クリス・ロック

2016年03月09日

アカデミー賞2016日記 クリス・ロックが凄かった編

20160305

先月末に発表された米アカデミー賞…今回はノミネート発表後に何かと人種差別が問題となって別の意味で盛り上がってしまいましたね。今年から総合プロデューサーが変わったので今までのような派手さが無くなり悪く言えば地味になった感じがありましたが、それを覆してしまったのが司会のクリス・ロック。

何せノミネート後の問題をネタにオープニングから飛ばしまくりでした。もし、このシーンの主役が黒人だったらの編集映像とかコンプトンからのインタビュー映像とか最高…ちなみにコンプトンとは先のケンドリック・ラマー出身でも話題の北米の中でも際立って犯罪率が高い地区として有名で、黒人をステレオタイプで揶揄される場所となっています。

各賞に関してもこの影響が感じられ、例えば「ロッキー」で有名なシルヴェスター・スターローン等は助演男優決定な雰囲気でしたが「クリード チャンプを継ぐ男」がスケープゴート的扱いになってしまい「ブリッジ・オブ・スパイ」のマーク・ライランス受賞となりました…でもマークは純粋に演者として素晴らしかったので順当と言えば順当でしたね。

作品賞は「スポットライト」でしたがノミネート全体が地味感があったので無難な受賞に…個人的にはクリスチャン・ベイルの「マネーショート」を期待したのですが残念。

監督・主演は「レヴェナント」のイニャリトゥ監督と念願のディカプリオなんですが主演に関して今回は飛び抜けて凄かった男優が不在だったのでディカプリオはラッキー…主演女優賞のブリー・ラーソンも同様でしたね。

ただ「リリーのすべて」助演女優のアリシア・ヴィカンダーは別格の凄さでした…本来は「エクス・マキナ」でもノミネートされても良かったぐらい素晴らしい…今回アカデミー全ての賞の中でも彼女は断トツの存在感でした。

その「エクス・マキナ」は視覚効果賞で「STAR WARS」他、名だたるビックバジェット作品を打ち破った受賞はお見事…他の作品の1カット分ぐらいの予算で世界観を表現したのですから完璧です…できれば脚本でもノミネートしてほしかったですけどね・・・。もう一つ、元々アカデミーはSFやアクション、コメディ系に冷たいなか「MAD MAX」がここまで注目されたのも感動です。

一つ腑に落ちないのが歌曲賞「007スペクター」…作品も今一で楽曲も何ら印象に残らなかったのに"なんで~"って感じですよ。面白コメントとしては短編ドキュメンタリー賞プレゼンターを務めたルイスC・K「短編ドキュメンタリー賞はお金にならない。一生お金持ちになれない人たちへの賞だ」ってのがリアルすぎて汗でしたね。

まぁー黒人問題やアカデミー会員の構成比率(6291人中白人多数で平均年齢62歳)他、色々ありますがクリス・ロックがMCを含めここまで掘り下げる事ができたと言う事で今後のアカデミー変革に十分期待ができます。方や国内の名前だけはアカデミーな受賞スピーチで批判的な部分は全てカットされてる状況とは大違いです。

兎にも角にも、今年はクリス・ロックに始まってクリス・ロックで締めくくったアカデミーでありました。そうだ、長編ドキュメンタリーの「Amy」が早く見たいですね…Amyとはあのエイミー・ワインハウスですから…フフ。

【アカデミー賞2016受賞一覧】
http://variety.co.jp/archives/6723

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)