アリシア・ヴィカンダー

2017年03月27日

コードネームU.N.C.L.E日記 元祖スパイ・コンビ編

20170309このところスパイやアメリカとロシアの関係について取り沙汰される事が多くなったわね…旬という事でもないけれど重い雰囲気を払拭すべく2015年「コードネームU.N.C.L.E」を鑑賞。

1960年代アメリカや日本で放送された大人気のスパイTVドラマ「ナポレオン・ソロ」のリメイクなのだけど「スーパーマン」ヘンリー・カヴィルに「エクスマキナ」アリシア・ヴィカンダーがキャスティングされているという事で期待度は上昇。

更にガイ・リッチー監督の味付けによりオリジナルの風合いを活かしつつ、お洒落で痛快な仕上がりになっていて大満足よ…凸凹コンビが繰り広げる痛快劇の元祖でありシャーロックにワトソン、トミーとマツ・・・そのテンプレートから派生した作品は数知れず。

物語は1960年代の東西冷戦時代、ヘンリー演じるCIA凄腕エージェント、ナポレオン・ソロと、これまたKGB強靱なエージェント、イリヤ・クリヤキンが政治的な対立を超えて協力し核兵器拡散を企む国際犯罪組織を阻止する任務を請け負うの…更に組織に誘拐された科学者の娘、アリシア演じるギャビーを2人で護衛することに…凸凹プラスヒロインのトライアングル・チームは犯罪組織に立ち向かう王道なストーリーよ。

この3人、ビジュアル的にも完璧すぎながら嫌味が無く自然体なのよね…特筆すべきはファッション・・・変装の為ショッピングをするシーンはなかなか興味深く、ブランドに詳しい男性2人のコーディネイト論争に現実的なヒロインの応酬、そして何よりファッション誌さながらにツィッギー・スタイルのワンピースにジョッキー帽を身につけたギャビーのキュートさは神懸かっていたわ。

ナポレオンのドン・ファン的かっちりスーツスタイル、クリヤキンの行動派ハンチングもその人間性をを体現していてお見事よ…そして敵方の妖女ヴィクトリアのゴージャスなドレスやアップヘアやメイク、ポンチョ・コート等の着こなしは圧巻。

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ギャビーがポップな白ならヴィクトリアはシックな黒、という様に視覚的に対照的なのも良いわ…ストーリーやキャラクターを掘り下げるというより、その小気味よいスピード感と絵作りのセンスの良さ、そして様々なアプローチの音楽が効果的に登場してシーン毎に楽しませてくれるの。

個人的にヘンリーはスーパーマンのイメージが強いので、こういったコメディタッチはどんな色合いになるのだろうかと想像が付かなかったけれど、その全身から滲み出る生真面目さや品格が良い味を出していて納得。

エンタメ性十分のアクション+エスプリの効いた会話、スパイス的恋愛劇、ファッションと見どころは多いので、気分転換と美しいものを愛でたいと思う方には是非オススメ!!まだ晴れ間の見えないトランプ政権の現状にはうんざりだけど、この凸凹コンビが実在したら・・・面白い事になりそうね。

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2016年07月18日

エクス・マキナ日記2 エヴァ、フォーエバー!!編

20160710数年前からその強烈なヴィジュアルで惹きつけられた映画「EX_MACHINA」…日本では公開予定は無かったけど、昨年アカデミー他メジャーな映画祭でノミネート…アカデミーでは「STAR WARS」をおさえての特殊効果賞受賞などで配給が慌てて今頃日本公開って流れね。

ストーリーは予測していたものとは異なり、なんとも後味の悪さが残って良かった。

携帯電話やPCなど当たり前の様に私達の生活に入り込み、AI、検索エンジンによる個人情報の収集と利用といった最新技術は不可欠なものになりつつあるわ。しかしその反面、テクノロジー全般に対する恐怖が徐々に芽生え始めているのも事実ね。

