エリザベス・ハンクス

2017年01月13日

ピッチパーフェクト2日記 完璧なるビッチ編

20170103スマッシュ・ヒットとなった「ピッチ・パーフェクト」から3年後…2015年「ピッチ・パーフェクト2」

今回は製作・出演のエリザベス・バンクスが監督としてメガホンを取ったという事でも話題になったわ。更にパワーアップした歌姫たちの新たなる挑戦、将来や夢などがふんだんに織り込まれたストーリーに仕上がっていて、見どころ聴き所も満載よ。

全米大会初優勝を飾った女性アカペラチーム「バーデン・ベラーズ」はオバマ大統領の誕生日の式典のステージでライブを行うという栄誉を授かったけれど、メンバーの”太っちょ”エイミーの失態により活動禁止へ…名誉挽回のチャンスとしてアカペラ世界大会で優勝しようとチーム一丸に・・・と思いきや、卒業後の進路の不安、プレッシャー、憧れの仕事へのチャンスなどで全員の心はバラバラに。

そんな時元ベラーズの母親を持つ作曲家志望の新入生エミリーが新メンバーとして参加することになり、世界大会に向け特訓すべく元リーダー、オーブリーの経営するキャンプ場で全員合宿を行うことになったわ。

ストーリー的には展開もわかりやすくラストも想像通りの大団円だけど、これが”そつなく”仕上がっているのがさすが!!学生時代の甘酸っぱいエピソードはあるものの女性として如何に道を拓いていくか、それぞれの事情や生き様に焦点を当てているので好感が持てる。

日本だと卒業したらどうしよう、就職出来ないと世間的に云々・・・という甘えがあるけれど、どんな道であったとしても覚悟を以て臨む彼女達の意志の強さに襟を正される思いよ。

全編通しバンクス演じるアカペラ大会のコメンテーター2人組のどぎついコメントがスパイスになっていて良い…レベル・ウィルソン演じるエイミーも作品毎に存在感を増しボディ同様強靱なキャラクターよ。

今回オバマ大統領やスヌープ・ドッグなどゲストも豪華だけど、世界大会でベラーズ最大の敵となったドイツの男女アカペラ・デュオ「ダス・サウンド・マシーン」のステージもゴージャスで良かったわ…映像と見事にシンクロした”ドイツらしい”精度の高いパフォーマンス、衣装も見応え十分で実際に見てみたくなるほどよ。

バーデンの現リーダー、アナ・ケンドリック演じるベッカはDSMのメンバーであるピエターに何か挑戦的に言ってやろうと試みるもいつも褒め言葉になってしまう、というシーンが3回出てくるのが実に納得出来るし面白い…アカペラ大会では常に既存の曲をアレンジして行うものかと思いきや今回オリジナルの曲も初お目見えというのが興味深い。

その背景としてプロの歌い手を目指すベッカ、作曲家を目指すエイミー、それぞれの得意分野と音楽への取り組み方、ビジネスとして音楽をやっていく術や信念などもきちんと描かれているのも素晴らしいわ。

人に聴かせる以上技術や戦略はあって当然…しかし中心に存在するのは人の心を奮わせて止まない感情・・・その為に鍛えるべきは己自身、というこれまた当たり前ではあるけれど永遠のテーマが彼女達の生き方を通して伝わって来るのよ。

自分自身レコーディングの際、ピッチに注意をはらわなくてはいけないシーンに遭遇し、そこばかりに気を取られ思う様な結果が出せなかった経験があるの…確かに大事な事ではあるけれど、そんな部分だけに囚われずベッカ達のようにもっと先を見据えて作品作りに臨みたいと思うわ…良い意味で、ピッチも安定した格好良いビッチにならないとね!!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)

2016年04月15日

ピッチ・パーフェクト日記 パーフェクト・キャスティング!!編

201604072012年公開当時米で話題になって見たいと思って見逃してた「ピッチ・パーフェクト」…昨年続編となる「ピッチ・パーフェクト2」も公開されたので早速前作をご紹介しなくっちゃ。

ストーリーは予想出来てはいたものの「ブライド・メイズ」ナイト・ミュージアム」でもその存在感が際立っていたレベル・ウィルソンが出演と知れば見ないわけにはいかないわ。

個人的には鑑賞前まで「Glee」好きのティーン向け作品というイメージだったけれど王道ながらきちんとしたツボが押さえられていて広い年齢層に受け入れられる仕上がりになっていたわ…「ハンガー・ゲームズ」でも好演のエリザベス・ハンクスが、とんでる司会者を演じつつ製作に参加という点も興味深いのよね。

