映画&TV

2016年12月29日

オデッセイ日記 孤独とユーモアと編

201612162016年ゴールデングローブ賞をはじめ数々の賞に輝いた映画「オデッセイ」…個人的にはリドリー・スコット監督と主演の実力派怪優、マット・デイモンのコラボ、そして大好きな天才コメディエンヌのクリステン・ウィグなどドシリアスな名演に注目して鑑賞したのだけど、やはり期待を裏切らない素晴らしさだったわ。

物語は火星での探査任務中に大砂嵐に襲われた宇宙飛行士達がミッションを中断し火星から待避…運悪くマット演じるマークが折れたアンテナにぶつかってしまい、彼が死亡したと判断したクルー達は泣く泣く出発。しかし彼は奇跡的に生きていたのよ…つまりオリジナルタイトル「The Martian」 はそのまま火星人…こちらの方が素晴らしいですけどね。

一人火星に取り残されたマークは残された僅かな物資を使って生き延びようとあの手この手を尽くすの…元々植物学者だった彼はその知識を活かしジャガイモの栽培に成功…何とか次の探査機が訪れる4年後まで生きようと努力はするけれど火星の厳しい環境がアクシデントをもたらしてしまう。

諦めていた頃、遂にNASAと通信可能に!!しかしマークを救出するためには様々な問題が・・・NASAやクルー達の知恵と情熱は彼を救えるのかというストーリーで物語的には非常にシンプル…しかし未知の環境、悪条件という最悪なカードしか残されていない状況で人間は何を思いどう行動するのかという点が興味深く描かれているのよね。

マークを通して人間の生きようとするパワーとは美しく、力強いものだと改めて思い知らされたわ。でも物資的な恐怖もさることながら、ここで最も恐るべきもの、最大の敵はやはり”孤独”・・・彼は記録のための録画で、いつ会えるかわからないクルーに向かって語りかけていたのだけれど、これは食料を確保するのと同様に重要な業務だったのではないかしら。

更に彼に元々ユーモアのセンスがあったのも大きなポイントね。自分自身経験があるのだけれど、かなり滅入った精神状態で孤独な状況の際、独り言で面白くなくても冗談を言ってみるの…するとその冗談に自分の精神が同調していき気分が明るくなっていくのよ。本来なら泣きたい気分になるだろうし多少は人間らしく荒れた瞬間も見せてくれたけれど、そこはさすが宇宙飛行士・・・というかマークが本来持ちあわせている前向きさとユーモアが彼自身を救ったと言えるのではないかしら。

殆ど中盤までマットの一人舞台が続くのだけれど、とにかくお見事!!個人的に心にグッときた名シーンはマークが賭けに近い救出作戦を実行すると決め火星を出発した時NASAの司令塔から「パイロット」と呼ばれて返事をするときの表情!!!…もしかしてこれから先の無茶な作戦で死ぬかも知れない、でも火星を旅立つという喜び、仲間への感謝・・・様々な思いを抱いてその呼びかけに答えながら男泣きするマット・デイモンは神懸かっていたわ…このシーンだけでも映画を見て良かった!!と思えたわよ。

そして個人的ヒロイン、クリステン演じるNASA広報統括責任者のアニーも要所要所で良い味が出ていたわ…更にスレンダーになったボディにポーカーフェイスは知的さを強調していて役柄にピッタリ…NASAとしての立場を頑なに守りつつも密かにマークを案じる”抑えた”演技が光っているので要注目よ。

リドリー監督と言えば「エイリアン」などで主人公が傷を自分で治療するというシーンを思い浮かべるけれど、今回もマークは破片を取り除き皮膚を縫い合わせるというシーンがあり、このリアルな描写が”傷付いても生き抜くんだ”という人間の強さを代弁しているのだなと納得。

更に故ボウイの「スターマン」が効果的に用いられたり70年代ディスコミュージック好きの船長が残した”イカしてない”音楽データがマークを癒やしていたりと、音楽の立ち位置がバックグラウンドだけでなく意味を持つものとして用いられているのも興味深いわ。しかもラストで「I Will Survive」とは・・・くぅ、です。

人の人生とは常に孤独と負けカードがついて回るもの…どんな場所であれ、どんな状況であれ、納得いくまで自分自身が終わらせないこと…そして笑い飛ばす精神の強さを培うこと…どんなサバイバルであったとしても生き抜こうとする意志の強さが最後は己を救うということなのね…2016年を振り返るにふさわしい秀作です!! それでは皆さま良いお年を(^_^)

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2016年12月23日

Mifune: THE LAST SAMURAI日記 ジェダイマスター編

20161202STAR WARSシリーズのスピンオフ的作品「ローグ・ワン」が現在日本でも公開中ですが、元々ルーカスがこの物語を制作するにあたりインスパイアーされたのがSAMURAI SPIRITって事をご存じかしら。

そんなSAMURAI SPIRITを演じてきたのが三船敏郎…その彼のドキュメント映画がスティーブン・オカザキによって制作されたのよ…タイトルはズバリ「MIFUNE: THE LAST SAMURAI」

彼の剣術は流麗と言うよりワイルド…一番好きな萬屋錦之介が美しい型の世界の鋭さを見せるのとは対照的に刀を完全な武器として扱ってるのよね。

錦之介が刀に神的な魂を宿らせ対峙する構えに対し、三船は己が相手を魂レベルで制圧する剣…正にジェダイマスターそのもの。

特に黒澤監督作品は素晴らしくて「羅生門」「七人の侍」他、どれを取っても完璧すぎて驚きよ。近年の邦画はTVの延長線上的な作りなので、この時代の日本映画は本当に凄かったのだなとあらためて感じる次第。

チャンバラによってバラエティ化する前の本物の剣劇は今やSTAR WARSによってSPIRITが受け継がれ国内では見た目だけの存在になってしまったようね。是非この「MIFUNE: THE LAST SAMURAI」をご覧になってSAMURAI SPIRITを復活させて!!若い衆!!



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2016年12月16日

TALE OF TALES日記 最も美しく残酷なお話編

20161210日本版ポスターの酷さについてお話したサルマ・ハエック主演で現在公開中の「TALE OF TALES/五日物語」…作品自体はトレイラーで度肝を抜かれた衝撃そのままに素晴らしかったわ!!

サルマと言えば最近では映画「ソーセージ・パーティ」でレズビアンのタコスのイメージが今なお濃く残るけれど、やはり実力派女優・・・今回は美しく気高い女王を演じきり、そのレンジの広さを見せつけてくれたわ。

邦題は「五日物語」…原作は世界最古の民話集「ペンタメローネ 五日物語」を元に幾つかのお話をピックアップしたものだそう…本編は3つの王国に登場する3人の女性に焦点を当て、それぞれの物語が交錯するのよ。ネタバレしてしまうと興醒めな作品なので今日は展開の導入部分だけご紹介…監督は「ゴモラ」のマッテオ・ガローネ。

まずロングトレリス国では、サルマ演じる不妊で悩む王妃が予言者に従い念願の王子を懐妊…懐妊するために海獣の心臓を食したり、心臓を調理した下女が王子そっくりの息子を同時に身籠もり、その後は王妃の偏執的な愛情が炸裂・・・。

続いての主人公はノミを溺愛するハイヒルズ国の王の娘で、彼女は自分を愛してくれない父に愛想を尽かし結婚を望んでいた…王は難問を解いた男性に娘を嫁がせることにしたのだけど、正解を出したのはなんと醜く凶暴な鬼だった・・・。

最後は好色なストロングクリフ国の王に勘違いで見初められた老婆姉妹よ…老婆の姉の歌声は美しく、王は彼女を絶世の美女と思い込んでしまう。王の心を掴もうと姉は策を巡らし、妹はそんな姉の後を追い・・・と、どの物語も不気味で奇妙なものが登場すると同時に顛末はギョッとさせられるものばかり。

グリム兄弟が描いた「グリム童話」も不気味なストーリーが多いけれど、それ以前にこの様な民話が存在していたとは・・・作者はなんと想像力豊かで自然や人間について深く理解出来ていたのかと感心してしまう。

3つの物語は全て女たちの欲深さ、依存心、孤独がリアルに描かれていて非常に恐ろしい…王妃は王子に、老婆の妹は姉に依存して墜ちていき、王子と王女は親から脱却し心身共に超えていくという対比が教訓的というか戒めの様で興味深いわ。

