Tribe Of Gypsies日記 ミドルで攻めろ!!編猫ゴロゴロ日記 猫が奏でる癒やし周波数編

2015年11月24日

山崎克己日記 究極のカミワザ編

20151112行きつけの銀座の画廊で版画展が開催されていたことがあったの。版画はさほど関心が無かったのだけど、ギャラリー内が暖かみのある色合いの作品一色でノスタルジックな雰囲気・・・と思いきや、大胆な作風の中に”毒”を見出し思わずニヤリ…それが「山崎克己展」

コミカルな画風故、その背後にあるテーマはより色濃く映し出されているのも魅力のひとつかしら…赤、黄、黒のみの色彩で表現されたシリーズの中で特に目を引いたのは『目白駅前図』という作品…ISSUEを持って手を振る老人の横に高級車で通り過ぎるマダムが描かれていたわ。

そして同シリーズの『人間磁石』という作品では頑丈そうな体つきの母親が子供を磁石で引っ張っている…この2作品共通して表現されているのは"力関係"なのね!!…登場人物の表情が朗らかでポップな印象になっているけれど、この視点には”ぎゃふん”だわ。

他にも気になる作品は沢山あれどモノクロでA3サイズのやや大振りなシリーズもなかなか良い感じ…どうやら山崎氏は猫がお好きらしく所々に猫を発見したわ…『猫嫌い』という作品では、ランニング姿の頑固オヤジが猫を玄関に投げつけ猫が逃げる様を描いており、今展覧会のメイン作品と思われる『猫の出前』はおかち持ちの真似をして猫を担ぐ青年が生き生きと描かれてるの。

どの作品も昭和の古き良き時代がそのままパッケージングされリアルタイムで当時を知らない自分でさえ懐かしさを感じたわ…街角でどこからともなく漂ってくる夕餉の香り、公園で遊ぶ子供達の嬌声、夕方の太陽と夜が溶けあう色など、様々な生活シーンが存在し作品から溢れ出ている。

そして極めつけは、大胆な彫刻刀使いよ…この荒々しいラインが良い味を出しているわ。しかし画廊の方の説明によれば、なんと作品は全て木版画では無く厚さ2ミリのケント紙を彫刻刀で彫っているのだそうよ!!紙をこんなに大胆に削ってるのに穴さえ開いてない・・・まさに神業・・・いや"紙技”ね!!

紙というものがここまで削られ、しかも薄くなっても丸まらずにいてくれるものなのかと山崎氏の躾ぶりにただただ感心させられっ放しだわ…作家の技術力・・・と言ってしまえば当然なのかもしれないけれど、その情熱が道具や材料にも通じるという事を目の当たりにさせられた展覧会でありました。

pipopipotv at 00:00│Comments(0) アート 

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