2015年08月
2015年08月31日
モンスターvsエイリアン日記 意思にある糸を・・・編

「カールじいさんの空飛ぶ家」もそうだけど人肌の質感って微細でCGで表現するには膨大なコストと時間が必要だったけど2000年代後半からハード&ソフトの進化でセイフティーゾーンに入ってきたわ。
当時はウエットな感じのPIXERにドライなドリームワークスといったところかしら…まぁ、基本的な物語がしっかりしているから楽しめたけど、この頃からドリームワークスアニメーションは映像的にふとした部分でぎこちなさを感じてしまうのは否めないかも。
物語は、キュートな若き女性スーザンが自らの結婚式当日、突如空から降って来た隕石と接触し、身長15m21cm(50フィート)に巨大化してしまうの。すぐさま政府の秘密基地に収容されたスーザンは「ジャイノミカ」と名付けられ、基地内にて個性的なモンスター達と暮らす事になったわ。そんなある日、巨大なロボット・エイリアンが地球に襲来。迫り来る人類の危機を回避するため、スーザンはじめモンスター達は出動させられることに・・・というお話。
各モンスターのキャラがユニークで、人間の愛しむべき愚かな部分を見事表現しているわ。スライムの様なゼラチン質で出来ている"ボブ"は無知の可愛らしさ、事故によりゴキブリの遺伝子を組み込まれた"コックローチ博士"は傲慢さ、幻の半猿半魚の"ミッシング・リンク"は頭より筋肉で考える単純さという具合にね。
でも一番気になったのは巨大な"ムシザウルス”!!…ただうなるだけだったのに、エンディング近くで脱皮した途端まつげが生え、メスだという事が発覚して大爆笑よ。スーザンが巨大化してしまったことで、自分の社会的地位を守ろうと彼女に対する態度を変える婚約者や娘の身を案じる家族など、現実社会で必ず起こりうる人間の心情・・・コミカルではあるけど、そんな部分を見てる側に投影させてしまうのもお見事!!と言うべきね。
本編の印象としてはそれほど濃いものは残らなかったけど、手元に置いておきたいと思わせるキャラ作りは相変わらず素晴らしいわ。日本でも個人による作品が数多くネットに流れているけど、絵作りはとても綺麗…だけどキャラの作り込みが弱いのがネックかしら…主人公に魂を吹き込むのは結構難しいものよね。
キャラって作者の人生経験や哲学が反映されるから、そこが表現できないと、意図のない糸を操るマリオネットのようになってしまうわ。逆にしっかりと意思を持った人が操ると魂が見えるのね。ただの綺麗な操り人形にならないように自分の作品もしっかりしないと。
2015年08月30日
勝手にしやがれ日記 酔いどれ天使はMade in Japan編

マリオネットのような奇妙な人形をドラムセットの上に飾り、リズムを刻みながらボーカルを執るスタイル、ホーンセクションに男気溢れるサウンド…それが『勝手にしやがれ』だった。
今でもたまに彼らのアルバムを聴きたくなる時があるのだけど、なぜこんなに惹かれるのか・・・後で知った事なのだけど、ドラム兼ボーカルである武藤昭平氏が無類のトム・ウェイツ好きでどことなく彼の世界観が投影されていたからなのかも
2005年にリリースされたアルバム「シュール・ブルー」は自分の中でお気に入りで、1曲目に収録されている「オーヴェール・ブルー」は曲調も構成もドキリとさせられる。緊張感漂うベースライン、その合間を流れ落ちるピアノ、荒れ狂う咆哮のようなホーンが実に見事に絡み合い秀逸なアンサンブルを生みだしていのよ。
この曲はアニメ「ケモノヅメ」のオープニング曲にもなっており、湯浅政明氏が描く独特の世界観にもピッタリと当てはまっているわ。このアルバムはタイトルからも想像出来る通り舞台はヨーロッパ、常に黒いような青いような怪しい色合いの空と海が目の前に広がっている。まさにゴッホの描いた『オーヴェールの教会』そのものね!!
登場するのは教会、シスターマリアで、己の退廃的な生き様に失笑しながらも女達に許しを請い、彼女達に聖母の姿を重ね救いを求める・・・そんな純粋な男の物語が見えてくるようだわ。どこまでもロマンティック、しかしその裏に隠された悲しさや滑稽さが男性目線で描かれているのが実に心地良いの。
多少心酔気味かと思えども、さほど鼻につかないのは「勝手にしやがれ」だからこそなのかもしれない。機会があれば自分なりの『オーヴェール・ブルー』を描いてみたいものだわ。いつか己の心に訪れる荒波を待ちながら、今日も静かな海を見つめつつ・・・。
2015年08月28日
繋がり日記 長生きに最も必要なこと編

