2013年12月
2013年12月31日
ザ・ロイヤル・テネンバウムス日記 愛すべきパパの形編

何が秀逸かと言いますと、それはズバリ家族キャスティング!…勿論それだけではないけれど、あまりにもピタッと全てがハマっていると思ったのはこれよ!
元弁護士だが今は流浪の生活をしているジーン・ハックマン演じるロイヤルが、妻が会計士に求婚されていると知り自分が余命僅かと嘘をついて、22年ぶりにテネンバウム家に帰ってくるの。
幼い頃からビジネスの天才の長男、養女であり天才劇作家の長女、トップテニスプレイヤーの次男と、変わり者だが優秀な子供たちとの絆を修復したいと思った彼はようやく父親らしい気持ちで家族に接する様になれたわ。次男は密かに長女を愛していて、彼女が結婚してからその思いを抑えて旅に出ていたものの死期が近いという父の呼びかけで家族が一堂に会する事になり、その気持ちを抑え切れなり告白するの。
それぞれの秘密を打ち明けて妻は再婚し納まる所に納まった後、父親は家族全員に送られる事になったわ。妻は1人で強く生きてきたけれど夫の愛が欲しかった、長男はいつも次男ばかりを遊びに連れ出す父親に"怒り"という形で愛を求め、次男は血のつながりはないにしても、幼い頃から姉を女性として愛し、長女は自分が養女であるという事で疎外感を持ち心から人を愛する事に不慣れ・・家族の誰もが愛が欲しくてたまらなかったのね。
父が長男の子供たちにいたずらや子供らしい遊びを教えるシーンや、長男が子供時代を取り戻すかのように父と一緒に遊ぶシーンは脳裏に焼き付くほど印象的で素晴らしい!
家族愛をテーマにした作品は数あれど、これほど切れ味の良い描写は他に類を見ないわ。一つ屋根の下に居ながら家族の事は何も知らない父親・・ありがちな設定だけど、その子供たちが10代で天才の称号を得たゆえに、堕落して行く父と、子育てを誤ったと自己を振返りながらもどこまでも真っ直ぐな母。家族の結束は結局、ある種の愛でどんな事があろうとも結ばれているというのがこの作品のテーマかしらね。
長男を演じるのはベン・スティラーなんだけど、さすが!よくそんな表情が出来るものだと感動したわ。キャラクターは全員幼い頃から服装が変わってないし、背景がリアルなんだけど切り絵のようで登場人物も2次元的に感じさせる演出手法、とても小気味よいおかしさがあるのに、心の奥底にズーンと染み入ってくる暖かさがあるの。最早コメディと言えないわよ!役者の力は勿論だけど、こんな怪作は久しぶりよ!とにかく、家族の絆シリーズを締めくくるには完璧な作品!
それでは皆さま家族共々に良いお年を(^_^)v
2013年12月30日
STAR WARS日記1 エピソード4銀河神話編

ルーカス社もディズニー社に売却され、ジョージ・ルーカス氏の手を離れJJエイブラムスによって2015年に待望の新作がリリースされるわけだけど、その原点とも言うべき「エピソード4」
デジタルリマスターでお化粧が施されていて、当時には無かったカットとかCGの追加とかで今風に近づけてたヴァージョンを久しぶりに鑑賞ね。1977年…オリジナルの頃はまだ生まれて間もない頃なので、当時の質感や、SFに対する世間の評価はどんな感じだったのかは誰か教えて欲しいわ。
「エピソード4」…ルークがジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービやR2、C3POと共にレイア姫を救出するという有名過ぎるストーリーだけど、とにかく新鮮で飽きさせない!
きっとPIPOKOより読者の皆さまの方がずーーーーっと詳しいでしょうから特に語る必要も無いかと思いますが、CG全盛期の今から想像すると当時の技術ながらも"これだけのものをやろうと思えば作れるのだ!"という心意気を見せつけられるわ。
冒険と愛とロマンス、コメディ、すべての娯楽要素がバランスよく取り入れているし、何より日本人として客観的に日本の美しさを認識させてもらえたことが嬉しいわ。着物の袂、兜の曲線、編み上げた髪・・どれをとっても誇らしいもの。
色使いの描写も単純ながらそれぞれの意識を的確に表現しているわね・・やっぱり黒沢監督の影響かしら…唯一残念なのはここに日本人が存在しないという事かしら。オファー通りオビ=ワンを三船敏郎が演じていたら・・もっと日本人役者のあり方は変わっていたかもしれない。皮肉なものよね、当時は子供向けのSFとしか思われていなかったからしらね・・。
しかしこうして今もなお色褪せない名作として君臨しているのは、これもベースに家族の、それも父と子の壮大な絆があってこそのドラマよね!この2本のライトセーバーが輝く限り銀河神話は語り継がれていく・・。
2013年12月29日
ラブリー・ボーン日記 天国への階段編

