かい部分にも気を配り丁寧に作品を作り上げているのには脱帽。これこそ本当に「バンド」と言えるのではないかしら…ターヤもようやく良い仲間に出会えて良かった。

しかしこういうアーティストがトップを走っていれば、後に続く若者達もレベルが高くなるのは当然だわね。久々に熱くなる音源を見つけたわ!今回のアートワークも大変素敵で、ターヤが光の糸…多分これは音を表現しているのかもしれないけど、翻弄され、操り、放つ様は実に美しい。オペラ座の歌姫は今日もどこかで長い物語を語っているのだろうか…今度は彼女と直接会って話がしたい、心からそう願う。

あ、丁度このレヴューを書いてたら、このLIVEのBlu-rayが届いたので近々にご紹介するわね!

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2012年11月17日

ターヤ日記2 歌力編

20121116そう言えば、ターヤのセカンドアルバム「What Lies Beneath」をご紹介するのをすっかり忘れていたわ(*_*;)

前作「My Winter Storm」ではこれからの歩むべき道を作品にしたような衝撃的な傑作だったけど、2010年に出されたこのアルバムはターヤ個人と言うよりも、バンドとしての安定感が素晴らしく感じられたわ。リリースでは勿論ターヤだけど、ターヤバンドでの力作と言っていいわ!

収録曲はスペシャルエディションで全14曲…全体を通してソロとしてのターヤの目指してる世界がハッキリしてきたわ…タイトル通り、より本能的な人間のという仮面の下にある世界よね。オーケストラリハーサルのSEから「死への控えの間」の象徴される歌い出しに一気にターヤワールドに入り込める…2曲目のシングルカットになった「Until My Last Breath」では1stアルバムで過去と決別し、このアルバムで生まれ変わりを暗示させる構成はお見事ね!

そして楽曲として素晴らしすぎる「ダーク・スター」での歌唱法はもう、彼女でしかできないわ…声楽とロックスタイルからくり出される見事な業に感服よ。後日にこのツアーLIVEを収録したBlu-rayをご紹介するけど、ターヤの表情筋の動きがあまりにも微細で驚いたのよ…あ~こうやって世界観を表現してるのだと。

生と死、表と裏、上と下、明と暗、神と悪魔…この表裏一体的な世界を重厚過ぎないシンフォニックアレンジと電気的重低音がターヤの温かくそして攻撃的な美声にやられてしまうのね。Nightwish時代はどうしても作曲家のTuomasの綺麗な世界で、それはそれで素晴らしかったのだけど、荒々しさは削られていたのがソロになってとても良くわかったわ。

ビックリしたのがボーナストラックに入っていた…あのホワイトスネイクの名曲「Still of The Night」…アルバムコンセプトとは全く別物でただただ衝撃だったのよ…だってデビカバがファルセットで絶叫するあのパートをターヤがどう歌いこなすのかって最初感じたのだけど、ウギャー!地声でやってしまった!…特に展開前の一気に駆け上がる旋律をあのターヤ声で・・。後日Youtubeでフルオーケストラをバックで歌ってるを見て生でこれかよって二度ビックリ…さすが世界最高峰のロック界の歌姫だわ。

ソロ後はバンドメンバーと共同合宿をしながらのレコーディング…理想的よね。スケジュールで決まってスタジオミュージシャンがちょろっとやって来て出来上がったオケに歌を入れて出来た楽曲とは魂のレベルが違いすぎるわ!あぁ~こう言うレコーディングがしたいなぁー・・。

では、明日はリリースされたばかりのLIVEアルバム「ACT1」をご紹介するわね…フフ

【Until My Last Breath_PV】
http://youtu.be/8gVN2Pj8kUI

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2012年10月31日

ターヤ日記1 その声はオーロラの囁き・・編

20121032秋・・そして冬・・冷たい風が頬をなでる時…1人夜中に歩く時…必ずiPodから聴こえてくるのは歌姫"ターヤ”の「My Winter Storm」

先月、待望のLIVEアルバム「ACT1」がリリースされたので、その前に2008年の1stソロアルバムをご紹介。

バンド(Nightwish)在籍時のターヤは絶対的な存在感と歌声で観客を魅了していたわ。でも、いつしかメンバーと彼女の間で亀裂が生じ、ツアー最終日のライブ後ターヤは解雇を書簡で通告されるの。この衝撃的な事件後、彼女はショックを乗越えFirstソロアルバム「My Winter Storm」を発表、その当日に地元フィンランドでゴルードディスク認定…驚き。

そして聴いてみたら・・度肝! 20曲にも及ぶ長編小説にターヤが凝縮されていた!彼女のオペラボイスに小気味良いへヴィさが絶妙に融合され、NW時代より更に研ぎ澄まされた美しさを味あわせてもらった気がする。

特に心をえぐられたのは1曲目の「I Walk Alone」!この曲名にターヤの"1人でやって行く"という意志が表れている気がしてグッときたけど、メロディーラインの美しさは一度聴いたらもう虜!!何度聴いても雪の中を1人で歩いている気がするし不思議と寒くなってくるの。これほど歌に温度を感じさせるとは…リスナーをトリップさせる事が出来るなんて、一体何者なんだ、ターヤ!

アルバム中一番のお気入りは「Ciaran's Well」! これは狂気の沙汰といって良いほど恰好良い。決してロック系Vocalでは有り得ない発声、壊して叩いて再構成した上にターヤの得意とする部分をてんこ盛りにしてる感じよ。ライブでどう再現するのかが楽しみだわ。どの楽曲も実に巧みなアレンジが光り、うっかり1曲聴いてしまうとそのままアルバム1枚聴きこんでしまう。

更に別の意味で度肝を抜かれたのは、彼女、アリス・クーパーの「POISON」をカヴァーしてるのよ!オリジナルの雰囲気はそのままに、即効性のあるどす黒い毒から、透明でキラキラとした徐々に効いてくる毒になってたわ。もう撃沈!

母国フィンランドでは既にターヤに影響されアーティストを目指す若者たちも数多いと聞いたわ。クラシックでもなくロックでもなく、この独特の音楽性はやはり北欧ならではなんだろうなぁ。それにしても、この底知れぬオリジナリティの源は一体何なのか…どうしてターヤはそんな国民に最も愛される歌姫に成り得たのか…フィンランドの音楽事情が気になる…明日ブログでお届けするわ!…いや~たまりませんなぁ。

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