The スロー日記 ザック的・美の世界編ブルーサンダー日記 妙なハイテンション編

2014年10月10日

ALL THAT JAZZ日記 スポットライトの光と影編

20141010ショウビジネスの裏側をえぐる1979年名作「オール・ザット・ジャズ」…有名な振付家であり演出家であるボブ・フォッシーの自伝的な作品で、監督や脚本も彼本人が手がけているのよ。

内容は実に生々しく、お酒や煙草、女性に明け暮れながらブロードウェイのステージを手がける彼が不規則な生活と過労から倒れ、病床で自分の人生を回顧していくの。常にショウビジネスというものにまっすぐ向き合い、凡庸なものを嫌悪するフォッシー自身の強い信念が伝わってきたわ。

フォッシーを演じるはロイ・シャイダー…「JAWS」「恐怖の報酬」「ブルーサンダー」等、必ず背後に死を背負ってるストイックな表現が出来るのは凄い。

印象的だったのは、台本の初読み合わせをしている場面。内容の面白さに周囲の人達は大笑いするのだけど彼の感性はそれを認めず、鉛筆を折ったり指をきつく握ったりしてその時間を耐えるのよ。周囲の笑い声はやがて無音になり彼の怒りが際立ってくるという演出なのだけど、実に素晴らしかったわ。

それとクライアントに向けのお披露目で彼らの力量を測るかの如く演出された悩殺的な映像は今でも数々のアーティストに影響を与えてる…ポーラ・アブドゥルに至ってはそのままこのシーンを自身PVとして再現してるのだけど、やはり本家は超えられないわね…それぐらいの迫力がある。

アブドゥルもボブ・フォッシーをリスペクトしてるだけに、再現できただけでも光栄と後日語って、更にフォッシーも彼女の振り付けを素晴らしいと称賛するなどストイックなアーティスト同士の濃い会話がなされていたわ。

裏舞台ではフォッシーが倒れた事によりクライアントと弁護士が経費の計算をするシーンなども描かれていて、これがショウビジネスに生きる人間にとって必見ね!! 35年前の試算だけどとても参考になったわ!!

『It's Showtime!!』をキーに現実と死の狭間の2つの世界が交差するという構成も斬新で、とにかくダンスシーンは息を飲む凄さよ。この作品が79年当時に発表されたなんて信じられない。自分の病を、そして死すら『It's Showtime!!』として見せてしまう芸人魂は真のエンターテイナーの証拠ね。

残念ながらフォッシーは1987年他界してしまいましたが、果たして自分がこの世を去るまでどれだけのものを残す事が出来るのか...。

pipopipotv at 00:00│Comments(0)映画&TV 

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