物語は1970年代、衝撃的な14才の少女スージーの殺害から始まるの。平和だった家庭は徐々に崩壊し始めるのだけど、その様子を天国のような場所から見守るスージー。そしてそのスージーが本当の天国へたどり着くまでの過程を幻想的な映像を中心に描かれるのよ。
「天国に行ってからのお話・・」というコピーだけど、物語では現世と天国の中間的な世界、ダンテで言うなら煉獄的な要素もあって、天国一歩手前のような空間なのかしら。
物語はジャクソンの言葉を借りるなら「原作の親なら誰でも持ってる最悪の恐れ、それは子供を失うこと。それが結局は愛が人を救うパワーを描くお話へと変わる。だからこの本は多くの人々をひきつける・・」。だからこの映画は文面だけだど悲しくてショッキングだと感じてしまうかもしれないけど、とても明るい作品なの。
彼女がさまよう世界…それは次のステップへ進む準備が出来るまでの修行のような場所なの。現世に思いを残し、生々しい感情をあらわにして自縛してしまうか、愛を信じて旅立つか・・。映像的にはシュールでマジカルな彼女が現世で経験したものが特殊効果でアイテム化され、心の有り様がダイレクトに情景化されている。環境音楽のパイオニアのブライアン・イーノの音楽と響き合い、それは時には心地よく、時には寒々とするの。
現世では、彼女を殺した異常殺人犯と愛する子供を失って翻弄する両親と、成長するスージーの妹と家族を再生させようと頑張るおばあちゃん(スーザン・サランドン)が描かれているわ。
怖いのは殺人犯の描写よ。名優のスタンリー・トゥッチが演じるのだけど、監督曰く「真の恐ろしさは示唆されるもので目には見えない暗に分かっていた」。この役のオファー後に犯罪プロファイラーと協力して、極秘の犯罪者の自白映像を見たり、文書を見たりと、普通らしさを利用して自分の心を闇を隠す犯人を見事に演じているの。その犯人の家の様子も、陰気で物寂しい緑色を使って、殻にこもった精神病質の感じを演出してるわ。
主役の少女を演じるシアーシャ・ローナン。死後の世界で感情のままに演じる様は凄いわよ。合成部分が多い映画だけに撮影時は全て想定の元に演技するのだもの。オーディションに時間を割いて素晴らしいキャスティングをしたんじゃないかしら。
そう、現世のテイストがどこか「アメリカン・ビューティー」と似ていて、気になってSTUFFを確認したら、やっぱりデザイナーが同じ人だったわ。あの薔薇の感じ・・ゾゾっときたのよね。憑依的な描写も斬新!!
そんな感じで、現世と中間的な世界をシュールにつなぎながら、怒りと恐れ、そこからの脱出して欲しいと見る側に期待させながら物語は進んで行くの。そして、最後にある奇跡が起こるのだけど、それは見てのお楽しみ。
ジャクソン監督からメッセージでは…『私がこの映画を撮ったのは、原作の独創的な世界観と全ての登場人物の心の動きに、魂を揺さぶられたからです。この映画はショッキングな題材を扱っているため、ご覧になる皆さんに深い悲しみと喪失感をもたらす事があるかもしれません。しかし、最後にはきっと力強い希望を感じて頂けると信じています。どうぞ、この奇跡のドラマをご覧下さい』
生きてる家族、遠くへ旅立ってしまった家族…絆は永遠に続くもの・・忘れずに大切にしたい・・。
2013年12月28日
マイレージ・マイライフ日記 彼が最後に交換した物は・・編

オリジナルのタイトルは「Up In The Air」で、年間300日以上を飛行機の中で過ごすビジネスマンのお話なのよ。主演は俳優業よりもプロデュース業の方が忙しいかもしれないジョージ・クルーニ。彼が演じるのは、様々な企業からの依頼でリストラ宣告を代行するという、ちょっと複雑なお仕事。だから、北米を股にかけて飛行機で飛び回り、滞在ホテルと飛行機の中が我が人生。
それを嫌がるのではなく、楽しみ、励み、人にアドバイスし、人生を語る生きる達人。彼にとってリストラの宣告はされる側を新たなステップへのガイドと考え、ポジティブシンキングなこれからの生き方を布教する愛ある宣教師のようないい人。そんな彼が、同じように飛行機で飛び回る女性と出会うのね。その女性も慣れた者。同じ匂いの彼との縁のない一時の愛に興じるわ。これがとてもサッパリしていて「だよね~」と共感してしまう。
その女性と対比するように一人の若い女性が登場するの。それはリストラ宣告代行の会社にエリートとして入社してきて、全てを机上的に処理しIT全開で会社を効率化させるの。そして出張業務も無くなるのだけど、その前に研修と言うことでクルーニの最後の出張に付いていくことに。理論専攻型の彼女は初めて、生身の人間と接することで壁に突き当たるのだけどクルーニが優しく諭す・・。そして先ほどの彼女とこの女性の出会いから彼の人生の見つめ直しが始まるというお話。
人間臭さをひたすら追いかける作品が良いわね…孤独の達人とストレスレスな達人と理論の達人はそれぞれが心のどこかに愛の欠片を隠しているのよ。それがふとしたキッカケで第三者に気付かれてしまった時の気まずさと嬉しさ。でもそれ以上踏み込めない人間の寂しさを見事に表現しているわ。
人は自分探しをする時、必ず故郷に戻り自分のルーツを確認しにいくもの。これこそBackHomeだけど、そのBackHomeとリストラされる側のBackHome、二人の女性のBackHomeが無理なくシンクロできてる。映画だからどこかで盛り上げなくっちゃなんて気負いもなく、ただただ自然に物語が進むのよ…素晴らしいわ。
キャスティングも完璧でクルーニは辛い宣告役を冷酷ながらも優しさを充分に表現してるし、お相手の女性もどこか影のある部分をしっとりと表現してる。部下の女性も快活さと若さ故のもろさをお見事な間を使って見せてくれる。そして、この3人の背景にある家族の存在…孤独の中に描写される家族は見えないレイアーのようにそれぞれの心に宿っているのよね・・。
この三人が最終的にどんな生き方を選択するか内緒だけど是非覧になってね。果たして彼のマイレージはどうなるのか・・見物よ。
2013年12月27日
オーボンビュータン日記2 聖なる夜に花咲くイチゴ編

