2015年07月

2015年07月30日

幽霊画日記 掛軸からの視線編

20150720夏の風物詩といえば、やはり「幽霊」…以前、千駄木にある「全生庵」というお寺で三遊亭円朝の幽霊画コレクションを見に行った事があるのだけど、これが実に見事なのよ。

毎年夏限定で公開されているそうなのだけど非常に人気が高く、多くの来訪者が所狭しと飾られた幽霊たちにヒンヤリ・・・。

幽霊=女性=怖いという感覚で見てしまいがちだけど、その考えは一瞬にして吹き飛んでしまう。

どの作品も女性の「情念」「暖かさ」「ユーモア」が表現されているわ。目をむき出し血を滴らせ、蚊帳の上からニヤリと家主を覗くなど、オーソドックスな光景でありながら背筋にゾクッと来るものがある。

しかしながらやはり美人の幽霊というのは怖い!掛け軸の中で「うらめしや・・・」とか細い声を漏らしながらも急に変貌して襲いかかってきそうな勢いを持っているんですもの…中にはだまし絵風に表現されているものもあったりして、現代の広告に繋がるデザイン的な作品もちらほら。

幽霊というものがこれほどまでに生々しく且つアーティスティックに描けるなんて羨ましい限りだわ。

個人的に気になったのは、菊池容斎作の「蚊帳の前に座る幽霊」…行灯の中に紛れ込んだ蛍・・・そのうちの1匹が灯となってぼうっと照らし出した蚊帳の先には、女性の幽霊が!という構図なのだけれど、タッチが非常に現代的で行灯しっかり描かれているのが興味深い。

通常なら蚊帳の手前をしっかり描き向こう側が淡く描かれて当然なのだけど、わざと逆転しているのが面白いのよね。きっと現実世界ではおぼろげな幽女が、あやかしの世界で現実感を増すという趣向なのだろうけれど、特に際立っていたのは彼女の目よ!誰かを待っている・・・でもそれは流れない時間の中で、寂しいと言うよりも虚しさが増してゆくだけ。そんな物語を想像してしまうほどの切なさを感じるわ。近くで見ると行灯と幽霊の質感に違和感があるというのに、全体的に見ると完璧な融合!終わりのない女の悲しみが見事に表現されているのが素晴らしいわ。

他にも俗世的な感覚を超越していると痛感したのは、円山応挙の「幽霊図」かしら…他の幽霊画は墨の濃淡や別色の加筆でアクセントを出すという手法をとる中、この作品はワントーンで勝負しているの。袂に手を添えややうつむき加減の幽女は、今世の私達を「クスッ」と笑ってるようにさえ見える。気品に溢れた表情としなやかさに暫し見とれてしまったわ。

絵というものは見る側の気持ちや状況によって解釈が変わるもの…彼女達から放たれるメッセージはその都度変化し、私達の心の奥底をじっと見つめているに違いない。どの幽霊からも人間が人間であることの愛おしさ、そして虚しさすらも感じるわ。もしあなたが幽霊になるとしたら、どんな風に描かれたい?そうねえ、自分ならスリムでセクシー・・・ひゅーどろろ~。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) アート 

2015年07月28日

豊洲新市場日記2 上棟編

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前回6月での工事進捗状況をお伝えしましたが約一ヶ月後の7/27は丁度、生鮮部門の上棟式典が行われたのよ。上棟式って言うと一軒家ではよく見かけるけど、この様な大規模工事どうなるのかとワクワク。

朝9時から始まったのですが、これが何とも派手な演出で棟毎に最上部レベルに組み込む鉄骨資材に手書き祝上棟と書かれ、関係者がなにやら寄せ書きをしてる感じ…それが終わると何と巨大クレーンでそれぞれが(○の部分)高く吊り上げられ、それをバックに関係者の方々が超広角で記念撮影!!

20150519撮影する方もクレーンに乗ってはい!!チーズ!!…これってとても大スケールのイベントじゃありませんか!!たまたま目撃したこちらもGENESISのLIVEかよってつっこみましたよ。

寄せ書きがされた資材は一端地上に降ろされて、今度は部署毎に記念撮影…いやぁ~これは滅多に見られないイベントを堪能させて頂いただきました。

きっと、この建物がいずれ建て替え時に未来の職人さん達が寄せ書きをご覧になって写真と照らし合わせながら語り合うのかと思うと、一緒に写真に写りたい気持ちです。

今日は一期一会なイベントでございました…フフ。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) 自分探し 

2015年07月26日

花火2015日記1 隅田川編

20150716

20150717夏の風物詩といえば、やはり「花火」

今年もそんな季節到来かと思うと同時に、月日の経つ早さを痛感せずにはいられないわ。

新居の売りのひとつは”花火”で、8月の「東京湾大華火大会」は間近で楽しめる位置にあるので非常に楽しみなのだけど、今日の隅田川花火大会は他のタワーの陰に隠れて見え辛いだろうから音だけでも楽しもうと思っていたの。

夕焼けはいつものように水彩画の如く美しいグラデーションを描き、風ひとつない夏の匂いを漂わせる夜空へと変貌していったわ。

いよいよ、スタート・・・と思いきや、なんと遮るものなくクリアに花火が見える、見える!

