2014年07月31日
ダサいポスター日記1 日本版編

洋画情報がメジャーなメディアで全くと言っていいほど扱いがなくなり、どんな作品がいつ公開かも、いわゆる地上波TVしか見てない方々にとっては無縁な世界になってしまってる状況で、洋画の収益が年ごとに悪くなってるってのは当たり前ですよね…情報が流れてないわけですから…つまり悪循環。
一方、ネット等でいち早く情報を入手してる人は、国内配給会社のリリースするインフォメーションなどに頼らず劇場に行くという二極化が国内の現状
そんな中で国内の映画配給各社は『いつ・どんな』を伝えるために国内ポスターに全ての情報をテキストとして入れる習慣がついてしまいました。
また、「ハリーポッター」的にサブタイトルをデカデカとタイトル同等に表記する悪しき習慣も当たり前の様に始まってしまいました。正式にサブタイトルがあるものはいいですが、困るのは勝手に安っぽいコピー文句が付いてしまう場合が殆ど。
それらが、作品の説明的にポスター構成されるものですから、既にオリジナルのデザインは消え、雑多な文字ばかりのダサい映画ポスターが出来上がるわけです。
例えば、この「猿の惑星」…どう見ても「タイタニック」的な色味と構図でもはや映画のポスターと言うよりは色味の多いスーパーのチラシレベルなデザインにまで落ちてます。マーベル新作「ガーディアンズofギャラクシー」も安易なコピーの使い回しで、隙あらば活字って感じのデザイン…両作品共にとても安っぽい作品に見えますよね。
配給側からするとすると情報を伝えてるつもりでしょうが、まったくの逆効果で、ただ情報を入れることだけに現場で満足してしまって、肝心の情報効果をリサーチしてないのが逆にわかります。
これらを現場で制作してるデザイナーに話を聞くと「とにかくタイトルをゴシックでドーンと」とか「文字が顔にかからなければOK」とかの発注でそれは酷いありさまと嘆いているのが現状との事。
海外の映画ポスターは表現としてデザイン的にここ数年でとても進化していますが、国内は邦画も含めダサいの極みを探っているかのようです…酷いデザインに高いチケット、バカっぽい邦題とかやる気あんのかよって感じですね。
と、本日はダメダメな国内映画関連の一端をお届けいたしました…(`ヘ´) プンプン。