クリステン・ウィグ

2016年12月29日

オデッセイ日記 孤独とユーモアと編

201612162016年ゴールデングローブ賞をはじめ数々の賞に輝いた映画「オデッセイ」…個人的にはリドリー・スコット監督と主演の実力派怪優、マット・デイモンのコラボ、そして大好きな天才コメディエンヌのクリステン・ウィグなどドシリアスな名演に注目して鑑賞したのだけど、やはり期待を裏切らない素晴らしさだったわ。

物語は火星での探査任務中に大砂嵐に襲われた宇宙飛行士達がミッションを中断し火星から待避…運悪くマット演じるマークが折れたアンテナにぶつかってしまい、彼が死亡したと判断したクルー達は泣く泣く出発。しかし彼は奇跡的に生きていたのよ…つまりオリジナルタイトル「The Martian」 はそのまま火星人…こちらの方が素晴らしいですけどね。

一人火星に取り残されたマークは残された僅かな物資を使って生き延びようとあの手この手を尽くすの…元々植物学者だった彼はその知識を活かしジャガイモの栽培に成功…何とか次の探査機が訪れる4年後まで生きようと努力はするけれど火星の厳しい環境がアクシデントをもたらしてしまう。

諦めていた頃、遂にNASAと通信可能に!!しかしマークを救出するためには様々な問題が・・・NASAやクルー達の知恵と情熱は彼を救えるのかというストーリーで物語的には非常にシンプル…しかし未知の環境、悪条件という最悪なカードしか残されていない状況で人間は何を思いどう行動するのかという点が興味深く描かれているのよね。

マークを通して人間の生きようとするパワーとは美しく、力強いものだと改めて思い知らされたわ。でも物資的な恐怖もさることながら、ここで最も恐るべきもの、最大の敵はやはり”孤独”・・・彼は記録のための録画で、いつ会えるかわからないクルーに向かって語りかけていたのだけれど、これは食料を確保するのと同様に重要な業務だったのではないかしら。

更に彼に元々ユーモアのセンスがあったのも大きなポイントね。自分自身経験があるのだけれど、かなり滅入った精神状態で孤独な状況の際、独り言で面白くなくても冗談を言ってみるの…するとその冗談に自分の精神が同調していき気分が明るくなっていくのよ。本来なら泣きたい気分になるだろうし多少は人間らしく荒れた瞬間も見せてくれたけれど、そこはさすが宇宙飛行士・・・というかマークが本来持ちあわせている前向きさとユーモアが彼自身を救ったと言えるのではないかしら。

殆ど中盤までマットの一人舞台が続くのだけれど、とにかくお見事!!個人的に心にグッときた名シーンはマークが賭けに近い救出作戦を実行すると決め火星を出発した時NASAの司令塔から「パイロット」と呼ばれて返事をするときの表情!!!…もしかしてこれから先の無茶な作戦で死ぬかも知れない、でも火星を旅立つという喜び、仲間への感謝・・・様々な思いを抱いてその呼びかけに答えながら男泣きするマット・デイモンは神懸かっていたわ…このシーンだけでも映画を見て良かった!!と思えたわよ。

そして個人的ヒロイン、クリステン演じるNASA広報統括責任者のアニーも要所要所で良い味が出ていたわ…更にスレンダーになったボディにポーカーフェイスは知的さを強調していて役柄にピッタリ…NASAとしての立場を頑なに守りつつも密かにマークを案じる”抑えた”演技が光っているので要注目よ。

リドリー監督と言えば「エイリアン」などで主人公が傷を自分で治療するというシーンを思い浮かべるけれど、今回もマークは破片を取り除き皮膚を縫い合わせるというシーンがあり、このリアルな描写が”傷付いても生き抜くんだ”という人間の強さを代弁しているのだなと納得。

