2017年03月

2017年03月30日

名前日記 目指せ!!名前勝ち編

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「名は体を表す」とはよく言ったもので可愛らしい名前をつければその名の通りの女の子に成長するもの…それ故に子供が生まれれば名前はどうしたら良いか、頭を悩ませる両親が殆どね…花のように美しく健やかに・・・両親の愛は名前を通じて受け継がれていくわ。

最近最も嫌われる名前は”ドナルド”だそう・・・まぁ、これは世情的に当然な結果ではあるわね。

先日イスラエルとフランスの大学の研究者が「名前と風貌」の関連性について実験を行ったのだけど、これが非常に面白い…被験者にある人の顔写真を見せ4つ程の名前から本名を選ばせたのよ…すると偶然より高い確立で正解を得られたそう…人種や年齢、経済的要素を調整しても名前と顔のデータがプログラムされたコンピューターでも同様の結果になったというから驚きよ。

これにより人々は特定の名前と特定の顔や性格の特徴を結びつけることがわかったわ…更に被験者は写真に髪型しか写っていなくても名前を良い当たることが出来たの…大人は自分自身で髪型を選ぶので無意識のうちに名前に関連づけられた期待に沿うような外見作りをしてしたということなのね。

ただイスラエルの被験者がフランス人の写真を見、フランスの被験者がイスラエル人の名前を言い当てる際の正解率は予想確率を上回らなかったの…その理由は、被験者は別の文化の名前に対する連想を持たなかったりヘブライ語の名前の意味が理解出来なかったりして顔の手がかりを使って正しい名前を選択できなかったからよ…これは仕方の無い事だけれど、これで子供の成長と共に名前にふさわしい風貌が形成されていくということが立証されたわ。

うちの長女は”2代目大御所”・・・その名の通り、家中の人間、猫の面倒を見る親的存在、次女の”しのちゃん”は篠原ともえさんの前髪そのままのおきゃんさ、末娘”アンドレア”は勝ち気で華やかなルックスと、まさに名前そのもの…名前負けどころか名前勝ちしていると言っていいかもね。

若い親御さんたち!!間違ってもキラキラネームは避け日本全体が元気でパワフルになれるような名前をつけて下さいね。一刀とか、大五郎とか・・・ふふふ。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) 自分探し 

2017年03月27日

コードネームU.N.C.L.E日記 元祖スパイ・コンビ編

20170309このところスパイやアメリカとロシアの関係について取り沙汰される事が多くなったわね…旬という事でもないけれど重い雰囲気を払拭すべく2015年「コードネームU.N.C.L.E」を鑑賞。

1960年代アメリカや日本で放送された大人気のスパイTVドラマ「ナポレオン・ソロ」のリメイクなのだけど「スーパーマン」ヘンリー・カヴィルに「エクスマキナ」アリシア・ヴィカンダーがキャスティングされているという事で期待度は上昇。

更にガイ・リッチー監督の味付けによりオリジナルの風合いを活かしつつ、お洒落で痛快な仕上がりになっていて大満足よ…凸凹コンビが繰り広げる痛快劇の元祖でありシャーロックにワトソン、トミーとマツ・・・そのテンプレートから派生した作品は数知れず。

物語は1960年代の東西冷戦時代、ヘンリー演じるCIA凄腕エージェント、ナポレオン・ソロと、これまたKGB強靱なエージェント、イリヤ・クリヤキンが政治的な対立を超えて協力し核兵器拡散を企む国際犯罪組織を阻止する任務を請け負うの…更に組織に誘拐された科学者の娘、アリシア演じるギャビーを2人で護衛することに…凸凹プラスヒロインのトライアングル・チームは犯罪組織に立ち向かう王道なストーリーよ。

この3人、ビジュアル的にも完璧すぎながら嫌味が無く自然体なのよね…特筆すべきはファッション・・・変装の為ショッピングをするシーンはなかなか興味深く、ブランドに詳しい男性2人のコーディネイト論争に現実的なヒロインの応酬、そして何よりファッション誌さながらにツィッギー・スタイルのワンピースにジョッキー帽を身につけたギャビーのキュートさは神懸かっていたわ。

