睡眠都市伝説日記 ゴールデンタイムは嘘だった…!?編ボトックス日記 表情筋の殺し屋編

2014年10月15日

メメント日記 生を繋ぐ記憶逆行編

20141016着眼点が素晴らしい映画は沢山あるけど、じわじわと"やられた感"を感じる作品。それは2001年「メメント」…監督はすっかりメジャーになってしまった「Batmanシリーズ」でお馴染みのクリストファー・ノーランね。

何でこんな事を思いつくのか!?と感心するばかりのストーリー…愛する妻を殺されてしまった保険調査員レナードはそのショックから"前向性健忘"という記憶障害になってしまう。発病前の記憶はあるけど新しい事を覚えこむ機能が弱く10分という短時間の記憶しか保てない彼は、ポラロイド写真にメモを書き込んだり、自分の体にタトゥーで忘れてはいけない情報を彫ったりと、色々な努力を続けながら犯人探しを始めるのよ。

彼に親身に協力する男や女(キャリー・アン・モス他)…様々な関わりを持つ人間が果たして"本当にレナードが思う通り"の人物なのか、謎は深まる一方。そうこうしているうちに彼は真実に辿り着くかのように見えたけど、やがて記憶は上塗りされメビウスの輪の中に・・。

レナード演じる「プリシラ」で異彩を放ったガイ・ピアースの演技にもガツンとやられたけど、斬新な映像の構成に驚かされたわ。時制を一端分解し、モノクロとカラーで物語を再構築して見せて行くという手法には脳がグラグラ。仮にストーリーを考えられたとしても、実際に映像化するというのは至難の技だわ!編集している段階で何処が何処のシーンで・・と混乱してしまいそうよ。もし自分が主人公と同じ状況なら、タマネギの皮をむくように常に新たな岐路に立たされる訳だから本当に恐ろしい事だわ。でも、ある時からその"恐ろしさ"すら忘れてしまうのかも・・。

人間は辛さや悲しさを時間という概念で徐々に消化して行くけど、忘れるという行為はある意味幸せでもあり不幸せな事でもあるのよね。物語が進行するにつれ、いつ終わるともしれない旅に出てしまったレナードに何とも言えない切なさを感じたわ。彼を生かしているのは、忘れまいと自分の体に彫りつけた"復讐"という目的だけ・・。

厳しい目的ではあるけど、生きて行く衝動に繋がっている事に間違いはない。ストレスが蔓延するこの時代、嫌な事を「忘れたーい」と思う瞬間は数え切れないほどやって来るわ。でも仮に問題を忘れられたとしても何の解決にもならない。自分1人だけが生きてる訳ではないから・・。結局人間は、何かしら問題と向き合って行く事が生きているという実感に繋がっているのかもね。


pipopipotv at 00:00│Comments(0)映画&TV 

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