早いもので2013年もあと僅か。年内最後のビック・イベントといえば"クリスマス"・・・もとい、クリスマス・ケーキよね!
年末からお正月まで殆ど休めないので、ちょっとした中休みも兼ねてクリスマスは家でゆっくり過ごす事に。主役は勿論、尾山台のケーキ店「オーボンビュータン」のショートケーキ!普段から売り切れ続出の有名店なので、今回は1ヶ月前からイチゴのショートケーキを注文していたの。
シンプルな生クリームたっぷりのケーキの上に、新鮮で大きなイチゴが鎮座…シフォンの中にも甘いイチゴがゴロゴロと顔を覗かせ、実に贅沢よ。こちらのケーキは新鮮なフルーツと甘すぎないクリームが特徴で、どんなに頂いても胃もたれしないのが嬉しい。量も丁度良く、久々に甘いものを摂取して大満足よ。家までケーキの箱を大事に抱えて帰るというシチュエーションも久しぶりで、何だか幸せな気分だわ。
素敵なレストランでお食事するのも楽しいけれど、こうして家でゆっくりするのが一番ね。皆さんは今年どんなクリスマスを過ごされたのかしら?さぁ、ラストスパートですよ!一緒に頑張りましょうね!
2013年12月26日
ニューヨーク東8番街の奇跡日記 ほこほこ人間ドラマ編

原題は「Batteries not Included」…電化製品によくある注意書きの「電池は含まれません」という意味なのだけど、このセンスが素晴らしいわ。
舞台はNYの東8番街にあるある古いアパート。再開発が進む中、大家の年老いた夫婦と住人達はアパートから立ち退かず頑張っていたけれど、立ち退きの執拗な嫌がらせは続き疲労困憊していたの。そんなある日UFOの夫婦がアパートに訪れ、住人達との不思議な共同生活が始まった・・というストーリーなのよ。
とにかく驚かされたのは、無機質なはずのUFOが情感たっぷりの役者として存在し、物語の核になっているということ。当時の映像技術ではかなり大変だったろうなと思われるシーンも多数あったけど、全く違和感が無いし、これだけ彼らが活き活きと演じきれているというのは実にお見事よ。
公開当時、SFファンタジーというカテゴリーにされていたけど、これは完璧な「人間ドラマ」だと言うべきだと思うわ。アパートの住人達のそれぞれの背景もよく描かれていて、亡くなった子供を未だ生きてると信じる老女、いつか迎えに来てくれる彼を待つ若き妊婦、孤独の中でひっそり生きるボクサーなど、その中にも幾つもの細やかなストーリーが存在するの。
悪役の立ち退き屋が、老女の母性によって人間としての温かみを取り戻すという一見ベタそうな展開も、自然にグッとくる仕上がりになっていているのはさすが。UFOはあくまでエッセンスであって、登場人物達のドラマの分だけ、共感出来る範囲が広いというのもお見事と言うべきかしら…熱いお茶でも飲みながらゆっくり心を癒やしてね。
2013年12月25日
お金持ち日記 長期保有されたーい!編

では逆に、一体リッチな男性はどんな女性を好むのかしら?やはり容姿端麗の美女?でも顔の造作は生まれたときに決まっているし、残るは整形しかないか・・・なんて途方も無い考えを持つ人もいるかもね…しかしお金持ちは結婚相手に美女を臨むのかといえば、必ずしもそうではないと言るんじゃないかしら。ある意味、美の意識なんて超越している気がするわ。
ある有名なフォーラムで、25歳の自称美女が「どうしたらお金持ちと結婚できるのか?」という問いを投げかけたところ、JPモルガンの社長が見事にその問いに答えたという記事があったのでご紹介するわね。
実に秀逸な名回答なのよ。とある25歳の美女は年収50万ドル(約5000万円)以上の男性との結婚をご所望。しかしながらそんなお金持ちと結婚するにはどこへ行くべきか、美人でも無いのにお金持ちと結婚してる女性は何故選ばれたのか、お金持ちが結婚しようと思う決め手は何なのかという不躾を通り越し、滑稽とも言える質問を連投したのよ。
するとJPモルガンのCEOは彼女の質問を対し、プロの投資家として分析した上回答したわ…美女が行おうとしているのは「美」と「お金」の交換であり、彼女が美を提供して相手がお金を払うというシステム・・・しかしながらここには重要な問題が発覚よ。
「お金」は使わなければ無くなってしまわないけれど、「美」は年々衰え「急激に値下がる資産」だということ。どんな取引にも「短期保有」があり、美女とのデートはまさに「美女を短期的に保有すること」に当てはまる。でも取引では、売買する物の価値が落ちるとわかれば売却してしまうわ。
でも結婚するというのは「美女を長期的に保有すること」であり、お金持ちは価値が下がるものを保有するという不利な取引はするはずがない。
CEOは結論として、お金持ちと結婚する方法を模索するより、自分が50万ドル稼ぐ人になる方がずっとチャンスがあるとアドバイスを締めくくったの。なんという粋な回答なんでしょうね!
このお話、アメリカでは転送を繰り返されて広まったので、CEO本人の回答かどうかは定かではないにしてもこの発想は素晴らしいわ。女性として「投資価値」を高めるためにはどうあるべきか・・・今後の課題になりそうね。うふふふふ。
2013年12月24日
マイルス・デイビス日記 何をやっても俺様音編