更に故ボウイの「スターマン」が効果的に用いられたり70年代ディスコミュージック好きの船長が残した”イカしてない”音楽データがマークを癒やしていたりと、音楽の立ち位置がバックグラウンドだけでなく意味を持つものとして用いられているのも興味深いわ。しかもラストで「I Will Survive」とは・・・くぅ、です。

人の人生とは常に孤独と負けカードがついて回るもの…どんな場所であれ、どんな状況であれ、納得いくまで自分自身が終わらせないこと…そして笑い飛ばす精神の強さを培うこと…どんなサバイバルであったとしても生き抜こうとする意志の強さが最後は己を救うということなのね…2016年を振り返るにふさわしい秀作です!! それでは皆さま良いお年を(^_^)

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2016年12月01日

クリステン・ウィグ日記1 才女に驚き編

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クリステン・ウィグと聞いて、直ぐに顔が浮かぶ人は日本ではとても少ないでしょう。最近の映画作品では「ゴーストバスターズ」のエリン・ギルバート博士役として…ちょっとマニアックな人は2011年「ブライズメイズ」の主役&作家として…更にマニアックな人は日本でも大ヒット中の「ソーセージパティー」でグラマラスなバンズの声をあてていた方なんですよ。

1973年生まれのウィグは単に女優ではなくプロデューサー&作家として米では有名でブレイクのキッカケはあのサタデー・ナイト・ライブ…2005年SNLに向けたオーディション映像は見事にスタッフを一撃したようです。その後2012年に番組を卒業するまでに数々の名キャラクターを生みだしました。

SNLでブレイクすると次のステップとして映画界へ転身し大成功するパターンが多いのですが、彼女も同様な道を歩み才能を存分に発揮しているのです。そんなウィグは一体どのくらい凄いのか??って話ですが、それはSNLを見て頂ければ一目瞭然。端正で知的なお顔だちなのに、発せられる言葉の数々や仕草があまりにも強烈すぎて大笑いなんですね…このギャップの面白さとキャラの人格を表現する表情力の素晴らしさに尽きるのです。

キャラにはそれぞれ人生があり、それを見抜く&組み立てる力がずば抜けていて、それは決して表面的な面白さで無く中身があるのでSNLで愛されたのですね。そんなウィグが今年のSNL感謝祭特別番組にホストとしてカンバック…髪をショートにしてキュートにイメチェンした彼女はまた新たな一面をファンに届けてくれました。

今のウィグは既に大御所で2012年にはTIME誌で『世界で最も影響力のある100人』に選出されました。元々大学ではアート専攻だったのですが知人の影響で役者の勉強を始め先生から「天職だ!!」と称賛され以後本格的な勉強の為に大学を中退…客のまばらなホールでも一人で世界を演じきっていたそうです。それがコメディ劇団「The Groundlings」の目にとまり参加…コメディエンヌとしての技量も身につけ一気にSNLで開花。

2006~2012までのSNLでの彼女はyoutubeで見る事ができるの興味あるか方は是非ご覧になって…どのキャラも素晴らしいのですがそれはまた後日に。今日は彼女の品の良さと真逆な振る舞いが面白過ぎる「RED FLAG perfume」をご覧あれ…シャネルやジバンシーがお得意な映像手法を彼女が演じたらどうなってしまうのか!?



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2016年11月18日

ソーセージ・パーティ日記2 知的ありき過激編

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今年最も見たかったR指定映画「ソーセージ・パーティ」・・・先日も熱くご紹介したけれど、やはりこれは語るより見るべし!!というべき強力な作品よ。

張り切って初日に出かけてみればほぼ満席状態にも関わらず上映館数は少ない上にパンフレットすら作られていないという日本サイドの期待度の低さにはガッカリ…入口で間に合わせ風味満載ではあるけれど、限定1111冊のジャポニカ学習帳を模した「ソーセージ手帳」を頂いて少しテンションが上がったわ。

