2013年07月08日

パンズ・ラビリンス日記 無垢な魂の試練編

20130704先週のギレルモ・デル・トロ最新作「パシフィック・リム」の前に、やっぱりデルトロの代表作品をピックアップしておかないといけないわね…と言う事で「パンズ・ラビリンス」…ご存じの方も多いはず…映画関係者の中でも評価の高くて当時NY・LA映画批評家協会賞の作品。

一般的なファンタジー好きさんは絶対見ない方が良いわ。精霊や妖しは出てくるけど、人間の内面のどす黒い部分を見事に表現しているダークファンタジーだからね。

以前紹介した「ロスト・チルドレン」「アメリ」にも共通して言える事だけど、ヨーロッパの映画は緑、赤、黄色の発色が独特で本当に美しいわ。赤や緑は濃度が濃く粘着性のある風合いだし、黄色はゴールドに近いのよ。だからこんな作品が生まれるんでしょうねえ。

物語は、1944年の内戦終結後のスペインが舞台。主人公の少女が、身重の母と共に再婚相手であるフランス軍の大尉の駐屯地へ赴くの。だが冷酷で残忍な新しい父を受け入れられずに悩む彼女は、ある日妖精に誘われ森の中の迷宮へ。そこで牧神(パン)に出会い自分が地底にある魔法の王国の王女である事を知るの。でも王国に戻るには3つの試練をクリアしないといけない・・少女は地底の世界で試練に挑みつつ、現実の世界でも傷つきながら戦っていくの。

そして・・本当の意味でハッピーエンドとだけ言わせて頂くわ・・本当の意味でね。面白い事に本編で登場するアイテムが、道祖神や石庭の渦模様など日本に共通するものが幾つか合って興味深いのよ。極め付けは、両手に己の目玉を挿入して人間を喰らう妖しが日本の妖怪"手の目"そのものなので驚いちゃったわ!それに牧神と手の目の関節をガクガクとさせる特殊な歩き方は、CGと見まごうほどの人離れした表現力!役者さんのレベルも高い!

リンチしたり殺すシーンはどれもリアルで、頬を撃たれて眼球に血液が流れ出る様や、脱脂綿に滲み出る血液の色合いなどは完璧過ぎて言葉も出なかったわよ。

ダークといっても、ここでもやはり一番恐ろしいのは生きている人間ね。サディスティックな少女の新しい父親の所業は"悪魔"そのものだもの。現世であれ別次元であれ"自分にとっての幸せとは何なのか?"という事を深く考えさせられたわ・・日本とヨーロッパではものの捉え方がこんなにも違うのかと楽しみつつ、明日は「ヘルボーイ」!

pipopipotv at 00:00│Comments(0) 映画&TV 

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