展開に救いが一切無く、欲を持つものは悉く破滅するという潔さが身につまされて良い…更にこの幻想的な世界を創り上げている衣装とメイク、ゴシックで重厚感のある色合い・・・物語に引き込まれるには十二分、おどろおどろしく崇高な美しさよ。

古典を文章で辿れば背景や慣習など細かい点は不明なので想像力で映像を創り上げるけれど、これは想像以上・・・きっとこうだったのだろうなと確信できるビジュアルにただただ圧巻よ。

海獣も巨大化したノミも劇中で何か意味を持つのかと思いきや、人間の欲深さの前にはただのマスコット的存在でしか無いの。生には死、美には醜、この世は全て相対する部分が存在しバランスが保たれているわ…時を重ね様々なものが進化していったとしても、人間が生き続ける限りこの濃厚な物語は紡がれていくに違いない。

オススメなので是非劇場へ!!
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2016年12月09日

フローレンス・フォスター・ジェンキンス日記2 好きこそものをやっちまえ!!編

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以前もご紹介した現在上映中の映画「フローレンス・フォスター・ジェンキンス」…事実に基づいたストーリーなので展開はわかっているものの、後は錚々たる役者陣がどう味付けをするのかが楽しみだったの。

主役フローレンスを演じる”千の仮面を持つ怪優"メリル・ストリープ、そして彼女の夫シンクレアを演じた”永遠の貴公子”ヒュー・グラント、そしてそしてそんなベテラン陣に挟まれフローレンスのピアニスト、コズメを快演した”ビックバン★セオリーのコロポックル”サイモン・ヘルバーグ・・・このキャスティングなくしてこの映画は成立しなかったと言って良いかも。

物語は1940年代NYが舞台…社交界のトップであるマダム・フローレンスは夫のシンクレアと共に財産と情熱を愛する音楽に捧げていたのよ。やがて彼女はソプラノ歌手になりたいと思い立ちピアニストのコズメを伴奏者に抜擢しリサイタルを行うようになるの…しかしフローレンスには致命的な欠陥があり、それに気付かない・・・シンクレアは妻の夢を叶える為客を信奉者だけにしたり評論家に金を握らせ酷評させないようにしたりと献身的に立ち回っていたわ。

そのうちフローレンスは自主制作レコーディングをして盤を配ったり音楽の殿堂カーネギーホールで歌う事を決めてしまう…シンクレアとコズメはギリギリまで世間の彼女に対する真の評価を隠そうと奔走するけれどフローレンスの音楽を愛する純粋な心を尊び、共に力を合わせることにしたわ。戦時中のお話だけど彼女の様に支援をする人達がいたからこそ芸術の火は現在も絶えること無く受け継がれているのよね…本当に素晴らしい事だわ。

それにしても、歌を歌える人が歌えない演技をするというのは大変な事だと思う…フローレンスの最初のレッスンは”超”見どころのひとつで、無理に前喉を締めたまま発声したり、ピッチの微妙なずれや高音へ切り替わる際のちょっとしたひっくり返りぶりには恐怖を感じるほど。技術や経験が身につけばつくほどそんなことをすればわざとらしくなってしまうのに、さすが怪優メリル・・・本当に初めてじゃないのか?と思えてしまう。だって前作「RICKI & THE FLASH」ではロックシンガーだったのですもの!!

更に夫の前では恋する少女の様に愛らしく舞台の相棒であるコズメを弟のように愛しみ親友として頼る…その天真爛漫な生き様には好感が持てたわ。好きなものは好き、やりたいことはやる、そんな彼女の素直さが周囲の人々の心を動かしたに違いない。最初は資産家の道楽と思われていたかもしれないけれどフローレンスの音楽を愛するというぶれのない心が結局は後世にまで語られる事になったんですものね。そこまでを十二分に理解させてくれるとは・・・やはりメリルは凄すぎる。

そして注目株といえば、やはりサイモン演じるコズメ!!「ビックバン★セオリー」では主人公シェルドンの友人であり、変わった嗜好の持ち主であるエンジニア、ハワードを演じている彼が劇中でもその鍵盤捌きの素晴らしさを今回の作品で活かしているわ。更にどこかシニカルでずる賢い一面を持ちながら芯が強く良いヤツ、という役柄のイメージも十二分に活かされているのが素晴らしい。

最初はギャラにつられ、そのうち音楽家としてのプライドやキャリアに揺れ、最終的にはマダムを支えようと躍起になる心の変化が表現され、マダム夫婦のシリアスな大人の事情の間で小気味よいテンポと色合いを出していたわ。こんな大役をこなすとは・・・さすが、我らがハワード!

そして久々にスクリーンで目にするヒュー・グラントは、その笑顔の威力は衰えるどころか増していたわよ。実際のシンクレアは元シェイクスピアの三文役者だったからこそ妻の芸術を愛する気持ち、舞台に立つ気持ちを理解出来たのかも。そういう意味合いでも普通の夫婦と違う次元で結ばれていたに違いない。

ひとつ残念だったのは物語自体を「いい話」にしようと無理矢理な展開にもちこんだ点かしら…マダムを嘲笑していた若妻が急に金八先生ばりにフローレンスを庇ったり、シンクレアが愛人からフローレンスへ急遽真実の愛を見出したり、気持ちはわかるけれど急カーブで弧を描いてしまったことで違和感があったのは否めないわ。

しかしながら歌がうまい、下手などというのはあくまで聴感的、技術的なことに繋がるだけなのかもしれない…プロと呼ばれる以上は色々な点をクリアした上で個性や人間性を構築しお客様に楽しんで頂く訳だけれど、フローレンスは別にプロ云々という部分を目指していたのではないし、全て自分のお金でやり切っていたのだから誰に文句を言われる事は無いのよね。

ただ人に聴かせる上で不快に感じさせてしまうという、ある意味強烈な個性に自身が気付かなかったというだけ。劇中で彼女は辛辣な評価に初めて打ちのめされながらも「カーネギーでコンサートを行ったという事実は変えられない」と語るのだけど、この言葉には大納得…例えどう思われても、やりたい事を己の力で成し遂げた・・・なんて格好良いのかしら!

世の中には若く恵まれていても、自分には無理、とか無難に生きる方が良い、など後ろ向きの人が大勢いるわ…自分の可能性を自分で踏み潰し失敗を恐れて一歩も踏み出さない人が殆ど…個人的そういう考えが嫌いだし、年を重ねた今でもまだまだ生き切れてないと思うばかり・・・マダム・フローレンスの域にまで到達するのは難しいかもしれないけれど、まずは自分を信じて「好き」をエネルギーを変えて燃焼させていかないとね…何かをやるには時間もお金も要る、そんな事を言ってばかりいたら”自分が主人公”という作品は生涯リリースできないわよ!!

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2016年12月07日

LA LA LAND日記1 シンプルな恋物語編

20161207日本でも話題作となった「セッション」デミアン・チャゼル監督の新作が海外で公開…評判も良くて各種映画賞レースでノミネートされつつあります…それが「LA LA LAND」

舞台はLA…女優を目指すミアとジャズ演奏家セバスチャンの恋物語をコメディたっちのミュージカルとしてとても軽快に描かれたいるようです。

ミアを演じるのは「HELP」でもお馴染みのエマ・ストーン…低域なお声と目力に魅力のある彼女が役柄にピッタリはまってます。お相手のセバスチャンを演じるライアン・ゴスリングはあまり馴染みのある方ではありませんが、ちょっと頼りなさそうで内気な役柄にこれままたピッタリはまってます。

そんな二人の恋物語はストレートで、出会いから発展、成功の兆しが見えてきたとこでの不安とすれ違い・・・と、いかにもな感じなのですが予告編を見ると、男っぽいミアと女っぽいセバスチャンの対比の描写が歌を交えてとても爽やかで無理を感じません。

ミュージカルですから、突然歌い出したり踊り出したりは当たり前なんですが「ドリームガールズ」同様に間合いが素晴らしそうです。日本公開は確か来年2月…アカデミー効果狙いのあざとい設定ですがちょっと遅すぎ。