主人公はソーセージ、ガールフレンドはホットドックを挟むバンズ・・・この設定だけでも吹き出しそうなのに、そのキャラクター&デザインは一度見たら忘れられなくなるほど”そのもの”でありながら超キュート…公開前はその過激な設定や表現がピックアップされがちだったけれど、キャスティングを含め映画や音楽をこよなく愛する制作陣の知的さがあちこちで際立っているわ。

物語はスーパーの外の世界で生きる事を夢見る食材たちが、彼らの”神”である人間に選ばれようと躍起になる日常からスタート…ソーセージのフランク、ガールフレンドのバンズ、ブレンダはひとつのホットドックになる事をずっと望んでいたけれど、遂に念願叶う日が訪れたの。しかしアクシデントによりフランクはソーセージ仲間と別れ店内に残る羽目になりブレンダも彼を追う。やがて2人は店内の様々な食品たちと出会い、店内に長く置かれた加工食品たちから店外に出た食物の末路の真実を知らされ驚愕…フランクは食材たちと力を合わせ、実は悪魔的存在だった人間と自分を逆恨みする凶悪なビデと戦う事に。

ストーリーは一見単純な様に思えても、そこに登場する食材たちが宗教や人種などをシニカルに表現しているのはさすが…もうひとつ単純といえばそれぞれの形状にも要注目。ソーセージにバンズにタコスにマスタード・・・どれもアウトラインしっかりでありながら、女性食材のメイク、靴、手や目の細やかな動きなどは実に繊細で名優揃いなの。

一番のお気に入りは実力派女優クリステン・ウィグ演じるバンズのブレンダだけど、注目株はサルマ・ハエック演じるレズビアンのタコス・テレサ!!…ブレンダが傷付いたときそっと彼女の尻を撫でたり、フランクと結ばれたブレンダを大きな瞳を輝かせて見つめた後・・・(自粛)だったりとなかなかの情熱家…タコスの裾から民族衣装のフリル袖やお洒落なストッキングを着用していたりしているのも可愛すぎるわ。

20161111女優陣とキャラクターたちはルックス的にも酷似しているので美人揃い、でもそこがまた笑えるツボだったりする。その他にもホーキンス博士を彷彿とさせる天才ガムが登場するのだけど、これまた彼の研究にちなんだ演出が良く考えられてる。

笑いの沸点はあのミート・ローフがミートローフとして登場したところね…しかも彼のアルバムジャケットそのままに登場・・・やはり制作サイドはよくわかっているなと改めて感心させられてしまった。

最後までわからなかったのは発酵食品の中にいた腹黒そうな白髪の可愛い坊や…トレイラーでフランクに「Have a Fun!」と口づけるシーンが印象的で、最後は発酵食品のおじさまたちに可愛がられ・・・(更に自粛)気になる。

見どころがあまりにもあり過ぎ、見る度に細やかな演出を発見出来るのでDVD購入は必須ね…食材たちが外界へ出たいが為の人間へのプレゼンテーション、神であると信じていた人間の正体を知った後の半端ない報復、自由を得てからの酒池肉林状態・・・どれもこれもが実に生々しく人間らしい生き様で素晴らしい!!

映画が始まってからすぐ劇場内は笑いに包まれ後半はほぼ大爆笑の連続…映画館でこんなに大笑いしたのは初めてじゃないかしら。しかし、「ソーセージ・パーティ」を見てから食材はもしかしたら意志を持っているのかもしれないと思えてきて、落としたクッキーが怯えていないか、おかずを残したら彼らに対し無情な行為なのか、など考えてしまったわ。

ここ数年でこれほどまでに衝撃的な作品は存在しなかったし全てにおいてクオリティが高い!!…歴史的な1作になることは間違いないわよ。自分にしては珍しくキャラクターのフィギュアを全部集めたいけれど、日本ではグッズが皆無なので海外サイトで探さなくては。さぁ、皆さんも臆すること無くパーティに参加してはいかが!?…Have a Fun!!、あ、子供は見ちゃダメよ!!