興奮しつつベランダに椅子とテーブルをセッティングして、お酒片手に撮影開始よ。色とりどりの花々が夏の夜空に咲き乱れ、存分に酔わせて頂いたわ。次回の東京湾に向けて十分なリハーサルが出来たので大満足・・・どうか、8月8日は晴れますように!!お願い!!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) 自分探し 

2015年07月24日

シックス・センス日記 天才的子役・天才的結末編

20150715天才子役として名を馳せたハーレイ・ジョエル・オスメントの代表作と言えば、やはり1999年「シックス・センス」ね。

公開されてかなりの年月が経ってから見る事が出来たけれど、オスメント少年(今は凄くふくよかになってしまいましたが・・・)をはじめ俳優陣の実力、脚本、演出、どれをとっても度肝を抜かれてしまった!!…ストーリーも実に秀逸で、小児精神科医の男性マルコムが、10年前に治療した少年に完治していなかったとなじられ発砲されてしまう。その事件後彼はより一層仕事に没頭するようになり、結果夫婦仲も冷えきってしまったわ。

マルコムは新たな患者である少年コールと出会い、なかなか心を開かない彼を救おうと努力を重ねた結果ようやく信頼を得る事が出来たの。実はコールは自身の能力で死者が見えてしまい怯え悩んでいたのだけど、学校では異端児扱い、母親に真実を告げられないまま孤立していたのよ。彼はマルコムに話すことでようやく死者と向き合う事が出来るようになり、物事も好転していったのだけど・・・。

ストーリーの結末は、まさに映画史に残る大どんでん返しでしたよね!!…カテゴリーはホラーとされているけれど、これは見事なヒューマン・ドラマ…自分自身脚本を書く機会はあるけれど、これほど衝撃的且つ心に訴えるものが生み出せるだろうか、と考えると敗北を通り越して爽快感さえ感じてしまったわ。しかしながら更にそのストーリーを生きものにする役者陣の神懸かった演技にも要注目よ。

特にコールが母親に自分の能力を打ち明けるシーンは、最大の見所。最初は息子の能力を病気と考え猜疑心を持っていた母親が、少年が知るはずもない亡くなった祖母のメッセージを聞きその能力を認めると同時に、自分自身がどれほど母に愛されていたのかを知るの。

息子から自分の母親の思いを伝えられ、驚きと共に母へのわだかまりが解けていく・・・そんな彼女の心の推移とシンクロするように涙が流れて行く様は、見ている側に人間らしい温かさを思い起こさせてくれたわ。そして、ポツリポツリといたわるように小声でメッセージを伝える息子・・・このトーンで話すという事がどれほど今まで真実を隠していた事が苦痛だったのか、どれほど母親を愛しているのかという事が伝わって来る。これも映画史に残る名シーンとしか言い様が無いわ。

ホラーには欠かせない『何かある、何かある』と思わせる演出もすべて人間の愛情の深さに繋がっている。冒頭の「映画を見てない人には話さないで下さい」という前置きは実に見事!怖さを含んだものかと思いきや良い意味で裏切られることになり、ホラーというカテゴリーを見事逆手にとったと言えるわね。この作品の制作に関わったすべての人達が第六感までフル稼働させた結果ではないか・・・そう思わずにはいられない。

結局監督のM・ナイト・シャマランは以後パッとしませんが1作品でも人の記憶に残せたのはお見事でした…カコケイ(*_*;)

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) 映画&TV 

2015年07月23日

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン日記 反骨精神に裏付けられたパワー・インテリジェンス編

20150714レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン…ナウなヤング時代(死語)、その反骨精神や鋭利なサウンドスタイルで一世を風靡したバンドよ。

当初はそのエネルギッシュなステージに影響され同じようなスタイルを目指すバンドが沢山現われたけど殆どが消えて行ったわ…だって彼らは自分た ちが辿ってきた歴史や思想、哲学を終始一貫して唱え続けているのだから、上辺だけ真似ている人間が太刀打ちできるはずが無い。

平和な国で穏やかに暮らして きた我々には想像もつかない血塗られた歴史や戦いがあるという事をレイジの音楽を聴く度に思い知らされてならないわ。

最初の1音・・・初 めてアルバムを耳にする時、この1音がどれだけのインパクトを持つかでそのアーティストの力量や世界観が決定されると言っても過言ではないけど、レイジは この1音からズドン!!と”落して"きたのよ…凝った事は何一つしていないのに、どっしりとした気持ちが良い重さが耳を捕えるわ。

更に腰を据えた安定感抜群のボトムの上に載るトム・モレロのギターはバンドの顔!独創的なプレイは一度聞いたら「あれ?どうやってんの?」と興味を持たせるユニークなものよ…彼の父はケニア初の国連代表、母は公民権運動の活動家、本人もケニアの民族過激派の一員でハーバードで政治学を学び首席で卒業という経歴の持ち主で常に政治と向かい合っていたの。