主役は「マイレージ・マイライフ」で生真面目なリストラ宣告人を演じたアナ・ケンドリック演じる女子大生ベッカ…DJを志し、友人も持たない一匹狼的でクールな女性だった彼女は、女性ばかりのアカペラ部に渋々入部することになってしまう。

保守的なリーダーや個性の強い部員たちとぶつかり合いながらも友情が芽生え、歌もパフォーマンスも上達していったの。やがてアカペラ全国大会の決勝を目指し、同大学の男性アカペラ部や強豪たちと対決することになり・・・といったストーリー。

とにかくキャスティングが素晴らしい…ベッカの所属するアカペラ部の仲間は良い感じの濃さ!!自ら”ファット”と名乗るレベル・ウィルソン演じるエイミーは、おいしい部分をすべてかっさらうキーマンで歌声もなかなかもものよ。次に気になったのは、声が小さすぎて聞こえないけれど歌いだしたら器用な菊地凛子に激似のリリー・・・しかも彼女は自分の双子の妹を食べて逮捕されたという過去の持ち主で、この笑えないブラックユーモアが良い味付けになっていてお見事よ。

そしていつでも保守的なリーダー、オーブリーはその顔つきや行動も見事なほど保守的(そう言えば「ヘルプ」でも同様に保守的な役でした)…しかも過度の緊張で嘔吐するという「サウスパーク」的な演出も爆笑ね。

とにもかくにも続編で彼女達がどんな事をしでかしてくれるのか楽しみき。改めてわかったのはアカペラは既存曲をどうアレンジしどう見せるかというのが個性に繋がる、という事…今回DJミックスをベースにアカペラで表現するという試みは非常に面白かったし人間の声さえあればどこでも再現出来るという強みもある・・・アカペラの奥深さ、人間の声の幅広さを改めて思い知らされたわ。

公開時に米で話題になったアナの歌だけでなく彼女お得意の『紙コップパフォーマンス』も垣間見ることが出来、俳優たるものその芸の幅の広さにはただただ驚かされるばかり…ボーカリストとしてはドキドキするタイトルだけど実に秀逸!!…更に役者陣のキャスティングもパーフェクト・・・という事で続編は後ほど!!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)

2015年02月21日

ハンガー・ゲームズ日記2 炎に操られるのか操るのか・・・編

20150218そのセンセーショナルなストーリー、抜群のキャスティングと見所満載の映画「ハンガー・ゲームズ」…そして2013年続編「ハンガー・ゲームズ2/キャッチングファイアー」

原作は3部作からなるこのシリーズ、映画は全4作品でリリース…続編は前作からの着地であり次作へのジャンプ台ともいうべき難しい回にも関わらず、これまた”どストライク”なキャスティングとストーリー展開で心を掴まれたわ。

物語は「ハンガー・ゲームズ」で優勝したカットニスとピーターは、各地区で演説をするために凱旋ツアーに出るの。家族や恋人とすぐ引き離され意気消沈するカットニス、そしてそんな彼女をそっと見守るピーター…お互いを守るためにも偽りの恋人達を演じる彼らだったけれど、ピーターの思いは日毎強くなっていったわ。

そんな中、演説中カットニスは与えられた台本を無視し、亡くなった戦友に対し本心を語ってしまう。その気持ちが民衆に波紋のように広がって行き、いつしかカットニスは政府の脅威へと変わっていったの。やがて恋人は半殺しにされかけ、自分の取った行動で民衆が反政府的な行動を取り殺される姿を見て、遂にカットニスは大統領に対し反逆を誓ったわ。しかし大統領はカットニスを公に抹殺すべく、歴代の勝者を集めて「ハンガー・ゲームズ」を開催するの。絶望するカットニスは一体どう出るのか・・・というストーリーよ。

さてここでキーマンにもなる『ゲームメイカー』ヘブンズビー役に、故フィリップ・シーモア・ホフマンが!更にトリッキーな対戦相手でありどこか謎めく少女ジョアンナに、映画「サッカーパンチ」でロケット役を務めたジェナ・マローンと、前作に続いて神懸かりなキャスティング。

とにもかくにも抜きん出ているのは、カットニスを演じるジェニファー・ローレンス…悲運な運命に翻弄される少女の”陰”の”悲”の部分を、実に見事に演じきっているのが驚異的なの。理不尽な抑圧に耐え、諦め、流されつつも大事な人を守ろうとする意志の強さが一貫している。

しかしラストシーンでそんな彼女が見せた表情の推移は、静かに燃えゆく炎がやがて大火に変わる事を暗示していたわ。このシーンは歴史に残るワンシーンと言えるわね!

