アメコミ

2016年08月05日

ゴッサム日記2 シーズン2はヴィラン達の目覚め・・・編

20160803シーズン2で益々エキサイティングな展開のTVシリーズ「ゴッサム」…バットマンが誕生する前のゴッサム・シティで、この町を命をかけて守らんとする若き日のジム・ゴードン刑事を中心に様々な人間模様が描かれているわ。

シーズン1ではゴッサムを裏で仕切るマフィアとゴッサム市警の攻防戦が繰り返され、最終的にゴッサムの女王に君臨したフィッシュがその地位を狙うペンギンに突き落とされて水面に消えてしまう。

この悶々とした状況からゴッサムの腐敗は進み、警察内部も同様の状況になっていたわ。そこでゴードンと相棒ブロックは腐敗を一掃しようと立ち上がるの。その一方で同僚のニグマ、ゴードンの元恋人のバーバラは己の中に眠っていた本性に目覚め暴走、ゴッサム市長に名乗りを挙げた資産家ギャラバンは祖先の恨みを晴らそうと幼いブルースを狙ったりと様々なヴィラン達が目白押しに登場。

しかしブルースの真の敵はアーカム・アサイラムを仕切る父の古い友人、ストレンジ教授だったという結末に落ち着いたけれど黒幕はこれから登場しそうよ。

このシーズンではブルースの両親の死の真相が明らかになり、ゴードン達を取り巻く人々が時には敵、時には味方と状況によって変化するのが面白いの…己の目的のためのずる賢い駆け引きを重ねるペンギン、正義を貫くための冷血さを身につけたゴードン、苦しみの結果自己解放を得たニグマ、真実を知る度に傷付きながら成長していくブルース、それぞれが厳しい状況下で間違え絶望しながら自分の心と対峙していく姿は、非常に人間的で魅力的。

ヴィラン・オールスターズの中にMr.フリーズやブリジットなどお馴染みのキャラが登場するけれど、特に印象深いのはのちにジョーカーとなるのではないかと思われる少年ジェローム。たった2回ほどの登場でありながらジョーカー特有の不気味な笑みは怪演レベルね・・・ヒース版ジョーカーにも並ぶ壮絶さよ。

キャスティングの素晴らしさも回を増す毎に唸らされてしまう…怪演といえば忘れていけないのがニグマ・・・オタクな彼が自信溢れるヴィランに変化する過程は一見の価値有りね。一人芝居で善と悪を往き来する様は圧巻!!その映像表現も素晴らしく暗黒面にのまれていく危うさと狂気が見事に表現されているわ。

あまりにもレベルの高い俳優陣とストーリー展開に毎回全神経釘付けだけど個人的に印象に残ったのはブルースの両親殺害を請け負った殺し屋、マローンとブルースが対面したシーンよ…常に死と共に有りながら己の死を願っていた彼は、ブルースが復讐の為に自分を殺すことを期待…しかし彼が手を下さないと悟ると己の手で幕を閉じてしまう…そのやるせなさ、後味の悪さ・・・やっと訪れた解放は彼の望んだ形ではなかったけれど、この事件が後にブルースをバットマンに導くキッカケとなる重要なシーンなのよ。

人間は弱く、時に流されてしまう事も多い…忙しい日常の中ふとそれでいいのだろうかと自問自答した時、浮かんでくるのは己のどんな姿だろう…自分が在りたいと思う形で存在できているだろうか・・・「ゴッサム」を見ていると、そんな疑問が沸々と湧き上がってくるわ。

ヴィラン達もそんな疑問を抱きつつ最終的には自分に正直に生きる事を選べた、そう考えると何とも羨ましいような気がしてくるから不思議よ…彼らは善悪という認識を超えて生きたいように生きている、そう考えるとヒーロー達の正義という信念と同様、力強いパワーを感じずにはいられないわ。

常日頃から思う事だけど、人間は生まれながらにして”悪”ではないと思う…全員が同じラインの上に立たされているけれど、あるきっかけでそこから飛び出すか否かを選択するというだけに過ぎないのかも・・・。人生は短い。ヒーローになるもヴィランになるも全ては自分次第ね…ね、アルフレッド。

【ゴッサムAXNオフィシャル】
http://axn.co.jp/program/gotham/ 

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2015年09月05日

ゴッサム日記1 バットマンは如何にして誕生したのか・・・編

20150902アメコミに興味を持つきっかけとなったのは、クリストファー・ノーランが描いた「バットマン3部作」

この作品がきっかけで単にコミック・ヒーローとしか認識の無かったバットマンが何故正義を貫くのか、彼自身がどれほど苦悩し戦ってきたのか深く掘り下げて知る事が出来たわ。

バットマンはあくまで普通の人間・・・そんな彼が血の滲むような努力をし、自分の財力と仲間達の力で自分の生まれ故郷である”ゴッサム・シティ”を救おうとする姿は非常に人間らしく心を打つ…そんなバットマンの誕生前のゴッサム・シティを描いたTVシリーズ「ゴッサム」が今年の春から放送されているのだけど、これが非常に素晴らしいのよ。