ナポレオンのドン・ファン的かっちりスーツスタイル、クリヤキンの行動派ハンチングもその人間性をを体現していてお見事よ…そして敵方の妖女ヴィクトリアのゴージャスなドレスやアップヘアやメイク、ポンチョ・コート等の着こなしは圧巻。

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ギャビーがポップな白ならヴィクトリアはシックな黒、という様に視覚的に対照的なのも良いわ…ストーリーやキャラクターを掘り下げるというより、その小気味よいスピード感と絵作りのセンスの良さ、そして様々なアプローチの音楽が効果的に登場してシーン毎に楽しませてくれるの。

個人的にヘンリーはスーパーマンのイメージが強いので、こういったコメディタッチはどんな色合いになるのだろうかと想像が付かなかったけれど、その全身から滲み出る生真面目さや品格が良い味を出していて納得。

エンタメ性十分のアクション+エスプリの効いた会話、スパイス的恋愛劇、ファッションと見どころは多いので、気分転換と美しいものを愛でたいと思う方には是非オススメ!!まだ晴れ間の見えないトランプ政権の現状にはうんざりだけど、この凸凹コンビが実在したら・・・面白い事になりそうね。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) 映画&TV 

2017年03月24日

スタートレック日記22 コスメMAC触手が伸びなかった訳・・・編

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昨年発売され注目され大好評だったMAC限定「STAR TREK」コラボコレクション…全部とはいかなくてもリップは購入しようと思っていたのだ・・・けれど、毎回店頭で見ても今ひとつ触手が伸びないまま終了してしまったわ。

スタトレ50周年記念コラボでパッケージのデザインは良いけれど肝心のカラーがしっくりこなかったの。

「リップガラス」は仕上げ要員なので単体で使うと薄く、ネーミングも「カーーーン!」など本編に沿ってはいても色が何故ピンク?カーンならシルバーかゴールドでいいのではないかという気持ちも・・・。

スティックタイプのリップも色が薄付きで、逆に女性キャラをイメージした「ウフーラ」=チョコレート・ブラウンとか「チャペル」=ベビーピンクなどの方がわかりやすいし、使いやすそうな気がするのよね。

アイカラーは色もネーミングも良いけれど、これを使い切るには・・・という実用面を考えてしまった。色がどっちつかずで何かと重ねるという方向しか見出さなかったのよね…日本人の肌には難しいかもしれないけれど思い切った発色をドカーンと打ちだした方が逆にコレクション欲をかきたてたかもしれないわ。

もし自分なら「ポンファー」というグレーブルーのアイカラー…「ボーグ・クイーン」という細かいシルバーラメにマットなベージュのフェイスパウダーなどを提案するわね。そして「キャサリン」というオレンジに近い朱色のリップ・・・あ、これなら実用的だし華やかじゃない?

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) コスメ 

2017年03月21日

ベース日記 低音はサウンドの父!!編

20170307バンド・サウンドの屋台骨といえば、やはりベースとドラム。…長年音作りをしてきて、このパートが最も重要あるという事はよく理解しているわ。

以前自分のユニットで強靱なベースとドラマーが参加していた頃は”鉄壁のリズム夫婦”と呼ばれ、どんなタイプの楽曲であっても抜群の安定感をもたらしたものよ…それ故に、どんな冒険をしようとどんな音を乗せようと浮き立たず軽くならない。

バンドの中でギターは花形的存在かもしれないけれど真の花形はベース・ドラムであることは間違いないわね…実はこの認識、最近科学的にも証明されんですって!!