この説を説いたのは、ハーバード大学院で健康作りを研究した日本人男性医師…彼はまず以前日本人の死因第一位だった結核を例に挙げ、日本及び諸外国及の克服の状況を話してくれたわ。
1800年代から人々を脅かしてきた結核は、1940年には医学の進歩により死亡率が激減…しかし大局的に見てみると、死亡率が下がり始めたのは1880年頃からだったの。
この背景にある理由は、家族のために栄養を考えて食事を作ってくれた母親、或いは上下水道の整備をした工事関係者の努力が窺われる。治療薬を作る事は大事だけれど、こういった人達の繋がりが人類の健康に影響を及ぼしてきたことが理解出来るわ。
20世紀まではこういった感染症が主な課題だったけれど、21世紀の今は癌や心臓病などの慢性疾患、更に鬱のような精神疾患が主ね。特に人との触れ合いが必要とされる病因ではあるかも・・・。この10数年のデータによれば、社会的に孤独な人は早死にしやすく、家族や友人などと繋がっている人はストレスがあっても緩和する事が出来たり、コミュニティに所属することで生きる目的を得て長生きに繋がるそう。
自分の友人も癌を患ったり精神疾患で悩んでいる人がいるけれど、お見舞いに訪れる人が多く毎日のように対応に追われていたのよ。そのうち嘘のように回復して退院し、周囲を驚かせたわ。
その裏付けではないけれど、急性心筋梗塞で入院した人が半年以内に亡くなるかという研究では、お見舞いやサポートしてくれる人がいないと亡くなる確率は69%、1人いると43%、2人以上いると26%という興味深いデータが・・・やはり人が支えてくれると思うだけで、これほどまでに変わるものなのね。
人と人の関わりは好きな人だけでなく嫌いな人もいるもの。すべての人に好意を持つことは出来ないけれど、その人の良い部分を肯定することは出来る。
もしかしたら嫌いだと思う人が自分の入院時、最初にお見舞いに来てくれるかもしれない。嫌いな人がいるからこそ好きな人の良さも改めてわかるし、人の繋がりや人間の気というものは不思議な力を持っているものだわ。病は気から・・・とまさに言葉の通りよ!
まずは汝の隣人を愛することから始めるべきかもしれないわね。まだまだ先は長い、コミュニケーションの達人執事アルフレッドとブルースを見習ってゆっくり紡いで参りましょう。
2015年08月26日
甘いもの日記 自制するには大福か・・・編

自制心には脳が大きく関わっており、その脳は体重の3%程にしかないにも関わらず血中ブドウ糖の約25%を消費するという大食らいなのである。その為人間が特別な動きをする時、脳の関連部分のブドウ糖は一気に増加するそう。
音楽を聴けば聴覚皮質は代謝率を高め、新たな事を学べば海馬が始動。
ダンスをすれば運動皮質を刺激し、自制をすれば前頭葉にギアが入るという仕組みなの。これほどまでに多大なエネルギーを消費するとは思いもよらなかったわ。
自制力の背景にこんな生物学的理由を見出した研究者達は、ある面白い実験をしたのよ。まず被験者に自己制御に関わる課題を与えて前頭葉をハードに働かせ、1月からでなく12月から逆に言わせるなど負荷を与えるの。すると次の課題からは自制力を働かせなくなったわ。
厳しい自制を要求すると前頭葉が激しくブドウ糖を消費し、血中ブドウ糖は急低下・・・ここで甘いものを与えてみたところ、自制が顕著に改善したの!更にカップルに別々の部屋でゲームをさせ、敗者は不快な騒音を聞かされるという実験を行ったそう。
この騒音のレベルは勝者が決める事が出来るの。すると、ブドウ糖レベルが低いほど愛する人への騒音はよりラウドで長くなると言う結果に。このようにブドウ糖レベルと攻撃的衝動の関係は密接であると証明されたわ。
これらの結果から、まず緊張を伴う大事な場面を迎える前には甘いものを食べておくべきかもしれない。一概に性格的なもの、とは言わずまず生物学的な理由があるという事を踏まえて臨みたいものね。大事なお仕事の前にはまず羊羹と大福・・・あら、そういえば、おやつを自制するにはどうしたら・・・??
2015年08月24日
日光浴日記 シミか寿命か・・・編