物語はバットマンの親友ともいえる存在、若き日のジェームズ・ゴードンが新米刑事としてゴッサム市警に配属される所からスタート…幼き日のバットマンことブルース・ウェインが映画同様、両親を目の前で殺されるという事件をきっかけに2人は出会うの。しかもその時事件を目撃したのは若きキャット・ウーマンことセリーナという展開もなかなかのもの。

マフィアと警察の癒着や凶悪犯罪、そんなゴッサムを救おうと若きゴードン刑事は相棒のベテラン刑事ハーヴェイと共に数々の事件を調査していくのよ。腐敗しきったゴッサムでゴードンは目の上のたんこぶ的存在だったけれど、やがて彼の信念は徐々に周囲の人間達を動かすこととなったわ。

ストーリー展開も見事ながらキャスティングは稀に見るくらいの完璧さ!!…両親を亡くしその真実を突きとめようとする、芯は強いが憂いのあるブルース少年、そして彼を支える執事アルフレッドの底抜けな強さとブルースへの愛情、それだけでも見所だけれど、悪役として登場するペンギンの狡猾さ、なぞなぞ好きの変わり者の警察職員リドラー、サーカスで旅をし自分の母を殺した少年ジョーカーなど、アクの濃いキャラクター達を実にうまくストーリーに構成し登場させているのよ。

そして彼らを取り巻く母親や取り巻きなども物語に深みを与えているわ…コミックに於いて敵はポップに描かれ、初代バットマン映画でもどのキャラクターもコミカル・・・3部作映画でようやく彼らの憎しみや悲しみを理解する事が出来たけれど、このテレビシリーズで更にその部分をじっくり描いてもらえるので嬉しい限りよ。

この数ある怪優の中で特に異彩を放っているのが本編にだけ登場するギャングの女ボス、フィッシュ…ウィル・スミスの奥様であるジェイダが演じており、その存在感の大きさ、強さは圧巻ね。

ナイトクラブを経営する彼女が毎回個性的且つラグジュアリーなドレスで登場するのも見所のひとつかしら…常にゴッサムのボスの座を狙うフィッシュにとってゴージャスなドレスとヒールは戦闘服であり、敵や味方関係なく欺くその切れ者ぶりは見ていて清々しささえ感じてしまう。

シーズン1後半フィッシュはゴッサムを追われとてつもない行動に出るのだけど、彼女の生きる事への執念、トップになる事への執念、裏切り者を排除しようとする執念には感心してしまいフィッシュこそが最も人間らしい真っ直ぐな生き様を見せてくれているような気さえしてくるのよね…とにかく誰よりも男前!!とにかく毎回見る度にどんでん返しが起き、息をつく暇なく物語にシンクロさせられてしまい目が離せないのよ。

さてさて、バットマンことブルース少年、こんなとてつもない奴らとどう渡り合っていくのか・・・アルフレッドと共に頑張っておくれ!!母は見守っています。

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2015年03月06日

X-MEN日記1 ミュータント編

20150305米の古典カリスマ・コミックと言えば1963年創刊の「X-MEN」…既にシリーズで映画化され現在もスピンオフも含め鋭意制作中。

舞台は近未来、登場するのは突然変異し高度に進化した人間のミュータント…彼らは覇権を企む者たちと今を守ろうとする者たちの思想の全く異なる二つのグループに分かれるのよ。

約50年前のコミックが根強く支持されるには理由があるわね…それはミュータントが象徴するのはマイノリティーで、思春期の子供達だと言う事。映画の中でも正義側と悪側にグループ化しているけど、二つの共通点は共に社会から孤立している事かしら。これは先のマイノリティーと思春期の子供達にも共通している事よね…優しさが行き過ぎると逆にキレちゃったりとか・・・。

特に思春期に誰もが味わう『自分は世間から孤立しているんじゃないか』っていう感覚で自分の居場所を探し求める者達への偏見へのメッセージが作品に込められているわ…それがコミック・映画ともに共感されてる部分…それとコミックにはシェイクスピアの善と悪の世界を巧みに織込んでいるのもファン層が広い要因ね。基本的にはアクション・アドベンチャー作品だけど、背景の奥深さを感じ取る事が出来るわ。オープニングの10分でその哲学がつかめるし・・・。

映画化シリーズも力が入ってきて予算もあってか更にその表現力は素晴らしく物語を見事に補完しているわ。因みに、日本のコミックは実写化するとどうしても原作のイメージから逸脱したりチープに仕上がってしまうのが常…一方米はここまで重厚に忠実に映像化出来るというのは凄い。

アメコミは元々がリアルに描かれてはいるけど、独特なルックスやコスチュームが実際の映像の中で浮かずに馴染むというのは細部に渡り作り込んでいるという証拠ね。

海外でどんどん実写化されている日本の原作・・・中には違った解釈で描かれてしまってるものもあるから違和感を感じるものが多いのが難点…まずは「これだ!!」と言えるくらい自国の世界観を打出した作品を作らないと、ミュータントの仲間入りは出来ないかも・・・フフ。