科学ジャーナル誌のサイトによると「低音の楽器がリズムを刻むと優れた時間認識になり、低音域がそれを説明する」という趣旨の研究報告が掲載されたの…人間の脳は低音で流れるリズムに気付きやすく理解しやすい構造になっている・・・というのがその根拠だそうよ。

その為音楽を聴いて手足でリズムを取ったり踊ったりするのはベースが刻むリズムに合わせているからなんですって…耳の構造に於いても低音域は脳に届きやすいのでリズムを捉えやすく、その上に高音域を乗せると音楽が成立すると解明・・・やはり自分が考えていたことは渦巻管の力学でも立証されたわ。

更なる研究ではべースを聞いた聴衆は力や自信が湧いてくると感じる効果もあるそうよ…立ち位置的には地味であってもその存在は音同様に重く、全てのサウンドの生死に関わるポジションである事は間違いない…バンドを始めるならまずベースをお薦めしたいところね。

いつもお世話になっている日本を代表するベーシスト富倉安生さん、依知川伸一さんが率いる「日本プロベーシストの会:ベースメント・パーティ」も今年で17年目…ライブも60回を越す勢いで継続しているわ。

不思議なものでお会いするとどのベーシストの方も決して自己中心的でなく優しくて頼りがいのあるお父さん的な方ばかりなのよね…性格も大きく影響しているのかしら・・・この研究結果を踏まえ、諸先輩方、日本の若者達にベースの素晴らしさを伝え続けて下さい!!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) 音楽 

2017年03月17日

エクソシスト日記 憑かれても立ち向かえ!!編

20170306ホラー映画の金字塔である「エクソシスト」・・・1973年公開されて以来”悪魔祓い”という存在を広く世の中に知らしめ、今なおオマージュされ続けているわ。

公開当時は122分という上映時間だったのだけど先日134分のディレクターズ・カット版が放送されていたので、恐る恐る・・・。

初めてこの作品を見たのは幼少の頃だけど映像の恐ろしさよりとてつもない悲しみを感じたのを覚えている…そしてマイク・オールドフィールドの名曲「チューブラー・ベルズ」の旋律は高潔で美しく全く色褪せることがないのよね。

ワシントンに住む女優クリスの娘リーガンの態度が急変し、卑猥な言葉を発したり容貌が恐ろしく変貌してしまうの。どんな医師に診せても回復せず、その間リーガンの行動はエスカレート。科学的検査では何も解明されず、医師の一人から悪魔祓いを勧められ、藁をも縋る思いでクリスは若きカラス神父に救いを求めることに。

カラス神父は古生物学者でもあるベテランのメリン神父に協力を要請しリーガンに取り憑いた悪霊と対決する・・・と、皆さんお馴染みの内容だけど、ラストで神父か悪霊かどちらが勝利したのかが曖昧で、悪霊が勝利したのではないかという解釈も出来る為世間に波紋を投げかけたわ。

ディレクターズ・カット版ではその結果をはっきりさせるべく、ラストがカラス神父の友人であるダイアー神父とキンダーマン警部の会話で終わっているのよ。そして名物、リーガンのスパイダーウォーク・・・!!これは本当に素晴らしい不気味さだわ。

当たり前だけどCGなどあるはず無いこの時代、ふとしたところでサブリミナル映像である悪霊の恐ろしい顔を挿入したり、BGMは殆ど入れずにドキュメンタリー風に進行させたりする演出には感動。更に神懸かったメイクで獣のような恐ろしいリーガンの表情にも凍り付くけれど、当時最新鋭であったろう様々な検査をするシーンには目を覆うほどの恐怖を感じたわ…非常にリアルな描写の中、悪霊という非日常的な存在が生々しく感じられるようになるのがお見事。

この映画には監督にまつわる様々なエピソードが残されてはいるけれど、この過剰な情熱が伝説的作品を生み出したのだろうと考えるわ…単なる”ホラー”というカテゴリーに留まらず、それぞれの人間が抱える問題や感情、そこにスッと入り込んできた悪霊は”招かれた”立場なのではないかと見る側に考えさせる人間ドラマこそが、この作品を伝説と言わしめる所以なのでしょうね。

ひとつ疑問なのはリーガンの枕の下に置かれた十字架は誰が置いたのか、ということ…下男カールもお手伝いもシェロンも知らないと言うし枕なら近しい人でないと不可能・・・もしかしたら、神父同様恐ろしい死に際を迎えた映画監督のバークかも。彼はリーガンの母に気があったし家にも来ていたので、彼女を心配してクロスを忍ばせ、その結果悪霊に・・・という解釈が出来る。

