2013年01月

2013年01月31日

DNA日記 ぱっちりお目目は遺伝子のおかげ・・・!?編

20130123あーあ、どうして私の鼻は低いの?どうして頬骨が出てしまっているのかしら?…なんて自分の顔に不満はつきもの。でもこの特定の形状を作り出しているのは、5つの遺伝子なんですって!

これはオランダのロッテルダム大学医療センターが組織した研究グループが明らかにしたものよ。顔立ちは、環境よりも遺伝子が強く影響していることは周知の事よね。

一卵性双生児は、単一の受精卵から生まれる為同じ遺伝的財産を共有してるから瓜二つだし、子供達は両親の面影があるわ。その背景で人間の遺伝子のパズルはどうなっているのか…!?

研究者達はこれを解明する為に、6000人の頭蓋骨のMRI画像と4000個体の顔の画像を集めたんですって。その後、79組の一卵性双生児と90組の二卵性双生児の顔立ちの特徴を調査した後DNAの分析を行ったの。凄い数だわね・・・。

今回ヨーロッパの人々が調査の対象だったのだけど、顔立ちは5つの遺伝子が組み合わされた作用によって決定されると確定。これまで3つの遺伝子は科学者によって発見されていたけれど、今回の調査で新たな2つが発見されセンセーショナルを巻き起こしているわ。

この結果により、警察では容疑者の顔の形、皮膚の色、目や髪の色などを特定できるようになるだろうから、事件が解決する率もあがるとの期待の声も。よく復元調査などが行われているけど、あのデータもより実物に近くなると言うことになるわね・・・。

研究者は既に遺伝子分析によって目や髪の色を正確に予想できるので、今後DNAのみに基づいて人物の顔を再現できるようになるだろうと言っていたわ。という事は遺伝子を操作して、あぁしたりこうしたり、オーダーメイド、なんて日が来ちゃうかもね!まずは顔の半分目にして、鼻筋クッキリ、おちょぼ口…あれ、家のアンドレアにそっくり!


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2013年01月30日

アメリカン・ビューティー日記 美しい生き方編

20130125以前デザインコミュニケーション日記の時にピックアップした「アメリカン・ビューティー」…ご覧になっていない方もおられるでしょうから、あらためてご紹介しましょうね。

1999年公開でアカデミー賞で作品賞他5部門獲得作品作品なのよ…当時例えようのない焦りと危機感を感じて震えが・・こんな事は初めてで作り手として物凄い作品を生み出せるなんて驚異としか言い様が無かったわ。

タイトルと女性のお腹の部分と薔薇で構成されたポスターを街でちらっと見かけ『ああ、女性の美がテーマの恋愛映画なのかな・・』と思った記憶があったけど、とんでもない!愚かでしたね…このポスターにすべてが凝縮されていたんだと見てから気付きました!

物語は物質主義が蔓延した80年代…希望と失意が交錯してた複雑な時代のある家族の崩壊を描いたものなのだけど、あまりにも見事なストーリーでアドレナリンが異常に増えてしまったわ!タイトルの「アメリカン・ビューティ」とは、美貌とは何か?アメリカ人が美に引込まれるのは何故か?を隠喩したものね。

郊外の典型的なアメリカ人家庭…夫(ケビン・スペイシー)は反抗的な娘を持つ中流階級のダメダメ雑誌記者…口うるさい妻(アネット・ベニング)は物欲おう盛な性格。夫は仕事にも妻にも不満を持ち、10代の娘の考え方も理解不能。家族の食事時はストレスの原因・・そして失業。ファストフードでバイトをしながらマリファナを吸うという生活に・・。

夫はある日、娘の同級生に恋をするの…彼女と結ばれたいという欲求から一変!…体を鍛えて自信をつけるのよ。一方娘は自分の容姿に不満を持っていたけど隣の青年が自分に興味を示している事を知り徐々に魅かれていくの。そして妻は見栄っ張りで仕事で成功することばかり追い求め、揚げ句の果てに同業者と関係を持ってしまう…そんな彼らのひとつひとつの存在の輪が浮遊し、絡まり、最後は壊れていく。

キーマンは隣に住む青年とその父よ。軍隊出身の厳格な父に従いながらもドラッグを売る青年はいつもカメラを通して「美しい」ものを見つける事に喜びを感じているの。空を舞うゴミ袋やホームレスの死に顔からも「美」を見いだし、その無償の美しさに感謝をする…確かにその通りだと思うわ。

この世のどんな部分にも「美」は存在する。それは視覚的なものに特化している訳でなく、心の眼で捉えるからこそ見つけた時の喜びは大きい。言葉で表すのは本当に難しい…そして青年の父は誤解から自分の息子と隣の中年男性が関係を持ったと思い込みショックを受けるのだけど、自分が抑えてきたのかもしくは自分の持っていた本能に気付いてしまいある決断をするの。

この展開はかなりショッキング!

