キックスターター

2014年10月22日

スタートレック日記18 Axanar編

20141028

昨年、スタトレの本流とは別にキックスターターで公募され現在制作中の「STAR TREK/Renegades」をご紹介しましたが、今年にまた新たなキックスターター系スタトレが公募され見事に目標額をクリアした「STAR TREK/Axanar」をピックアップ。

前回の「Renegades」同様に、この「Axanar」にもスタトレTVシリーズ出演者が多数出演予定に入っています…「Deep Space 9」名作『父と子』に主演していた名優トニー・トッド、同じくDS9でクリンゴン総督となるマートクを演じたJG Hertzler、「エンタープライス」でバルカン大使を演じたGary Graham他、本家スタトレにお馴染みの役者が勢揃いです。

公募用の予告編的映像(約20分)の完成度も高く、最近のキックスターター系映像コンテンツの質の高にあらためて驚かされる次第で制作プロセスのアグレッシブ感が如実に出てるケースでしょう。

物語としては、TOSシリーズの第二パイロット版として制作された「Where no Man Has Gone Before:邦題(光る目玉)」の21年前の宇宙が舞台で伝説の「Battle of Axanar」を描くとの事。

現在、当初キックスターター内での目標額10万$でしたが、それを大きく上回る64万$に達しています…近年、キックスターター等のクラウド型コンテンツ制作は既に新しいステップに入って、クラウド側の法的な整備や本格映画ファンドの前哨戦的なマーケティングにも活用されるなど、課題点を洗い出しながら着実に新たな市場として健全に成長しています。

俳優陣も、昔のような映画とTVコンテンツとの垣根も今は無くなり、更にこのようなキックスターター作品にも実力系俳優が続々と出演してくれる時代になり、媒体もネットフリックやamazone等が積極的にビジネス参戦する事で配給の多様化も進み、質の向上を背景に作り手としては面白い時代に入りました。

勿論、資金調達が上手く行ったからと言って成功するプロジェクトもあれば失敗するプロジェクトも多々あるでしょうが、物事は実行してなんぼの世界です。誰かが資金を出してくれるのを待つ時代から、呼び込む時代になった今こそ本当のファンに向けてのプレゼンテーションをするべきでしょうね…フフ…v( ̄^ ̄)長寿と繁栄を。

【キックスターター/STAR TREK_Axanar】
https://www.kickstarter.com/projects/194429923/star-trek-axanar

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2014年07月18日

キックスターター日記5 ハイスペックマニア編

20140716日本文化が深く関わってるキックスタータープロジェクトが既に公募金額をクリアーして制作が始まってる一つをピックアップ…昨年9月末でファンディングは成功してて現在は制作真っ只中のハズ。

それはあのジブリ作品「もののけ姫」を実写化する企画…作品そのものを実写するのでは無くて、物語のベースとして「もののけ姫」の舞台の600年後を描く作品「ウルフガール」らしいの。

既にキックスターター成功なのでプロジェクトは進行してるのだけど、そのプレゼンテーション映像や、関係スタッフの紹介など、本当に素晴らしいプロジェクトにビックリ。

昨年紹介したSTAR TREK「Renegades」同様にコアなファンがその世界観に共感して、自分達で更にそれを深掘りしていくこのアクティブな動きは刺激されるわ。もし、これが国内ならネガティブな事ばかり周辺から言われ、結局何もできないまま終わっていくケースが殆どでしょ。

日本語も流ちょうな日系女性プロデューサーらが先頭に立っていますが、この段階でプロデューサー、パペットデザイナー、アートワークデザイナー、モデルメイカー、コスチュームデザイナー、VFXアーティスト、コンポーザー、グラフィックデザイナー等々を揃えるのはファンと言うよりプロレベルですね。

肩書だけプロの国内制作でも完全に負けてます。

思い立ったら自ら動き、同士を集めてプロジェクト化を試みる…日本人が一番苦手な部分を海外の方々が日本のコンテンツをベースにプロスペックな作品にしていしまうって、ちょっと悔しいですよね。

何事もお上的な日本人は何か上から降って来るのが伝統なのか、率先してやってこう!って言う雰囲気はないですよね。起業に関しても同様ですが、自分も含め今後はドンドン周辺を巻き込んで企画実行していきますわよ!!