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2014年12月12日

ホークアイ日記 非凡で平凡なアベンジャーズ編

20141211誕生日に、ずっと読みたかった「Hawk eye:MY LIFE AS A WEAPON」を頂いたわ!!…「アベンジャーズ」の一員であるホークアイに焦点を当てた作品なのだけど、この表紙とタイトルを一目見て気になって仕方が無かったの。

映画ではジェレミー・レナーが彼を演じ、そのはまりぶりに人気は急上昇!しかしながらこのホークアイ、メンバー内では普通の人間なのよね。ソーやキャプテン・アメリカ、ハルクにアイアンマンは天才的頭脳や人智を越えたパワーの持ち主(しかも神もいる!)、ブラック・ウィドウも普通の人間だけどある意味無敵だし、彼は唯一千里眼と弓矢で立ち向かう努力家、という地味なポジションよ。

タイトルから兵器として生きるホークアイの”哀”の部分がピックアップされているかと思いきや、彼の人間臭い日常的な部分が描かれていて更に好感度アップね。

アメコミの面白いところは何人かの作家で構成されている事だけど、今回も3人の描き手のうち一番最初の章を手掛けたデイビット・アジャ氏の絵柄は最も魅力的だったわ。アメコミ特有のリアルさはないものの、版画の様な粗い線の中に繊細な表情がきっちり描かれ、ブルースを聴いたときのような”沁みる”格好良さ、といった感じ。

更にひとつのワードを呟く間に起こった出来事をコマ送り仕様で細分割したり、電話での対話シーンではお互いを挟み画面中央に小さなコマを積み上げたりと、ページ毎の構成の自由度が高く凝っているのが素晴らしいわ!

物語は、ホークアイが戦闘中に恐怖心を覚えつつ落下するシーンから始まるの。映画などではどんな局面でもクールに対応するというイメージだけど、やはり彼も人間・・・病院にも行くし、車椅子も使うし、タクシーの運転手ともケンカするといった具合よ。そして住んでいるアパートの大家の雇っているチンピラと対決したり、ピザを食べたり、重傷の犬を助けたりと、色々なトラブルに巻き込まれつつものんびりと生きている様子が良い。

今回はもう一人のホークアイでもあるケイト・ビショップが登場し、その凸凹コンビぶりも微笑ましいわ。アメコミは相当な数の作品が存在し、アベンジャーズ全員の生い立ちや人間関係を網羅するのは難しいけれど、今作のように単体でもなんとか理解出来る設定になっていると助かるのよね。

ホークアイ=クリント・バートン…今後彼が画面に登場する際、クールな面持ちの下にこれほどまでに人間臭い感情を押し隠しているのだと思えて、今まで以上に応援したくなってしまう。派手なアクションはなくとも、ずば抜けた活躍はなくとも、あなたがいなければアベンジャーズは成り立ちません。頑張れ!ホークアイ!

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2013年08月30日

アイアンマン日記 そして伝説は始まった・・・!編

201308203部作で遂に完結した、マーベル作品の金字塔のひとつ「アイアンマン」…思えば2008年に公開された第1作目が、自分がアメコミ開眼するきっかけになったのよね。

改めて見てみても、やはり3部作の中でも抜群の素晴らしさ…本作はアイアンマンが開発されるまでの過程、その背景にある主人公トニーの心の推移が事細かに描かれているから見事よ。物語は巨大軍事企業「スターク・インダストリーズ」の天才発明家であり社長であるトニー・スタークが、自ら開発したミサイル"ジェリコ"のプレゼンの為アフガニスタンへ。その帰り道、現地のゲリラに襲われトニーは銃弾に倒れてしまうの。

気が付けばゲリラの本拠地に閉じ込められ、同じく捕虜にされていたインセン博士が電磁石を使って自分の命を救ってくれたことを知ったわ。ゲリラは"ジェリコ"を作れば解放するという条件を出してきたけれど、明らかに完成後殺されるのは明白。トニーはインセン博士と共に、脱出の為に鋼鉄のアーマー"マーク1”を制作するの。自分の命綱の電磁石を、膨大なエネルギーを生む熱プラズマ反応炉「アークリアクター」に交換し、"マーク1"はそのエネルギーを利用して見事命を宿すことに成功したわ。

自らの命を犠牲にしてトニーを救ったインセン博士、ゲリラ本拠地にあったスターク社の武器の数々、死んでいった兵士達…自分は一体何を作ってきたのかと疑問を抱き無事脱出したトニー。アメリカに戻り、実用型パワードスーツ"マーク2"を完成させ、軍事企業としての会社の体制を改めようとするのだけれど、重役のオバディアがそれを阻止しようと動き出すの。ここで初めてトニーは真の敵と対峙することになる・・・というストーリーよ。