因みに「セッション」でアカデミー賞受賞の美味しい場面でJ・K・シモンズも出てきますよ…楽しみに待つと致しましょう…それにしてもポスターが美しいですよね。

【LA LA LAND official】
http://www.lalaland.movie


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2016年12月01日

クリステン・ウィグ日記1 才女に驚き編

20161201

クリステン・ウィグと聞いて、直ぐに顔が浮かぶ人は日本ではとても少ないでしょう。最近の映画作品では「ゴーストバスターズ」のエリン・ギルバート博士役として…ちょっとマニアックな人は2011年「ブライズメイズ」の主役&作家として…更にマニアックな人は日本でも大ヒット中の「ソーセージパティー」でグラマラスなバンズの声をあてていた方なんですよ。

1973年生まれのウィグは単に女優ではなくプロデューサー&作家として米では有名でブレイクのキッカケはあのサタデー・ナイト・ライブ…2005年SNLに向けたオーディション映像は見事にスタッフを一撃したようです。その後2012年に番組を卒業するまでに数々の名キャラクターを生みだしました。

SNLでブレイクすると次のステップとして映画界へ転身し大成功するパターンが多いのですが、彼女も同様な道を歩み才能を存分に発揮しているのです。そんなウィグは一体どのくらい凄いのか??って話ですが、それはSNLを見て頂ければ一目瞭然。端正で知的なお顔だちなのに、発せられる言葉の数々や仕草があまりにも強烈すぎて大笑いなんですね…このギャップの面白さとキャラの人格を表現する表情力の素晴らしさに尽きるのです。

キャラにはそれぞれ人生があり、それを見抜く&組み立てる力がずば抜けていて、それは決して表面的な面白さで無く中身があるのでSNLで愛されたのですね。そんなウィグが今年のSNL感謝祭特別番組にホストとしてカンバック…髪をショートにしてキュートにイメチェンした彼女はまた新たな一面をファンに届けてくれました。

今のウィグは既に大御所で2012年にはTIME誌で『世界で最も影響力のある100人』に選出されました。元々大学ではアート専攻だったのですが知人の影響で役者の勉強を始め先生から「天職だ!!」と称賛され以後本格的な勉強の為に大学を中退…客のまばらなホールでも一人で世界を演じきっていたそうです。それがコメディ劇団「The Groundlings」の目にとまり参加…コメディエンヌとしての技量も身につけ一気にSNLで開花。

2006~2012までのSNLでの彼女はyoutubeで見る事ができるの興味あるか方は是非ご覧になって…どのキャラも素晴らしいのですがそれはまた後日に。今日は彼女の品の良さと真逆な振る舞いが面白過ぎる「RED FLAG perfume」をご覧あれ…シャネルやジバンシーがお得意な映像手法を彼女が演じたらどうなってしまうのか!?



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2016年11月28日

アントマン日記 小粒で地味な快作!!編

20161117原案・脚本のエドガー・ライトの監督降板劇もありマーベル作品の中ではさほど触手が動かなかった2015年「アントマン」…正直あまり期待していなかったのだけれど地味ながら後を引く旨みたっぷりの作品だったわ。

時間軸としては「キャプテン・アメリカ:シビルウォー」前に位置するのだけど、冒頭で美しく老いたエージェント・カーターが登場したので大興奮。

物語は優秀なエンジニアであり一児の父であるスコットが刑期を終え出所するところから始まるの。しかし彼は就職困難に陥り、窃盗仲間3人とある富豪の家に忍び込むことに。しかしその富豪は元S.H.I.E.L.Dに所属し、物体縮小技術を可能にした天才科学者ピム博士だったのよ。彼は自分の技術を利用しようとする弟子のダレンから身体縮小スーツを守ろうと、家の難解な金庫を開けたスコットの手腕を買い協力を求めたわ。

博士には自分に反発する娘ホープ、スコットには妻の再婚により別れてしまった愛娘キャシー・・・そんな親子の絆が共鳴し、スコットは博士に協力すべく「アントマン」となることに…やがて、ダレンはヒドラにこの技術を売り渡そうと目論んでいたことが発覚…この小さな戦いはいつしか世界の危機を招く大きな戦いへと変わっていった、という展開よ。

物語の要、ピム博士を演じるのは「ウォール街」でお馴染みの怪優マイケル・ダグラス…見終わって印象に残ったのは彼と愛娘キャシーの顔だけかも・・・どの役者陣も適材適所のキャスティングながらルックスの印象が薄いというのは、あまりにも自然ではまり過ぎていたからなのかもしれないわね…こんな経験は皆無だったので逆に面白かったわ。

アントマンは文字通り蟻を操り共に戦うのだけどリアルに近いルックスの蟻がスコットになついたり”ゲゲゲの鬼太郎”よろしく背に乗せて運んでくれたりと非常に可愛すぎる。

可愛いと言えばスコットの娘キャシー・・・まさに天使の愛くるしさ、でもどこか大人びて人生を楽しむ術を知っているのが良いわ。楽しさで言うなら、忘れていけないのがスコットの窃盗仲間のお間抜け3人組…中でも情報担当のルイスはお調子者で、その前置きが長く本題に入れないというシーンが前後半2回出てくるのだけど、これが良い段落分けになると共に爆笑ポイントに。

全編音の使い方も見事でオープニングは本人や仲間の気質そのままにラテンっぽい音楽が使われたりアントマンが小さくなってからの視点と俯瞰での対比は音をバッサリ切るなど実に効果的。

今回の見どころや笑いのツボはほぼこの視点の対比だったので、そういう意味でもこの演出は重要ね…そしてダレンのスーツを気にするシーンから見える自己愛の強さや人間的な弱さ、蟻を操り灯りを消してしまうという行動から理解出来る父親を憎み続けたホープの苦悩、周囲の人間を笑顔にするスコットのキャシーに対する大きな愛情・・・それぞれの愛が細やかな演出で垣間見れるのも素晴らしかったわ。

更に浴槽、玩具、スーツケースの中と普段考えもつかない場所から人間の世界を見るのは興味深かったけれど、逆に外界での派手な戦いより小さな世界での戦闘の方が恐怖を感じるのかもしれないと考えさせられてしまった…視点を変えれば何事も大きくも小さくも見えてくる・・・だからこそ惑わされる事なく己の心眼を強化していかなくてはいけないのかも。はじめは小粒でもピリリと効いてくる快作・・・週末にオススメよ!!

20161116

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2016年11月26日

ダサいポスター日記2 情報か想像か?編

20161114サルマ・ハエック主演「五日物語」…オリジナルタイトルは「tale of tales」

半年ほど前程オフィシャルのポスターがリリースされた際、あまりのインパクトに何事!?と感じたのがこの作品…主演のサルマ・ハエックが何やら得体の知れない物を食している様子が強烈で、見る側の想像を掻き立ててくれたのよね。

どうやら、彼女が食べてるのは海獣の心臓らしく、一体どんなお話なの????と?が39個整列し始めたほどよ。

実際のお話は17世紀初頭に書かれた民話「ペンタメローネ:五日物語」で、なんと!あのお話だったのか!と今度は!が37個整列する始末。

でも、今回はこの面白いお話ではなく、最悪な国内版ポスターの話題を。

国内版のポスターはオリジナルと比べ、なんでこうパチンコ屋の看板になってしまうかは以前もお話したけど、この「tale of tales」に関しては酷すぎよ。オリジナルのタイトルとデザインからはかけ離れ、いかにもな構図に活字だらけのいつもの状況。

作品の神秘性もなくなりハリポタのスピンオフか・・・と言われてしまいそうな幼稚さで本来作品の持ったダークファンタジー感は微塵も感じないわ。タイトルもこれまたありがちなサブタイトル付きでダサさ上書き。

近年国内ポスターの酷さは色んな所で指摘されているけれど関係者は一向に気にしないようで、明らかに映画を知らず映画を仕事としてこなしてる感がアリアリ。直のデザイナーは指示書通りに作成してるので、彼らも不満を抱いてるのが現状。

日本の配給の言い分としては「いつ・どこで・だれが・なにを・・・」的な情報を織り込むのが宣伝と勘違いしている為仕方のない状況だけれど、人には想像力・妄想力をキッカケとした情報収集力があるのですよ。そして最近多いのが、サブタイトルでのネタバレ・・・もういい加減にしないと本当に怒りますから(`ヘ´)

因みに、この作品は今日から日本公開です…作品はとても素晴らしいのでまた後日に。

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2016年11月21日

ゲーム・チェンジ日記 お騒がせ大統領選編

20161112歴史上これほど驚愕した戦いはなかったのではないかと思われた今回のアメリカ大統領選…しかし2008年のオバマ大統領当選の陰にトランプ氏を彷彿とさせる女性知事の存在があったことを皆さんご存じかしら?