そしてボーカルのザックはやはり反戦活動家の母を持ち、トム同様政治的思想を強く持っているわ。彼の細高い声はあまり好きではないけど、このズドンとした音にあれだけのメッセージを込める訳だから丁度良いのかも・・・。

1stアルバムである「レイ ジ・アゲインスト・ザ・マシーン」、次作「イーヴィル・エンパイア」は今でもたまに聴きたくなるわ。

ファンク、ロック、パンク、ミクス チャー、ラップなんとでも呼べるけど、自分達の思想に対してこれほど真剣に考えている訳だから『一本気思想極音』とでも呼ばせて頂こうかしらね。若者よ・・・上辺だけを真似てもむなしいだけだ・・・己が生涯かけて表現すべきは何か模索して参ろうではないか。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(3) 音楽 

2015年07月21日

宣告日記 死運旅立編

20150713生きとし生けるものが必ず迎えるもの・・・それは『死』・・・これまで自分も様々な人達の死に遭遇してきたけれど、彼らは何を思い、何を感じてその瞬間を迎えたのだろうか。

未知の体験だけに恐怖を伴うだろうけれど、自分自身その瞬間は穏やかでありたいものだわ。もし事故に遭い手の施しようのない状況に陥ったとしたら・・・自分は正直に宣告してもらうことを望むわね。

先日、あるNY州の救命士が死に直面した際、患者に死を伝えるべきか否かということを語った記事を読んだの。救命士は最初、嘘をつくことで患者が死の恐怖を感じずにいられるのではないかと考えていたのだけど、ある事故でその考えは変わったそうよ。

患者が救命士に死ぬのか、と質問してきたので正直に真実を伝えたところ、患者は安らいだ表情で死を静かに受け入れる体勢に入ったそうよ。それ以後彼は死にゆく人を嘘で安心させるのは自分の仕事ではないと考え、真実を伝えることにしたの…たいていの場合患者は同じ反応を示し、安らぎ、そして許しを請うという状態になるんですって。

よく映画で牧師さんに懺悔をして旅立つというシーンがあるけれど、誰もが様々な思いを浄化させ心静かな心境に至るのかも。更に患者の中には自分を覚えていて欲しいと懇願する人も多いそうよ。人間誰しも体は滅びても愛する人達の記憶の中で生きたいと思うもの・・・自分自身この世から消えても作品は残る、そう思うのはエゴではなく生物として当然の思いなのかもしれないわね。

そして最も救命士の魂に訴えたのは、死にゆく人が自分の人生に意味があったかを知りたがるということ…ある患者は事故に遭い手当てを受けている間、自分がこの世に生きた証を残せていなかった、やりたいことが沢山あったと話をしてきたそうよ。

自分の心の内を明かせる相手や時間があれば幸せだけど、急な死を迎えてしまえばそれも出来ないわよね。これも自分自身がずっと心がけていることなのだけど、最も幸せな死とは「自分はこれだけやってきたんだから仕方ないな」と思えるように日々生きることなのではないかしら…なかなかそう思うようにはできないけれど・・・。

救命士曰く…「人生最期の瞬間というのは決して恐怖に満ちたものではなく、どんな状況であっても安らぎと受け入れで満ちている」という事だそう。これは生きものとして組み込まれたメカニズムか、はたまた神が与えてくれたものなのか・・・いづれにせよ、せっかく生まれたからには生きる瞬間瞬間を楽しまなくてはいけないわね。

美しい死体と言えば デヴィッド・リンチ監督の「ツイン・ピークス」よね…とても安らかな彼女の顔は果たして…フフ。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) 自分探し 

2015年07月19日

忍風カムイ外伝日記 生きることの極限編

20150712日本にも良い時代があったのだ、と痛感できるコンテンツが幾つかある…そのうちのひとつに挙げたいのが白土三平の代表作「カムイ外伝」よ。

その文献さながらに深く掘り下げた忍びの世界観と独特な力強い墨絵タッチの作風は圧巻、後世に残すべき素晴らしい作品である事は間違いないけれど、アニメ版も原作同様ジャパンアニメの礎を築いたと言っても過言では無いわ。

本放送は1969年、しかも後番には未だ放送が続いている「サザエさん」とこれまた両極端な内容で、日曜日の”ド”ファミリータイムに「カムイ」をぶつけてくるなどと今では考えられない構成でしかも同じく東芝の一社提供・・・本当にこの当時のテレビは自由で楽しいものだったのだと改めて思わされる。

物語は寛文年間、天才的な才能を持つ若き忍、カムイが抜け忍となり、彼を狙う首領とその刺客に立ち向かうというものよ。原作で必ず登場する鳥や獣たちのリアルな描写、カムイ達忍びや村人達の当時の暮らしぶりなど、生きとし生けるもの達の葛藤する様が対比されて描かれているのも見所のひとつ。

ハンドトレースが主流だった時代に(これも驚きだけれど)初めてトレースマシンを導入し、戦闘シーンなどでの迫力ある動きに一役買ったというのも凄い!!しかしながら、人の手によって生み出される力強い”生きた線”や作画力が要になっているのは間違いないわ。

