エマ・ストーン

2017年05月10日

低音日記 大統領も夢じゃない??編

20170507私達が投票する際決め手となるのは支持する政党や政策、候補者の印象など実に様々…立候補演説などで話上手な人は「何かやってくれそう」という期待を抱かせてくれるわよね…でも実は候補者自身の声が重要な役割を担っているんですって。

声のピッチの好き嫌いが当選の明暗を分ける・・・しかも低い声の候補者の方が選挙で勝てる可能性が高い…という事がある研究でわかったのよ。

マイアミ大学の政治学者によると、声に含まれた信号を分析すればどの投票者が選ばれるか理由を部分的に説明することが出来るのだとか…支持政党やある問題に対しての自分の考えが大きな要因にはなるけれど判断材料が少ない投票者は候補者の顔色などを手がかりに投票する傾向があるそう。

こうした生物学的な手がかりは見聞きした時間が数秒でも後々まで印象に残り続けるというから興味深いわ。でも人間がある人物について判断を下す際、最も重要なのは声なの…低音の男性も女性も一般的に魅力的とみなされ低い声の方が高い声より社会的な影響力が強いと思われる傾向が強いんですって。

確かに高音でまくし立てられるより低音でじっくり話される方が伝わるし安心感もあるわよね…研究チームは男性37名、女性46名の大学生を対象に架空の選挙を開催し誰に投票するかを調査…候補者は4人で声の高い人と低い人を1人ずつ含めて「私に投票して下さい」というメッセージを聞かせたところ、男女とも声の低い人の方が20%も得票率が高いという結果に。

更に通りすがりの男性女性210人に聞き取り調査をしても結果は同じだったそうよ…理由として声の低い候補者の方が能力や強さの点で勝り、より信頼がおけると答えた人が多かったの…アメリカ大統領選は悲劇としか言えない結果になってしまったけれど、これは様々な差別や歴史的背景が大きく影響してしまったからだわ。

ヒラリーの声も低い方であるけれど、もし「LA LA LAND」のエマ・ストーンが出馬したら良い線いくかも・・・??…そう言えば声じゃないけどメタリカの重低音担当ロベルト・トゥルヒーヨも今年でメタリカのベースとして在籍年数更新したのよね!! 低音大事!!

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2017年03月06日

LA LA LAND日記2 な、な、なんと怪作・・・!!編

20170302前作「セッション」では私達に一生忘れることの出来ないほどの良い意味で”トラウマ”を与えておきながら、今回もどうにもならない程の大きな楔を心に打ち付けてしまった。その映画こそ「LA LA LAND」よ!!

米公開と同時にかなり高い評価を受けていたので、チャゼル監督の感度の高さや切れのある作り込みが再評価されているのだとしか考えていなかった。

アカデミー賞受賞発表でも作品賞と発表され「ムーンライト」の間違いだった事件で一際記憶に残ってしまった歴史的作品…作品賞以外に6部門受賞と華々しかった。

予告編やポスターは主演のライアン・ゴズリングとエマ・ストーンのポップな色合いのダンス・シーンがピックアップされていたのでミュージカル・ラブロマンスなのだという認識しか持たなかったのだけど・・・やはりその予想は甘かった!!とてつもなく重く嫌な気分を抱え劇場を出る羽目に。

その後も数日に渡って内容を反芻し、何故ここまで心臓を抉られるのかを考え続けたの…自分が単にこれまで音楽や表現というものに対して真剣に向きあい己を削ってきたから主人公達のリアル過ぎる感情や行動にシンクロしたからというだけではない。

「セッション」も「LA LA」も共に”本能的な生命力の強さ”を描き切っているからなのだと気付かされたわ…更に面白い事に2作に共通点が…まずは主役の2人についてよ。

前作では一流のドラマーを目指す青年ニーマン、今回はジャズを愛し自分の店を持とうとするライアン演じるピアニスト、セブ・・・彼らは思うに監督自身を投影しているのではないかと考えられるのだけど、音楽に対してこだわりを持ち芯が強いけれどどこか女性的で優しい。

一方前作でニーマンの指導者であり、最終的には彼と同じ目的を持つ鬼教官フレッチャー、今作で女優を目指し邁進するエマ演じるミアは目的に向かって行動力もあり男気溢れる決断力、そしてとてつもない目力を持つ…どちらの作品でもラスト近くでお互いのパートナーを見つめるシーンがあるのだけれど、この点も意味合い的、演出的に共通したものがある。