彼女の名はサラ・ペイリン・・・アラスカ州知事である彼女は前々回のアメリカ大統領選で共和党ジョン・マケイン氏の片腕として抜擢された人物よ。

ご存じの通り結果はオバマ大統領の圧勝に終わったわけだけれどマケイン陣営は如何にして戦ったのか気になる所よね。

当時注目されたのは、サラのトランプばりのお騒がせ発言…マケイン陣営の対策本部は対オバマだけではなく、サラのコントロールにも始終頭を悩ませることになってしまったわ。

そんな部分に焦点を当て制作された2012年公開のTV映画「ゲーム・チェンジ」が素晴らしい出来映え…キャスティングもお見事で、女性知事ペイリンに「ハンガー・ゲームズ」でも自己中首相を演じたジュリアン・ムーア、ペイリンに翻弄されるマケイン陣営のアドバイザー、シュミットにこれまた同作品でアドバイザー・ヘイミッチを演じたウディ・ハレルソンという適材適所ぶりよ。ゴールデン・グローブ、エミー賞等の主要部門を受賞した隠れた名作。

物語は実話ベース…アメリカ共和党はマケイン上院議員を次期大統領候補として選出するも対する民主党が史上初の黒人大統領を目指すオバマを候補に選出したことでより強力な副大統領候補が必要だと考えたの…そこで白羽の矢が立ったのがアラスカ州知事ペイリン。日本でも彼女のメガネがトレンドとして当時注目されていたわ。

彼女はお披露目スピーチで全米の話題をさらい人気は上々・・・しかし取材準備を進めていくうち外交はおろか基本的な政治知識に著しく欠けていたことが判明…しかもペイリンはマケイン以上に保守的な思想の持ち主で、民主党陣営から攻撃されるだけでなくいつしか共和党の中でも亀裂が生じ始めてしまったわ。ここで面白いなと思うのはペイリンは本番に強くスピーチが上手でカリスマ性があることね。更に自己中心的で自身のアラスカ州以外のことには全て疎い・・・やはりトランプと重なる点が非常に多い。

彼女は周囲を引っかき回すだけ引っかき回しマケインの強力な武器になるはずが自爆装置に…トランプの場合は前回の「Election」の時にも書かせて頂いた通り当選という結果になってしまったけれど・・・相手がヒラリーでなく男性だったら同じ状況になっていたでしょうね。

このドラマは実際にアドバイザーを務めた2人の著書を元に制作されたので、ペイリンがどんな風にあんちょこを使って取材を乗りきったか、どんな精神状態であったかというのが細部に渡り描かれているのが面白い。

敗北が確定した時、演説をしたいと申し出た空気の読めない彼女に対しシュミットがこれまでの憤りをぶつけるシーンには爽快感を覚えたわ。それだけストーリーが事実に基づいてしっかり描かれている証であり、ジュリアンはじめ役者陣の迫真の演技が素晴らしいという事なのよね。

しかしながら、この大統領選では事前に共和党内でペイリンがこの大舞台にふさわしくない人物であるということに気付き、周囲がそれを阻止する事が出来たけれど、トランプは阻止どころかトップに送り出してしまった…この結果が恐ろしい事態をあちらこちらで引き起こし一触即発状態・・・最早これはドラマでも何でも無く、現実だということを改めて認識しなければならないわ。

今後アメリカを中心に世界全体がトランプ台風に巻き込まれることを思うと不安で仕方ないけれど「トランプ?そんな大統領もいたよね」とドラマを見ながら回顧する時期が一日も早く来ることを望んで止まない。

因みにこの「ゲーム・チェンジ:大統領選を駆け抜けた女」は現在スターチャンネルで放映中なので、契約されてる方は是非ご覧になってみて…選挙のバックヤードがよく理解出来るわ。

【STAR CH web】
http://www.star-ch.jp/channel/detail.php?movie_id=25276

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2016年11月18日

ソーセージ・パーティ日記2 知的ありき過激編

20161110

今年最も見たかったR指定映画「ソーセージ・パーティ」・・・先日も熱くご紹介したけれど、やはりこれは語るより見るべし!!というべき強力な作品よ。

張り切って初日に出かけてみればほぼ満席状態にも関わらず上映館数は少ない上にパンフレットすら作られていないという日本サイドの期待度の低さにはガッカリ…入口で間に合わせ風味満載ではあるけれど、限定1111冊のジャポニカ学習帳を模した「ソーセージ手帳」を頂いて少しテンションが上がったわ。

主人公はソーセージ、ガールフレンドはホットドックを挟むバンズ・・・この設定だけでも吹き出しそうなのに、そのキャラクター&デザインは一度見たら忘れられなくなるほど”そのもの”でありながら超キュート…公開前はその過激な設定や表現がピックアップされがちだったけれど、キャスティングを含め映画や音楽をこよなく愛する制作陣の知的さがあちこちで際立っているわ。

物語はスーパーの外の世界で生きる事を夢見る食材たちが、彼らの”神”である人間に選ばれようと躍起になる日常からスタート…ソーセージのフランク、ガールフレンドのバンズ、ブレンダはひとつのホットドックになる事をずっと望んでいたけれど、遂に念願叶う日が訪れたの。しかしアクシデントによりフランクはソーセージ仲間と別れ店内に残る羽目になりブレンダも彼を追う。やがて2人は店内の様々な食品たちと出会い、店内に長く置かれた加工食品たちから店外に出た食物の末路の真実を知らされ驚愕…フランクは食材たちと力を合わせ、実は悪魔的存在だった人間と自分を逆恨みする凶悪なビデと戦う事に。

ストーリーは一見単純な様に思えても、そこに登場する食材たちが宗教や人種などをシニカルに表現しているのはさすが…もうひとつ単純といえばそれぞれの形状にも要注目。ソーセージにバンズにタコスにマスタード・・・どれもアウトラインしっかりでありながら、女性食材のメイク、靴、手や目の細やかな動きなどは実に繊細で名優揃いなの。

一番のお気に入りは実力派女優クリステン・ウィグ演じるバンズのブレンダだけど、注目株はサルマ・ハエック演じるレズビアンのタコス・テレサ!!…ブレンダが傷付いたときそっと彼女の尻を撫でたり、フランクと結ばれたブレンダを大きな瞳を輝かせて見つめた後・・・(自粛)だったりとなかなかの情熱家…タコスの裾から民族衣装のフリル袖やお洒落なストッキングを着用していたりしているのも可愛すぎるわ。

20161111女優陣とキャラクターたちはルックス的にも酷似しているので美人揃い、でもそこがまた笑えるツボだったりする。その他にもホーキンス博士を彷彿とさせる天才ガムが登場するのだけど、これまた彼の研究にちなんだ演出が良く考えられてる。

笑いの沸点はあのミート・ローフがミートローフとして登場したところね…しかも彼のアルバムジャケットそのままに登場・・・やはり制作サイドはよくわかっているなと改めて感心させられてしまった。

最後までわからなかったのは発酵食品の中にいた腹黒そうな白髪の可愛い坊や…トレイラーでフランクに「Have a Fun!」と口づけるシーンが印象的で、最後は発酵食品のおじさまたちに可愛がられ・・・(更に自粛)気になる。

見どころがあまりにもあり過ぎ、見る度に細やかな演出を発見出来るのでDVD購入は必須ね…食材たちが外界へ出たいが為の人間へのプレゼンテーション、神であると信じていた人間の正体を知った後の半端ない報復、自由を得てからの酒池肉林状態・・・どれもこれもが実に生々しく人間らしい生き様で素晴らしい!!