よく母親がインドア派の子供に「外に出て遊びなさい!!」と叱る光景を目にするけれど、生っ白い肌の子供というのはどこか不健康な印象を抱いてしまう。
やはり黒々とした肌で走り回る子供の方が健康的に見えるものだわ…それを裏付けるかの如く、最近エディンバラ大学の皮膚学者が「太陽の日を日常的に浴びている人の方が寿命が長い」という論説を発表したの!!
博士曰く…まず太陽の光を浴びないと様々な病気にかかるそう。そう言えば私達の祖先は1日の大半を屋外で過ごしていたんですものね。日焼けは皮膚癌のもとではあるけれど発生率は非常に低く容易に治療できるから、まずは日を浴びるところから始めるべき。
次に太陽光を浴びる時間が長い人ほど寿命が長く、例え皮膚癌にかかっても平均寿命より長く生きる傾向が大きいんですって。実際に3万人のスウェーデン女性を対象にした調査では日常的に日光浴している人の方が平均でも20年も寿命が長かったそうよ。
日光浴が体に良いのはビタミンDの影響もあるけれど一酸化窒素の働きも重要なのだとか。日光を浴びた肌は血管内に一酸化窒素を放出させ、血圧を下げてくれるの。しかも血流アップさせるだけでなく新しい血管を作る作用があって、心疾患のリスクを下げてくれるという優れもの!!但しビタミンDや一酸化窒素系のサプリを飲んだとしても、日の光を浴びなければダメージはリカバリーできないそうよ。それにこれらが不足すれば、紫外線のダメージよりも肌が荒れるという恐ろしい結果が待っているわ。
他にも皮膚に悪性腫瘍が出来たとき日を浴びていないと悪化するなど、お日様の光がもたらす効果は実にたくさんあるものね。これほどまでに日を浴びることが大事だったなんて!!今日も家の近くのビーチでは、水着姿の外国人が日焼けしているわ…彼らは習慣なのか、それともこの事実を知っているのか・・・いずれにせよ、見習いたいところだわね…先ずはベランダで夕日から徐々に。
2015年08月22日
猫ハコ日記 どこでも入れます・・・編

YouTubeにもこうした猫達の箱ダイブ映像が沢山挙がっているし、何故彼らはこんな行動をとるのかしら?この疑問に対し、行動生物学者と獣医師たちがいくつかの興味深い理由を出してくれたのだけど、実際証拠を検証してみると、猫は箱が好きと言うだけでなく必要としていることがわかったわ。
まず、猫にとって箱やその他の囲われたスペースは、行動や心理に多大な影響をもたらしうるのだそうよ。オランダの猫ストレス研究者が、新しい猫グループ2組に対し一方には箱を与え、一方には取りあげるという実験を行ったの。すると箱を所有する猫の方が新しい環境に慣れ、初期のストレスが少なく人との交流に興味を示したんですって。
彼らにとって”隠れる”という行為は、環境変化とストレス要因に対処する為の行動戦略といえるようよ。これは野性猫でも家猫でも当てはまることなのだとか。猫の紛争解決戦略を立てないという気質が、この行動に繋がると言う指摘も挙がっているの。
元々猫は、他者を避けるか行動を抑えることで敵対する相手との接触を回避すると言われているわ。その為、箱は不安や敵意から逃れるための安全地帯であるという説も。しかしこれだと猫がストレスを感じてダイブするという事になってしまうので、母としては不安・・・アンドレアの姿を見ていると楽しそうだし、この点は納得しかねるわね。
そう言えばアンは体が小さかった頃、お鍋や靴の中など思いもかけない所に丸まっていたのよ。他の猫達も洗面所やボウルなど、これまた同じような密閉空間を好んでいるけれど、これにも理由が・・・。
猫が快適だと思う温度は30度から36度で、これは人間の場合より11度も高くなるの。すなわち段ボールは優れた断熱材であるから、結果猫の体温保持に繋がる、故に猫は箱を好む!と言う結論に。
世間では猫は気ままで独断的と言われているけれど、その突飛で可愛らしい行動の裏付けには紛れもない生存本能が隠されていたのね。しかしながら家では猫の快適温度を優先にしているので、今日も元気に箱ダイブするのは・・・ママへのサービスと考えて良いかしら?うふふ。
2015年08月20日
GLEAN日記 感性をくすぐる小物たち編