更にバークが下男カールに絡み罵るシーンが印象的だったのだけど、それには理由があるのではないかしら?カールはもしかして悪霊の下僕なのでは?などという解釈も出てくる…しかしながらリーガンが十字架で卑猥な行為をしたり猥褻な物言いをするシーン、更に悪霊が自分を悪魔だと偽るシーンで神父が彼に突っ込みを入れるなど、小説が原作とはいえ実にリアルでノンフィクションかと思えるほどよ・・・凄い!!

全ての人が悪霊と立ち向かう事で自分自身と対峙する結果になりリーガン自身も己の中にある寂しさや苦しみを憑依という形で思い知ることになったわ…この映画が永く語り継がれ、更に今なお色褪せないのは”ヒューマンドラマ”だからなのね。

以前ご紹介した映画「死霊館」もやはり人間の心をテーマに描いていて本当に素晴らしかったわ…世の中にはエンタメ色の強い脅かし演出のホラー作品が沢山あるけれど、それはお化け屋敷と一緒…人間の心の動きとその背景をじっくり捉えることで人外のものが存在する意味を理解出来るのかもしれないわね。あ・・・どこからか「チューブラー・ベルズ」が聞こえてくる・・・ひぃ。

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2017年03月15日

ワンダーウーマン日記2 秘密が見えてきた編

20170305そろそろ公開日が近くなってきた「ワンダーウーマン」…その最新予告編が公開されましたのでご紹介。

昨年夏の最初の予告編でガル・ガドットの見事な剣さばきに圧倒されつつも、その剣や縄、ブレスレットにどんな謎があるのかとても気になっていましたが、今回は彼女のルーツをちょっとだけ見せてくれます。

幼少の頃から戦士として過酷な鍛錬の日常と師匠でもある叔母のアンティオペ将軍の関係、様々な武器としてのアイテムの意味、人間との関わり等が作品の核になっているのがよく分かりますね。

監督のパティ・ジェンキンスは女性ですからありがちな男視点の演出ではなく個人の関係性にテーマがあるのだなと感じ取れる予告編…これは益々期待大ですよ!!…ドン!!ドン!!ドン!!

日本公開は8月!!

【offcial web】
http://wwws.warnerbros.co.jp/wonderwoman/



pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) 映画&TV 

2017年03月13日

高音日記 恋の甘さも耳次第・・・?編

20170304人間には様々な感覚があり全てが何かしら影響し合っているもの…面白い事に、人は高い音の音楽を聴くと食べ物を甘く感じ、低音では苦みを多く感じるのだそう。何故聴覚が味覚に影響を与えるのか・・・。

近年その「多感覚知覚」についての研究が進められているわ…この知覚は誰もが経験するもので決して特殊なものではないの…食べ物の味を判断するのは舌にある”味蕾”だけではなく食べ物を口に入れた際口から得た信号を脳がどう解釈するかで変わってくるんですって。

食べ物の色、歯ごたえや形、照明などあらゆるものから影響を受けるのよ…照明をコントロールして、何を注文するか、注文した食べ物をどう感じるかが変わってくるのだとすればビジネスに活かせるわね。

ある実験で濃いコーヒーを好む人は明るい照明下で、薄いコーヒーを好む人は薄暗い照明下で飲むとコーヒーの量が増えることがわかったの。更にこの関連から、高い音の音楽は甘みを引き出し、低い音の音楽は苦みを引き出すことが判明したわ。

専門家はこれを「ソニック・シーズニング(音による味付け)」と呼んでいるそう…最新の多感覚研究では、私達の目が開いていて耳から音が入ってくる時、脳は入って来る情報を全て同時に処理していると判明。

複数の感覚器が絶えず脳に信号を送り続けているけれどその中で重要な情報が選ばれるので、結果私達の見るものは耳に入る音に大きく影響されてしまうの…専門家の言葉を借りるなら「音色には味わいがあり、味わいには音色がある」・・・なるほど。