映画が始まってからすぐ劇場内は笑いに包まれ後半はほぼ大爆笑の連続…映画館でこんなに大笑いしたのは初めてじゃないかしら。しかし、「ソーセージ・パーティ」を見てから食材はもしかしたら意志を持っているのかもしれないと思えてきて、落としたクッキーが怯えていないか、おかずを残したら彼らに対し無情な行為なのか、など考えてしまったわ。

ここ数年でこれほどまでに衝撃的な作品は存在しなかったし全てにおいてクオリティが高い!!…歴史的な1作になることは間違いないわよ。自分にしては珍しくキャラクターのフィギュアを全部集めたいけれど、日本ではグッズが皆無なので海外サイトで探さなくては。さぁ、皆さんも臆すること無くパーティに参加してはいかが!?…Have a Fun!!、あ、子供は見ちゃダメよ!!

【ps】
日本でも小規模上映ながら大ヒット中らしく、東京ではTOHOシネマズ六本木でも大きなスクリーンに移行して大人達を抱腹絶倒させてるとのこと…米ではSONY PのTOPが次回アカデミー賞ノミネートに向けて全力キャンペーン展開宣言…19億円の制作費で既に150億円に手が届きそうな気配…カテゴリーとしては長編アニメですが歌曲賞も狙うそうです…因みに「The Great Beyond」はディズニー作品で8つのオスカーゲットの作曲家アラン・メンケン…本気ですから…フフ。

【Sausage Party USA web】
http://www.sausagepartymovie.com/site/

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2016年11月16日

スタートレック日記21 永久保存!!限定切手編

20161109

「STAR TREK」が私達を大いなる宇宙に誘って50年・・・それを記念し日本郵便から「STAR TREK 50th Anniversary」切手が11/1から限定発売されると聞いて近所の京橋郵便局へ急いだわ!!

販売部数はたったの3200セット…場所によっては即完売ではないかという恐怖におののきつつ、あっさり1軒目でゲットしたわ。郵便局の方も切手の存在を把握していなかったりして緊迫していたのは己一人という結果に安堵・・・でも確実に販売部数は伸びていて現在ネットでは完売という状況よ。

以前米国郵政公社で発売された限定切手は著作権問題もありキャラクターの肖像使用は不可でエンタープラズ号やバルカン・サルートなどをデザインしたものだったのよね…これも非常に素敵だけれど今回はきちんとオリジナル・メンバーが全員お目見えという垂涎もの!!

2つ折りのポケット付き台紙の中に52円切手が10枚、更にポストカードが5枚、ステッカーが2種という豪華さ…価格は2000円・・・うーん、そんなものかしらね。驚くべき事に切手はカーク、スポック、ウフーラ、マッコイ、スコッティ、スールーというメインCASTに加え、クリンゴンのコールというラインナップ!!…これはトレッキーにはグッとくるキャスティングだわ、さすが。

彼はTOSで初登場、その後DS9でも登場している勇敢な戦士でありながら戦いの中で名誉の死を遂げられず苦悩し続ける兵士・・・でも最期はジェムハダーとの戦いで念願が叶ったの。この役を演じたジョン・カリコスは最近亡くなってしまったけれどシリーズを超えて同じ役を演じ切れるなんて素敵だわ。

カークもスポックも他のキャストも同様に「STAR TREK」という人生を生き、共に年を経ていったのよ。残念ながら初代スポックのレナード・ニモイやマッコイ、スコッティは宇宙へ飛び立ってしまったけれど、次の世代が新たなる歴史を紡いでいくのね…切手は勿論使いません…52円が102円に値上がる時代が来たとしても・・・長寿と繁栄を!!

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2016年11月14日

Election日記 仕事のできる女は嫌われる編

20161108米では大統領選挙も終わり現在大混乱…なぜなら有力視されていたヒラリー女史がまさかの敗戦…事もあろうに立候補から対戦者をヘイトし乱暴な言葉遣いで相手や他国を投票直前まで攻撃していたトランプ候補が当選してしまいました。

各種の投票分析がなされてますが、その根底にある『女性』というキーワードがちゃんと分析されてないように感じます。

元来米では都市部と田舎の中西部では意識の違いが色濃くあって、例えば「女は家でクッキーでも焼いてろ・・・」が当たり前で、仕事ができる女性は基本的に嫌われます。今年公開された「ゴーストバスターズ」でさえ、たかだか娯楽作品なのに主役が女性チームという事で叩かれましたしね。

よく『ヒラリーは嫌われ者』と言われますが、女性が政治のTOPに君臨することを無条件に嫌う方々は思ってる以上に多いのです。実は、そんな状況を見事に映画化した1999年作品をご紹介。

日本では「ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!!」という凄まじい邦題がついたブラックな学園映画「Election」…国内では人気薄なリース・ウィザースプーンの大出世作品なんですね。

一般的には「キューティブロンド」の主演女優としての方が有名かもしれません…制作がMTVと言う事もあって宣伝も殆ど無かったのですが全米批評家協会の主演女優賞を受賞して後に話題になってきた隠れた名作です。

物語は高校の生徒会長選挙をめぐる戦いと人間模様を描いたもの…リース・ウィザースプーン演じる成績優秀で野心家の女生徒トレイシー…彼女は道徳と倫理を唱える模範男性教師から嫌われていて学内での全ての行動が癇に障る存在…そんなトレイシーは次期生徒会長に立候補、教師はそれを阻止せんが為に頭は鈍いけど人気者で体育会系の男子生徒ポールを擁立させる。

コミカルでドタバタな抗争劇からお話は段々シュールでブラックな展開に…学校では誰からも好かれ信頼される先生が己の欲望に堕ちていく様と、悲しいほど完璧に自分の思い描いた通りに進もうとするトレイシーの生き様が見事に描かれてます…この頃からリースの演技力には驚かされるものを感じますよ!!…鼻の穴を膨らまし目をぱちくりと動かすその表情は独特です。

物語の進行や見せ方もとてもユニークで、トレイシーの半目の不細工顔をわざとポーズして教師の彼女に対する嫌悪感を表現したり、学園内の迷路に似た細い出口を教師が鼠の様に出て行く事で、彼の生真面目さを滑稽に見せていたり・・・MTV制作なので音楽的な要素も見逃せないポイント…じつはこの部分が笑いのツボだったりとか。

当時は邦題がとてもバカっぽいタイトルなので単なる学園コメディと勘違いしてスルーしてしまった人も多いはず。作品に描かれる人間模様は正直で人が人生を生き抜く為のバイブル的作品と評したいですね。そして南部女性の強さを知る事のできる1本…勝ち負けをハッキリさせる米社会と、絶対に負けを認めない思考、これから国際的にお仕事する人にはとても参考になる1本でもあるのです。

そして、今この作品を振り返ってみると、ヒラリー女史も生徒会長で頑張って、後に弁護士の資格を取り以後はワシントンで政治に関わる重要なポジションで活躍…仕事とのできる女性として現在に至るお姿が、この作品とダブるのです…映画ではテキパキと何でもこなすトレイシーは友達もできず、ひたすら孤独ですが自分を見失わないのが素晴らしく美しい生き方なんですね。

我々がアメリカの情報として見聞きする物は殆どが都市部のもので、中西部の本質的な白人思想はあまり触れることはありません。先のケンドリック・ラマーの表現する差別的な出来事は実は未だ日常という事を思い知った大統領選挙でした…でも戦いはこれからですよ!!

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2016年11月11日

スタートレック日記20 BEYOND編

20161107監督交代やチェコフ役のアントン・イェルチンの急逝など、ファンとして動揺する出来事も多かったスタートレック映画「BEYOND」

アクション系監督がメガホンを取るということで静観はしていたもののトレーラーを見る限りアクションありきの演出が多く不安だったのよね。

本編はこれまでのスタートレック作品をオマージュしている点は多々あれど、1,2作目のような真意を理解した上でのオマージュではないのでストーリー性は薄まってしまった。

脚本は自身もトレッキーでもあるスコッティ役のサイモン・ペッグが手掛けた事で少しは救い・・・と思いきや、これまでのTVシリーズや映画で登場したエピソード等が満載でファン視点の内容となってしまった感は否めず…逆にスタトレを知らない人の方が楽しめる作品のかもしれないわ。

物語はカーク艦長率いるエンタープライズ号が未知の星に不時着した宇宙船を救出するというミッションを受け出発…しかしそこで待ち受けていたのは無数の飛行物体と凶悪なエイリアン”クラール”・・・船は破壊されクルーは敵の手中に。敵地でバラバラになったカークやスポックはそれぞれクルーを救出しようと行動を起こし、そこで”ジェイラ”という女性異星人に出会う…やがてジェイラと手を組んだカークはクラールの恐ろしい目的を知り、それを阻止しようと戦いに打って出たわ。