【キックスターター/ウルフガール】
http://kck.st/1a7bBlf


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2014年05月21日

キックスターター日記4 Sci-Fiミュージアム編

20140524米では日に日にKickstarterの存在感が増していますが、以前紹介したスタートレック番外編とでも言える「Renegades」では追加でCG制作を強化する為に別枠で公募したりなど、成功案件を色々ブラッシュアップする動きがあります。

そんな中でまた面白い案件が出てきたのでご紹介…今回はハリウッドにスタトレ等歴史的なSFコンテンツ施設を「THE HOLLYWOOD Sci- Fi MUSEUM」として2015年にプレヴュー開催する案件…そして2018年に本格的な施設を稼働するとの事。

プレゼン映像を見る限りなかなか本格的な仕様…スタトレだけでなくSTAR WARSブレードランナー、2001年宇宙の旅、マトリックス、Avengers等々、話題になった作品のコアの部分を再現したり、レストランがあったりショッピングできたりと大人も子供も楽しめるスペースですね…今回の公募金額$82300で主にSTARSHIP関連の強化が狙い。

何しろSFファンが深く関わってますから妥協はしないでしょう!スタジオ側やプロダクションも全面参加ですからファンド成功時には話題となるでしょうね。

誰かの企画を待つのではなく自分で企画する、資金がないなら自分で集める…このマインドは日本には無いスピリットですね。キックスターター成功の影も彼らのような存在があるから熱意とお金がお互いを引き寄せ合うのです。

この公募企画は是非成功して2018年のフルオープンを目指して欲しい案件の一つです!


【キックスターターweb】
http://kck.st/RmobbR

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2014年03月21日

キックスターター日記3 ニール・ヤング編

20140319映画や音楽、その他エンタメでキックスターター等のクラウド系ファンドを利用するのは国外では新たな手段として市民権を得てきてる状況ですが、また一つ面白い動きがありました。

ご存じの方も多いかもしれなですが、ベテランミュージシャンのニール・ヤングが音楽流通の品質向上の為のシステムをキックスターターで公募して、現在日本円で2億5千万円ほど集まっています。

彼は現在の圧縮音源、特にMP3に不満を抱き、スタジオでのマスター音をファンに届けたい…その為には原音に戻せない圧縮フォーマットではなく、FLACと言う原音に戻せる圧縮フォーマットでファンに音楽を届けたいと言う信念で活動を始めました…単にフォーマットをFLACにするだけでなく、それを再生するハードと配信するシステム「Pono」として提供する企画なんですね。

長年音楽を仕事としてる者として、圧縮音が音のファーストコンタクトになり始めてる若い子の聴覚に危惧感を持っているのです…単に楽しむだけとしても、その影響は真綿でクビを絞めるが如く感覚にとって悪影響なのですよ。まして、これが制作側の人間であれば致命傷的状況になります。
20140320きっと、老体ニール・ヤングも同じ思いで起ち上がったと思いますが、彼は現在を否定するのではなく「スペック的にもそろそろ一歩前進しようぜ」的な提案だと感じます。

このような試みをキックスターターを使うのが素晴らしく、だからこそこれだけの資金が短期間に集まったのだと確信してます。Appleとて今後のiTunesの課題として高品質な音源にチェンジしていく時期を模索してるハズ…これらに催促してる企画とも言えますね。

DSD(1bit)やFLAC等、脱!!非可逆圧縮に賛同です(^_^)v

【KICKSTATER Pono MUsic】
http://kck.st/1g5xVf3

(ps;)4/12時点で約6億円集まってます!凄いですね!これぞ信念!
 