昔は街の至る所にそれぞれの個性を発するものが溢れ、服にせよ鞄にせよ刺激的なものがギラギラとこちらを見据えるといった具合だったわ。しかし今ではどこを見ても同じような色合い、形・・・刺激的なものを探すことが難しくなってしまった。
先日、偶然お仕事で関わりを持つことになったブランド「GLEAN」で自分の感性のアンテナを稼働させる作品に出会ったの…こちらは革の鞄好きの方ならよくご存じの「genten」の姉妹ブランドで、鞄や革小物、財布やアクセサリーを手掛けているのだけど、そのコンセプトは非常に興味深い。
「GLEAN」の”G”はGenten、”L”は実験室、”E”は探求、”A”は夢中にする、”N”はアイディアを意味し、古き良きものをリユースし新たなものに生まれ変わらせるというものなの。
作品の中にはペットボトルから作られた生地を使ったり、ストローをリサイクルして編み込んだり、200年以上前に使われていた楽譜を皮にプリントしたりとユニークなものばかりよ。中でもイタリアのデッドストックのピローケースにプリントを施したリネンバックは、柄も発色も美しく耐久性に優れており人気商品のひとつなの。
今回ご紹介したいのは、一目惚れしたクラッチバック「Newspaper」と「PAST」の定期入れ…前者は100年以上前のフランスの新聞紙を特殊コーティングしたもので、クラッチ、トート、ワンショルダーに斜めがけと4種類以上のバリエーションが楽しめる。
もともとが紙なので取り扱いには注意しているけれど、クラッチにすると新聞紙を丸めているようなフォルムになるのよ。裏地も本棚の柄になっており、ポケットを開けるときもちらりと見えるのがお洒落。中も携帯や貴重品が入れられるようにポケットがついており使い勝手が良いわ。
一番面白いのは新聞記事のどこで裁断されるのか、どこで折れるのかが完成までわからないのでどれひとつとして同じものがないという事なのよ。新聞紙もモノクロとカラーがあり大量生産出来ない為、その時出会った柄で決めなくてはいけないというのが良い。
そしてもうひとつの定期入れ「PAST」…これは文字通り過去に思いを馳せるというのがコンセプトで、イタリアのアンティークの鍵が皮に埋め込まれているの。鍵が無くなり次第生産中止という事なんだけど、現行のものは鍵が小さくなってしまい印象が変わってしまっているのよ。これも面白い点ではあるわね。
カラーはこの臙脂と青・ベージュの3色展開で特にこの臙脂の美しさには目を奪われたわ。家のカードキー、Suica、定期の3枚が楽々収納できてしかもこのロマンティックな美しさ・・・完璧ね。
小物はずっと手元で持つものだから拘りたいもの。こうして常に感覚を研ぎ澄まされるものを持っていると新たな刺激を呼び込むから大事よ。先日もこれを持っていたら外国人の方に「Fantastic!!」と言われて嬉しくなってしまったわ。ファッションも小物もその人自身を表現するもの・・・新たなものを生み出すためにまず自分自身のアンテナを高く掲げていたいものよね。
2015年08月17日
メタル日記 社会適応者はヘドバンする編