オープニングでのわざと紙を丸めて凹凸を出してみたり色相を変化させたり、ラストの刺客の屍越しに立つカムイという構図にはなんとも言えない哀愁が漂っており、色々な面で実にクオリティが高い。今でこそPC上で簡単に出来る事とはいえ今から46年前にここまで表現出来るなんて、この創意工夫ぶりには頭が下がる思いよ。

全26話すべてにアニメーター達の情熱と技術がパッケージされていて、どの回も甲乙つけがたい。声優陣もナレーションに故城達也、カムイに中田浩二をはじめ、立壁和也、小林清志に富山敬と超豪華。水原弘が歌うオープニング曲「忍びのテーマ」はコーラス部分がやや気になるもののテーマにきちんと沿っており、一度聴いたら口ずさんでしまう。ただ挿入歌が時代のせいか歌い手に合わせものかムード歌謡感が否めないのも面白い。

最も素晴らしいと思うのはこの物語は完全な勧善懲悪ストーリーではなく、カムイ自身失敗し後悔し鬱状態になるという人間らしい生き様を見せているという事ね。カムイを追いながらも抜け忍を望む刺客、異形であるが故に抜け忍となり彷徨う忍、カムイに心を奪われ彼を守らんが為に命を落としたくノ一など、彼を通り過ぎていった忍達は哀しく悲惨な末路を辿っていったわ。

自分自身いつ殺されるかわからないという過酷な状況下、カムイを始め忍達が追い求めたのは”普通に生きる幸せ”。彼らの立場に立ってみると、普通に生きるということがこれほどまでに困難で厳しいものなのかという事が思い知らされる。貧富や権力、そして差別・・・食うものと食われるもの。人間だけでなく生きるものすべては常に戦ってるわ。それは自然界だけでなく社会の中ででも。

日曜日のファミリータイムにこんな重いテーマを突きつけられ、当時のちびっ子ならずも親たちもどう思ったのだろうか。なんとも羨ましい限りではあるわ。これほどまでに”生きる”という行為に対してむしゃらに挑むというのは、生きものとしての試練なのか栄誉なのか・・・「カムイ外伝」を見ているとそんな疑問がふつふつと湧き上がってくる。

半世紀も前に諸先輩が投げかけたテーマに対し、後に続く私達はどう答えるのか、どう答えるべきなのだろうか・・・。こういう作品こそ今の親子たちがまず見るべきではないかしらね!!

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2015年07月17日

ファーイースト・バザール日記 究極のドライフルーツ編

20150709お知り合いの美しい女流画家さんから渋谷ヒカリエで究極のドライフルーツが手に入ると聞き行ってきたわ…その名も「ファーイースト・バザール」!!

彼女曰く、このお店のドライフルーツを体感してしまうと他のドライフルーツは食べられなくなってしまうそう…砂糖は不使用、素材の持つ天然の甘みだけで作られていて、体にも勿論お肌にも良いの。最近ドライフルーツにはまりだしたのもあるけれど、何より彼女の美肌を見ただけで試してみたくなったのよ。

スーパーなどで販売されているドライフルーツは砂糖が含まれており過剰な甘みのものが多いわ。漢方を始めてから自分は白砂糖を一切受け付けない体になったので、実に有り難いのよ。

店内では、オリエンタルな衣装に身を包んだ販売員さん達がすべて試食させてくれるというサービスぶり。とにかくどれを注文して良いのかわからなくなってしまい、お得な詰め合わせを買うことにしたの。大きなパインナップル、アプリコット、カリフォルニア産有機プルーン、デーツ、アップルバナナにマンゴー・・・どれも口に含んだ瞬間甘みが広がり、気付くとケースの半分を平らげてしまったわ。

下方には黄緑色が鮮やかなグリーンレーズンとナッツが出番を待っていて、この2種類を一緒に頂くとこれまたやめられない、とまらない!!一番驚かされたのはオレンジね。乾燥することでオレンジの房の部分の苦みが果実の甘みよりも強調され、これぞオレンジ!という風合いを楽しめたの…果実本来が持つ甘みや苦みというものを改めて知る良い機会かもしれない。

通になるとお気に入りのフルーツを量り売りしてもらい、自分好みの配合を楽しんだり出来るのだけど、その域に到達するにはまだまだ・・・。因みにミックスは1パック2000円と、さほどお安くはないけれど、一度味わってしまうと高いとは思わなくなるわ。

他にも天然の素材で作ったアラビアンジェラートもあり、これからの季節には楽しんでみたいわ。因みにこちらの試食させてもらえるので、ヒカリエにお立ち寄りの際は是非!!

体に優しいものを取り入れると、なんだか気分まで優しくなるような気になってしまう。これもドライフルーツのもたらす美効果なのかもしれないわね。さ、今日もおやつに頂いて美しく・・・。

【ファーイースト・バザールweb】
http://www.fareastbazaar.net

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) ごはんですよ! 