【ps】
日本でも小規模上映ながら大ヒット中らしく、東京ではTOHOシネマズ六本木でも大きなスクリーンに移行して大人達を抱腹絶倒させてるとのこと…米ではSONY PのTOPが次回アカデミー賞ノミネートに向けて全力キャンペーン展開宣言…19億円の制作費で既に150億円に手が届きそうな気配…カテゴリーとしては長編アニメですが歌曲賞も狙うそうです…因みに「The Great Beyond」はディズニー作品で8つのオスカーゲットの作曲家アラン・メンケン…本気ですから…フフ。

【Sausage Party USA web】
http://www.sausagepartymovie.com/site/

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2016年09月20日

ソーセージ・パーティ日記1 R指定は本物だった編

20160909北米で8月に公開され初登場2位の興行収益を出したCGアニメ「ソーセージ・パーティ」

当時の1位はかの「スーサイド・スクワッド」だったから制作規模や宣伝量を考慮すると実質の1位と言っても過言ではない作品よ。

驚くのはそのキャラクターの映像表現…R指定だから何やら過激な表現だけかと思いきや、そのキャラ自身が危なすぎて危なすぎて驚き

だって、ソーセージはそのものズバリ男子のあそこだし、お相手のバンズはイヤ~んって感じなあそこだし・・・一体全体何が始まるのか予想できないこのCGアニメ。

お話はスーパーに置かれてる食材が擬人化されていて、人間様に買われるのは光栄な事(ソーセージはパンと一つになって夢心地)と思ってるのだけど、お家に行ったら一転そこはホラーな世界になっていくのよ。日常的な料理法が食材にとっては残虐極まりないスプラッタに・・・

どうやら食材達は何とか脱出して、スーパーの食材達に真実を伝え団結して闘いが始まるのよね…このお話をどうまとめるのかは本編を見てのお楽しみだけど、重要な見所いや聞き所があるわ…なんと、ちょっとエロいバンズの声をあててるのがなんと「ブライズメイズ」や「ゴーストバスターズ」で物理学博士エリンを演じていたクリステン・ウィグなの。

「ゴーストバスターズ」でも書いたけれど、クリステン・ウィグ独特の優しいお顔立ちでお下品なしゃべりは実はネイティブに大人気で、同作品ではその部分が忠実に翻訳されず普通の訳になってしまったのが残念だったのよね。今作ではビジュアルがアレだし声優としての出演なので完璧なマッチングで大受けだっただろうと予測できるわ。

今日の予告編はその中でもRED BAND版…後半には名作「プライベートライアン」の冒頭シーンが(汗;)…大人の世界ね。日本公開が危ぶまれたけれどSONY Pが『ご期待にこたえて配給いたします』とのことで11月4日から公開決定…勿論R+15指定の子供は見ちゃダメ・フォーマットで…大人が楽しむアニメとしては最高だわ!!…是非お隣の奥様も誘って皆さんで堪能いたしましょう…フフ。



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2016年08月26日

ゴーストバスターズ日記2 コメディエンヌ達がもの申す!!編

20160812名作リブート版…どうしてもオリジナルと比較されてしまうもの。更に男性主役の作品を女性が演じるとなるとバッシングを受けてしまうのは世の常。

しかしそんな風当たりの強さも人気のバロメーターという事で絶賛公開中の2016年版「ゴーストバスターズ」。

最初にピックアップした際もポール・フェイグ監督&キャスティングだけでまず見たい!!と思っていたのよね。

なにせアメリカを代表するコメディエンヌ、クリステン・ウィグにメリッサ・マッカーシーの「ブライズメイズ」チーム、クリステン同様「サタデーナイトライブ」のケイト・マッキノンが「ゴーストバスターズ」のメンバーを演じるなんて最強よ。

物語はほぼオリジナルを踏襲しており今回はクリステン演じる素粒子物理学博士エリンが、以前共に心霊現象を研究していたメリッサ演じるアビーと再会し幽霊の調査を手伝った事をきっかけに共に失職…それならば自分達の知識と技術力を駆使して幽霊を捕らえようと会社を興すことに。