「エクス・マキナ」そんな人間の心理を見事に突き、美しいビジュアルを以て完璧に表現しているのがお見事…こういったテーマだと脚本もビジュアルもゴタゴタとした装飾がついてしまいがちだけど、実に無駄が無く簡潔・・・冒頭から本筋への導入、AIのエヴァの登場、各々の心理戦のテンポなど、見ている側が試されてるかのような絶妙さであっという間に引き込まれてしまった。

物語は世界最大のインターネット検索エンジンに在籍するプログラマー、ケイレブが社内抽選に当選し、CEOであるネイサンの別荘に招待される所から始まるの…ケイレブは浮かれて別荘へ向かうけれど、実は人里離れた、携帯の電波も届かないこの別荘でネイサンは密かにAIを創り、その完成度を試すチューリング・テストの試験官として彼を呼んだのよ。

美しい女性の姿をしたAIエヴァと対面したケイレブはテストを繰り返すうち彼女に惹かれていき、ネイサン、ケイレブ、エヴァ、それぞれの思惑が動き出すというものよ。エヴァ演じるアリシア・ヴィキャンデルのキュートさといったら・・・ケイレブの為にワンピースやウィッグをつけるシーンは可憐としか言い様が無い…最早天使レベルね!

しかもワンピースを脱いで機械のボディに戻る時、人工皮膚でオールヌードになる時よりエロティックに見えたのだけど、その意味は物語の結末を見届けてから納得…そんな要所要所に細やかな演出が施されていて素晴らしいわ。

エヴァのボディデザインは秀逸で、メッシュの肌、シースルーのボディの中に光る線維と、一見アンバランスでありながら完璧な美を保っているのが凄い…リアルでありながら幻想的、という境界線ギリギリの部分をクリアしているのが感動ね。

個人的に好きなクリエーターの田島光二氏がエヴァ初期モデルのデザインを担当しているのを知り、少し嬉しくなってしまった。更に本編ではネイサンの世話係、キョウコというAIが登場するのだけれど、従順、ダンスが踊れる、しかし英語は話せないという設定で物語に色味を加えているの。

ストーリー的にはしっくりくる設定だけど、やはり海外での日本女性のイメージというのはまだまだこういった感じが拭い去れないのかしら・・・などと思ってみたりして。

エクス・マキナの意味合いはラテン語の「機械仕掛けの神」なのかそれとも演劇用語の「どんでん返し」なのか、はたまたPC用語なのか・・・どれも当てはまってしまいタイトルとして申し分ないわ。

女性はしたたかな生きもの…それは生身からAIへ踏襲されていくのだとしたら、女性が更に強くなる未来が訪れるのか・・・!?

【日本公式web】
http://www.exmachina-movie.jp

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2016年03月09日

アカデミー賞2016日記 クリス・ロックが凄かった編

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先月末に発表された米アカデミー賞…今回はノミネート発表後に何かと人種差別が問題となって別の意味で盛り上がってしまいましたね。今年から総合プロデューサーが変わったので今までのような派手さが無くなり悪く言えば地味になった感じがありましたが、それを覆してしまったのが司会のクリス・ロック。

何せノミネート後の問題をネタにオープニングから飛ばしまくりでした。もし、このシーンの主役が黒人だったらの編集映像とかコンプトンからのインタビュー映像とか最高…ちなみにコンプトンとは先のケンドリック・ラマー出身でも話題の北米の中でも際立って犯罪率が高い地区として有名で、黒人をステレオタイプで揶揄される場所となっています。

各賞に関してもこの影響が感じられ、例えば「ロッキー」で有名なシルヴェスター・スターローン等は助演男優決定な雰囲気でしたが「クリード チャンプを継ぐ男」がスケープゴート的扱いになってしまい「ブリッジ・オブ・スパイ」のマーク・ライランス受賞となりました…でもマークは純粋に演者として素晴らしかったので順当と言えば順当でしたね。