今回も衣装とメイクはアヴァンギャルド且つクラシカルで素敵なの。特にカットニスがパレードの時に身に着けていた黒いドレスやTV出演時のウエディングドレスはメッセージが込められてるという理由もあるけれど、別格の美しさ。やはり洋服は造形の素晴らしさもさることながら、身につける側のメッセージがないとね。

メインキャラクターはドン!と据え置く一方で、ゲームの出場者に筋肉質男や尖った歯を持つ女などコミカルなサブキャラが登場するというコントラストも素晴らしい。深読みしすぎかもしれないけれど、最高齢の出場者マグスが途中脱落しているのが腑に落ちないのよ。もしかして彼女は・・・などなど、2作目で早くも期待度が高まる「ハンガー・ゲームズ」。

昨年末に北米で公開され記録的な興行収益を出した次作「ハンガー・ゲームズ3/モッキングジェイ(前編)」…なんとか故フィリップのミステリアスな仮面の下の本心と、ジェナのトリッキーさで覆われた優しさの部分をじっくり堪能したいものだわ。さて、ゲームはまだまだ続くわよ!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)

2014年06月15日

ハンガー・ゲームズ日記1 生き抜く現実編

20140618選出された少年少女達が最後の一人になるまで殺し合う、そんな残虐なストーリーが話題となった、2012年公開の映画「ハンガー・ゲームズ」…フィクションとはわかっていても現実社会に重なる部分が多く、"他人事ではなく"楽しめたわ。

物語は、パネムという独立国家となった近未来のアメリカが舞台…定期的に各地区から少年少女が選出され「ハンガー・ゲームズ」を行い、最後の一人になるまで殺し合うの。このゲームは反乱を抑止めするのが目的とされているのだけど、優勝者には巨額の賞金と栄誉が与えられるわ。主人公であるカットニスは貧しい地区に住む少女。

父を事故で亡くし得意の狩猟で母と妹を養っていたのだけれど、妹がゲームのプレイヤーに選出され彼女の代わりに出場することに。同じ地区から選出された少年ピータと共に恐怖のゲームに臨むのだけれど、他地区のプレイヤーは殺し屋としての訓練を受けていたりする者もおり一筋縄ではいかない。持ち前の弓矢の才覚と勘の鋭さ、意志の強さでカットニスは最後の一人になれるのか・・・!?というストーリー。

とにかく役者陣の豪華さといったら、ドキドキもの!主人公カットニス演じるジェニファー・ローレンスは半端ない演技力の持ち主だし、このショーをエンタテイメント的に盛り上げる司会者シーザーを演じるは、「ラブリー・ボーン」では異常者を演じ、「キャプテン・アメリカ」では純粋な博士を演じた、あの怪優スタンリー・トゥッチ、そしてゲームのオーガナイザーであり個性的な髭が特徴のセネカを演じるのは「American Beauty」のリッキーを演じたウェス・ベントリーと、見終わるまで気付かないシンクロぶり。次点として、カットニスの理解者でありスタイリストでもあるシナに、レニー・クラヴィッツというのも興味深いわ。

死のゲームに参加させられる事になってしまった少年達が、最初は恐怖と悲しみに打ちのめされるものの、リッチな環境に慣れ、全世界に注目され、やがて殺すという行為に快感を得、死と向き合った時に味わう絶望・・・己の強さに驕ってしまったが最後、自滅の道へ落ちていく心の推移が見事に描かれている。

一番の恐怖とは殺し合うことより、己の中にこういった感情が芽生え支配される事だわ。カットニスの強さは家族を守るという揺るぎない信念があるからで、ゲームを楽しもうとする輩とは明らかに一線を画しているの。この対比こそが最大のテーマになっているわ。

よく海外のオーディション番組で、若者達が勝ち抜く為ありとあらゆる作戦を立て、審査員や聴衆、スポンサーなどにアピールするというのをよく目にするけれど、感心すると同時にあざとさを感じるわ。本作はまさにそういったエンタメの世界だけでなく、現代社会で誰もが生きる為に身につける狡猾さを皮肉っているのが素晴らしい。

その象徴として、少年達のゲームを楽しむ観客、スポンサー、全てが道化のような衣装やメイクで登場しているのも良い感じよ。所詮この世は踊らせる者と踊る者、食うものとくわれる者の捕食関係で成り立っている。改めて、生きる事はサバイバルであるのだと思い知らされた1作よ!

既に続編「ハンガー・ゲームズ2」が昨年末に公開され、その後のカットニスの修羅場が展開されるけど、また後日にピックアップいたしましょうね…その前に、のうのうと生きていて、すみません・・・しゅん。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0)