脚本として矛盾する点は多く、何故あれだけの強力な破壊力を持つ飛行武器を持ちながらクラールはそれをあちらこちらで使わなかったのか、クラールのルックスは凶悪なエイリアン・・・元々は地球人なのにどうやってあの形状に変化したのか、しかもどうやって再び地球人の姿に戻れたのか、100年以上命を繋ぐために人間のパワーを養分にするのはいいとして、その技術はどこから得たのか?…ラジオを通じて出力した高周波の音楽が最新鋭の武器を攪乱させることが可能なのか・・・等々思い出しても沢山の疑問が残るのよね。

今回クラールを演じるのは「マイティー・ソー」でもお馴染みのイドリス・エルバ・・・メイクをしていると彼だとわからないけれど、最後に顔を見せることにしたのは彼だと気付かせたいからなのか、更に監督は車を使ったアクションでブレイクしているし車とラジオとロックという組合せがそのまま宇宙に置き換えられたのか・・・などと思えてならないのよね。

前回きちんとカークとスポックの関係性や生き方について深く掘り下げられていたのに、今回は登場人物それぞれ均等に登場し(中国資本という点でやはりスールーの見どころも増えている)4DXや3Dを意識した演出ばかりが目立つ”アトラクション型ムービー”としか言えないわ。

個人的に大好きなドクター・マッコイの見どころが増えたのは嬉しいけれど、斜めに見れば腐女子が喜びそうな演出も多い気がするのよね。

でも一番の見どころ、いや聴き所は主題歌であるRihannaの「Sledgehammer」・・・特に冒頭の歌い出しからAメロに差し掛かる彼女独特の湿度の高い繊細な歌い回しは、作品の世界観を見事に表現していて素晴らしい!映像と彼女の声のマッチングは完璧でトレッキーにとっては親のような優しさで見守るしかない「BEYOND」の中で一番の収穫と言えるわね。

次回作は期待したいところだけれど、まずは新TVシリーズの方が気になって仕方がないわ…まずは色々な意味で「BEYOND」して頂きたく・・・長寿と繁栄を!!

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2016年11月01日

BMW films日記1 復活編

20161101

BMW filmsと聞いて、あ!と思った人はかなりの映画通…今から15年前の2001年にあの高級車BMWが自社の車をテーマにショート映画をリリースしたのよ。

BMWなので、綺麗に撮影された同社の車が煌びやかにCM的映像化されてると思ったらビックリ…登場するのは勿論BMW車なんですが、その扱いが実にシュール。何作品かあり、どれもが実に奥深い設定になっているのです。

当時、一番印象に残ったのが今は有名になってしまったガイリッチー監督作品。主演はマドンナ…もしかしたらコレをキッカケにお付き合いとか・・・。それはさておき、内容はマドンナがLIVE会場もしくはレセプション(記憶が定かではありませんが・・・)に時間通りに到着できそうになく、運転手に「定刻通りにつけろ」と命令します…ドライバーは冷静に「了解しました…」と、ここからが凄い。

もちろんその車はBMW…恐ろしいドライビングテクニックでタイヤをキーキー鳴らしながらショートカットで都市を右に左に疾走…もちろんマドンナはその都度車内で過酷なGに怯えおののき息をするヒマさえありません…そして、会場に見事定刻通りに到着・・・で、ドアマンがBMWの後部ドアを開けると、何とマドンナは失禁しているじゃありませんか・・・。

いやービックリしました…BMWの中でマドンナがおしっこお漏らしですから…これがオチになるわけですから素晴らし過ぎます。他にも、BMW車が戦争での棺がわりに兵士の死体を運ぶ作品があったり、正にゆりかごから墓場までの映像化ですよね。

あくまでもPR的な戦略なんですが決して車を美化するのではなく、道具として、家族として、時には犠牲的視点で物語を支えているのです。知る人ぞ知る作品集でカルト的に語りつがれ、今ではメジャーな監督の才能を見事に開花させたBMW filmsなのでした。

そんなBMW filmsが今年復活!!…その第一弾が10/28にオンラインでリリースされたのです…監督は「第9地区」ニール・ブロムカンプで「THE ESCAPE」…なにやら違法な人間クローン実験で生まれた女性をESCAPEさせるような展開…本編は是非オンラインでご覧になって下さいね。

当時YouTube等の映像メディアが無い時代に、いち早く配信での上映を試みたのですからたいしたものです…米ではNETFLIXやAmazonが市場を活性化してますが、相変わらず日本はダメダメですね。作り手も国内の仕様もない映画祭で肩書きを得ようとしてるインディペンデンス系監督も含め、自身で切り開く姿勢と意欲と知識が足りなすぎます…環境のせいにしてもダメダメ…スポンサーとクリエイティブが高次元で結びつくとこの様な作品を生み出せるという見本なのです。

「THE ESCAPE」についてはまた後ほど。

【BMW Films】
bmwfilms.com


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2016年10月22日

エージェント・カーター日記2 ペギー・マイ・ラブ!!シーズン1編

20161011「キャプテン・アメリカ」最愛の女性…ペギー・カーター。

マーベル女性キャラクターの中では一番惚れ込んでいるの!!…そんな彼女に焦点を当てたスピンオフTV作品「エージェント・カーター」が制作されるというコミコン発表から首を長くして日本公開を待ち続けようやく視聴。予想通り…というより予想を超えた面白さにただただ大満足だわ。

第二次世界大戦中、悪の組織”ヒドラ”との死闘でキャプテン・アメリカを失ってしまったペギーがその悲しみを乗り越え「S.H.I.E.L.D」の前身である秘密諜報機関”SSR”に勤めるという後日譚が描かれているの…なかなかこの状況だけでストーリーを展開させるのは難しいし、かといって飛躍しすぎると安っぽくなってしまう。しかしそんな不安を一蹴する見事なストーリー!!

物語は大戦中の戦友であり「アイアンマン」ことトニー・スタークの父であるハワード・スタークがペギーに秘密の任務を依頼するという形でスタート…サスペンス要素満載のストーリーにグイグイ引きつけられ更に生真面目なハワードの執事”ジャービス”の登場がコメディ的エッセンスになり現在進行のマーベル作品の時代背景のすり合わせも完璧…という見事な作り込みに。

やはり最大の見どころはペギー!!…彼女の日常を垣間見れるというのはファンとしては嬉しいしハワードをはじめ各キャラクターの内面をじっくり掘り下げられるのもスピンオフ作品ならでは。

もうひとつの見どころは1940年代から50年代のNYの文化、服や帽子やメイク、様々な小道具までが忠実に再現され、ファッション誌もビックリのお洒落ぶり。劇中で登場するハットやヘッドドレスやスーツなど実に凝っているので改めてご紹介。

キャプテン・アメリカと共に大活躍したカーターはSSRに籍を置くもその功績は軽んじられ女性蔑視の風潮が強い時代背景によりぞんざいな扱いを受けてしまう…そんな中、ハワードは自ら開発した兵器を敵国に渡したという罪で追われる身に…彼は無実を証明するためかつての盟友ペギーに助けを求めることにしたの。

有能であるのにその能力を活かせられないジレンマを抱えていたペギーは自らのポジションを確立するためにも危険を承知で仕事を受ける事に…しかし調査を続けていくと敵の存在は強靱でSSRの職員やルームメイトなど犠牲者が続出…やがてハワードの真の目的はキャプテン・アメリカの血を守る事だったという事が露呈してしまう…これは彼がキャプテンを大切に思い自分の生みだした中で最も誇らしく平和的な発明である故に死守したかったからなの…事実を知ったペギーはショックを受けるけれど武器をつくる事へ背徳感を抱いていたハワードの真意を理解し彼の血を海へ流したわ。

ペギーは普段腕立て伏せを100回以上しているのでゴリラの様な歩き方をするし銃の腕も度胸も男性顔負け。しかしキャプテンの事になると途端に女性らしい可愛い表情に変わるのが素敵なのよ…最終話で海に血を流すシーンは今シーズン最も印象的で美しくトレードマークの真っ赤な口紅を塗った唇はいつもはきりっと締められているのに、この時だけは薄く開いているのが良い。

愛するキャプテンとの2度目の別れ・・・この女性としての切なさが十二分に表現されていて素晴らしいわ。

ペギーの魅力はやはりルックスとは真逆の男らしさ…でもその内面は愛する人を思う乙女心で溢れているという二極を併せ持つところかしら。でも何より強い信念と自立心を持っている点が魅力的なのよ…彼女のお洒落なファッションや髪型も真似てみたいけれど自分の人生を自らの力で切り開き創り上げようとする姿勢から学ぶ事は多い。

シーズン2でもジャービスとの凸凹コンビぶりを期待しつつ、ペギーの新たな魅力を存分に堪能したい!!ペギー、マイラブ!!