2015年07月15日

バットマン V スーパーマン日記1 コミコンで予告編

20150710サンディエゴで大賑わいのコミコンでザック・スナイダー監督スーパーマンシリーズ最新作「Batman v Superman/ドーン・オブ・ジャスティス」の予告編が公開されたので早速ご紹介。

何かと一般的な感覚の方々からヤンヤ言われがちなザック・スナイダー監督…「300」の頃からこれは凄い監督だと感じてピックアップしてきましたが、前回「マン・オブ・スティール」続編となる新作は、なんとあのバットマンなんですね…そしてバットマンを演じるのがベン・アフレック。

キャスティング発表当時から「アフレックだけは勘弁して・・・」的な意見が多く、果たして予告編でその心配を払拭できるかなんですが、見る限りでは払拭できてない感が(笑)

物語としては、前回のお話で街や高層ビル群がスーパーマンとゾッド将軍の戦いによって滅茶苦茶にこわされ犠牲者も多数…そのビル群にウェイン・エンタープライズ(バットマンオーナー会社)もありお怒りになて・・・的な展開のようです。

見所としてはバットマン意外に新キャラで噂のワンダーウーマンが登場ですよ!!…強い女性が大大大好きザック・スナイダーですからきっと、その描写はバットマンより凄いかもしれません(予想)!!

もう一人はレックス・ルーサーですね…超人ではありませんがIQ200の天才でスーパーマンの弱点マテリアル、クリプトナイトに大接近…さてさて、米での公開は来年3月とまだ先なのですが、この個性の強すぎるキャラ達がどのようい絡んでいくのか楽しみです


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2015年07月12日

エイジ・オブ・ウルトロン日記3 ヒーロー達の暗黒面編

20150707日本での公開を待ちに待った「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」…ディズニーJPの日本版ポスターの稚拙さや、宣伝とは言えないネタばれぶりにファンは激怒したわ!!特にコピー文句は愛のバーゲンセールかと言いたくなるほどの安っぽさ・・・。

ですが本編は前回のスケールの大きな戦いの流れを汲みつつ各ヒーロー達の内面の奥深さが見事に描かれた心に残る1本となっていたので大満足よ。

登場するキャラクターすべてが愛を重んじているのは当然ながら、己の中に潜む弱い部分を向き合うというのが大きなテーマになっているの。

物語はロキの杖を使い人体実験をしているヒドラの残党をアベンジャーズが見つけ、杖を取り返すところから始まる。その実験で特殊能力を得た双子はアベンジャーズを襲い、バートンが負傷してしまうけれど一命を取り留めたわ。

目的を果たした一行はNYに戻り、スタークは杖の先に人工知能を見つけバナーと共にウルトロン計画をメンバーに内緒で進めてしまう…しかしこのウルトロンは自我に目覚めスタークの人工知能ジャービスを破壊し鉄の軍団を生みだし世界を破滅させようとするの。

双子のうちの1人であるワンダ…人の脳に入り込み苦悩やトラウマを見せる能力があり、この力でアベンジャーズのメンバーは己の弱点と対峙することになってしまう。ここで面白いと思うのは、ウルトロンはよくある勧善懲悪ストーリーに登場する悪の権化ではなく、ウルトロン自身が世界の出来事やアベンジャーズの情報を検索した結果、地球を救うためには人類を根絶させなくてはいけないという結論に達したからなのよ。

確かに人類の血塗られた闘いを見れば果たして真の平和が訪れるのか・・・と考えるのも当然かもしれない。そんなウルトロンは人工の肉体を手に入れアイアンマンの如く単純な表情をしているのだけれど、双子を説得したりナターシャに話を聞かせたりとその表情の豊かさが素晴らしく驚かされたわ。

更に今回の見所は祝宴パーティでの各自のオフショット…そしてバートンのプライベート、ナターシャの女性的な一面かしら。ナターシャは常に冷静沈着で完璧な女性だけど、敵を追跡中市民に注意を促す際「ピーピー」と口で警報を発したり、親友の妻が身籠もった子供が男子と知り「リトル・ナターシャじゃない、裏切り者」と言い放ち、生まれたばかりの映像を見ては「おデブね」と可愛く罵っていたのよ。

彼女は自分のその過酷な運命故に子供を持つことが許されず使命を全うするという重責を負っている…だからこそどこかドライに言い放つこのふたつのシーンには大納得だわ。自分もそうだけれど、仕事を優先させる女性にとって家庭や子供というのは範疇外なのよね。細やかな演出ではあるけれどそういう部分もきちんと描かれているというのは本当に感心したの。

他にも沢山語りたいことはあれどクリントが他のメンバーは特殊能力や武器で闘っているのに自分は弓矢で闘っているのだと自嘲気味にごちるシーンもなかなかよ。ヒーローとはいえ誰もが個々の人間であり、間違いや後悔に苛まれながらも自分の人生を歩んでいる。そんな彼らのふとした自然な一面や心の奥底にある暗黒面を垣間見れたことがファンとして嬉しい限りだわ。

個人的にはキャプテンの幸せを願わずにはいられない・・・最早母の気持ちかもしれないわね。どこを挙げても見所だらけのアベンジャーズ、ファンならずとも未体験の方は劇場へ!!マーベル作品を一から見直したくなりますよ!!