ケイト演じる原子力エンジニアのジリアン、地下鉄職員でNYの街の歴史に詳しいパティ、そして筋肉美とルックスだけが取り柄の電話番ケヴィンが加わり「ゴーストバスターズ」は幽霊退治を請け負う会社としてスタート…やがて街中のあちこちに幽霊が出没するようになり、それはある大きな事件を引き起こすことに・・・というものよ。

オリジナル版で出演していたシガニー・ウィーバーを始め、ビル・マーレイやダン・エイクロイドなどのカメオ出演も見物だけれど、やはり見どころはエリンとアビーの自然過ぎる演技と過激な言動ね。

一番気に入っているのはエリンが時代遅れのリボン付きブラウスをジリアンに指摘された際の応酬や無能ながら男前のケヴィンに一目惚れしゴクッと喉を鳴らしたり、彼が口を付けたコップをわざわざ理由をつけながらそっと飲み干したりするシーン…これらちょっとした場面での演出が抜群にセンスが良く、強いてはキャラクターを深く掘り下げることに繋がっているのはさすがよ…“ただ面白い”のではなく例え卑猥な言葉を発しても非情に知的であるというのは見事だわ。

少し残念なのは字幕版でこういった小気味よいユーモアが拾え切れていないかな?と思った事ね…彼女達独特のテンポの良い言いまわしや皮肉などを100%表現するのは熟練者であっても難しいかも・・・。

それにしてもケヴィンは物語のエッセンスとして非常に美味しい…「ソー」で雄々しいヒーローを演じたクリス・ヘムズワースに筋肉おバカのケヴィンを演じさせるなんて、これまたうまいキャスティングではないかしら…周囲のレベルが高いせいか個人的には彼のコミカルさにピンと来なかったけれど、ソーの筋肉質な美しい肉体を自虐的に扱うという点だけで大成功ね。

劇中エリン達は世間や男性達や権力者達から様々な妨害や中傷を受けるのだけれど、これはまさに彼女達が公開前に現実世界で受けたものと同じ…それでもガールズ・パワーで立ち向かうという気迫は本編も現実も全く一緒だったわ。

中傷や批判も幽霊同様実体の無いもの・・・しかしそれらを見事に封じた彼女達のバスターズぶりを心から讃えたい…エンディングで次回作の振りがあったので期待したいけれど、クリステンとメリッサのコメディエンヌ・コンビは破竹の勢いだし、そのうちどちらがオリジナルかわからなくなってくるかもしれないわね…先ずはまだまだ世にはびこる女性蔑視と批判を退治しなくちゃ!!!

そうそう、あの名フレーズ楽曲もアレンジ色々で楽しませてくれますよ〜。
20160813


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2016年06月24日

ゴーストバスターズ日記1 世界は女が救う編

201606121984年名作リブートになる2016年「ゴーストバスターズ」…84年版はダンエイクロイド達が物の怪と化したシガニーウィーバーとNYを舞台に戦いを繰り広げるSFコメディでした…テーマ曲も大ヒットでキャッチなフレーズは今でも耳に残っていますよね。

リブート版の見所は何と言っても主役のバスターズが全員女性!!…それも核となる主役はあの「ブライズメイズ」メンバーのメリッサ・マッカーシーにクリステン・ウィグで監督は同じくポール・フェイグとなれば面白くない訳がありません。

ところが、この新作・・・制作発表から現在に至るまで北米で結構なバッシングを受けており、その理由が『ゴーストバスターズは男が主役な作品』だとか『女版なんか魅力なし・・・』等の若干差別もあったよう。実は去年、日本国内でも配給会社のやる気の無さが漂っていたとか。

でも公開が間近になりメリッサ他4人の女性陣がトーク番組等で宣戦布告的な勢いで頑張ってるので、このままヘイトな連中はバスティングされてしまうでしょう!!