音楽を題材にしてはいるけれど、彼らの目標に向かって努力し、落胆し、傷付きながらも這い上がろうとする生命力は底知れない…役者陣も素晴らしいけれど、こういった手法で表現するとは・・・恐るべし、チャゼル監督。

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物語はジャズを愛するピアニスト、セブと女優を目指すミアが出会った冬、そして恋に落ちた春、それぞれの夢を叶えようとする夏、すれ違いと落胆の秋、そして5年後の冬という季節で括られ構成されているの…ストーリーは単純に思えるかもしれないけれど一筋縄でいっていないわ。

ハッピーエンド・・・ではあるけれど、その奥に潜む意味合いは深い…そして監督自身音楽畑出身だけあって時間経過の表現やストーリーのテンポがお見事!!…映画が1つの曲の様にAメロ、Bメロ、サビ・・・と絶妙なタイミングで進行し、これが観客を引き込む要因のひとつなのかもしれない。

そしてミュージシャンなら誰でも経験のある、巻き戻して細部を聴き込む作業、音楽に興味の無い人間につい熱く語ってしまう音と音の真剣勝負、仕事としてやむなく営業の音楽をこなす虚しさなど、細やかな演出が盛り込まれているのには感心させられたわ。

セブが生活の為に参加したジョン・レジェンド率いる営業用バンドの楽曲やアレンジも「らしく」て見事だし、そのバンドの撮影でのカメラマンの注文も思わず苦笑いしてしまうほどリアルで、経験者でなければここまで描けないなと唸らされてしまった。

そしてJKシモンズを堅物店主として登場させるとは・・・上手すぎる…とにかくセブとミアのミュージカル・シーンは文句無しに美しいけれど、そのシーンが美しく幻想的、ポップであればあるほど後半の展開にじわじわ効いてくるので覚悟して下さい。

これ以上書いてしまうとネタバレしてしまうので自分を制止するけれど、ミアがオーディションで叔母の話をする際「The Fools Who Dream」という曲に繋がっていくシーンはこの作品の中で一番の見どころだとお伝えするわ。

ミアが淡々と「ミュージシャンや画家、詩人、夢を追う全ての人・・・それがどんなに愚かでも、厄介な私達に乾杯を」と歌う歌詞に恥ずかしながら号泣してしまった。

夢を追うだけでは食べていけない、家族や病気、様々な理由で自分の人生を変えなくてはいけないという状況は幾度も訪れるもの…端から見れば愚かしく見えるだろうけれど自分の人生を切り開こうと藻掻くことを恥じることはないのよね…ただ何かを成し遂げる為には犠牲を払うのは必然…個人的にはその部分を経験し理解しているからこそ、この映画の根底にある重みを感じ取ることが出来た気がする。

長々書いてしまったけれど、この映画は決してデートで見てはいけないわ…自分自身と向き合い、これまでの己の生き様を再認識するという意味合いで”挑んで”頂きたい…どんなに愚かでどんなに厄介と言われようと自分の人生は己が祝福しなくてはね・・・!!

【LA LA LAND official】
http://www.lalaland.movie

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2016年12月07日

LA LA LAND日記1 シンプルな恋物語編

20161207日本でも話題作となった「セッション」デミアン・チャゼル監督の新作が海外で公開…評判も良くて各種映画賞レースでノミネートされつつあります…それが「LA LA LAND」

舞台はLA…女優を目指すミアとジャズ演奏家セバスチャンの恋物語をコメディたっちのミュージカルとしてとても軽快に描かれたいるようです。

ミアを演じるのは「HELP」でもお馴染みのエマ・ストーン…低域なお声と目力に魅力のある彼女が役柄にピッタリはまってます。お相手のセバスチャンを演じるライアン・ゴスリングはあまり馴染みのある方ではありませんが、ちょっと頼りなさそうで内気な役柄にこれままたピッタリはまってます。

そんな二人の恋物語はストレートで、出会いから発展、成功の兆しが見えてきたとこでの不安とすれ違い・・・と、いかにもな感じなのですが予告編を見ると、男っぽいミアと女っぽいセバスチャンの対比の描写が歌を交えてとても爽やかで無理を感じません。