登場人物全てが「美」を追い求め、個々の幸せの形を目指そうとする。衝撃的なラストへとつながり、登場人物はそれぞれ違ったスタイルで解放される。崩壊するから始まりがある…日常の生活で人の心を乱す出来事があまりにも多いし、苦しい現実に取り囲まれているけれど、不屈の精神で美しいものを見つける事も出来る。これがこの作品の真骨頂よ…監督のサム・メンデス・・凄すぎる!

ここで描かれる米の中流家庭は決して特別なものではなく、至って共通の悩みや課題を抱えた一家だという事ね。両親に中年の危機が訪れた事を悩む娘は、愛してはいるがコミュニケーションがとれない。親も同様で、その滑稽な会話が失意を訴求する。家庭の中で、いかにも存在しないかのように扱われる夫の姿は辛く、愛する人と心を通わせようとしても上手く行かない歯がゆいのよ・・。

一方、子供達の自己イメージや性衝動への不安なども描かれている…10代の孤立感や不倫、同性愛の嫌悪を現実的にとらえ、アメリカの直面してる課題の描写に成功してる…暗くておぞましい場面も多いけど、あまりに楽観的なためスクリーンから目が離せなくなるのがメンデスの巧さね…映像の組合せの妙を心得ているわ!

作品の映像構成は大きく3つに別れてて、“物語を追う淡々とした映像”“幻想シーンを映し出す流れるような美しい映像”“ハンディーカムの衝撃的な映像”…これらを巧みに組合せながら娯楽的な側面から洞察して辛辣なメッセージを加えてる…参った。

アカデミーの主要部門を獲得したし、新境地を開いたスペイシーとベニングの際立った演技は誰もが賛辞を贈るでしょうね。でも、もっと素敵だったのがティーン3人…スペイシーの妄想に対象になってしまう魅惑的な女性を演じたミーナ・スバーリ、他人から何かを奪おうとする代りに何かを示そうとする型破りな青年を演じるウエス・ベントレー、そして悩み多い娘を演じるソーラ・バーチ…完璧なキャスティングよ!

“ビューティー=美しい生き方”とは妻が象徴するカタログの中にあるメニューをあさるような生き方が美しいのか??…それとも、若者たちが象徴する日常の美しさのか。勿論、後者であることは間違いないわ。本当の美しい生活はもっと身近にあるもの。だから「アメリカン・ビューティー」は見終わって不思議に元気になってしまう作品ね。そして“ビューティー”本来の意味がこの子供達に託されているのね。

ふと、物に溢れた生活をしていると“満足感”が麻痺してしまっている自分に気付く事が多々あるけど、バーナム一家の崩壊を見ていると、『人生は思っている以上に充実しているのかもしれない』と自分を振返るキッカケになってしまうくらい有り難い映画だったのでした。まだ見てない方は一押しでオススメします!ご覧あれ!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) 映画&TV 

2013年01月29日

エドワード・ゴーリー日記1 おぞましき素晴らしき絵本編

20130131品川の本屋さんの絵本コーナーで面白い本を発見!エドワード・ゴーリーの「おぞましい二人」。

タイトルが尋常じゃないし自分の触覚がやたら動くので手に取ったところ、一瞬で恋に落ちたわ。独特の細い線で描かれた画風は一瞬大人しそうに見えるのだけど、よくよく見てみると実に攻撃的。大きな刃物でざくっと切るような衝撃を与える内容なのに、細い針でチクチクと刺しながら浸食していた・・・という感じね。

ストーリーもすべてゴーリーの原作で、画風同様さらっと進行しながらとんでもない猛毒があちこちに溢れ出てるのよ。この「おぞましい二人」は1965年に実際にアメリカで起きた事件をモチーフに描かれたものなんだけど、登場人物の事細やかな描写が心の動きまで見事に表現されていたわ。

幼い頃から小動物を叩き殺していた少年ハロルド、アルコール依存症の両親を持つ少女モナ、そんな彼らはある講演会で出会い意気投合、その後生活を共にし子供を攫っては殺す・・・とまあ、簡単に言えば、犯罪者がどう罪を犯しどんな最期を迎えるかというストーリーなんだけど、2人の主人公の細部に渡る設定には脱帽よ。

ハロルドは幼い頃から残虐性があったけれど、学校卒業後は水道屋に勤め本屋で春本を万引き・・・つまり、あまり表立った生活をしないながらも己の欲望に忠実だという事が理解出来るわ。一方モナは装身具売り場で働き、店の指輪の石がすぐ外れるよう爪やすりで細工をして楽しんでいた・・・こちらも人が困る状況にほくそ笑み、たちの悪い欲望を満たしているといえるわね。