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2016年10月01日

千葉繁日記 お前はもう死んでいた・・・編

20161001「北斗の拳」のナレーションや悪役、「うる星やつら」のメガネなど数々のアニメ作品でその印象深い高音が魅力の千葉繁氏。

幼い頃から彼の声で育ってると言っても過言では無いほど様々な役をこなし大御所声優の一人としてその存在感は絶大よね…そんな千葉氏も最初から順風満帆の声優人生を歩んできたわけでは無いんですって。

元々は20歳過ぎまで劇団で役者やスタントマンをこなし平均1.5時間の睡眠時間しか得られないという過酷な日々を20年間続けていたそうよ…ある日映画の撮影に1時間遅れてしまったことで仕事を失い、家でなんとなく洋画を見ていた時に「吹替」という仕事がある事を知ったのだとか・・・そこから彼の人生は大きくが動き始めたんですって。

本当に人生の転機というものはどこで起きるかわからないわよね…この天職を全うすべく、これまで彼が役者として経験してきたことすべて活かされることになるんですもの

特に「北斗の拳」ではそのセンスや個性は大きく開花し、劇中名物でもあるケンシロウに殺される悪党が発する悲鳴は千葉氏のアイディアやアドリブが殆どなんですって…更に独特のハイテンション・ナレーションも素晴らしかったわ。当時はナレーション宛にファンレターが段ボールいっぱいに届いていたそうでメインのキャストではなくとも千葉氏の輝く個性と役作りの意気込みが視聴者の心を捉えた当然の結果ではないかしら。

彼は直ぐ倒される悪党であっても、その悪党が如何に世紀末で必死で生きているかという背景を掘り下げて演じたそう…どんな悪党でも好きで暴力を振るっていたわけでは無く、家に腹を空かせた家族が待っていて仕方なく悪の手下になったのではないか、前職は教師だったかもしれないなど。

これは様々なものづくりにおいて共通して言える事だし、何度もこのブログでも語らせて頂いていることだけれど、表面だけ演じていてもそれは所詮”振り”でしか無い…そういった名も無い男たちの人生や個性を表現しきれたからこそ物語に深みが生まれたのだと確信させられたわ。

しかし千葉氏は若い頃の無理がたたり「北斗の拳」収録中に何度も倒れることもあったのだとか…意識が飛んだり足を上げられなくなったりなどの症状が続き自律神経が完璧に参っていると判明…この発見があと1週間遅れていたら死んでいたという恐ろしい状況だったんですって!!…今ではレギュラーの仕事を降り静養なさったいるそうよ。

日本でエンタメの仕事を続けるというのは本当に死と隣り合わせ・・・どんな才能があっても十分なギャラを得る所まで行き着かず、ただ芸に秀でていると言うだけではビジネスとして成功はしない。千葉氏の仕事に対する情熱と愛情は己の運命を望む場所に導くことが出来たかもしれないけれど、その代償は限りなく大きいわ。

今は声優という仕事がアイドル化されもてはやされているけれど、彼ら彼女達にもどうか声をあてる”キャラクターの人生を生きる”ことの素晴らしさを念頭において演じきってもらいたいものだわ…表現とは自分の生き様を糧とし新たな命を生み出すこと・・・だからこそ人生を懸ける意味があるのでしょうね。

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2016年09月23日

スーサイド・スクワッド日記 最強にして最凶クイン!!編

20160910「バットマンvsスーパーマン」でのベン・アフレック版で少しテンションの落ちてしまった自分にとっての救いはDC女性ヒーローよ…ガル・ガドットの「ワンダーウーマン」はイメージ通りで大満足だけれど、今一番の注目はマーゴット・ロビーの”ハーレークイン”ね!!

正直アメコミで描かれる彼女にはさほど魅力を感じずジョーカーの横でいつもマスコット的に存在するイメージしかなかったわ…しかし・・・マーゴット嬢演じるハーレーは超ド級のキュート・クイン!!このビジュアルに敵うものなし!!という事で「スーサイド・スクワッド」をツインテールで見にいったわよ。

興行的にも大成功をおさめたこの作品、やはりひとえにマーゴット嬢のキャステイングが大きな勝因であると痛感…物語はアメリカ政府がスーパーマンのスーパーパワーに危惧感を抱いていた頃、突然地下鉄で凶悪なテロ行為が発生。その原因となったのは古代の邪悪な力を持つ魔女エンチャントレス・・・実は政府はその魔力を封じめ利用しており、彼女はその復讐から人類を滅亡させる機会を窺っていたの。

そんな並外れた敵に対抗するには毒を以て毒を制すしかない!!という事で、ベール・レブ刑務所に服役中の極悪犯罪人達が招集されチームを組むことになったのよ…彼らは首に爆弾を埋められ逃亡すれば死、任務を全うできれば減刑という条件で最も危険なミッションに挑むことに。

悪名高きジョーカーの恋人であるハーレイ、娘を愛する父であり強力なスナイパーのデッドショットを中心に、自分の体から炎を出す殺し屋ディアブロ、は虫類の硬い肌を持つキラー・クロック、そして斬った人間の魂を奪う日本刀を武器に戦う志願兵女性カタナなど総勢7人の奇妙な最凶チームが誕生したわ。

悪党がヒーローという視点は大変面白く、どのキャラもそれぞれに濃い・・・けれどやはりどうしても女性陣に目が行ってしまうし男子陣のビジュアルが濃ければ濃いほど人の良さが滲み出て、狙いとしては大成功よ!!

個人的には政府の秘密機関の責任者アマンダを演じた「ヘルプ」でもその存在感をアピールしたヴィオラ・ディヴィスの冷血ぶりがお見事だったわ…しかしながらやはりマーゴット版クインは最高すぎ!!…自分の手荷物を渡され着替えるシーンは何度もトレイラーでアップされていたけれど、その前に鞄を開けて「キャー」と嬉しそうに声を発し着替えを探すシーンが彼女らしさを物語っていて良い。

更に愛するジョーカーを「プリン」と呼び、彼のロゴで作ったチョーカー(シャレじゃないです)を身につけた時、そして彼が死んだと思い悲しく外すシーン・・・ここでも彼女の素直な感情が嫌味無く伝わるのが良かったわ…ジョーカーに再会した時の喜びの表情は瞬殺レベルのときめきでした・・・。

素晴らしいと思う点は多々あれど”直球な思いを表現する”という事が、これほどまでに心を打つものなのだという思い知らされ感動したわ…下手な役者がそれをやれば劇団ひまわりの子役になる可能性は大きい…しかしクインがどんなにぶっ飛んだ性格であったとしても如何にジョーカーを心から愛しているか、彼との時間がどんなに彼女を輝かせているかというこれまでの背景を掘り下げられていたからこその”直球”なのよね・・・お見事。

20160912大きな瞳に2トーンのツインテール、戦いの中でよじれてしまっても美しい赤い唇、そして大好物のジェレミー・スコットのピンヒール・スニーカーがとてつもなく似合って可愛すぎ!!!

と、まあ正気を失うほどのキュートさですが、日本人としてはカタナ女史にも注目…彼女のミステリアスな雰囲気は物語に更なる華を添えていたけれど、最終決戦を前に自分の刀に蕩々と語りかけるシーンは不要だったかも。ただ仮面を取り刀を見つめる彼女の表情と、その背後で他のメンバーが彼女の過去について少しだけ語ればそれで十分だったのになと惜しい感が否めないのよね。

そして最大の注目はやはりクインの彼氏ジョーカー…どうしても演技派ヒース・レジャーと比較されてしまうけれど、ジャレッド・レト版は今作に非常にふさわしいビジュアルで、クインとの男雛女雛ツーショットは最高…ジョーカーは人類の危機云々に興味は無く自分の彼女をどう救い出すかという視点でしか行動していないというのが実に良いのよね。そういったコミカルな部分と、悪党ははなから悪なのでなく人間らしさ故に悪へシフトせざるを得ないというシリアスな部分が押しつけがましくなく描かれているのが素晴らしいわ。

でも最も印象に残っているのは、悪の女神エンチャントレスの儀式的なダンス・・・だったりするかも…選曲も王道ながら効果的でテーマにぴったりだし今年最もホットなラブ・ロマンスを楽しみたい人には自信を持ってお薦め!!