でもこの印象的なジャケットが脳裏に焼き付いていたお陰で、時を超えて入手!
マイルスのカッと見開いた目とモダンなクッションのコントラストが今見ても本当に格好良い。勿論音も文句なしに素晴らしいけど・・。この作品は最期のスタジオアルバムで、彼にとって新たな試みだそうだけど、自分にとっては初めての"マイルズ音"だったせいか実にしっくりきたわ。
無機質なループ音に挑みかかる生々しい息遣い・・車窓から乾いた町並みが現れ、夕暮れ間近の空が崩れ落ちるかと思いきや、朝の冷たい空気が鼻に流れ込む痛さを感じたり、様々なシーンを楽しむ事が出来るの!とにかく各曲に現れる一音一音の存在感はまさに王者の風格で、有無を言わせないわ。
アシッドジャズというべきか、ヒップホップとジャズの融合というべきか…ジャンル分けするのが無粋な気がしてならないわ。とにかくじっくり腰を据えて聴きたい名盤である事は確かね!
そう言えば侍マイルスが亡くなってからもう22年・・でも彼の音は今も雄々しく息づいているわ。英国のラジオ局行なったジャズの名曲トップ10を決めるリスナー投票で「SoWhat」を含む彼の曲3曲が選ばれてる。年を追う毎に人間どこか野性味を失うというか、丸くなるけどマイルスは違うわ!どんどん目つきは鋭く常に獲物を狙っているよう。だから彼の描く絵もとても活き活きとしているのね。
あるライブ映像でマイルスは最初一向に服気配を見せずうろうろと周囲を見回っていたと思ったら突如吹き始めたわよ。お客さんに背を向けたまま、服の背中の模様を見せながらね…メンバーが彼と見合って間合いを逃すまいと超真剣な目で演奏をしていたわ。
モニターも内側向いたままの不自然な位置だし…こだわりが半端ない!メンバーと意思の疎通をする為にはこの方法が最適だからなのかなあ…そして皆で蓄積した音を客席に一気に放出!!なんて恰好良いんだ!親父!!一匹狼・マイルスは死なず!!
プリンスのプロデュースでチャカ・カーンと共演している「sticky wicked」という曲が好きで…最後はマイルス肉声で「もう終わりかよ~」って催促してる・・きっと天国でも未だに俺様なハズ!
2013年12月23日
アルコール日記 歳をとったらお控えなせぇ~編

もともとお酒はお料理のお供くらいにしか考えてなかったのでそれほど苦ではないのだけれど、ある調査でこれは年齢に関わる現象だということが証明されたわ。
ペンシルベニア大学の教授は「アルコールの効果は全て年齢と共に増幅される」と指摘。20代~30代に比べると40代~50代の身体組成は大きく変化し、脳の感受性や肝臓の機能が低下するというのが大きな原因らしいわ。
ライフスタイルの変化も大きく影響するし、年々薬の服用が増えるとアルコールと薬の併用で健康を害する恐れもある。特に問題なのは、40代以上の人は若い人達に比べてアルコールを摂取する量も機会も減少してくる為、アルコールに対する過敏性が増す可能性が高いとの事…これは自分にも思い当たるわね。
もともと摂取量は多くないけれど歳を追う毎に更に少なくなっているし、具合が悪くなる機会も増えたもの!身体組成の変化は早ければ30代から始まり、筋肉量が減少し脂肪含量は増加・・・アルコールは脂肪では分解されないし体内水分量が減少するとなると、血液に流れるアルコールが多くなるという恐ろしい結果に。更にアルコールが体内に留まる時間が長くなり、酔いも深くなるという訳よ。
冒頭からお話していた分解酵素も年齢と共に低下し肝臓の機能も効率性が悪くなることから、どんな酒豪でも年々お酒が弱くなっていくという事実は免れないという事ね。最新の米国民に対する飲食ガイドラインによれば、適度な飲酒は男性で1日当たり2杯、女性で1杯と定義されているそうよ。
あんなお酒の強そうな人達でも、ガイドラインは下戸の自分と同じ量なのかと考えると、ちょっと複雑。まぁ、体の事やお酒代のことも考えれば適度に楽しむのが一番という事ね…下戸で良かった・・・。年末年始はいつもより派手なアルコール摂取な時期・・皆さまもお気を付けて下さいね!
2013年12月22日
2013年12月21日
Spock's Beard日記2 原点回帰音職人編

以前紹介した2003年「Feel Euphoria」以降LIVEも含めて定期的にアルバムをリリースしていたけど、あまり好ではなかったのだけど今回のアルバムはお気に入りよ。
1990年代後半からプログレ第3世代の旗頭としてリードしてきたSpock's Beardもメンバーチェンジや日本人メンバーで鍵盤のRyo Okamotoの病気などもあって大変だったけど今ではすっかりベテランの域に入ってきたわ。
ここ数年は音楽の方向性的にとても迷いの感じられた楽曲が多くて、きっと本人達は試行錯誤してるのだろうなと…そして新作「Brief Nocturnes and Dreamless Sleep」を聞いてみると…1曲目「Hiding Out」…イントロから何だか懐かしい旋律で演歌的な旋律にオルガン…これはいいかも。
そして既に2曲目「I Know Your Secret」で確信を得たわ!素晴らしい!あのSpock's Beardが帰って来た!大仰になり過ぎずに適度なポップ感に定番の白玉系展開と正に原点回帰なサウンド!
3曲目「A Treasure Abandoned」ではキャメルかよって感じの懐古的アレンジにバンドとしての方向性を再確認したメンバーの思いを強く感じたわ。メロトロン的な音色にギターのフレーズやいかにもなコーラスは迷いを払拭したのね。
4/5/6曲目「Submerged」「Afterthoughts」「Something Very Strange」はネオプログレの特徴でもある聞きやすいメロディとリズミックなアレンジで楽しくなってくる楽曲ね。
新作の特徴的を色濃く出したのが7曲目の「Waiting For Me」じゃないかしら…12分の大作で、これぞSpock's Beardワールド…イントロから大団円的な構成で一転してストレートなLOVE SONGの歌が入って来るのよね。中盤はマイナー世界へ誘い込み一気に盛り上がり、後半は転調の連続で往年のGENESISのようにLIVEを前提としたアレンジで鳥肌なステージを脳内で再生できるのよね。
MIX的には一発録り的な音場がとても気持ち良くて適度な緊張感もあるし素晴らしいわ。日本人が中心メンバーでもあるので、そのサウンドはどこな身近に感じるのよね。日本では知る人ぞ知るアーティストですけど、今の国内の音楽状況だと完全に無視されそうなだけにちょっと残念・・まぁ~でも仕事のできる人は海外海外って事で。