天才発明家、資産家、すべてを手に入れることの出来るトニーは明るくてユーモアたっぷり、自信過剰で自惚れ屋、でもその反面常に孤独を感じ、人間の温かさを持ちつつ求めている…なんだかトニーは演じ手であるロバート・ダウニー・Jrそのものの様な気さえするのよね。

この役はロバート以外演じられないし、彼なくしてアイアンマンは描けないわね。のちにパートナーとなる秘書のペッパーとの距離が縮まっていく描写がさらりと描かれているのも好感度アップよ。オープニングから捕虜にされるまでのテンポはとにかく絶妙で、アメコミ本来の軽さを出しつつ、見る側にきっちり伝える情報は伝えるという技にはとにかく脱帽ね。「アベンジャーズ」で大活躍のコールソン捜査官の出番の多いことに気づき、一大マーベル・プロジェクトの意気込みを強く感じたわ。

そして忘れてはいけないのがBGM!!AC/DCの「Back In Black」から一気にその世界へ引き込まれていくのだけど、そのリンクぶりは凄まじくなんとも言えない!Ozzyも効果的に使われていたりと、音楽のチョイスがとにかくお見事!どれも良く知られている曲であるにも関わらず、楽曲の良い部分とアイアンマンの見せたい部分を特上のお料理にして出してくれたわ・・・感動よ!3拍子も4拍子も揃った「アイアンマン」…見ればみるほど、その重みが増すばかりね!

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2013年05月05日

アイアンマン3日記3 ゴージャス過ぎるフィナーレ?編

20130502待ちに待った「アイアンマン3」!『さらば、アイアンマン!』のコピーに内心ドキドキだった人も多いはず…その言葉通り、シリーズ3部作の最終話は実に見事な仕上がりになっていたわよ。

物語は「アベンジャーズ」の戦いから1年後のこと。様々な危機が訪れる中、合衆国政府はヒーローという個人の力に頼ることに危惧感を抱き始めていたわ。一方天才発明家であり億万長者のトニーは、不眠症に悩まされ心身共に消耗しながらも憑かれたように新型アイアンマンスーツを開発していたの。

そんな時突如"マンダリン"という敵からの襲撃を受け、彼は今までに無いダメージを受けることに。しかしトニーは最愛の恋人ペッパーをはじめ、自分の愛する者達のために戦いに挑むのよ。

日本のロボットアニメでも後半の山場でオリジナルデザイン以外にも多種多様なマシンがお目見えして、ど派手な戦闘を始めるのが見所だけど、今作ではスマート且つ見応えがある映像で楽しませてくれたわ。特にトニーが新作アイアンマンを開発するシーンはリアリティがあって、数十年後には本当にこんなスーツが開発されているかもと思える程よ。

これだけの作品を3部作で纏めるというのも大変な事だとは思うけれど、ヒーローであるトニーの生身の部分がしっかりと描かれていたのが良かったわ。才能がありお金があっても、人間は様々なプレッシャーを受けるし、弱い部分だって沢山ある…劇中彼が発言した「依存症」にはトニー演じるロバート・ダウニーJr.自身に重なる部分もあり、そんな部分もジョークにしてしまう力強さに好感が持てたわ。

今回の敵"マンダリン"を演じたのは、「ヒューゴ」でもお馴染みのベン・キングスレーなのだけど、彼がまた素晴らしい存在感で、締めるところは締めて緩めるところは緩めるという名演技よ。しかし真の敵は他に・・・。全編通して小気味よいジョークが飛び交い観客席からも笑いが絶えない今作、実にテンポ良く纏めるところは纏めて千秋楽を迎えたという印象ね。

しかしながら、トニーが戦う相手は常に彼自身の中にあるのかも…思わず彼を応援したい気持ちになってしまったわよ。ラストで、トニーの身体に埋め込まれているアークリアクターを取り除いたシーンを見て一瞬驚いたけれど、彼がこれまでのアイアンマンを卒業し、新たな挑戦をするという意志の表現なのか・・・と理解することに。

今回のエンディングは70年代のアメリカのTVドラマのような構成で、サウンドも画面にがっちりはまった作りになっていたのが素晴らしい!毎回マーベル作品にはラストにひと工夫というのが常となっているけど、今回もエンドロールの最後まで見ないと理解出来ないようになっていたわ。

さてさて今後は「THOR/The Drak World」「キャプテン・アメリカ/Winter Solder」に続いて「アベンジャーズ2」も続々到着するし、パズルの破片を繋ぎ合わせるように今作もどう影響してくるか考えるとワクワクしちゃう!さ、皆さんもParty!!!ですわよ!

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2013年02月22日

ケープドクルセイダー日記 ヒーローの最期編

20130221誕生日にプレゼントで頂いた、ニール・ゲイマン原作の「バットマン最終回」を熟読よ!