作品賞は「スポットライト」でしたがノミネート全体が地味感があったので無難な受賞に…個人的にはクリスチャン・ベイルの「マネーショート」を期待したのですが残念。

監督・主演は「レヴェナント」のイニャリトゥ監督と念願のディカプリオなんですが主演に関して今回は飛び抜けて凄かった男優が不在だったのでディカプリオはラッキー…主演女優賞のブリー・ラーソンも同様でしたね。

ただ「リリーのすべて」助演女優のアリシア・ヴィカンダーは別格の凄さでした…本来は「エクス・マキナ」でもノミネートされても良かったぐらい素晴らしい…今回アカデミー全ての賞の中でも彼女は断トツの存在感でした。

その「エクス・マキナ」は視覚効果賞で「STAR WARS」他、名だたるビックバジェット作品を打ち破った受賞はお見事…他の作品の1カット分ぐらいの予算で世界観を表現したのですから完璧です…できれば脚本でもノミネートしてほしかったですけどね・・・。もう一つ、元々アカデミーはSFやアクション、コメディ系に冷たいなか「MAD MAX」がここまで注目されたのも感動です。

一つ腑に落ちないのが歌曲賞「007スペクター」…作品も今一で楽曲も何ら印象に残らなかったのに"なんで~"って感じですよ。面白コメントとしては短編ドキュメンタリー賞プレゼンターを務めたルイスC・K「短編ドキュメンタリー賞はお金にならない。一生お金持ちになれない人たちへの賞だ」ってのがリアルすぎて汗でしたね。

まぁー黒人問題やアカデミー会員の構成比率(6291人中白人多数で平均年齢62歳)他、色々ありますがクリス・ロックがMCを含めここまで掘り下げる事ができたと言う事で今後のアカデミー変革に十分期待ができます。方や国内の名前だけはアカデミーな受賞スピーチで批判的な部分は全てカットされてる状況とは大違いです。

兎にも角にも、今年はクリス・ロックに始まってクリス・ロックで締めくくったアカデミーでありました。そうだ、長編ドキュメンタリーの「Amy」が早く見たいですね…Amyとはあのエイミー・ワインハウスですから…フフ。

【アカデミー賞2016受賞一覧】
http://variety.co.jp/archives/6723

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2014年11月14日

エクス・マキナ日記1 怖いご褒美編

20141112最近はインディペンデント系の低予算映画と言っても、技術革新で見た目はメジャーのそれと違いが分からないくらいの質感が多くなっており、違いと言えば誰でも知ってる俳優が出ているか否かぐらいしかありません。

逆にメジャーな俳優が多数出演していても、なんだか安っぽい映画がチラホラありますしね。

そんな中で非常に気になる作品がこれ「エクス・マキナ(EX_MACHINA)」…ポスターも秀逸ですよね。明らかにアンドロイドなんですが心を感じる質感は見事です。

物語は、ある大手IT会社の創業者CEO…殆ど出社することはなく、自らは邸宅にこもり何かの研究をしてるらしく、社員も殆ど会った事が無いという人物。ある日、CEOのお家に一週間社長と一緒に過ごせる特権付き社内公募で当選した人物がいそいそとCEO宅へ。

そこは、上場資金で財をなしたCEOの最新研究開発基地だったのです。が、そこに社長以外の人影が・・それが女性容貌なアンドロイド。

アンドロイドは美しくAI知能は正にレディーにふさわしい処理能力を持つエヴァ…その彼女にチェーリングテストを行うことに。このテストはアンドロイドの人間性を高めるいわゆる人間化なのですが、実はテストの本当の意味は・・・ここからCEOとの三角関係も含めサスペンスへと展開していくのです。

監督は脚本家から初めての監督作品となるアレックス・ガーランド…これはちょっと期待大ですよ…先ずは予告編をご覧あれ!!


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