そうそう、ポスターは国内用のダサいのじゃなくて本国のIMAX用にデザインされたオフィシャルをお届けよ…フフ。

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2015年07月10日

ハンガー・ゲームズ日記3 シリーズ最終章ポスター・・・編

20150706現在公開中「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」がある事で炎上してるのをご存じかしら??

それは作品ではなく日本用に作成されたポスターがあまりに酷くて、国内のアメコミファンを敵にまわしたとも言われてるのよね。

ポスターの酷さは今更だけど問題は配給するディズニーJPからのポスター制作者への指示書…詳細はネットで見てもらえれば直ぐ分かるので興味のある方はググってみてね。

国内用ポスターの酷さは再三指摘したけど、今日は先日リリースされた「ザ・ハンガー・ゲームズ/モッキングジェイPart2」の公式ポスターをご紹介。

見ての通り、馬鹿みたいなテキストは殆ど無く、物語の先行きを象徴化した素晴らしい仕上がりになってますよね。

一枚目はスノー大統領(ドナルド・サザーランド)の像が崩れ落ち、二枚目は玉座につくカットニス(ジェニファー・ローレンス)…前者は一ヶ月前に公開され、後者は先日…見事なテンポです。

最近思ったのが、国内の活字の大きさは稚拙さに比例するのではないかと…だとすると本当にお客さんを甘く見たデザインって事ですよね。

「新ターミネータ」のポスターなんか最悪…コピー文句が「絶対に守る・・・」って警備会社の広告かよって感じです。

いずれにしても、どんどんデザインレベルが稚拙化する国内と、ポスターの価値自体が進化した国外…あぁ~悲しい。で、早く「ザ・ハンガー・ゲームズ/モッキングジェイPart2」が見たぁ~い!!「モッキングジェイPart1」はこちら。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) 映画&TV 

2015年07月09日

ママはお怒り日記 防御か反撃か・・・編

20150705母親は怒る生きもの・・・誰もが幼少時代からそう認識しているはず。怒られることでそこから命に関わることや社会理念を学ぶ事が出来るし、人間が成長する上で必要なことではあるわ。

でも最近は、母親が怒る必要もない事で怒るという場面に遭遇するのよね。

初めて母親になるということは大変だし、子供とどう接したらいいかわからない新米ママも多いとは思うけれど、あまり怒られ続けてしまうと子供に弊害が出てしまうのは間違いないわ。

ある専門家が不必要に怒ってしまう母親の共通点を挙げていたのだけど、なかなか興味深いの。

まずは「夫とうまくいっていない」…一生懸命子育てをするあまり、協力をしてくれない夫に不平不満を抱いてしまい、その矛先が我が子に向かうそうよ。子供はこういった状況を敏感に感じ取ってしまうから困ったものだわ。

次は「高学歴の夫を持つ」…これも良くあるパターンだけど、親戚一同が高学歴、更に自分に学歴コンプレックスがある場合は、子供の向き不向きに関係なく目標の学校を目指させるというもの。モーレツ・ママゴンは時代を超え子供を歪めてしまう要因になるわ。

そして話題の「ママカースト」…ママ社会に順応しようと頑張る母の姿は実に哀れ。見栄のための家庭の格付けや、女子校のような上辺の付き合い・・・このストレスも子供に向けられるのだからたまったものではないわね。

更に続くは「祖母の呪縛」…祖母は母である娘を自分の思い通りに育てたいという呪縛をもち続け、それがやがて孫である子供に引き継がれていくという悪循環。祖母と母の二代恐怖政治に子供は抵抗すら出来なくなりそう。

そして最後は「整理整頓が出来ない」…家の中の片付けが出来ないと言うことは、頭の中が生理されていないという表れで、すべてがやっつけ仕事になってしまうの。自分の片付け下手がやがて我が子の散らかし問題にすり替わっている場合が多いので要注意だそうよ。

これだけ怒る材料が揃って、ママ達は疲れないものなのかしら?

怒ることは何も生み出さない。本人がストレスで押し潰されてしまうのは勿論、夫は鬼と化した妻を敬遠してしまうし、一番恐ろしいのは子供の心が萎縮してしまうという事よ。更に保身のために嘘をつく、親や社会への反感を抱く、問題から逃げるなど防御か反撃のいずれかを選ぶようになってしまうわ。

このところ頻繁に起きる稚拙な犯罪も、こういった要因が深く根付いているような気がしてならないのよね。人間はじめからうまくやれることなんて何一つ無いわけで、まず自分の居心地が良い場所を作るためにも一呼吸置いてみることこそが大事ではないかしら。気は人に大きく影響するし、しいては家族全体を幸せにする事に繋がるはず。頑張れ!ママ!

