池田理代子日記2 悪魔の娘…あやこ編エドワード・ゴーリー日記2 不安と恐怖のタロット編

2014年12月17日

ナポレオン・ダイナマイト日記 邦題最悪!!編

20141217昔「電車男」という日本のドラマがヒットし、その流れを汲んで邦題に「バス男」という愚かなタイトルを付けられてしまった名作「ナポレオン・ダイナマイト」…ちなみに、バスは何ら物語の主題ではありませんから・・。サンダンス映画祭で絶賛された2004年の作品ね…こんな作品を作れるなんて正直凄く悔しいわ。

アイダホの田舎町に住む少年ナポレオンは、絵を描く事が好きだけど常に半口を開けてボーッとしているダサ男君で、引きこもりでチャット好きの兄と暮らしているの。学校ではいつもいじめられている彼・・でもメキシコから来た変わり者の転校生のペドロと意気投合し、彼の生徒会長選挙の手伝いをする事に。

その間、ナポレオンの外見でなく内面の誠実さに魅かれる女生徒が現われたり、兄の恋の成就など、ナポレオンが自分の中の可能性を見いだした事で、己だけでなく周囲も変化が起こって行く…という徐々に”染み入る”お話よ。

全体に脱力的な展開でアメリカの田舎力が主人公の素朴なパワーの背景になっているのがよく分かるのが凄いわね。ストレートな人間模様がちょっとした味付けで、より際だっているので見る側にダイレクトに入ってくるの。

役者は皆ブリガム・ヤング大学の卒業生という当時無名の役者ばかりなんだけど、ナポレオンを演じたジョン・へダーはどこからどう見ても見事な"ヲタ"で、半開きの唇や言い訳の仕方、ノートに絵を描く姿は昔から"そうであったとしか思えない”の!!…しかし彼の宣材写真を見ると、全く別人と言って良いくらいの美青年・・演技力があるって犯罪に近いかも。

淡々としたトーンで統一された背景に、あくまで自然体にこだわった細やかな作り込み、"居そう"と思わせながらも確立されてるキャラクター・・ほのぼのと見せておいて、ガッチリつかまれてしまったわ!

学校内でいじめっ子が彼を見るなりいきなり羽交い締めにしたり、給食の残りをポケットに隠して授業中に食べたり、授業を無視してノートに落書きなど懐かしい出来事が"超自然"に描かれているというのが視聴者をこの世界に引き込む大きな要因なのね。

日本では劇場未公開なのでギチガチの"作られた演技"を良しとする日本では理解出来ないと思われたのかしら?・・制作費がたった400万でも、有名俳優が出ていなくても、物語がしっかり作られていればこんなに面白い作品が出来る・・!ジャレット・ヘス監督はこの後に、あの「ナチョ・リブレ」を発表したのね!改めてレベルの違いに圧倒されたのでした。

pipopipotv at 00:00│Comments(0) 映画&TV 

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