表紙は、バットマンの執事であるアルフレッドが彼のマスクを持ち涙をこらえているというセンセーショナルなもの。とにかくビックリするけれど、バットマンの葬儀にキャットウーマンやトゥーフェイス、ジョーカーにゴードン警部、ディック、リドラーとオールスターが次々とやってくるの。

棺の中のバットマンことブルースはそんな彼らの語る思い出話を聞きつつ、自分の葬儀を見ているという設定よ。しかし、これほどの大物キャラクターの葬式って・・・実に斬新で、なかなか思いつくものじゃないわね!

絵柄もアメコミらしい大胆な線画であるけれど、ストーリーの展開が刺激的で色濃い印象よ。葬儀に訪れた参列者は次々とバットマンの思い出を語るのだけど、これが実に面白いの。キャットウーマンは犯罪や戦いから足を洗った後、ペットショップを開業していたわ。

そこに傷付いたバットマンが現れ、傷の手当てを求めるけど彼女はそれを拒否し拘束。やがて彼は出血多量でしに至ってしまう。それが彼女のバットマンに対する愛だと言うのよ!次は執事のアルフレッドの告白なんだけど、これが凄い。

自らメイクをしてジョーカーとなりバットマンの好敵手として登場、しかも友人の役者にリドラーになるよう指示するけど、バットマンにばれてしまったわ。これはすべて両親の敵を討たんとするバットマンの士気を上げさせるためだったのよ!

リドラーはいつものように悪事を働くけどやがて演技は本気になり、精神に異常を来してしまっていたの。彼の正体を知ったバットマンはやめるように促すと、リドラーは発砲…それからジョーカー、ロビン、スーパーマンまでがバットマンの死について語り出すのだけど、一体どれが真実なのかわからないわ。やがて、魂となって自分の葬儀を見ているバットマンの側に殺された彼の母が現れるの!

自分は死後の世界を信じないと言う彼に対し、母は天国にも地獄にも行かない、バットマンだったご褒美はまたバットマンになれることだ、と諭すのよ。

最終的に輪廻転生という形で幕を閉じるので納得がいくといえばいくけれど、それまでの各自の告白がストーリーにテンポを出していて面白い。これなら最終回にふさわしいかもね。

付録でこの物語のラフペンシル、下仕上げのリニア・ブレイクダウン、完成のフィニッシュド・ペンシルの3段階が掲載されているのだけど、ラフの段階で表情が出来上がっているのが凄いわ。鉛筆のままで十分!という神懸かったレベルなので、これを見るだけでも価値があるかも。

今作は4本のオムニバスになっているけど、この最終回が群を抜いているのは仕方ないわね。いや~、しかし日本だと余り思い切ったことは許されないだろうけど、最終回ならドーンとやって見せて欲しいわ!連載時のデビルマンの最終回くらいにね!


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2013年01月18日

JOKER日記 凶器なる狂気編

20130117以前ご紹介した「バットマン・ノエル」で作画を担当した、リー・ベルメホの絵に一目惚れし購入した「JOKER」…これまた凄いのよ。

表紙はそのものズバリ、ジョーカーの口元!裂けた口から覗く不気味な前歯に、今にも「ヒヒヒ・・・」という不敵な笑いが聞こえてきそうな唇。ジョーカーにとって口は特徴のあるものだけど、これだけで表現するというのも凄すぎるわ。

そしてこの重厚な質感…紙面から重さや温度、香りまでも描き出すベルメホの世界は開かれた!

今作はジョーカーアーカム・アサイラムから釈放されるところから始まるの。右肩を下げやや俯き加減でアサイラムの門をくぐる彼の姿は映画「ダークナイト」のジョーカーそのものよ。どこかおどけているようでも、アサイラムでの日々に対する怒りを感じるのがお見事。

チンピラでジョーカーの部下となるジョニーという男の視点で物語が進んで行くのだけど、ジョーカーに好意を寄せる毒婦ハーレークイーンやお馴染みのトゥーフェイスなども登場し、バットマンは最後の締めに。

ベルメホの描く女性は蠱惑的で、クラウンのマスクがキュートな印象のハーレーは生々しくも美しい女性として描かれているのよ。ストリップの舞台ではそのものズバリ人間の皮をはいだり、巨大冷凍庫で手下を吊された肉と同じように吊したり、たまたま忍び込んだ家の老夫婦のベッドを血祭りにあげたり、とにかく残酷な描写が多く、不謹慎ではあるけど…美しいの。

ジョニーはジョーカーの虎の威を借りる部分もあるけれど、彼を尊敬し、やがて彼の不可思議な行動に怯え、自分に落胆するの。自分が成功する事を夢見て悪夢のループにはまるという、なんだか救いが無い結末ではあるけれど、そんな物悲しさまでが画面からフツフツと滲み出てくるのも素晴らしい。

途中、自分の思うとおりに"行動する"ジョーカーが見せた、ハーレーに縋り涙するシーンは納得させられたわ。人間はどんなに暴虐であっても、ふとクールダウンする瞬間があるわよね。あれだけ残虐な行為を行うなら尚更、その反動で涙だって出るはずよ…その部分をさりげなく見せてくれたのも凄い。

作画的にはベルメホ節ともいえる鉛筆の細やかな描写とアメコミ特有のブロック的なコントラストの強いペン画が混在しているのも見所のひとつよ。印象的にゆっくり見せたいシーンは前者、通常は後者という描き分けがあまりにも自然に共存していて驚かされたわね。格好良いジョーカーを見たい方には特にオススメ!さ、ベルメホの重厚な世界へいざ!