でも「エージェント・オブ・シールド」のメイ捜査官のようなママだったら怖いものなしかも(; ̄O ̄)

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) 自分探し 

2015年07月08日

TSUBO日記 デザインティック・コンフォート編

20150704デザインを重視した靴を履くと足が痛むことが多いわ…以前、神田うのさんが「お洒落な靴を履きこなすには我慢が必要」と言っていたけど本当にその通り。素敵な足下を演出するには我慢我慢…と思っていたものの遂に足に限界が来たわ。

なるべくフラットな靴で負担を軽減しようとしていたのだけど、やはりヒールは欠かせない。どうしようかと思っている時素敵な靴との出会いがあったの!「TSUBO」…”スボ"と呼ばれるその靴は、ファッション性と快適性を見事兼ね備えた逸品なの。

ネーミングは日本の"ツボ”から由来していて、その名の通り足ツボに作用するが如く履きやすく疲れない。デザインが適度に攻撃的だし、皮の柔らかさもさることながら色合いがとにかく美しい。ついつい、ヘヴィテイストのロングブーツと手縫い感満載のストラップシューズを衝動買いしてしまったわ。

何故こんなに履きやすいのか・・・とソールを見てみると、まるで鱗のように細やかなデザイン!この独自のデザインが足の負担を軽減してくれているのね。しかしソールだけでも凄いデザイン性だわ。

"TSUBO"の生みの親であるNickとPatrickはイギリスのトップデザイナーで1997年にこのブランドを立ち上げたのだけど、コンセプトは『個性を前面に打ち出したコンフォートシューズ』なのよ…いやあ、コンセプト通りの出来映えじゃないかしら。初日に長時間歩いてもどこも痛くならなかったし、どんなお洋服にも合わせやすいというのも嬉しいわ。

女性の皆さん!!足の痛みを我慢するのはお食事に行く時だけにして、健康の為にもお洒落なコンフォートシューズを履きましょう。これなら待ち合わせに遅れそうになっても走れるしね。さよなら、10センチヒール・・・!

-TSUBO web-
http://www.tsubo.com/

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) ファッション 

2015年07月07日

エコエコアザラク日記 怪奇伝説編

20150703以前、銀座のヴァニラ画廊でホラー漫画の巨匠、古賀新一先生の個展が開催されていたわ…古賀先生の代表作といえば現代の魔女、美少女黒井ミサの生き様を描いたホラー巨編「エコエコアザラク」。

幼い頃、主人公ミサの黒魔術の儀式のシーンを見てエロティックで怖いと思ったことを思い出す…何度もドラマや映画化を繰り返しているけど、この原作の重みを表現出来たものは皆無ね。古賀先生の作品は腰を据えて読んだことはないけれど、その線の細やかさや美しさには目を奪われるわ。

出版社の管理が珍しくしっかりしていたお陰で「エコエコアザラク」前の作品もいくつか展示されていたのだけど、数十年、いや恐らく永遠に"生き続ける"線というのは、こういう事なのだろうか・・・それが、展示された古賀先生の生原稿を目の当たりにした第一印象ね。現代のようにPCで様々な効果や修正も簡単に出来るのは喜ばしいことだけど、そんな事を超越して先生の原稿は美しい。

展示物の中には先生が「エコエコ・・・」を描くに当たり研究していた文献なども展示されていたわ。コマのひとつひとつにぼやけた部分は全く無く、どこもかしこもしっかりと描かれているのは、きちんとした調査に裏付けられてストーリーが描かれているからなのだと納得。

ミサを始めとする女性陣は魅力的でどこか生々しいし、白黒の世界からじとっとこちらを覗いているモンスター達は生臭ささえ感じてしまう。壁一面に展示された原稿たちは重苦しい程のパワーを放ち、観客である私達をあざ笑っていたわ。ペンと筆というシンプルな道具から生み出される表現・・・原稿用紙の向こうに広がる無限の世界・・・漫画って本当に素晴らしい!

更に驚くことに、古賀先生はそろそろ活動60周年!!…これからもどんどん新たな作品を生み出していって頂きたいわね。後世に残る作品というのは、絵も音楽も何でも同じ。どれだけ命を込められるか、どれだけ愛を与えられるかということなのね。また大事な事をひとつ教えて頂きました・・・エコエコアザラク、エコエコザメラク

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2015年07月05日

40歳の童貞男日記 男の見栄と友情と・・・編

201507022005年傑作コメディ映画「40歳の童貞男」・・・すごいタイトルよね!?一瞬、大人の映画かと思っちゃうわね~…興味津々で見たけどなかなか感動的なお話だったわ!

物語は、家電量販店に勤める40歳の真面目な男性(スティーヴ・カレル)が主人公よ…彼は未だに女性と関係を持った事が無く、ゲームやフィギュアに夢中なの。

ある日勤務先のスタッフ全員にその事実がバレてしまい肩身の狭い思いをしたものの、同僚達は彼を卒業させる為に全面的にサポート!その甲斐あって向かいの店に勤務するバツ1子持ちの美しい女性を射止めるけど、自分が未経験である事に悩む・・・という展開。

女性は自分の体型やルックスにこだわるけど、男性は同様に経験の有無を気にするのかしらね…女性側から言わして頂けば、そんな事は気にしない人の方が多いと思うわ。逆にお付き合いしてきた女性の数を吹聴する人の方がガッカリよ。主人公は愛しい人と結ばれる前に'予習'を試みるのだけど、心の無いつながりは無意味だと気付き諦めるの。うんうん、乙女と言われるかもしれないけどそういう気持ちって大事よね!