日本公開は8/19ですから皆で劇場でゴーストバスターズ!!って叫びましょうね!!

今日は予告編ではなく、主役の1人クリステン・ウィグ演じるコロンビア大学の素粒子物理学博士エリン・ギルバートのカットとお洒落なポール・フェイグ監督のメイキングをお届け。

お話としては、彼女の心霊現象の科学的立証研究が大学側から毛嫌いされクビに・・・で、ゴーストバスターズ社を起業するシーンです…「ブライズメイズ」の彼女も素晴らしかったですが、今回もこのカットを見ただけで大笑い…そうそう、「ソー」のクリス・ヘムズワーズも出てますからね!!

【公式web】
http://www.ghostbusters.jp/index.html


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2014年02月23日

ブライズメイズ日記 史上最高のウェディングコメディ編

20140220ぽっちゃり実力派女優メリッサ・マッカーシー嬢が出演していることで気になっていた、2011年映画「ブライズメイズ」…これはとにかく見終わった後も箇所箇所をリピートして見てしまうほどの秀逸コメディよ!第84回アカデミー賞でメリッサ嬢が助演女優賞、脚本賞と2部門でノミネートの快挙というのも納得だわ。

脚本と主演を務めるクリステン・ウィグは「サタデー・ナイト・ライブ」で人気の女優というだけあって、そのコミカルなセンスと間の良さが際立っているの。物語はクリステン演じる妙齢の女性アニーが親友のリリアンのブライズメイドを引き受ける事によって数々のハプニングが勃発…そしてその事によって2人の友情に亀裂が生じてしまい最終的に結婚式はどうなるのか・・・?というものよ。

とにかくアニーは恋人に弄ばれるし、開業したケーキ屋は潰れ、母の紹介で行った宝石屋ではうまく仕事が出来ず解雇、アパートは金欠で追い出されるというどん底人生。親友リリアンの彼は意外にリッチで人脈も広く、他のブライズメイズは金髪美人で3人の息子を持つ従兄弟のリタ、新婚で少女のようなベッカ、メリッサ演じる花婿の妹のメーガン、そして超リッチな花婿の上司の妻ヘレンという強力ラインナップ。

特にヘレンは美人で完璧…ブライズメイドの経験もある為何もかもそつなく仕切るのよ。一方アニーは食事会を仕切れば、肉を食べなかったヘレンを除き全員食中毒になりドレス選びで嘔吐と下痢の嵐…ヘレン提案の独身最後のパーティを行う為ラスベガス行きの飛行機では、飛行機嫌いの恐怖心から酒を飲んで大暴れ・・・結果全員飛行機を降ろされてしまうの。

この飛行機内のやり取りが見事で、酒に酔ったアニーが皆にちょっかいを出す様がコントの様にテンポ良く構成されているの。これはやはり「サタデー・ナイト・ライブ」の経験が大きいのかしらね!

アニーがコミカルな酔い振りを披露している間、同じ時間軸でリタとベッカの実生活の傷の舐め合いがレズ的に展開していたり、完璧へレンが謙虚な姿勢を見せつつもその中でリッチさをアピールしていたり、メーガンが隣の席に座る男性の職業を航空警察と疑いあからさまなモーションをかけたりと、一見滅茶苦茶ながら各自の人物像が浮き彫りになっているだけでなく、それらを同時に絶妙なタイミングで織り交ぜているのが更なるおかしさに繋がっているわ。

しかもアニーが機内を混乱に陥れた後、航空警察と見込んだ隣の男性は本物だったというオチもついてきっちり纏められていたのも拍手!

笑いの部分はシリアスな部分の配分があってこそ更に引き立つ・・・というセオリー通り、ほっこりする部分がじんわり挿入されているのもまた拍手。

そして最も感心したのはアニーの下着!遊ばれていた彼の所でお泊まりするときは青いシンプルなブラに柄の合わないショーツ、後に彼となる警官とのお泊まりでは、同じ形で色違いのピンクのブラ…これはアニーのお金の無さと色気の無さをしっかり表現しているのよ。細かいところだけど重要な事よね!