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2012年11月16日

ラバーズandマッドメン日記 それぞれの愛のかたち編

20121115バットマン・ノエル」に続きアメコミ第2弾として購入した「バットマン:ラバーズandマッドメン」…これまた表紙の躍動感と色使いが実にお見事なのよ。

アメコミの魅力はやはり色々なアーティストが様々なストーリーを打ち出すという点ね!収集がとにかく大変だけれど、それぞれの個性とそのクオリティの高さにはただただ圧巻よ。

今作では大胆な線描写が特徴的で、ここでもバットマンの人間臭さや苦悩が大胆に描かれているわ。

舞台は、バットマンの働きにより平穏を取り戻したゴッサム・シティ…しかし彼は日々その平和を守る為我が身をすり減らしていたの。執事のアルフレッドはバットマンである主人ブルースの身を案じ、休息を取るよう強引にすすめ、彼もようやくその気に。

そして息抜きに訪れた美術館で、ブルースはある女性と恋に落ちるの!その一方で、己の存在意味に苦悩する凶悪な犯罪者ジャックことジョーカーもある女性と出会い、物語は並行して進んでいくわ。

やがて街の守護者と犯罪者は対決し、ジョーカーはバットマンに出会うことで自分の存在する意味を見出すのよ。しかしバットマンの愛する人は偶然にもジョーカーの魔の手に落ちてしまう・・・かと思いきや、結果的に彼女を傷つけたのは、皮肉にもブルースがバットマンとして生きることを選んだからなのよ。今作ではジャックがジョーカーになる過程が映画等と全く異なる形で描かれており、こういった解釈もありだな!と感心させられたわ。

愛する女性を守りたい、でも愛する街を守ろうとするブルース、バットマンに出会い生きる目的を得るジャック、真相を知らない2人の女性たち…そんな彼らがひとつの円の中でゆらゆらと彷徨っているように見えるけど、実際はバットマンとジョーカーの執着ともいうべき愛の形が一番気になる所よ。

こんな何層にも重なるストーリーがペン画で描かれた骨太なラインと大胆な斜線の影に非常にマッチしていて、コミックというよりはちょっとした小説を読んでいるように思えてくるのが不思議。

"格好良いバットマン"は存在しているものの、ブルースとして自分の生き方に苦悩する様が更に物語に深みを加えているのが凄く良いわ。もし自分がこういった制作に関わることがあったら、果たしてどんなバットマンを描くだろう…幾通りもの物語を作るという形式だけでいえば日本の同人誌が近いのかもしれないけれど、基軸のストーリーやキャラクターを解釈した上でここまでの作品が描き出せるというのは、新たに1本映画を作るのと同じくらいの能力が必要ね。

さて、新解釈ともいうべき作品はあと何冊あるのか・・・お財布と相談しつつ集めていこうっと。


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2012年11月09日

バットマン・ノエル日記 Xmasに病む…編

20121113アメコミを集め始めたものの、一体何から買ったら良いかわからない…高額な上に立ち読みはおろか一般的な書店に置いていないので「ジャケ買い」から始めるしかないのよね。

この間大好きな「バットマン」のXmasバージョンともいうべき「バットマン・ノエル」をの表紙に一目惚れし購入したの!

拳を握りしめ怒りを露わにするバットマンの背後には天使の彫像、そして降りゆく雪…音や温度や息づかいまでを感じさせる絵画にただうっとりよ。今にも動き出しそう!中を開けると更にビックリなんだけど、いわゆる日本の漫画のコマ割りとは大きく異なり、物語の進行に従い大胆に画面が構成されているわ。

驚異的なデッサン力だけでも十二分に表現されているので凝ったコマ割りはないものの、どのページもただただ溜息が出るばかり。音にすると重厚なオーケストラサウンドとったところかしらね。

物語は「クリスマス・キャロル」バットマン版で、テーマは本作と同じ「人は誰かを救うことによって自らをも救うことが出来るという互助精神の重要さ」を描いているわ。クリスマス・キャロルのストーリーは、クリスマスの夜、守銭奴のスクルージという男のもとにかつての共同経営者だったマーレイという男の幽霊が現れ、これから3人の幽霊が現れるのでこれまでの生き方を変えるように忠告するの。

3人の幽霊は次々とスクルージに過去、現在、未来を見せ、彼が悲惨な最期を遂げる事を暗示すると彼は今までの態度を改め人に優しくするようになったというものよ。今作のスクルージはバットマン、3人の幽霊にあたる人物はキャットウーマン、スーパーマン、ジョーカーという面々なのだけど、バットマンはいつものように颯爽と戦うのではなく、風邪もひくしミスを犯すし半殺しになるし人間臭くて良いところ無し。でもアクシデントの中で色々な事に気付いていくの。