【Spock's Beard web】
http://www.spocksbeard.com/
2013年12月20日
笑顔日記 笑う門には家庭円満編

古い卒業アルバムを見ると、その時の自分の様子が鮮やかに蘇ってくるけれど、写真からわかるのは撮影された時の自分の姿形だけなのかしら?もしかしたら、そこから自分の未来読み取ることは可能なのかしら?
2009年に行われたある研究で、大学のイヤーブックに掲載された写真を使いそこに映ってる人の表情を計測したところ、笑顔の度合いが最も低かった人は最も高かった人と比べて約5倍も離婚しやすいことが証明されたの。
婚姻生活が続いている人は、大学時代の笑顔が明るく優しいという傾向が強く、口角を引き上げる筋肉だけでなく眼輪筋という筋肉も収縮していたそう。この筋肉を使うと眼がキラキラと輝く状態になるそうよ。一方離婚を経験した人達は顔に感情を出さず笑わず、笑っていてもどこか疲れたような表情で眼輪筋を収縮させない傾向にあったんですって。
写真から予想できるのは離婚の件だけではないの。大学のイヤーブックで明るく優しい笑顔を見せている女性は、大学卒業から30年の間不安や失望することが少なく充実した人生を送るケースが多かったというわ。更にスポーツ選手でも、優しい笑顔を見せていた選手の寿命は平均で80歳、笑っていない選手の平均は73歳という差が出たそうよ。
しかしながら、笑顔の有無が人の運命を決めるという訳ではないし、人によって異なるわ。でも笑うという事からこんなに様々な事を予測できるというのは興味深いわよね。自分自身、数年前からどんな辛い事が起ころうとも口角を上げて笑うようにしているのだけど、無理にでも笑顔を作ればそれがやがて自然になり、次第にモチベーションも変わってくると痛感しているの。
笑顔は己だけでなく周囲を暖かな気持ちにさせるもの・・・やはりそれが相乗効果となり、プラスの方向に働いていくのでしょうね。さ、今日も顔を上げてスマイルスマイル!
2013年12月19日
Ginsai日記 野菜食べな菜!編

お店の特色は、全国の農家から直産で仕入れている新鮮な野菜なの。食事をする事で健康で美しくなろうという"美食同源"をコンセプトに、野菜達が手間暇かけられて美味しく美しくお皿に乗って登場するわ。
最近肌荒れで悩んでいたので、こちらのお料理は今一番食したいもの。丁度身内の記念日でもあったし、「Ginsai」も3周年記念ディナーが振る舞われるという事だったので早速行って来たわ!
まずはシャブリで乾杯、というところに前菜登場。まるまるとした京蕪は器になっていて、中はずわい蟹の茶碗蒸しという心憎い演出・・・更にイチジクとゴルゴンゾーラをクラッカーにのせ、柿のピューレをつけて頂いたわ。最後は秋ナスがコンソメのジュレに潜み、出汁とナスの絶妙なハーモニーに舌鼓よ。
お魚料理は、ダイナミックなスカンピーをローストしバルサミコ酢でさっぱりと。ウマヅラのフリットは、今までに頂いたことのないほどさっぱりとしていながら旨みくっきり、サーモンとインカの目覚めのミルフィーユはお替わり必須という強力なラインナップだったわ。
続いて、期待が膨らむ中お肉料理へ。大好物の牛フィレ肉とフォアグラの最強タッグを皮切りに、朴葉で包んだみやじ豚がお味噌でローストされ、紫黒米のリゾットにウズラのポワレという凝りに凝った作品群にぐうの音も出ないの。海原雄山なら、この美味しさをなんて表現するかしら・・・などと思っている間に、思いがけずお店から根菜のパスタのサービスが!これがまた先日訪れた「サバティーニ」とはまた別の魅力で、野菜本来の旨みをぎっしりと感じ、美味しいのなんのって・・・これまたお替わりしたかったわ。
ここでフランスの梅酒をソーダで割ったものを、チーズの盛り合わせと共にじっくり楽しんだわ。チーズ好きとしては少量ずつ色んな種類を楽しめるので非常に満足、そして満腹に。
最後は、白玉粉のガトーをクリームパティシエールを栗のリキュールソースでペロリよ。しかしながら見目麗しいだけでなく、これほどまでに創意工夫されたお皿を目の前にすると幸せな気分になるのよね。
有機野菜たちの堂々たる存在感というべきか、野菜本来の香りと甘みがどのお料理からも感じられ、食べ終わった後の臓器への負担は皆無で爽やかさだけが残ったわ。まさに"美食同源"の精神を貫いているという訳よ!
野菜を愛する料理人の思いが料理に現れ、それを伝えるスタッフの思いがホールに伝わる、これこそがレストランのあるべき姿だわ。ここで料理される食材達はきっと幸せなんだろうな・・・そんな風に野菜に思いを馳せる一夜でした。ブラボー!
2013年12月18日
コミュニケーション・ブレイクダウン日記 友達がいない・・・!編