世界観は破壊的・暴力的・悪魔的と謳われ、その独特なスタイルも不良の代名詞のように言われ続けてきたわ。
でも興味深い事に最新の研究によれば、この当時メタルにのめり込んでいたティーン達は社会にうまく適応した大人に成長しているということがわかったの。
かく言う私もその世代ではあるのよね・・・うふふ。その研究はFBを利用し、回答した人物が次の回答者を指定するという『スノーボール・サンプリング法』というユニークな調査で、377人にヒヤリングしたんですって。
10代の頃メタル好きだったグルーピー、ミュージシャン、一般ファンのグループと、当時全くメタルを聴いていない大人、最近の大学生を対象に調査したところ、面白い結果が・・・!!
前者のメタル好きグループは10代の頃、後者のメタルと無縁の人達より幸せを感じていたというの。当時の危険な大量のアルコール摂取、ドラッグ、セックス、ライフスタイルの経験者は多いもののきちんとマイナスの部分を認識しており、精神的な機能や人生の経験に大差はなく、極めて一般的な生活を送っているそう。
若い頃は刺激的なものに惹かれやすいけれど、それらを経験することで逆に様々なことを見極められたという事なのね。長髪に皮のベスト、鋲付きブーツで闊歩しても、若いうちに夢中になったり情熱を傾けることが出来ることがあるというのは本当に幸せな事よ。
あれもダメ、これもダメなんて言っていると草食どころか草にすらなれっこないわ。若いうちはやんちゃしてなんぼ・・・命短し、ヘドバンせよ、乙女!!
2015年08月15日
オタク日記 変な人と呼ばれる所以とは・・・編

個人的によく見かけるのは、よく聞き取れない話し方をしたり、特有のポーズをとったりする、などかしら…しかし彼らには幾つかの共通点があるそうよ。
まず何かを探したり物色する為に往き来する際、小刻みに動くらしい…普通にものを見るならフルフルと動かないだろうけれど、体全体がセンサーになって動いているのか、普段使わない筋肉が稼働しているからなのか・・・。
次に、独り言を言うそうよ…これは自分もよくやることだけど、違うのは1人で複数の人格を出して議論するという点ね。しかもオタク2人が並んで歩いているのに、それぞれの世界で話が進んでいるそう。コミュニケーションが苦手という人はいるけれど、ここまで出来るなら他人との接触は必要ないかも。
更には独り言に自らツッコミを入れて盛り上がったり、ちびまる子の野口さんの如く「くっくっくっ」と伏せた具合に笑うなど、過去に目撃した行動も共通だそうよ。確かに彼らは大笑いというよりじわじわと笑ったり、会話の中に擬音を織り交ぜるという印象が強いわ。
ネットでもよく見かけるけど、最高の表現を「神」と銘打つ…この点に於いては自分も「猫は神!!」と使ったりするので否めない。他にも記述は避けたいけれど鼻の汚れ物を電信柱につける、高速で頷いたり常に体が震えているという点も上げられていたわ。
彼らが一般的な社会から異質として見られてしまう理由のひとつに、こういった特異な行動をとるから、というのは理解出来る。自分が好む趣味や嗜好を追い求めるのは決して悪いことではないし、社会と関わりを持つのが苦手ならば、隔離してそれらを全うできる環境を自ら作る事が出来れば何の問題もないはず…しかしながらそこまで気合いの入った状況を作るのは難しい事よね。
人間誰しも自然体でストレスなく生きていたいもの・・・しかし社会と関わりを持つ以上多少の譲歩は必要になってきてしまうわね。特異な行動を少し慎むべきか、一連の行動を認識させるのか・・・せめぎ合いはまだまだ続きそう。
そう言えば、この時期は近くであの夏コミが開催中…ちょっと観察に行ってみようかしら…フフ。
2015年08月14日
軽部武宏日記 有味有臭なモノクロ編