とにかくどのページも開けばキャラクター達が動き出しそうだけど、キャットウーマンが登場する部分は別格の美しさ!彼女が身につけているラバー素材のボディスーツの質感たるや絵画レベルを超越しているわ。歯に至るまでの細かい描写はまるでさっきまでそこに彼らが存在していたかの様なリアリティー。

人間の骨や筋肉、それに伴う皮膚の動きなどがきちんと感じられるように描かれているからこそなせる技なのかもしれないわ。デッサン力って本当に大事なのね。

驚いたことに子供向けに企画された作品で、しかも作画については陰影をソフトにするように心がけたのだそう…この重さ、この作画で子供向けとは・・・これを読んで育った子供は一体どんな大人になるのだろう…ちょっぴり羨ましい。さて、皆さんもXmasプレゼントにいかがかしら?勿論、大人向けでね!

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2012年10月12日

アメコミT日記 海を渡ってやってきた!編

20121009Marvel・DCコミック共にすっかりはまってしまったピポ子。とある海外のサイトで日本未入荷のコミックTシャツが手に入ると知り、早速注文してしまったわ。

夏用のTシャツも断捨離やプレゼントで殆ど処分してしまったのでここぞとばかりに選びまくり、気付けば結構な枚数に・・・。

お気に入りは映画でもお馴染み「アベンジャーズ」シリーズよ。普段Sサイズで丁度良いのだけど、海外サイズはSでも大きいの。柄によってはサイズが無いので重ね着仕様にするしかないわ。

意外にも丁度良かったのは子供用ね。一見小さすぎて入らない!と思ったのも束の間ジャスト・サイズだと判明。デザインも非常に凝っているし、写実的な絵柄もお気に入りなの。洗っていくうちに良い感じに色褪せていくだろうから、その過程も楽しみたいわ。

その他にも「バットマン」のジョーカーのデザインものや、スーパーマンを始めとするヒーロー大集合の「ジャスティス・リーグ」などコレクションの幅が広がる広がる・・・。このまま1年中アメコミTをアレンジして着回していたいくらいよ。

注文してから1週間以内には到着するのだけど、サイズが合うか、色合いは写真と同じか、今どこの空港にいるのかとドキドキしながら待つのがとても楽しいの。日本国内なら翌日に到着なんて当たり前だけど、このシャツ達が異国からはるばる旅してくると考えると実に感慨深いのよね。

柄が派手なものばかりだから合わせやすいし、人と柄がかぶることは殆ど無いというのも魅力的。外国の方とすれ違うと、たまに声をかけられることもあるの。

今度は「スター・トレック」のピカードや人気TVシリーズ「ビックバン・セオリー」のTシャツも注文しようかと目論見中よ。シャツを集めることがこんなに楽しいとは・・・収集癖に拍車がかからないように気をつけなくちゃ。円高バンザイ!

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2012年08月25日

バットマン日記 オリジナルに還る!編

20120823
クリストファー・ノーラン監督による映画バットマン3部作「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」「ダークナイトライジング」・・・とにかく歴史に残る見事な作品よ!前回までのコミカルな作風から一変、原作に忠実に重く描かれたというのがその最大の魅力と言えるわ。

今迄バットマンに関してそれ程興味は無かったのだけど、この3部作に出会ってからその魅力に取り憑かれる一方よ。第1作「ビギンズ」ではバットマンがいかにしてバットマンになったのか、「ダークナイト」では故ヒース・レジャー演じる驚異的なジョーカー、そしてトゥー・フェイスとの戦い、そして現在公開中「ライジング」では女怪盗キャットウーマンとタッグを組み、更なる敵ベインとの死闘が・・・という流れだけど、やはり2作目のジョーカーはその神懸かり的な演技力と表現力でどのキャラクターよりも群を抜いているのは間違いないわね。

以前ティム・バートン監督版でジャック・ニコルソンが演じていたジョーカーも見事で、"ガラスの仮面"的に言うとジャックは模範の姫川亜弓、ヒースは型破りな北島マヤとでも言うべき甲乙付けがたい素晴らしさよ。ヒース・ジョーカーの驚異とも言える演技は多々あれど、特にゾクッときたのは、手元の爆発のスイッチを押したにも関わらず数秒の時間差で爆発した時の驚きつつもおどけて歩くシーン。彼は魂を引き替えにこの役を演じたのではないかと思うほどの"降り具合"だったわ。

最新作で登場するベインは強敵ではあるけど、後半、若干存在が薄れてしまったのは否めないかも。でもクリスチャン・ベール演じるバットマンは本当にドはまり役で、若き大富豪であるけれどほのかな影の部分が感じられてパーフェクトと言えるわ。

3作通して彼のその苦悩や自己との戦い、そして街や人を愛する思いがじっくりと描かれ、バットマンの存在の意味を十二分に理解出来たの。結局どんな力や権力を持とうとも、人間の欲はどんどん怪物化し人の心までも蝕んでいく・・・それが本当に恐ろしいし、どんな人間も怪物になる要素は持っているのという事に気付かされたわ。

