2013年09月10日

スタートレック日記8 原点回帰編

20130907最新作「スタートレック/イントゥーダークネス」が絶好調なので、やはりこの新しい流れを作った前作「スタートレック」を振り返らないとダメよね…と言っても世界中のトレッキーと呼ばれる人達のようにこの世界に詳しくないのでスタッフのウケウリでお届けするわ。



1966年TVシリーズがスタートして以来、40年以上の歴史があり、過去劇場用として10作品のリリース歴があるのが「STAR TREK」なんです。故ロッテンベリーが生み出した世界観を色々な人達が引き継ぎ構築された神話的な物語で、実は最初のTVシリーズ終了後からブレイクし数年後に映画化され、後に「新スタートレック」、スピンオフした「Deep Space 9」「ヴォイジャー」等、大好評を得、その間にも劇場用と制作され近年では時代をさかのぼった「エンタープライズ」がありました。

残念ながら近年の「エンタープライズ」は脚本的な部分やスタッフの問題もあって数字を出せず第四シーズンで打切りとなり、企画はあるもののコンスタントだった映画も一端白紙に戻されていました。そこで、プロデューサー陣を刷新して新規スタート。TV界で新機軸を打出していたJJエイブラムスを監督(実質的な制作総指揮)として企画が始まりました。



この時点では、新しいスタートレック映画はいつを描くかは全く未定だったのですが、エイブラムスはあえて原点に立ち返ったようです。



歴史がある作品はその長さと比例するように多岐に渡る物語が存在しています。その整合性を崩す事は勿論出来ません。してしまえば熱狂的なトレッキーから怒りをかってしまうからです。そこで、リサーチチームが編成されトレッキー達の知識を借りながら綿密な脚本を練っていく訳なんですね。多分、今回のエイブラムスも同様の手法をとった事でしょう。そして原点に戻った本作では、最初のTVシリーズの主人公を元に、あの性格だったらきっと若い時にこんな行動を取るだろうと仮定しながら脚本を仕上げる、リ・イマジネーション方式で物語を組み立てたとの事です。



さて、リ・イマジネーションされた「スタートレック」…これはまさしくMr.スポックとカークの黎明期をハイテンポで描いた作品で、過去の映画とはテイストが明らかに違います。と言うのも、過去の映画はTVシリーズ終了後にその後を映画化のパターンだったので、俳優陣が高齢の域に入っている事で、どうしてもスローな展開が多く、まして2時間内に起承転結させないといけないという制作上のジレンマがありました。それを感じてか、トレッキー達は映画はお祭りイベントのようなもので本流ではないと優しく見守ってくれました。



ですが、今回はフレッシュ、採れたてモギタテの俳優陣ですから新鮮さ満載となりました。元々最初のTVシリーズの根底にあった楽天主義とテクノロジーへの希望を更にブラッシュアップした感じです。カークとスポックは一見、相反する性格のようですが、本質的には同じなので、人間の二面性を極端にデフォルメしたキャラクターになっていて、若返った事でそれがより強調されています。そして、過去のスタートレックと橋渡し役でレナードニモイ分するMr.スポックが登場します。



物語ですから、強敵(本作はロミュラン人)もいるのですが、カークとスポックを語る上での存在なので単純なバトル系ではなく、全ての情景がカークとスポックの対比の背景と言っていいでしょう。



必ずPRコメントとして、「スタートレックを知らない方でも楽しめます・・」とありますが、やはり多少の予備知識があった方がより楽しむ事ができますね…本作は、2作目の映画「カーンの逆襲」にある『コバヤシ丸』の話”を知らないと理解しにくい場面も多く、ヴァルカン人の特質や初代艦長パイクの謎、全身緑の女性、スールーのフェンシング等、あらゆる場面に埋込んであるので何も知らないとツボを押されても効かない=もったえないみたいな。



ヴィジュアル的にはILMが過去の映画シリーズの特殊効果だけを再編集して今回に活かした事もあって、それは素晴らしい仕上がりになっています。「2001年宇宙の旅」的に光りのディテールによる感情表現の演出が印象的で広い空間の描写に成功していますし、ヴィジュアル技術の進化で一層スタートレックの世界観を体感出来る事で新たなファン層を獲得しましたね。迷ったら原点に返る…リスクも多いですが今回は良い感じに再スタートできています。時代と共にある「スタートレック」の新たなる歴史の始まりとなりました。



以上、スタッフからの受売りでした…PIPOKO的にはスポックの髪型が昔からお気に入り! 実は一度試した事があるのよ・・フフ…v( ̄^ ̄)長寿と繁栄を。

pipopipotv at 00:00│Comments(0) 映画&TV 

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