友情、愛情・・・色々な愛のかたちが色々な所にちりばめられていてポカポカ素敵…映像として面白かったのは、オープニング!男がトイレに行き、トレーニングしてお風呂に入り、身支度をして、朝食を作る・・・なんて事はない朝の風景なのだけど、この部分で彼の生真面目さや繊細さがドーンと表現されていて「あぁ~これじゃ彼女は出来ないなあ・・・でも幸せになって欲しいなあ」という気持ちにさせられたわ…母性本能をくすぐられたかしら。

更に劇中で「エイジア」のフレーム入りポスターを大事に持っていた男に同僚が「おまえ、ホモか?」そして「コールドプレイを聴く奴はホモだ」と言い放つシーンは大笑い!かなり音楽好きの人が作った作品なんだなと思ったわ…監督のジャド・アパトーと共同脚本のスティーヴ・カレルはセンス抜群。因みに、ジャド・アパトー監督は後にあの大傑作コメディ「ブライズメイズ」の制作を担当していて色々納得よ!!

そして、とどめのツボは要所要所に登場するおデブ…何故ここで・・・!?でもこの登場は爆笑よ!!…世の男性諸君、愛は数ではございません!!その人を思う濃度でございます!!…ふふ。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) 映画&TV 

2015年07月01日

アヌーシュカ・シャンカール日記5 父を超える日編

20150701定期的にアヌーシュカ・シャンカールをピックアップしてきましたが、今回は現時点最新の2013年アルバム「Trace of you」をご紹介

実は間もなくアヌーシュカの新譜がリリースとの情報が入り期待大なんですが、先ずは2年前にリリースされた「Trace of you」…前作「Traveller」でドイツ・グラムフォンからのメジャーリリースでは、以前の野心的な作品とはちょっと違い少し原点に戻った感のある素晴らしい内容で、シタールそのもの響を中心にアレンジがなされていました。

これはとても正解で「Traveller」から彼女を初めて知った方々にはとても分かりく、ちょっと取っつきにくいアジアンな世界をフラメンコなどを取り入れてワールドな世界に誘ってくれました。

更に「Trace of you」ではジャケットからもわかるようにエキゾチックな部分から一人の女性アーティストとして大きく一歩踏み出した感があります。それはアヌーシュカのシタールサウンドが全世界的に認知されてきた自信の表れがこのジャケットだと推測できますね。

いきなり1曲目「The Sun Wont’t Set」で姉のノラ・ジョーンズがゲストヴォーカル…以前にもまして姉妹の息がピッタリ合ってきたようで今までの中で一番両者リラックスしてます…2曲目「Flight」はその世界観をそのままに優しさがメロディに。

3曲目「Indian Summer」は母国の夏をイメージしてのどこか日本人にも懐かしい旋律が…このあたりで同じアジアを感じるのですね。4曲目「Maya」あたりからこのアルバムの本道が見えてきます…それは懐の深さ…1音1音の表現の深さが円熟期に入った感じで、父ラビ・シャンカールから完全に独立したアヌーシュカ。

5曲目「Lasya」ではテクニカル的にも難しい事をさり気なくこなし、適度に聞きやすいメロディにさり気ない独自性なリズムはもう誰にも真似はできない領域に到達。7曲目「Metamorphosis」はコーランを背景にラジオトーン的なシタールがとても面白くて、タイトル通り何か生命の営みを感じ、後半一気に広がる響は神がかり。

9曲目「Monsoon」はとにかく倍音が美しい。そしてアルバムタイトル曲「Trace of you」では再びノラ・ジョーンズ登場…歌詞的にはLoveSongで愛と優しさ満載の心地良い楽曲…イメージとしては円ですね…どこにも角がありません。

10曲目「River Pulse」はリズム担当のNitinSawhney作曲だけたってタブラ全開楽曲…卓越したアヌーシュカの演奏を堪能…そのノリで11曲目「Chasing Shadows」は終始アップテンポなインド的お祭り楽曲で本人曰く『伝統的なクラシカルインディアンアレンジ』・・・との事…あ~踊りたい。

最後11曲目「Unsaid」は再々登場ノラ・ジョーンズ…アヌーシュカによれば『父が他界して傷心の中、NYのスタジオでノラがピアノでメロディを…追随するように彼女がリリックを・・・』ラビ・シャンカールへの素晴らしい賛歌が美し過ぎます。

どうしても彼女はシタール演奏者として注目されがちですが、作曲家としてのアヌーシュカ、アレンジャーとしてのアヌーシュカは完全に父とは別格の偉大なアーティストになりました。偉大なアーティストを親に持ち、ましてや同じ道を歩むとなればそれだけで比較され多大なプレッシャーを受けつつも、それを見事に乗り越え、ある意味父を超えたと言っても過言ではないでしょう…円熟期に入った今、今後も素晴らしい感性を解き放つでしょう!!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) 音楽