2016年04月01日
RICKI & THE FLASH日記 メリルに支えられて・・・編

本家ポスター(写真)はメリルのロックスタイルから一体どんな展開が!?…というワクワク感があるけれど、なぜこうも日本は台無しにするのが得意なのかと感心してしまうレベルだわ…それは置いといて本編へ。
主人公は、ロックスターを目指し家族を捨てた54歳のリッキー・・・彼女は離婚して心を閉ざした娘を助けて欲しいという元夫からの連絡を受け、再び家族の元に。自分の生活と恋人、長男の結婚、次男のセクシュアル、夫の再婚相手からの批判等様々な問題と対峙しつつ、女性として母として、そしてミュージシャンとして生き抜く姿が描かれている。
今回リッキーのバンドメンバーであり恋人役にリック・スプリングフィールド、そして離婚した娘にメリルの実娘メイミー・ガマーというキャスティングで、無理のない自然な流れを作っていたわ。
ストーリーというよりも、やはり見どころはメリルの神演技ね!!…冒頭でリッキーがライブバーのハウスバンドとして演奏しているシーンがあるのだけど彼女のブルージーで野太い声は一体どこから!?と言うほど格好良い…更に自然なステージング、MCでのお客との絡みとメンバーとのやり取りは、長年やり続けてきたミュージシャンのこなれ感と染みついた日常感が見事に演じ切れていて恐怖すら覚えたわ。
メンバー間の阿吽の呼吸というのは長い間同じステージを踏んできたことで生まれるものであり、ステージングやMCも毎回違う場所で行うのか、ずっと同じ場所で行ってきたのかで空気感も全く変わってくる…恐ろしいのはバンド未経験の筈のメリルがその点を理解した上で演じ切れているとしか思えない事なのよ!!…劇中音楽と関わる人間にとって違和感のある行動やセリフはあったものの、これまた彼女の演技力で上書きされ、この映画はメリルに支えられて完成されたのだと痛感。
リッキーは純粋に音楽を愛する実に可愛らしい女性で、その魅力は誰もが引き込まれてしまうのよ…恋人の前で中年太りを気にする行も少女の様で微笑ましかったわ。
音楽を生業にしようと奮闘しつつのバイト生活、派手なメイクと衣装・・・日本で50代のミュージシャンというと活動も生活も出来ていなければ冷たい目で見られてしまうのが世の常だけど人にどう見られようが己の人生を生きようとするパワーとその煌めきは本当に美しいもの。やるなら振り切るぐらいやらなくては意味が無い!!と久々に思えたわ。
実はバンドもハコバン経験もあったのでは・・・!?という疑問を拭い去れないほどのメリルの熱演ぶりに度肝を抜かれたい方、是非劇場まで!!人生はまだまだ長い・・・。
この記事へのコメント
1. Posted by ソウルマン 2016年04月01日 00:52
ロックはね、世間に批判されてナンボのものだと思うんです。
特に歳をとればとるほどそれは感じます。
アラフォー、アラフィフの世代になると自分も含めて現実的にいろんな背負うものが多くなりがちですが、どうかそれにめげず自分を貫いて欲しいものですね。
中年ロックな映画といえば日本でも、2009年に少年メリケンサックというあの宮藤官九郎の監督の映画が公開されましたけど、これも痛快で面白かったです。
特に佐藤浩一さんの中年パンクロッカーの役が最高でした。機会があれば是非ご覧になってください。
http://youtu.be/WIuO5-eUFPA
特に歳をとればとるほどそれは感じます。
アラフォー、アラフィフの世代になると自分も含めて現実的にいろんな背負うものが多くなりがちですが、どうかそれにめげず自分を貫いて欲しいものですね。
中年ロックな映画といえば日本でも、2009年に少年メリケンサックというあの宮藤官九郎の監督の映画が公開されましたけど、これも痛快で面白かったです。
特に佐藤浩一さんの中年パンクロッカーの役が最高でした。機会があれば是非ご覧になってください。
http://youtu.be/WIuO5-eUFPA
2. Posted by ピポ子 2016年04月01日 23:48
ソウルマン
こんばんは!
ソウルマンも是非貫いて下さいね!!!
こんばんは!
ソウルマンも是非貫いて下さいね!!!