2015年11月01日

Xファイル日記1 珠玉の名作編

20151101

日本でもリピート放送されている名作TVシリーズと言えば「Xファイル」…最近ミニシリーズとして新作の撮影が始まり、それと連動する形で米では全話放送後に新作がリリースされる予定よ…勿論主役のモルダーとスカリーはあの二人。

その中でもマニアから屈指の名作と称賛されてるのがシーズン2内の『サーカス』…「Xファイル」は皆さんご存じの通り、FBI捜査官モルダーとスカリーが超常的な事件に挑んでいく物語でシリーズの中でも王道である超常現象からサスペンス、ホラー、アクション、コメディと各回多岐に渡る味付けがされていて素晴らしい。

この『サーカス』は超ブラックコメディ仕立てになっており特に異彩を放っているのよ…本流の宇宙人系ではなく1話完結系…物語はサーカスの芸人達が集まる土地で、魚鱗癬のサーカス団員「ワニ男」が殺害されるところから始まるの。それからサーカス芸人が次々と殺害されていき、加害者の痕跡が小さいことから「脱出芸」を得意とする芸人が容疑者に挙げられたわ。

モルダーとスカリーはこの奇妙な事件を解明すべく、小人症患者、結合双生児、ゲテモノ食いなどの芸人達の調査を始めるのよ。フリークスである芸人達は自分達に偏見を持つ健常者に対し強い反発を持ったり、仕事がある事への感謝を持ち密かに暮らしていたり、己を武器に金を稼ぎつつ健常者をせせら笑っていたり、個々の性格や生き様がリアル且つユニークに描かれているのが良い。

特筆すべき名シーンは「脱出芸」の男がモルダーを見て、自分達の姿形は個性であり世の中モルダーのようにひょろっとした間抜け面ばかりでは面白くない、とスカリーに言い放つシーンね。そこでスカリーが少し微笑み相づちを打つのもなかなか良いわ。これはモルダーとスカリーを美男美女と認めるからこその屈託のない意見であり、どんな異形の外見をもっていても正直で真面目、そしてジョークのセンスも持ちあわせている芸人がいるというのが非常に面白い。

犯人は芸人のひとりである兄の腹に共生する弟で、兄がアルコール中毒で死にかけているのを察し自分が生き残るために健康且つ真面目な性格の共生先を探していたの。どの芸人もひと癖あるためなかなか良い移転先が見つからず、腹から飛び出してしまった為共生先は死亡・・・最終的に一番”真面目”なゲテモノ食いの男性との共生に落ち着くの。

20151102しかしながら真面目さというのが事件解決の鍵になるのというのも意表を突かれたわ…ラストで元々口がきけなかったゲテモノ食いがモルダーに別れの挨拶をするという、これまた共生の大成功を暗示するブラックなシーンには拍手!!サーカスや見世物小屋というと、どうしても丸尾末広的な安っぽく陰鬱なイメージがまず思い浮かぶけれど、この回の凄さはそういう描写をしっかりとした上でコミカルに仕上げているという事かしら。

演出も素晴らしく、冒頭シーンで被害者の魚鱗癬の男がまるで加害者のように出てくるなどの視聴者への良い裏切り、腹に共生する兄弟を持つ男の腹の膨らみとスカリーの胸の膨らみが対比されるというブラックな笑い、そして極めつけは犯人が単に己の利益の為に殺人を犯したのでは無く、共生できる良いパートナーを探していたという動機・・・どれもこれもが斬新で唸らされてしまう…「Xファイル」に神回は幾つかあるけれど珠玉の1話ね。

pipopipotv at 00:00│Comments(0) 映画&TV 

コメントする

名前
 
  絵文字