そして、一番の親友であるはずの自分が失敗ばかりで完璧なヘレンに嫉妬すると同時に自己嫌悪に陥り、最後は爆発するアニーの心情は女性なら誰でも経験する事ではないかしら?

大好きな友達が他の友達と仲が良いと面白くないという女性ならではの子供じみた部分も非常に良く描かれていると思うわ。

ダメダメ・アニーが最終的に沢山のハッピーを手にしていくのは、わかっていても心地良いと感じてしまう…特に素晴らしいと思う点は個々の強烈なキャラクター全てを活かしきり、連続コントの様にテンポ良く、セッションの様に満ち引きが気持ちいい。しかしながらこの作品、コメディという枠を超えてしまっている気がするのは私だけではないはず・・・是非確認してみて!

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2013年03月14日

宇宙人ポール日記 人生のスーパーバイザー編

20130317AppleTVで予告を見た時から気になっていた、2010年公開映画「宇宙人ポール」。

なんとなくストーリーの展開は予想できていたものの、様々な要素が盛り込まれた素晴らしい作品よ!1947年、アメリカに飛行物体が落下するのを少女が目撃。この事件から60年後、SF作家のクライブとイラストレーターのグレアムはレンタカーでアメリカ西部のUFOスポット巡りへ出発したの。その途中、ポールと名乗る宇宙人に救助を求められたわ。

ポールはずっと政府の秘密施設に拘束されていたけれど、解剖されそうになり逃亡してきたと言う。混乱の中、長年の地球暮らしでマリファナやダンスなどをたしなむ人間臭いポールと、オタク2人は次第にうち解けていくの。

更に逃亡中訪れたモーテルで働く敬虔なクリスチャンの娘ルースも加わり、不思議な縁で結ばれた4人は一致団結。彼らは政府とルースの父の手から逃れ無事目的地に到着するけれど、グレアムが誤って撃たれてしまい…というストーリーよ。

この作品で忘れてはいけないのが、主人公の2人がSFファンであるという事ね。「未知との遭遇」や「E.T」へのオマージュが今作の軸になっているけれど、ポールが政府に拘束されている時「Xファイル」のモルダー捜査官を生みだし、ありとあらゆるSF映画のスーパーバイザーとして参加していたという設定が愉快だったわ。

次に感心したのは、SFオタクが宇宙人に遭遇したなら普通の人より現実を受け入れるのが早い、という設定になりそうだけど、最初受け入れたのはイラストレーターのグレアムのみという点ね。クライブは自分の唯一の理解者であるグレアムがポールと仲良くする事に嫉妬する、という人間らしい態度を見せていたの。

自分と同じ感性を共有出来る仲間、それは親よりも恋人よりも大事な存在…だからこそ相手が自分が夢見ていた宇宙人でも許せない、という感情が先に出てくるのは自然な事よね。

そしてクリスチャンのルースが自分の信じてきた教えを一変させ人生を楽しむ事を開眼する様に、今なお色濃い宗教観のあり方を垣間見る事が出来たわ。更にポールは、60年前母船を見た為村八分にされた少女に詫び彼女の人生をやり直させるべく母船に連れ帰るのだけど、この一連の行動から色々考えさせられてしまった・・・。

人間はそれぞれの人生を生きているけれど、周囲と異なる思想や行動を起こせばたちまち宇宙人扱いにされてしまう。それでもいかに自分の人生を楽しむか、どうしたら幸せになれるのかを追い求めることが大事なことなのよね。

ポールは劇中でSFスーパーバイザーだったけど、作品全体からすれば人生のスーパーバイザーと言えるかも。もしかしたら、これも政府の極秘プロジェクトだったりして・・・!?

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