レオン日記 究極の純愛編ヘア・スプレー日記 ポジデブは向かう所敵なし!!編

2016年03月21日

上村一夫日記 美女解体新書編

20160310以前から気になっていたイラストレーターであり漫画家である上村一夫氏の作品展「美女解体新書展」に行くことが出来たわ。

代表作に「同棲時代」などの作品が挙げられるけれど個人的には「修羅雪姫」などの印象が強いのよね…彼の描く女性はどことなくミステリアスで艶があり何よりも瞳が魅力的。

彼が45歳という若さでこの世を去ってからもう30年・・・そんな月日の長さを感じさせないほど今なお作品達はギラギラと息づいている。

紙という二次元の世界に無限の奥行きを与えたアーティストは多々存在するけれど、上村氏は女の香り・・・それは花や香水などの良い香りだけでなく毎月流される血や体液の様な生々しい香りまでも表現してしまう。

ここまで彼が女性に拘ったのは、当時女性をメインに描いた漫画が少なくそこでうまく第一人者になれれば良いと思ったから、というインタビューを目にしたのだけれど、その理由だけでここまで描ききれるはずがないわ。上村氏が女性を愛おしいと思うのは勿論だけれど彼女達が個々に背負っている情念やドロドロになるほどの濃い生き様…そんな部分から真の美を見出す事が出来たからだと思うの。

”匂い立つ作品”で真っ先に思い浮かぶのは日野日出志氏だけど、蛇のように絡みつく女の怖さや雪のように儚い悲しさを描かせたら筆頭かもしれない。本人は生前、自分を漫画家ではなくイラストレーターであると主張し、晩年はイラストを描いていきたいと語っていたそうよ。

若い頃、広告代理店の仕事で手掛けていたポスターやレコードジャケットは実にセンスが良く、目を引くモダンな作品ばかり…今回の展示でも代表作の幾つかを目の当たりにする事が出来たのだけど、中でも山口小夜子を彷彿とさせる和服の流し目美女を描いた資生堂のポスターは和を基調としながらもヨーロピアンでノスタルジック・・・”ネオ・ジャポニズム”とでも言うべき美しさよ。

嬉しい事に点数が多く見回るのに2時間以上かかってしまったけれど、やはり生原稿の美しさは圧巻!!…時に大胆に、時に繊細に描かれた世界はホワイトが殆ど用いられておらず一発録音のレコーディング的な緊張感を覚えたわ…生原稿にも気の抜けない美を感じ、ぞくぞくしてしまった。

漫画の中で特に気になったのは最近再版された「離婚倶楽部」という銀座の小さなクラブを舞台に女達の人間模様描かれた作品ね…発売当時は売れ行きが良くなかった為1巻しか刊行されなかったそうだけど、丁度この頃同誌で「子連れ狼」や「現代任侠伝」などドラマ性の強い作品が際立っていた時期だけに、テーマ的にも沈んでしまったと思われる。

しかし本編を見ずとも数枚の原稿は雄弁で、ママらしき女がカウンターのスツールに座りタバコをくゆらせる扉絵は怠惰さをクラブ全体を大胆にも見開きでしかも俯瞰で描いたシーンは、店全体の状況とそこにいる女達の心情を一気に理解させてくれたわ…これを見ただけでも本編が読みたい!!という思いが溢れ出してくる。

原稿上でドラマが流れる中、瞬時にキャラクター達の”その瞬間”を知らしめるという神業・・・そういう意味でも上村氏はイラストレーターなのかもしれないわね。

驚いたことにこの神は、原稿を入れるケース迄自分でデザインして作っているのだけど、これがまた素晴らしくどれほど我が子である作品を愛しているのか思い知らされたわよ…出版社に運搬する際も上村ここにあり・・・!!という洒落を感じさせてくれる。いや洒落でなく、念なのか・・・うーむ…彼の作品に関しては改めてご紹介させて頂くけれど上村氏の美女に出会ったらご用心!!一瞬にしてその艶姿、香りで虜になってしまうわよ…そして、そのあとは・・・。

pipopipotv at 00:00│Comments(0) アート 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
レオン日記 究極の純愛編ヘア・スプレー日記 ポジデブは向かう所敵なし!!編