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2013年12月13日

キックスターター日記2 カルマフロー編

先日のブログでピックアップしたキックスターター関連の話題。今日はそもそもキックスターターって何かとか、スタッフがちょっと関わってるシンフォニックロック系のキックスターター系プロジェクトなんぞをご紹介しましょうかね。

日本ではこのキックスターターって名前がクラウドファンディングの代名詞的に紹介されてさきがけのように思われてる方も多いかもしれませんが、キックスターターより前の2008年に「Indiegogo」と言う元証券アナリスト達が設立したものがあるのです。それまで企画や小さなレベルでのクラウドファンディングは存在しましたが、本格的な現在、このIndiegogoとキックスターターになります。

2社の大きな違いは、簡単に言ってしまうと、キックスターターは目標額に期間内に達成出来なければそのプロジェクトはキャンセル。一方、Indiegogoは目標額に達成できなくてもプロジェクトをスタートする事ができるのです。もっと詳しい違い(手数料等)は次回にお話するとして、ここが企画公募する側からすると、さぁ~どちらで始める!?って感じですよね。

戦略的傾向として後発のキックスターターは、Indiegogoのオープンで難しい部分を簡素化し至ってシンプルなフォーマットにして出資する側にも分かりやすくしたシステムと言えるでしょうね。

20131216

現状では、キックスターター上では出資者へのリターンは商品やコンテンツなどの【物】と金額金額によっては【名誉】だけですが、Indiegogoは将来を見据えて、株式だったりキャッシュだったりを想定しています。現在、米SEC(証券取引委員会)がこれらのクラウドファンディングに対しての規制緩和を検討中ですから、間もなくお金の流れがよりスムーズになって更なる起業のチャンスも拡大する手助けになるでしょうね。

さて、個人的に音楽分野で注目してるのがこのIndiegogoで資金調達を目指した「カルマフロー」というプロジェクト。これはカテゴリニーするとVideoゲームの部類にされてしまうのですが、実際はちょっと違ってシンフォニックのロックオペラPlayingなるプロジェクトなんですね。

実は目標額若干達しませんでしたが、Indiegogoですのでそのままプロジェクトはスタートして足りない部分は現在もDonateで受付中なのです。シンフォニックメタルですからサポートメンバーもEPICAのシモーネ他多数で、音楽教育的な一面も。生のオーケストラ収録からレコーディングと出資者には様々な体験ができるのも特徴で来年2014年後半のリリースを目指して制作中。

機材の進化に伴って高品質なインディペンデントムーブメントが起こり、次は資金調達と連携してファンと送り手のダイレクトマッチングと、時代はどんどん進化してるけど国内を見渡せば、今だ「紅白に出るのが夢なの・・」的な人達ばっかり・・あぁ、世界からどんどん遅れをとる日本を憂うのです。

【カルマフロー資金調達用PR映像】


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2013年12月07日

スタートレック日記12 Renegades編

20131208先週のキックスターター日記でもお伝えしたとおり、様々なメジャー系コンテンツがクラウド系ファンドを利用する動きがあるけど、これまたビックリな動きがあったのよ!それはあのスタートレックがキックスターターで公募してたじゃありませんか。

タイトルは「STAR TREK:Renegades」…ガイドはSTヴォイジャーのトゥボックでお馴染みのティム・ロスにTOSのチェコフが!既に最初の目標額2000万円をクリアーし最終的に約2500万円を確保。

何だ何だと調べてみると、本家スタトレとは違い、コアなファン達が作りあげた世界を本家のキャストが手伝って構成した完全なオリジナルコンテンツだったのよね。それも監督はトゥボックのティム・ロス…役者も過去のスタトレシリーズからトゥボックとチェコフは勿論の事、ドクター役のロバートピカードにイチェブ他がキャスティングされてるし。

物語はスタトレTVシリーズ「ヴォイジャー」の最終話から10年後の設定で連邦にとある危機が迫るのだけど、その解決にトゥボックが指揮官としてならず者(Renegades)を集めて闘いに挑むという事らしいのよね。

企画に5年の歳月をかけて、先にパイロット版的な「Of Gods and Men」なるvideo撮影の90分作品を公開してキックスターターで展開したようね…現在は撮影真っ最中らしいわ…で、早速予告編を!