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2016年09月20日

ソーセージ・パーティ日記1 R指定は本物だった編

20160909北米で8月に公開され初登場2位の興行収益を出したCGアニメ「ソーセージ・パーティ」

当時の1位はかの「スーサイド・スクワッド」だったから制作規模や宣伝量を考慮すると実質の1位と言っても過言ではない作品よ。

驚くのはそのキャラクターの映像表現…R指定だから何やら過激な表現だけかと思いきや、そのキャラ自身が危なすぎて危なすぎて驚き

だって、ソーセージはそのものズバリ男子のあそこだし、お相手のバンズはイヤ~んって感じなあそこだし・・・一体全体何が始まるのか予想できないこのCGアニメ。

お話はスーパーに置かれてる食材が擬人化されていて、人間様に買われるのは光栄な事(ソーセージはパンと一つになって夢心地)と思ってるのだけど、お家に行ったら一転そこはホラーな世界になっていくのよ。日常的な料理法が食材にとっては残虐極まりないスプラッタに・・・

どうやら食材達は何とか脱出して、スーパーの食材達に真実を伝え団結して闘いが始まるのよね…このお話をどうまとめるのかは本編を見てのお楽しみだけど、重要な見所いや聞き所があるわ…なんと、ちょっとエロいバンズの声をあててるのがなんと「ブライズメイズ」や「ゴーストバスターズ」で物理学博士エリンを演じていたクリステン・ウィグなの。

「ゴーストバスターズ」でも書いたけれど、クリステン・ウィグ独特の優しいお顔立ちでお下品なしゃべりは実はネイティブに大人気で、同作品ではその部分が忠実に翻訳されず普通の訳になってしまったのが残念だったのよね。今作ではビジュアルがアレだし声優としての出演なので完璧なマッチングで大受けだっただろうと予測できるわ。

今日の予告編はその中でもRED BAND版…後半には名作「プライベートライアン」の冒頭シーンが(汗;)…大人の世界ね。日本公開が危ぶまれたけれどSONY Pが『ご期待にこたえて配給いたします』とのことで11月4日から公開決定…勿論R+15指定の子供は見ちゃダメ・フォーマットで…大人が楽しむアニメとしては最高だわ!!…是非お隣の奥様も誘って皆さんで堪能いたしましょう…フフ。



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2016年09月17日

サウスパーク日記1 ケニーは102回死んでいる!!編

20160908日本でもお馴染みのカートゥーン・アニメ番組「サウスパーク」

今年9月で遂にシーズン20開始という事で1997年の放送から19年という大人気長寿アニメとなったわ。

物語はコロラド州にある小さな町サウスパークを舞台に、緊張すると嘔吐するスタン、ユダヤ人のカイル、おデブのカートマン、貧乏でいつもフードをスッポリ被ったケニーの4人の少年が様々な騒動に巻き込まれるストーリーでブラックジョークてんこ盛りの過激なコメディ・アニメよ。

その内容もさることながら、切り絵のような作風・原作・脚本・作画や音楽をトレイ・パーカーとマット・ストーンの2人でこなしている点など自分のPODCAST「ピポ子のPIPOPIPO TV」と共通する点も多いので更に親しみが深いのよね。

しかしこれほど長い間継続しているというのは本当に素晴らしい…19年の間に樹立された記録も素晴らしく、世界130国で30ヶ国語に翻訳されており、放送エピソードは267話!!キャラクター総数1714名、2015年の放送時間だけで46億分というのもビックリよ。

更に喧嘩の回数は200回、カートマンの脱糞数は49回、スタンが嘔吐した数は84回、登場した有名人は283人と制作者2人の映画好きには唸らされるわ…そして何よりケニーの死んだ数は102回というから、その数にもビックリよ…彼の死はお馴染みはあるけれど毎回無残に命を落とすシーンは何とも呆気なくシュールだわ。

個人的には兵器として開発されたタオルの「タオリー」がお気に入りで、水に関連する事を話すと突然現れたりジャンキーだったりと、そのハチャメチャ且つキュートなビジュアルには毎回やられっぱなし。

カニエ・ウエストとゲイ魚というのも大爆笑だけど、毎回これだけのストーリーとキャラクターを生み出すパワーには恐れ入ります!!のひと言!!

トレイとマットが普段から如何に様々なものにアンテナを張り巡らしているか、そういった部分が見え隠れしてクリエーターとしても学ぶべき点は多い…今後も更なる記録を更新することは間違いないけれど、どうかこのクオリティを保ちつつ30、40年と継続してもらいたいものね・・・!!


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2016年09月09日

エージェント・オブ・シールド日記2 女達の戦い編

20160904

「アベンジャーズ」のスピンオフ・ドラマとしてスタートし、そのストーリーの斬新さで視聴者を引きつけてやまない「エージェント・オブ・シールド」…シーズン2も見事な展開であっという間に終了してしまったわ。

シーズン1では死んでいたと思われる「S.H.I.E.L.D」の敏腕エージェント、コールソンが生きていた!!という衝撃的な事実からスタートし彼が如何にして生き返ったかという事に焦点を当て進行…シーズン2では新生「S.H.I.E.L.D」の長官に就任し悪の組織ヒドラを始め様々な敵にに立ち向かうことに…メイをはじめとする旧メンバーに元傭兵のハンター、ハンターの元妻でシールドの有能なエージェント・モース、同じくメカニック専門のマックという頼もしい面々が加わり展開もアクションも更にパワーアップ。

そして最大の見どころは、一人前のエージェントに成長したスカイの過去・・・長い間探し続けた両親を見つける事が出来たけれど、それは大きな悲劇の始まりだったの。その他にもメイやモース、といった女性陣の過去や日常にもスポットが当てられ、エージェントとして、女として、その狭間で生き抜く事の厳しさと悲しさが描かれる事により物語により深みを与えていているわ。

スカイがようやく対面した母ジャーインは”インヒューマンズ”と呼ばれる超能力者で、父カルは科学的な力で人為的に超能力を得た医師だったの…ジャーインはインヒューマンズが安全に暮らせる世界を創ろうとし、その為に全てを犠牲にしようとしたけれどカルはジャーインと娘スカイを心から愛し、家族として生きる事を夢見て怪物となってしまった…でも本当の怪物はインヒューマンズを脅威とみなす「S.H.I.E.L.D」であり世の中だったのかもしれない。

なんともやりきれない展開ではあるけれど、カルの娘に対する深い愛情はその歪んだ行動や言動の合間から溢れ出し、物語が進むにつれてじわじわと心に染みこんで切なかったわ。

幼くして別離した娘が成長し再会出来、その間に紡ぎたかった時間を取り戻そうとするカル・・・しかし娘にどう接して良いかわからず、つい幼子にするような行動をとってしまい戸惑いっぱなしの彼を見ていると、あぁ親子とは素晴らしい関係であり、無償の愛とはこういうことなのだと思い知らされ羨ましくなってしまった。

カルを演じたのは映画「DUNE」でポールを演じたあのカイル・マクラクラン!!…キャスティング的にもドツボね。沈着冷静なジャーインもメイも肉体的にも精神的にも別格に強くその信念を貫く女性戦士達の姿勢には脱帽よ…でも極めて強くなったのは医学のスペシャリストであるエージェント・シモンズかもしれない・・・前回は笑顔を絶やさない可憐さから一変、現場での判断の非情さに真の強さというものを感じざるを得なかったわ…やはり女はここ一番というところで物凄いパワーと決断力を発揮するものなのね…うーむ、素敵。

さてさて、桁違いに強い女性陣が大活躍のシーズン2終了後は、御大コールソン率いる男性陣の活躍に乞うご期待!!…これで本当に男梅のヒドラ子孫は全滅したのかしら・・・。

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