自分自身多い方ではないけれど、うまくコミュニケーションを取っているつもりがなかなか友達が増えないなと思う事があるわ。でもその理由を薄々気付いているの・・・。
ある編集部で「友達が少ない人の特徴」を紹介していたのだけれど、これがなかなか興味深い。まず挙げられたのが「特定の人とだけ仲良くする」ことよ。特定の趣味が合う、優しそうな人とだけ話すなど、1、2度では心を開けない人見知りといったところかしら。でもこれは至極普通な気がするけれど、これでは付き合いの輪が広がらないという事に繋がるから減点だそうよ。
次は「受け身で自分から動かない」こと。常に人の提案に乗っていると存在感は薄まり、一緒にいても楽しくないというマイナスイメージになってしまうわ。だからといって話題の中心になる必要は無いけれど、相手を楽しませるという心遣いが必要ね。
続いては「財布の紐が固すぎる」ことなんですって。飲み会などでお金がかかりすぎるのを嫌がり、ケチのイメージがつくと誰も誘ってくれないからなんだそう。でも以前、割り勘にも関わらず一部の人がお酒をガバガバ飲みだして、下戸の自分が大損するというパターンが続いた時には飲み会参加を辞することもあったわ。一緒に過ごして楽しい相手なら致し方ないけれど、ちょっとしたお付き合いなら考えてしまうわよね…そういう意味ではケチと言われても仕方ないかも。
更に「人の話を否定し自分の話ばかりしたがる」!これはちょっと思い当たる節が・・・。
相手が無口だと、盛り上げようとつい自分の事を話してしまったりするのよね。ここでは、人が話をしているときに強引に自分の話に持って行くという事を指摘しているのでその点はセーフかしら。否定に関しては、自分が無意識でも相手が嫌な気分になってしまう為、反論する癖がついていないか振り返るべきだそうよ。この点においても、自分は仕事上でまず相手の意見を受け入れてから自分の意見を伝えるという訓練をしてきたのでセーフ。
仕事だけで無く友達関係においても、まず自己中心的にならず相手の反応見ながら臨機応変に対応すべきとはいうものの、つい友達だと甘えが出てしまうものよね。時にはそれを受け入れたり受け入れてもらえるような寛容さがお互いに必要なんじゃ無いかしら。・・・あら、そういえば私、さっきから自分の事ばかりお話してるわね。これじゃ友達は増えないか・・・とほほ。
2013年12月17日
マイティ・ソー日記 沙翁も驚く神話編

2012年「アベンジャーズ」の分岐作品ともいえる今作…日本でもアメコミ好き女子が増殖した要因のひとつと言えるわね。主人公ソーを演じるのは、映画「STAR TREK」にも登場したクリス・ヘイワーズ、そしてそのその弟ロキを演じるのはクールな魅力のトム・ヒドルストン…この2大兄弟の威力は映画の世界のみならず、世界の腐女子達をも唸らせているわ。
物語は、神の国アスガルドが舞台。この国は、御大アンソニー・ホプキンス演じる王オーディンが統治…次期王位継承者として長男・ソーが選ばれ儀式を執り行ったところ、アスガルドの宿敵であるヨトゥンへイムに邪魔をされ、ソーはその若さ故の奢りからヨトゥンへイムに奇襲をかけ全面戦争に。
昔アスガルドはヨトゥンへイムからそのパワーの源である箱を押収したのだけれど、ロキは王座を得んが為その箱を囮に彼らを利用しようとするの。オーディンの怒りを買ったソーは罰として力を奪われ地球に落とされ、彼を救出すべく友人でもあるウォーリアーズの3人も地球へ…しかしソーを殺そうとするヨトゥンへイムも地球に降り立ち悲劇が起こってしまう・・。
実はロキはオーディンが戦闘中に拾ったヨトゥンの子供で、ロキ自身その事実を知ると、家族だけでなくアスガルドに復讐心を抱くようになるの。端から見れば奢った振る舞いをしたり実の子ではないからだと妬んだりと、どこから見ても人間臭い稚拙な理由でアスガルドと地球が大惨事に巻き込まれてしまっているけれど、この2人の心の推移と成長していく様が至極自然に描かれているのはお見事。
ウォーリアーズの1人に浅野忠信氏がキャスティングされているのは日本人として嬉しいけれど、これが全く存在感良無しなのが残念よ。どのキャストも大仰な鎧甲を身につけていても浮かずきちんと「アスガルドの神」になりきれているのに対し、浅野氏はコスプレにしか見えない・・・つまり役になりきれてないという事なのよね。
しかしながら、ソーのお相手ジェーンにナタリー・ポートマン、アスガルドの門番ヘムダイルに「パシフィック・リム」で好演していたイドリス・エルバという強力なキャストが世界観を重厚なものにしているわ。でもやはり真の主役といえばロキ・・・のちに宇宙規模の問題児となる彼が愛を渇望し続ける様は、どこか母性本能をくすぐり、ソーすらも翻弄されている。
駄々っ子ロキが兄や家族にただ愛されたい、と無邪気に思うが為に悲劇が・・・この展開は沙翁でもビックリでしょうね。あなたは、ソー、ロキ、どちらのタイプかしら?お正月はマーベル作品をもう一度見直してみるのも楽しそう!
2013年12月16日
誠実日記 正直ものは早起き!?・・・編