本家のTVシリーズの1話の予算からすれば少ない額だけど、それはコアなファンが付くことで計り知れないパワーが生まれる図式よ。撮影機材もREDを使用しプロの制作陣も全面バックアップしながら進行してるらしいわ。スタトレのトレードマークその他はCBS/Paramount Picturesのものだけど、それも権利的にクリアーしてるから世界観も崩れる事はないし。

それにしても、このファンと制作者との絆の深さは凄すぎるわ!本家のTVシリーズが終了して結構な月日が経ったけど、ファンのフラストレーションは「だったら自分達で作るよ!」なんですからね…そしてそのモチベーションにオリジナルスタッフが加わって始動する…いやさせる・・無いものは自分で作るって言う開拓者精神を感じたわ…日本じゃ絶対にありえないし・・。

因みに、ここだけの話、本家のCBS/Paramount Picturesもこのような動きに刺激されてか新たなTVシリーズを2015年以降に発表するとの情報も入手してるわよ!新クルーによる映画も大成功してるし、一気にまた新しいスタートレックの時代が始まりそうな予感ね!…ふふ、v( ̄^ ̄)長寿と繁栄を!


【STAR TREK:Renegades WEB】
http://startrekrenegades.com/home/

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2013年11月29日

キックスターター日記1 GO or Canceled編

20131124今年の初めにnewsが流れてBlogでピックアップしようと思ってすっかり忘れてた話題を改めてご紹介。

昨年の暮れにBlogでピックアップしたビョークのiPad用アプリ「Biophila」…リリース後はAppleの強力なバックアップもあって大ヒットしたのですが、もちろんこの時点でアンドロイド版リリースの予定は全くなかったのですね。

ところが、ビョークファンから教育的見地から是非アンドロイドとWindows8版も!という要望で彼女が選んだ戦略はKickstarter…でも残念ながら公募期間中に目標額に達せずファンドはキャンセルに…ビョークの知名度を持ってしてもダメだったわね…でもキックスタートではダメだったけど、この教育的価値を認めたスポンサーが後に現れて無事アンドロイド版は完成したから一概に失敗とも言えないわ…メッセージを伝える手段としてのキックスターターも存在価値があるのね。

逆にエンタメ系で成功した例では、米で人気だった海外ドラマ「ヴェロニカ・マーズ」の制作陣が映画化しようとスタジオ側にプレゼンしたのだけど「大手配給会社が製作する作品としてふさわしくない」と難色を示しNG…そこで2億円を30日間で集められたら制作するとの条件を取り付けキックスターターしたのよね。

ファンの方々に支援してもらうためにTVシリーズに出演した懐かしのキャストたちが詰めかけるという“ファン大興奮”の動画を作ったりと、ファン視点のプロモーションを短期間で展開…結果たった1日で2億円を集めるのに成功…KickStarter上史上最速の100万$を集めたプロジェクトになったわ…映画は2014年公開予定で大成功した一例と言えそうね。

ちなみに100万円以上出資したファンにはウェイター役での映画に出演することができる権利!セリフまでついてくるから嬉しい限りよね。あと、50万円以上では出資者の住む街で50名を招待して試写会開催とか色々な企画盛り沢山。PIPOKO的にウケタのは4万円以上だと、主役と原作者が1年間Twitterでフォローしてくれるとか!

日本でも似たようなクラウドファンディングサービスが始まったけど、基本的に出資法だったりとか色々規制があって、なかなか北米のようなビッグスケールにはできないわ…先の「ヴェロニカ・マーズ」も米とカナダからしか受付はできませんしね…この辺のファイナンスの仕組みはうちの専門スタッフ聞いてネタにしてみようかしら…フフ。

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