決して広くはない展示室の中で、モノクロの作品たちがとてつもない奥行きを生みだし、そこここでうねっている。描かれている線の大胆さと繊細さのバランスが完璧で暫しその美しさに見惚れてしまうけれど、その後に来るのは絶対的な”不気味さ”
いつも何の情報もないままギャラリーには訪れるので、そこで初めて出会う作品に刺激を受けているのだけど、何というか・・・これまた導かれるように”見てしまった”というのが正直な感想だったわ。
当時開催されていた個展のテーマは「水辺幻燈」…田舎のよくある風景が描かれていたのだけど、軽部氏のフィルターを通すとこの日常がとてつもないものに変換される。水田で仕事をする子供の頭上に生える奇々怪々とした藁...無表情な顔を持つ水辺の石…睡蓮の花を持つ目のない双子・・・。まさに日常の風景から垣間見る”不気味さ”が見事に表現されていたわ。きっと軽部氏は子供の頃こういったのどかな環境に身を置いて、自然を体感していたのかしらね。
そして太陽が沈み闇に呑まれる隙間に好奇心を抱いていたに違いない。幼い頃は誰でもそういった日常の闇にお化けや異形のものなどの存在を見出して怯えるけれど、軽部氏は大人になってからもその存在を見出し描いている・・・実に素晴らしい事よ!
衝撃的な出会いを遂げ丁度画廊で販売していた彼の絵本「こっそりどこかに」を迷わず購入…今では絶版しているそうなので貴重品となったけれど、更なる宵闇魔刻ワールドが展開されているの。こちらは夜目にも鮮やかな黄色いレインコートを着た少年が、捜し物をして夕暮れ時の街を走り回るというストーリー。
少年が街中を走る間に登場する異形の者達の姿は恐ろしくもノスタルジック、どこか記憶をくすぐるような者ばかりで愛着を覚えてしまう…全編お得意のモノクロだけど一部色が使われていることでアクセントになり一層怖さを引き立てていたわ。絵本というカテゴリーではあるけれど、この本は子供向けではなく私達大人に向けて作られたものなのよ。
どんな美しいものでも視点を変えれば怖く見えたり滑稽に見えたりする。子供の時に畏怖として感じられたものは大人になり様々な経験をして理解する事でその威力を失ってしまうけれど、軽部氏は子供の時の感性を持ちながら更にその存在を愛情たっぷりに不気味に描き続けているわ。
描く力も凄いけれど、その感覚を持ち続けるという事が更に素晴らしい事よね…なんでも長く続けていると慣れやテクニックなどで新鮮な感覚が欠落していってしまうもの・・・最も大事な事は好奇心を持って追い続けること、なのかもしれないわね。さて、夏の夜の帰り道、あなたは揺れる柳の葉の囁きや橋の上からこちらをじっと見つめる視線・・・感じてますか?
2015年08月09日
東京湾大華火大会2015 人生最大の特等席から・・・編

この日のために仕事も調整し、やっと当日を迎える事が出来たわ。
新居はこの華火大会が家のベランダのど真ん中で鑑賞できるというのが大きな売りのひとつ。
そのセールポイント通り、この上ない贅沢な光景を堪能させて頂いたわよ…当日は周辺道路が閉鎖されマンションの住人以外は立ち入り禁止という厳戒態勢…1階の庭では専用の屋台が出るという賑わいぶりよ。
プライベートな空間で華火を楽しむという贅沢な状況に99年ドンペリを開けて乾杯!!その音、色、大きさ、どれをとってもスペシャル級で過去最高よ。
華火が打ち上がる前の準備から海上に沢山の船が集結するまでの過程をベランダからずっと観察できたのも貴重な体験…これまで何度も華火を楽しんできたけれど、これほどまでに色々な意味でゴージャスな華火大会は初めてかも。
さぁ、美しい夏の夜に彩られた華たちをご堪能あれ!!
2015年08月07日
真夏の積乱雲日記 ヒルズのお山は滅びの山!?編

