アンドレア日記 林檎を支える編肉肉日記 パワーが足りない編

2012年04月21日

第9地区日記 真のドキュメンタリー編

20120413低予算、無名俳優のみの起用などをもろともせず数々の賞を受賞した2009年公開の映画「第9地区」。その見事な発想力と映像に、まだ記憶に新しい方も多いはず。

物語は、南アフリカ共和国の上空に突如エイリアンの宇宙船が出現したところから始まるわ。エイリアン達は支配層の死亡と宇宙船の故障により難民となり、MNUと呼ばれる超国家機関の監視の下、第9地区に隔離されるの。しかし市民とエイリアンの争いは絶えず、エイリアン対策課職員のヴィカスは彼らを強制収容所へ移住させようと第9地区から立ち退かせようとしていたの。その際、ヴィカスはあるエイリアンの家にあった謎の黒い液体を不注意で浴びてしまい、やがて身体に異変が起きてしまう・・・というストーリーよ。

何よりもお見事なのは、一見ばかばかしいともいえる状況を"真剣に"ドキュメンタリーにしているところね。

MNU職員のインタビュー、手持ちカメラでの臨場感ある映像、どれこれもがきちんと作られていて笑えるけど笑えない、という印象よ。エイリアンのルックスは甲殻類でグロテスクだけどキャットフードが大好物、ギャング団の食い物にされ食料のツケを払わせられたり暴行を受けたりと、かつてのエイリアンのイメージを覆したわ。この設定だけでも大笑いだけど、ストーリーが進行するにつれエイリアン達の悲哀と苦しみがじわじわと滲みだし、アパルトヘイト政策、差別といった本作のテーマを十二分に理解出来たの。

そしてとにかく印象深かったのは、ヴィカスを演じたシャールト・コブリーね。セリフの殆どがアドリブというのがお見事だけど、それが更にドキュメンタリー度を増す結果になったのでしょうね。最初は冴えない、妻の父親に頭が上がらない優男だったヴィカスがエイリアンに変貌していく間、妻への愛と孤独、人間としての卑怯で愚かさを晒していく様は実に生々しく人間臭く、非常に心を打たれたわ。

人間誰しも世間で生きて行く以上、上司や親、親戚とうまく関わっていかなくてはならないし、立ち回っていかなくてはいけないのよね・・・でもそれは時に自分を偽ることにもなる。だけどその中で自分にとって大事なものは守らなくてはいけないし、信念を貫くべきなのだわ。

登場するエイリアン、ヴィカス、彼の家族と同僚、ギャング、それぞれの立ち位置が自分の日常に当てはまってくるし、大笑いして見ていても最後は己の心と向き合わされる・・・この作品は、本当の意味でのドキュメンタリーなのかもしれないわね。

pipopipotv at 00:01│Comments(4) 映画&TV 

この記事へのコメント

1. Posted by HBriver   2012年04月22日 07:12
面白そうですね。もうレンタルできるんでしょうか?
TSUTAYAへGO!
2. Posted by rainmans DS & iPad   2012年04月22日 12:52
5 こんにちは。
最近....
映画を見ると....
あれ?
コレってあの映画と似てる〜
そんな風に思う事がよく有ります。
でも...
これは新しい!
知的生命体。
ほんと...
コンタクトしたいけど...
こんな不安も有りますね〜
3. Posted by ピポ子   2012年04月23日 03:05
5
こんにちは!まだまだ冷えますね。

> 映画を見ると....
> あれ?
> コレってあの映画と似てる〜
> そんな風に思う事がよく有ります。

確かに!

> でも...
> これは新しい!
> 知的生命体。
> ほんと...
> コンタクトしたいけど...
> こんな不安も有りますね〜

ふふふふ・・・あなたの隣にも・・・
4. Posted by ピポ子   2012年04月23日 03:07
5 こんにちは!

> 面白そうですね。もうレンタルできるんでしょうか?
> TSUTAYAへGO!

ありますよ!是非行ってみて下さい!

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