人に証言させる、取引をするなら午前中にするのが良い。これは一体なぜなのか・・・?
ハーバード大学とユタ大学の科学者の調査によると、人の誠実度は午前の方が午後よりも大きく上回るという事が判明したわ。人間の誠実さが午前と午後で変わるなんて、なんだか不思議な話よね。
ある実験で、簡単な視覚課題を課された被験者達に不正をすれば金銭を手にできる動機をあたえたの。すると不正を働いた人は午後組の方が午前より20%も多かったわ。しかも2つめの実験では、不正を行った午後組の道徳意識も低いことが明らかになったのよ。
対象選びの偏見と雰囲気が及ぼした可能性を排除するために、研究者達は更なる実験を行ったわ。被験者に嘘をつく動機を与え無作為に午前と午後組に分けたところ、やはり午後組の方が嘘をつく人が多かったの。これでやはり時間枠の影響が強いという事が証明されたのだけれど、何故こんな事が起きるのかしら?以前、同大学で行われた自制心に関する実験で、時間が経つにつれ数時間にわたる意志決定や自己調整により精神的疲労が始まり、罪を犯す確率が高まることを示す証拠が見つかったの。
研究者曰く"何に変哲も無い日常"が喪失感に繋がり、"倫理的に問題のある行動に走らせる"可能性があると指摘したわ。刺激を求めるのが人間の性分・・・というのは問題があるけれど、ある意味慣れてくるとニョキニョキと悪戯心が芽生えてくるという理屈に叶っているわよね。
私達の大部分は午後までに良心を使い果たしているので、道徳性が必要な時こそ早起きをすべきという事になるわ。早起きのおじいちゃまは誠実・・・かどうかは確認してみないとわからないわね…でもDr.マッコイはどんな時も誠実よ・・ふふふ・・・。
2013年12月14日
Symphony X日記1 聖像破壊者編

シンフォニックメタルの先駆け的なバンドの一つがSymphony Xよね。最初に彼らの音源を聞いたのが2001年リリースのLIVE「Live on the Edge of Forever」…確かプログレ系のInternetRADIOで流れていて、うわぁー凄ぇ~と過去にさかのぼって聞き始めたわ。
特に斬新というか懐かしいというか感じたのが1996年「The Divine Wings Of Tragedy」…美しいメロディに小気味のよいギターリフに叙情シャウト的なヴォーカルに派手な展開…素晴らしいアルバムだったわ。2000年の「新・神話組曲 」もこの世界観を確立した代表バンドになったわね。
そしてこの流れの集大成となったのが2002年の「The Odyssey」…タイトル曲でもある25分大作の「The Odyssey」は正にシンフォニックメタルの極み!間違いなく近年のシンフォニックメタルBEST3確実よ。
彼らはなぜか、PVも含め殆どLIVE以外は露出が少ないのだけど、これはやかり主要メンバーのデブさがコンプレックスになってるのかと感じる次第ね…「俺たちは音で勝負だから関係ねぇ!」ってスタイルかも。

音の方向性も前作までと比べておとなしくなってしまった感じで節目として新しい何かを探ってるような音作りだったわ。
日本でこの分野と言えばDreamTheaterが人気だけどPIPOKOはSymphony Xが好き…叙情表現が素晴らしいのよね。1曲が長いから日本のFMでは間違ってもオンエアーされないジャンルだけど、プログレも含めじっくり聞けるチャンネルが日本にも必要ね。
DJの小林克也さんがが、『プログレとかかけてると、本当にリスナーが聞いてるのか不安になってくる』って昔言ってた…しゃべってなんぼのお仕事だからつらいのね・・きっと。2000年以降海外ではプログレ系アーティストのリリースが多くなってきてるけど日本はアーティストの多様性が狭くなってきてるからちょっと残念ね・・。

同じシンフォニック系でも、彼らは近年多い生オーケストラは殆ど使わず、基本的にメンバー主体のゴージャスなアレンジでLIVEでの完全再現に重きを置いてるからキレ味は抜群よ。
最新作は前作「失われた楽園」を踏襲してメロよりもリズムを全面的に強調してる…この辺は以前一緒にツアーをしていたDreamTheateの影響かなとも感じるわ。
ギターのマイケル・ロメオはギタリストにはめずらしく小さい手なのだけど、独特の奏法でギタリストは指が長くないとダメ的な常識を覆した事でも有名ね…その指さばきは更に超絶の域に達してるし、Vocのラッセル・アレンの声もより破壊的になってるし、実はSymphony Xで一番要と言われてるDrのジェイソン・ルロも彼の間があってこそのリズムを刻んでる。
個々の楽曲に関してあまり触れなかったけど、タイトル通り爆音で聖像破壊者を満喫できるわよ。あぁ~LIVEが見たいなぁ~ロメオ!カモーン!
2013年12月13日
キックスターター日記2 カルマフロー編
先日のブログでピックアップしたキックスターター関連の話題。今日はそもそもキックスターターって何かとか、スタッフがちょっと関わってるシンフォニックロック系のキックスターター系プロジェクトなんぞをご紹介しましょうかね。
日本ではこのキックスターターって名前がクラウドファンディングの代名詞的に紹介されてさきがけのように思われてる方も多いかもしれませんが、キックスターターより前の2008年に「Indiegogo」と言う元証券アナリスト達が設立したものがあるのです。それまで企画や小さなレベルでのクラウドファンディングは存在しましたが、本格的な現在、このIndiegogoとキックスターターになります。
2社の大きな違いは、簡単に言ってしまうと、キックスターターは目標額に期間内に達成出来なければそのプロジェクトはキャンセル。一方、Indiegogoは目標額に達成できなくてもプロジェクトをスタートする事ができるのです。もっと詳しい違い(手数料等)は次回にお話するとして、ここが企画公募する側からすると、さぁ~どちらで始める!?って感じですよね。
戦略的傾向として後発のキックスターターは、Indiegogoのオープンで難しい部分を簡素化し至ってシンプルなフォーマットにして出資する側にも分かりやすくしたシステムと言えるでしょうね。