お食事をする時ムードは大事、といわれる所以はこういった生態学的裏付けがあったからなのね…まず主役のお料理を完璧にする為に音楽と照明はしっかりセッティングしなければ!!…そして、デートを成功させた後も多感覚をフル稼働よ…アヌーシュカ・シャンカールでもBGMに男性陣、頑張って!!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) 自分探し 

2017年03月06日

LA LA LAND日記2 な、な、なんと怪作・・・!!編

20170302前作「セッション」では私達に一生忘れることの出来ないほどの良い意味で”トラウマ”を与えておきながら、今回もどうにもならない程の大きな楔を心に打ち付けてしまった。その映画こそ「LA LA LAND」よ!!

米公開と同時にかなり高い評価を受けていたので、チャゼル監督の感度の高さや切れのある作り込みが再評価されているのだとしか考えていなかった。

アカデミー賞受賞発表でも作品賞と発表され「ムーンライト」の間違いだった事件で一際記憶に残ってしまった歴史的作品…作品賞以外に6部門受賞と華々しかった。

予告編やポスターは主演のライアン・ゴズリングとエマ・ストーンのポップな色合いのダンス・シーンがピックアップされていたのでミュージカル・ラブロマンスなのだという認識しか持たなかったのだけど・・・やはりその予想は甘かった!!とてつもなく重く嫌な気分を抱え劇場を出る羽目に。

その後も数日に渡って内容を反芻し、何故ここまで心臓を抉られるのかを考え続けたの…自分が単にこれまで音楽や表現というものに対して真剣に向きあい己を削ってきたから主人公達のリアル過ぎる感情や行動にシンクロしたからというだけではない。

「セッション」も「LA LA」も共に”本能的な生命力の強さ”を描き切っているからなのだと気付かされたわ…更に面白い事に2作に共通点が…まずは主役の2人についてよ。

前作では一流のドラマーを目指す青年ニーマン、今回はジャズを愛し自分の店を持とうとするライアン演じるピアニスト、セブ・・・彼らは思うに監督自身を投影しているのではないかと考えられるのだけど、音楽に対してこだわりを持ち芯が強いけれどどこか女性的で優しい。

一方前作でニーマンの指導者であり、最終的には彼と同じ目的を持つ鬼教官フレッチャー、今作で女優を目指し邁進するエマ演じるミアは目的に向かって行動力もあり男気溢れる決断力、そしてとてつもない目力を持つ…どちらの作品でもラスト近くでお互いのパートナーを見つめるシーンがあるのだけれど、この点も意味合い的、演出的に共通したものがある。

音楽を題材にしてはいるけれど、彼らの目標に向かって努力し、落胆し、傷付きながらも這い上がろうとする生命力は底知れない…役者陣も素晴らしいけれど、こういった手法で表現するとは・・・恐るべし、チャゼル監督。

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物語はジャズを愛するピアニスト、セブと女優を目指すミアが出会った冬、そして恋に落ちた春、それぞれの夢を叶えようとする夏、すれ違いと落胆の秋、そして5年後の冬という季節で括られ構成されているの…ストーリーは単純に思えるかもしれないけれど一筋縄でいっていないわ。

ハッピーエンド・・・ではあるけれど、その奥に潜む意味合いは深い…そして監督自身音楽畑出身だけあって時間経過の表現やストーリーのテンポがお見事!!…映画が1つの曲の様にAメロ、Bメロ、サビ・・・と絶妙なタイミングで進行し、これが観客を引き込む要因のひとつなのかもしれない。

そしてミュージシャンなら誰でも経験のある、巻き戻して細部を聴き込む作業、音楽に興味の無い人間につい熱く語ってしまう音と音の真剣勝負、仕事としてやむなく営業の音楽をこなす虚しさなど、細やかな演出が盛り込まれているのには感心させられたわ。

