フォーカス日記1 個性爆発!70年代編イルサンジェー日記 110年経ってもいい女!編

2013年02月15日

SEX日記 上篠敦士というブランド編

20130211「TO-Y」という漫画をご存じのかしら?

藤井冬威という青年が、自分の音楽を確立すべく日本の音楽業界に斬り込んでいく…簡単に言ってしまえばそんなストーリーなのだけど、インディーズ、メジャーという立ち位置がくっきりと別れていた時代、各々の仕事や生活スタイル、モチベーションなどが細やかに描かれた希有な作品だったの。

ストーリーはさることながら登場人物が実に魅力的で、漫画というよりは動的なイラストがストーリーを紡いでいくといった様な、前代未聞の作風に圧倒されたわ。そんな作品を世に送り出した上篠敦士氏のもうひとつの金字塔的作品「SEX」。

タイトルは衝撃的だけど、映画好き音楽好きの上篠カラーが全面に出ているの。連載当時諸事情で続編がなかなか発刊せず、ファンがやきもきして10年以上待ち続けたというエピソードがあったそうだけど、「待っても絶対読みたい!」と思わせるほどの堂々たる作品というべきかしら。

物語は美しく陽気な高校生カホ、その幼なじみの青年ユキ、彼らと行動を共にする謎の青年ナツの3人が沖縄、福生を舞台に破天荒に生きる様を描いているわ。でもこのストーリーを説明しろと言われたら、ちょっと悩んでしまう・・・核になるテーマは?と聞かれても即答できないし、感覚に訴えてくるとしか言い様が無いのよね。いつもなら否定的に捉えてしまう内容ではあるけれど、その部分を上回る構図力、作画力が右脳に直接インプットされてしまいその魅力に囚われてしまう。

上篠氏の作品は、人物以外の風景や背景だけで時間を表現してくるのが凄い。どのコマを切り取ってもポストカードのように完成されている。まるで時間を切り取ったよう・・・かといって動きが瞬間冷凍されているのではなく、絶えず空気も温度も流れているという「絶対的な線画」がそこにある。今作は舞台が福生だの、殺し屋だの、米軍基地だの、美女スナイパーなど、一見陳腐になりそうな要素が並んでいるけれど、実にスタイリッシュで読み終えた後の爽快感はなんと言うべきか。

そして見所の一つはなんといっても衣装ね。それぞれのキャラクターにピッタリとリンクしたデザインは、本屋に積んであるファッション誌を見るよりも楽しい。そのキャラが普段からどんな事を思いそんな生活をしているのか、その部分をしっかりとファッションで表現出来るというのも素晴らしいわね。

特に女性靴のこだわりは必見。何度読んでも飽きることはないし、暫くするとまた読みたくなるというリターン機能付きの上篠作品…高級ブランドの服に心ときめかせ購入、着こなしてそのうちクローゼットへ、また最近久しぶりに着てみたけどやっぱり形も色も綺麗だと認識、という一連の流れに近いかも。まさにこれが「上篠ブランド」に魅せられたということなのね・・・!最近文庫版も発売されたという事なので、興味ある方は是非魅せられてください。

pipopipotv at 00:00│Comments(2) ご本 

この記事へのコメント

1. Posted by HBriver   2013年02月15日 08:51
読んでました。ヤングマガジンだったかな?
ロックな漫画でした。
2. Posted by ピポ子   2013年02月15日 20:02
5 こんばんは!兄さんもお読みでしたのね!青春の1ページですよ!!!

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