東京でもエアコンを入れないと部屋の中が40度近くまで上昇してしまうと言う人も・・・。そんな最中、昨日の日没から巨大な積乱雲がモクモクと漂いはじめ音も無く物凄い閃光が・・・。
それが丁度、六本木ヒルズの上空近辺だったので撮影してみると、幾度もヒルズの方角に閃光が走るではありませんか。
その時、ふと思ったのが、ヒルズの上に「ロード・オブ・ザ・リング」に出てくる悪の親玉、サウロンの目を乗っけてみたらそれっぽくなるかと・・・。
合成してみると、いい感じでサウロン・ヒルズタワーの目に滅びの山からの閃光が…そうかやっぱり六本木ヒルズはサウロンだったのかと(笑)
閃光は30分ほどだったのですが、雷的な音は無く、ただ光がダークな雲を照らし出す様は素晴らしいアートで驚きでしたよ。このようなダイナミックな光景を目にするとしないとでは確実に自分の色彩感覚が違ってきますよね。自然は最高の先生です!!
2015年08月05日
おすわり日記 立って兜の緒を締めよ!!編

動かないので太る、喫煙が増える、添加物だらけの食品を絶えず口にする・・・座りっぱなしでいるとどうしてもこういった負の要因が増えがち。実際自分も座りっぱなしで作業する日々が続いていた日は体調が思わしくなかったわ。
長時間背もたれに身を預けると、筋肉の脂肪燃焼量が少なくなり心疾患や高血圧になるリスクが高いそうよ。更に運動不足で使われない筋肉がインスリンの刺激を受けにくくブドウ糖の取り込み能力が低下し糖尿病に繋がる可能性もあるの。最も恐ろしいのは乳がんと結腸がんの有無にも影響し、活性酸素が増えて老化を加速するんですって!
適度な運動が癌細胞をや活性酸素撲滅に必要だと聞いてしまえば、もう座っていられない。座るという行為は確かに楽ではあるけれど、まさか死へのカウントダウンを発動していたとは・・・確かにそのままの姿勢でいるとストレスもたまるし、一体どうしたらいいのかしら?研究によれば、勤務中毎日少なくとも2時間は席を立ち、そのうち4時間くらいに増やしていくのがベストなんだとか。
専門家によると2時間が健康の分岐点であり、2時間を超えると立っている時間が1時間増える毎に病気や死亡のリスクが軽減されるそうよ。米の大手企業では「立ち机」なるものが開発され、立ったまま仕事を行う状態を作っているとか・・・凄い。
ただ立ちっぱなしも辛いので、立つ時間と座る時間を半々にするのが最も良い方法なんですって…自分自身最近は立つ時間の方が長いから状況が逆転してしまったけれど、立ちっぱなしも腰に来るお年頃なので気をつけたいわ。
何よりもストレスをためずにちょこちょこ動いたり休んだりする…という事が何よりも長生きに繋がるのかもね…まずは机の上のおやつを片付けなくては・・・。そう言えばApple Watchは1時間以上座りっぱなしだと「さぁ!!スタンドのお時間です!!・・・」て、お知らせしてくれるのよ…これで長生きできるかしら!?…フフ。
2015年08月01日
ゴッドファーザー日記3 生LIVE編

それもかの「ゴッドファーザー」…このLIVEの凄さはこれから音楽ビジネスに関わりたいヤングな方々は絶対に体感しないとダメ。
英国では既に「グラディエーター」や「スタートレック」「指輪物語」他がRoyal Albert Hallでイベント化されていて、今回はジャスティン・フリーア指揮、東京フィルハーモニー交響楽団がリマスターされた名作「ゴッドファーザー」で魅了するわ。
近年は圧縮音源でレンジ感のない音が主流なだけに、是非フルオーケストラでのダイナミックな音域を感じて頂きたい。
作品自体は誰もが知ってる1972年フランシス・コッポラ監督作品で音楽はイタリアの故ニーノ・ロータね…あの有名なフレーズは暴走族もご利用よ。映画における音楽はとても重要でその音楽の部分を今回のLIVEという発想は素晴らしい。
家庭でもデジタルの普及でかなりな高音質な環境で音楽を楽しめるようになったし、劇場側もDolbyATMOSのような新技術で更なる進化をとげていますから音楽の存在価値が極めて高まってきているのです。
これからのコンテンツは表現の可能性の開発よ…つまり素材が素晴らしければ素晴らしい程、その可能性は無限に存在するって事。逆につまらないコンテンツはの行き先はゴミ箱のみ…コンテンツ制作者の皆さま、あなたの作品はどこ行きですか…フフ。
【The Godfather Live 2015web】
http://www.promax.co.jp/godfatherlive/