現状では、キックスターター上では出資者へのリターンは商品やコンテンツなどの【物】と金額金額によっては【名誉】だけですが、Indiegogoは将来を見据えて、株式だったりキャッシュだったりを想定しています。現在、米SEC(証券取引委員会)がこれらのクラウドファンディングに対しての規制緩和を検討中ですから、間もなくお金の流れがよりスムーズになって更なる起業のチャンスも拡大する手助けになるでしょうね。
さて、個人的に音楽分野で注目してるのがこのIndiegogoで資金調達を目指した「カルマフロー」というプロジェクト。これはカテゴリニーするとVideoゲームの部類にされてしまうのですが、実際はちょっと違ってシンフォニックのロックオペラPlayingなるプロジェクトなんですね。
実は目標額若干達しませんでしたが、Indiegogoですのでそのままプロジェクトはスタートして足りない部分は現在もDonateで受付中なのです。シンフォニックメタルですからサポートメンバーもEPICAのシモーネ他多数で、音楽教育的な一面も。生のオーケストラ収録からレコーディングと出資者には様々な体験ができるのも特徴で来年2014年後半のリリースを目指して制作中。
機材の進化に伴って高品質なインディペンデントムーブメントが起こり、次は資金調達と連携してファンと送り手のダイレクトマッチングと、時代はどんどん進化してるけど国内を見渡せば、今だ「紅白に出るのが夢なの・・」的な人達ばっかり・・あぁ、世界からどんどん遅れをとる日本を憂うのです。
【カルマフロー資金調達用PR映像】
日本ではこのキックスターターって名前がクラウドファンディングの代名詞的に紹介されてさきがけのように思われてる方も多いかもしれませんが、キックスターターより前の2008年に「Indiegogo」と言う元証券アナリスト達が設立したものがあるのです。それまで企画や小さなレベルでのクラウドファンディングは存在しましたが、本格的な現在、このIndiegogoとキックスターターになります。
2社の大きな違いは、簡単に言ってしまうと、キックスターターは目標額に期間内に達成出来なければそのプロジェクトはキャンセル。一方、Indiegogoは目標額に達成できなくてもプロジェクトをスタートする事ができるのです。もっと詳しい違い(手数料等)は次回にお話するとして、ここが企画公募する側からすると、さぁ~どちらで始める!?って感じですよね。
戦略的傾向として後発のキックスターターは、Indiegogoのオープンで難しい部分を簡素化し至ってシンプルなフォーマットにして出資する側にも分かりやすくしたシステムと言えるでしょうね。

現状では、キックスターター上では出資者へのリターンは商品やコンテンツなどの【物】と金額金額によっては【名誉】だけですが、Indiegogoは将来を見据えて、株式だったりキャッシュだったりを想定しています。現在、米SEC(証券取引委員会)がこれらのクラウドファンディングに対しての規制緩和を検討中ですから、間もなくお金の流れがよりスムーズになって更なる起業のチャンスも拡大する手助けになるでしょうね。
さて、個人的に音楽分野で注目してるのがこのIndiegogoで資金調達を目指した「カルマフロー」というプロジェクト。これはカテゴリニーするとVideoゲームの部類にされてしまうのですが、実際はちょっと違ってシンフォニックのロックオペラPlayingなるプロジェクトなんですね。
実は目標額若干達しませんでしたが、Indiegogoですのでそのままプロジェクトはスタートして足りない部分は現在もDonateで受付中なのです。シンフォニックメタルですからサポートメンバーもEPICAのシモーネ他多数で、音楽教育的な一面も。生のオーケストラ収録からレコーディングと出資者には様々な体験ができるのも特徴で来年2014年後半のリリースを目指して制作中。
機材の進化に伴って高品質なインディペンデントムーブメントが起こり、次は資金調達と連携してファンと送り手のダイレクトマッチングと、時代はどんどん進化してるけど国内を見渡せば、今だ「紅白に出るのが夢なの・・」的な人達ばっかり・・あぁ、世界からどんどん遅れをとる日本を憂うのです。
【カルマフロー資金調達用PR映像】
2013年12月12日
パシフィック・リム日記5 噂の完売品編

AMAZONで予約開始当日に売り切れて慌てたメーカーが急遽5000セット追加販売したらそれも1日で完売したと言う「パシフィック・リム イェーガー プレミアム限定BOX」(¥9800)!
お見せ致しましょう!これがそれ!…お、おや・・思ったより地味で宣伝用の写真がお上手だったのかなと感じたのは私だけかしら・・もう少し立体的なイェーガーかなと思ったらちょっと派手目なエンボス加工、横からだと半身のロブスターって感じかしら…まぁ~あくまでもオマケで主体は各種ディスクだから良いのですけど、正直ちょっとガッカリね。

こちらの方が、前述のプレミアムBOXより全然良い感じ…造作も凝ってるしサイズも丁度AirMacがピッタリ収まるし、存在感もあるし!現場で大活躍な予感。
と言う事で、今年は後半は「パシフィック・リム」で盛り上がり、「パシフィック・リム」で締めくくった感じでお後がよろしゅうございます…是非「パシフィック・リム2」の実現を・・まこ!!
2013年12月11日
黄金比率日記 たかが構図、されど構図編

デザインの世界では黄金比率なるらせん状渦巻きラインがとても重要とされてるのはご存じ方も多いはず。Apple関連のアイコンやロゴも見事なまでの黄金比率や3分割法で構成されてるわね。
それを映画の世界で的確に用いている作品を数字的に証明しながら見せてくれる素晴らしい作品がこれなのよ。
制作したのは映画学校の学生さんらしく、2007年のアカデミー最優秀撮影賞でオスカーに輝いた「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」をいくつかのシーンを解析レイヤーで表現してるのね。これがとても分かりやすくて、唸ってしまうほどよく出来てる。
PIPOKO的にはいつもイラストの構図に難点があるって指摘されて、修正されると確かに落ち着くのよね。アーティストはこの黄金比を意識しなくて既に美的に身についてる人が多くてとても羨ましく思うわ。
愛用してるPainterにもこの黄金比率パレットが入っていてとても重宝するのよ。ところで黄金比率って誰が考案したのかしら??もしかして、あのレオナルド・ダ・ビンチかしら??
やっぱり大事だわ構図って…(汗;;)