ミュージカルですから、突然歌い出したり踊り出したりは当たり前なんですが「ドリームガールズ」同様に間合いが素晴らしそうです。日本公開は確か来年2月…アカデミー効果狙いのあざとい設定ですがちょっと遅すぎ。

因みに「セッション」でアカデミー賞受賞の美味しい場面でJ・K・シモンズも出てきますよ…楽しみに待つと致しましょう…それにしてもポスターが美しいですよね。

【LA LA LAND official】
http://www.lalaland.movie


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2015年02月07日

ヘルプ日記 魂に嘘をつくなかれ・・・編

20150206巨匠レイ・チャールズの伝記的映画「Ray」は公民権運動が謳われ始めた時代を描いたものだけど、時を同じくして人種差別に果敢に挑んだ南部の女性達の物語と言えば2011年「ヘルプ」だわ。

アカデミー作品賞にノミネート、オクタヴィア・スペンサー嬢が助演女優賞に輝くなど名実ともに注目された、いやされるべき1作ね。

物語は事実に基づいて書かれた小説がベースになっており、「Ray」同様当時の人種差別をリアルに描いているの。舞台はミシシッピ州。大学を卒業しライターを志す少女スキーターは、恋人も作らず仕事一辺倒。周囲の友人達は結婚出産を済ませ、家事や子育ては黒人のメイド達に任せっきりという優雅な状況なの。

ようやく地元新聞の家庭欄の記事を担当できるようになったスキーターは友人エリザベスのメイド、エイビリーンに手伝いを頼むことに。日頃からの友人たちの黒人メイドに対する態度に疑問を持っていた彼女は、エイビリーンとメイド仲間のミリーに取材を申込みメイド達の本音と真実を本にしようとするけれど、メイド達は報復を恐れて協力を拒むの。

やがて白人奥方達の一方的な見解から、ミリーや他の黒人メイドも職を失ったり逮捕されたりという事件が勃発。遂にエイビリーンや他の黒人達もスキーターの取材に応じ、出版にこぎ着けたけれど新たな波乱が・・・というストーリーよ。私達は表面的な人種差別しか知らないけれど、こうして事実に基づいた作品を見ることでいかに黒人が過酷な人生を送ってきたのか理解する事が出来るわ。

職業の選択肢はおろか病気になるからという理由で室内のお手洗いを使うことも許可されない。言いたいことを発言しようものなら職を失い罰を受ける、そして命を狙われる…そんな日常があるなんて想像すら出来なかった。本編でスキナーは裕福であるけれど、当時女性が仕事で自立するというのはあり得ないことで、メイド達同様異端者扱い。

しかし自分の考えをしっかり持ち正直だったからこそ、メイド達と通じ合えることが出来たの。それと相反する所に位置するのが、奥様連合のリーダー的存在ヒリー。彼女は自分の考えを相手に押しつけ常に自分のペースで進めていくわ。でも最後は己の内面に弱いお嬢様気質によって崩壊していく・・・その様に、小気味良さより哀れみを感じてしまった。

女優陣の好演ぶりはただただ圧巻だけど、一番印象に残ったのは、アリソン・ジャネイ演じるスキーターの母親よ…娘が結婚しないことに危惧感を感じ、ヘアスタイルから服、立ち居振る舞いにも口うるさいの。ただ、家族同然に娘を育ててくれたメイドを自分の地位を守るために解雇してしまったことを悔やみ、娘にそのことを指摘されていかに自分が流されて生きてきたかを思い知るわ。

スキーターが投げた波紋は方々に広がって行ったけれど、愛する家族に勇気をもたらしたのは最も大きな功績ね…後半ヒリーが母親に直談判しに来た際、いつもならやり過ごす母が彼女に毅然とした物言いをするシーンは圧巻よ。そして成功した娘をNYへ送りだそうとする気概に、見ているこちらが誇らしさすら感じてしまう。

人間正直に生きるというのは非常に難しい事よ。

うまくやり過ごすというのが生き上手、というのが世の常なれど、何か問題に対峙したときに自分がどう行動するべきなのか・・・それが生き様であり、自分の存在する意味がそこにあると思うのよね。やり過ごしても真の解決にはならないし、自分の魂に嘘をつくことだけはせず生きて行きたいものだわ。そう思えるのは、スキーターの投げた波紋が今なお広がっているから・・・なのかもしれないわね!


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