セブが生活の為に参加したジョン・レジェンド率いる営業用バンドの楽曲やアレンジも「らしく」て見事だし、そのバンドの撮影でのカメラマンの注文も思わず苦笑いしてしまうほどリアルで、経験者でなければここまで描けないなと唸らされてしまった。

そしてJKシモンズを堅物店主として登場させるとは・・・上手すぎる…とにかくセブとミアのミュージカル・シーンは文句無しに美しいけれど、そのシーンが美しく幻想的、ポップであればあるほど後半の展開にじわじわ効いてくるので覚悟して下さい。

これ以上書いてしまうとネタバレしてしまうので自分を制止するけれど、ミアがオーディションで叔母の話をする際「The Fools Who Dream」という曲に繋がっていくシーンはこの作品の中で一番の見どころだとお伝えするわ。

ミアが淡々と「ミュージシャンや画家、詩人、夢を追う全ての人・・・それがどんなに愚かでも、厄介な私達に乾杯を」と歌う歌詞に恥ずかしながら号泣してしまった。

夢を追うだけでは食べていけない、家族や病気、様々な理由で自分の人生を変えなくてはいけないという状況は幾度も訪れるもの…端から見れば愚かしく見えるだろうけれど自分の人生を切り開こうと藻掻くことを恥じることはないのよね…ただ何かを成し遂げる為には犠牲を払うのは必然…個人的にはその部分を経験し理解しているからこそ、この映画の根底にある重みを感じ取ることが出来た気がする。

長々書いてしまったけれど、この映画は決してデートで見てはいけないわ…自分自身と向き合い、これまでの己の生き様を再認識するという意味合いで”挑んで”頂きたい…どんなに愚かでどんなに厄介と言われようと自分の人生は己が祝福しなくてはね・・・!!

【LA LA LAND official】
http://www.lalaland.movie

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) 映画&TV 

2017年03月02日

キエチュード日記 アコースティック・フレンチ編

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稲荷町に面白いレストランがあるというので早めの時間に予約して行ってみたわ…下谷神社の参道内にある「キエチュード」というフレンチよ。

丁度日が落ちた頃なので、荘厳な神社の鳥居に囲まれミステリアス・・・しかも「神社バー」なるスタンディング・バーが開店準備をしていたりとなかなか面白いロケーションなの。

「キエチュード」はその中でも異質な佇まいで洒落た一軒家という風情…店名はフランス語で「心の安らぎ」だそうで、その名前通り木材を多く使った店内は落ち着いていて温かみがあるわ。広々としたオープンキッチンは開放感がありシェフの細やかな作業ぶりを垣間見ることが出来る。

お料理は全て奇想天外な器で登場、厚めの板や煉瓦、花器などに彩られた食材は絵画のようよ…この日のディナーは芽キャベツやイイダコを使ったオードブルからスタート、イノシシ肉に金柑という爽やかな組みあわせに食欲が刺激されていく。大好きなフェンネルに赤貝、カリフラワーのサラダでお替わり希望、驚くべきはサーモン、蕪のフォンドヴォーよ。ここまで野菜の旨みを引き出すとは・・・色彩もとにかく美しいわ。

メインは若鶏と鎌倉野菜…これまた野菜の甘さと鶏の程よい焼き加減に何口かでペロリ。デザートはフロマージュ・ブランに柚子とカルダモンという絶妙の組みあわせよ。その後もミニマカロンが可愛らしく顔を出し、コーヒーで締め・・・このコーヒーがなかなか美味しかったのよね。

どのお料理も繊細で芸術的…何種類もの食材が織りなすハーモニーは実に見事なのだけど、今ひとつ大きな決め手が無い事に多少の物足りなさが・・・。常に小気味良いリズムのループが続き、その上をお洒落なコードを白玉で弾くという感じかしら。でも、全体を通しての味わいは控えめながら1曲見事に完結しているの。

個々のお好みにもよるだろうけれど、ドンと主張するのではく優しく繊細な調べを楽しみたい時はオススメよ!!エレクトリックというよりアコースティックなフレンチ、かしらね。

【キエチュード  website】
http://www.alaquietude.com

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) ごはんですよ!