コミックが原作だからマシンやアクションなどの見せ場も多くて見ごたえがあるけれど、この作品はヒーローものでもアクションものでもない、人間の陰の部分をがっちりと描いたヒューマン・ドラマと言えるわね。特に心を打たれたのはバットマンと幼なじみのレイチェルとの悲しい別れではなく、バットマンをずっと見守り続ける執事アルフレッドとの絆の深さ・・・両親を失ったバットマンにとってかけがえのない家族であり、同志であり、理解者である彼の大きな愛情には涙が溢れてきてしまう。

この3部作に関して言えるのは、Marvel作品同様コミックという枠を超えて人間の根底にあるものを見事に描ききっているという事ね!コミックだし、アクションだし女子にはちょっと・・・なんて言っている人はナンセンス。

何故この作品が長い間作り続けられてきたのか、その要因を探る手がかりの一つになりそうよ。今後はアメコミを徹底的に研究しようと思うきっかけになった今作、ピポ子の制作活動にも大きな影響を与えてもらったわ。文句なしに格好良いし、文句無しに心を抉られる作品!見ないと損するわよ!


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2012年08月18日

アベンジャーズ日記 最強にして最高チーム編

20120816Marvelヒーロー総出演で現在公開中の映画「アベンジャーズ」…『日本よ、これが映画だ』といキャッチコピーが物議を醸しているようだけど、この言葉に偽りは無い作品ね。

今までこのブログで「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」「マイティ・ソー」などのMarvel作品をご紹介してきたけど、どの作品にもサミュエル・L・ジャクソン演じる眼帯の男ニック・フューリーがちょこっと登場するので、何かある・・・と思ってはいたけど、まさかこの作品に全てのベクトルが向いていたとは!各作品に伏線を張っていたなんて、まずそこでやられた!よ。

物語は、ニックの正体が国際平和維持組織"シールド"の長官であるという事が明らかになってからスタート。どのエピソードも世界を破壊する四次元キューブを巡って様々な事態が発生するのだけど、今回"シールド"がこのキューブを極秘で調査しているところに、兄に復讐を目論むマイティ・ソーの弟邪神ロキがキューブを奪わんと地球外の闇の軍隊を率いてやってきたの。

人類壊滅の危機を前に、ニックは極秘プロジェクト"アベンジャーズ計画"を発動。70年の眠りから蘇り現代に生きるキャプテン・アメリカを始め、実業家でもあるアイアンマン、科学者の超人ハルク、魔性のスパイのブラック・ウィドウ、最強の射手ホークアイ、そして神の息子ソーがタッグを組むことになったのだけど、果たして彼らはこの危機を救えるのか、というものよ。

これだけのスター選手が揃えば、お互いの立ち位置、感情の移ろい、見せ場など限られた時間の中でくまなく表現するのはかなりの困難よね。しかしながら今回見事だと唸らされた要因のひとつに、お腹いっぱいにさせる事無く、それぞれのキャラクターの"大きな行動の点"、"小さな感情の点"を要所要所丁寧に打ち込んでストーリーが進行しているという事が挙げられるわ。

それは今までの各作品で、それぞれのキャラクターの背景や内面をきちんと描いてきたから成り立つのよね・・・凄い!そして、一歩間違えれば日本の朝の特撮番組に出てくるのではないかと思えるほどの大仰な衣装を身につけていても、演じ手のレベルが高いので全く滑稽に見えないしそれが自然に見えてくるから素晴らしいわ。

日本なら、集まったヒーロー達が「平和のために戦うぞ!」とすぐ一致団結しがちだけど、普通に考えれば時空を超え時間を超え集まった性格もバラバラな人間(神もいるけど)がすぐさま意思疎通出来るわけがない。彼らがいかにぶつかり、悩み焦りながらも人間らしく(神もいるけど)団結していく過程に時間をかけたのはさすが。

あと興味深いのは、それぞれの能力のレベル比べかしら。知識と技術力ではアイアンマンはダントツだけど、ハルクの破壊力にはなかなか歯が立たない、でもその怪力だけではソーの武器である"意志を持つ"ハンマーを持ち上げることは不可能・・・とビックリマンチョコよろしく、様々な力比べも今作ならではの演出ね。

でも最も最強なヒーローは、抜群の運動能力と戦略だけで戦い抜いたブラック・ウィドウという結論に達したわ。やはり女性は強い。とにもかくにもテンポ良く、テーマを貫きつつもそれぞれの魅力を余すところなく見せてくれましたよ!

Marvelファンだけで無く、この作品をきっかけにファンになった人も多いはず。これ以上話すと興奮してネタバレしてしまいそうなので、これからご覧になる方にひと言。とにかくエンドロールのあとのワンカットを忘れずに!アベンジャーズは最強で最高のチームだけど、制作チームも最強で最高である事は間違いなし。

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