そんな二人が出会ったのは自己啓発協会主催の講演会・・・彼らは一見社会になぞらえる振りをしながら生きてきたけど、同胞を見つけて一気に己の欲が爆発したと言えるわね。最も感心したのは、二人が攫ってきた子供を殺した後の朝食シーン。食卓にはコーンフレークと糖蜜、カブのサンドイッチ、合成グレープソーダが並んだの。決して一般的ではないし、どことなく味気ないようなそれでいてどこか稚拙な印象ね。

ゴーリー自身このメニューを考えるに当たりかなり苦戦したそうなんだけど、この彩りの薄い食卓から彼らの日常や感情が垣間れるわ。素晴らしい!日本のドラマのように、セリフの中に無駄な状況説明を入れたり、過剰な演出ばかり見せてしまうのでなく、こうして登場人物の奥行きある設定を作り込んでおけば、簡単な状況説明だけで心の動きまでも描き出せてしまう。ある意味「生け花」的と言えるかもしれないわね。

数年前から"大人の絵本"を作りたいと思ってきたけど、ゴーリーの様に皆さんの心に浸食する作品を目指すわよ。そして人気のゴーリー「Fantod Pack」タロットカードはこんな感じ!!

pipopipotv at 12:00|PermalinkComments(0) ご本 

スクラッチにゃんこ日記 自虐的と言わないで・・・編

20130124私の宝物のひとつ・・・「スクラッチにゃんこ」。

これは去年の暮れ、高校からの仲良し女子4人組が集まって忘年会をした時、親友のゆうり君が話題のヒカリエで買ってくれた物なの。

彼女も家族に猫がいるので普段から猫グッズに目がなく、この爪研ぎを見つけたときは私も彼女も興奮度アップ。他にも、黒猫、白猫バージョンがあったけど、うちの末娘アンドレアにそっくりな可愛らしさに魅せられ三毛バージョンに決定。

ゆうり君曰く「猫が自分の体を使って爪を研がせるのってどうなのかしら・・・?」と。なるほど、確かに自虐的ではあるけれど、自らのお役目に満足しているかのその表情は・・・可愛すぎる!

肉球シール付きのラッピングも可愛いのでしばらくそのまま飾ることにしたわ。後部は壁に立て掛けられるようになっていて、いつでも愛猫にガリガリと爪を研がれる姿を眺めることも出来るのよ。これぞまさに究極の癒やしグッズと言えるのではないかしら。

その後はサプライズでお誕生日ケーキも頂いたりして、こんな風に同じ時間を過ごせる友達がいることに感謝よ。ゆうり君、ともちゃん、つじさん、本当に有難う。そしてスクラッチにゃんこは、今日も研がれる日を夢見て微笑むのでありました。(=^..^=)ミャー

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) 自分探し 

2013年01月28日

サイコパス日記 あなたの隣にも・・・!編

20130122「うちの上司ったら本当にむかつくの!」「課長ったら、なんであんなに人に当たるのかしら?」…仕事帰りの一杯で良く聞く会話よね。

英国オックスフォード大学の心理学者によると「職場で上司に不満を感じた場合、その上司が周囲の人間の神経を逆なですることで満足を得る"サイコパス"である可能性が高い」という見解を表したそうよ。さぁ、皆さんの周りにもいるんじゃないかしら?

サイコパスの主な特質は「極端な冷酷さ、無慈悲、エゴイズム、感情の欠如、結果至上主義」だそうよ!実は私にも思い当たる人物が…。ま、それはさておき、サイコパス上司が多い職業は、会社社長・弁護士・テレビラジオジャーナリスト・小売業・外科医・新聞記者・警察官・聖職者・コック・軍人…というランキング。

うーん、どの仕事もどちらかと言えば個人でも成り立つ仕事のような気がするわね。

一方サイコパス上司が少ない職種は、看護士・内科医・サービス業・スタイリスト・教師・画家・会計士…だそうよ。こうした職業は他人との人間関係に対する注意深さや同情を必要とするから、サイコパスでは務まらないからなんですって。

面白いなと思うのは、以前の経験から同じ医者でも外科と内科では確かに対応が違っていたという事ね。外科の先生はすぐメスを入れたがるけれど、内科の先生は親身に話を聞いてくれて治療に臨む・・・これは先生の人柄だけがではなかったりして。

人間が環境を作り、環境が人間を作る。サイコパスが"ただの我が儘さん"と片付けるのは危険だけど、きっと本人は気付いていないだろうから、こちらがうまく人の輪に入れてあげないといけないかもね。かくいう私は…あっ、どっちのランキングにも…入ってる。うーむ。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) 自分探し 

2013年01月26日

ケイティ・ペリー 日記2 パート・オブ・ミー…エンタメに全てを捧げた歌姫編

201301262010年のアルバム「Teenage Dream」が大ヒット後の2012年に公開された、ケイティ・ペリーのドキュメント映画「パート・オブ・ミー」…日本では公開期間が非常に短かったのと宣伝が不十分だった為に情報が行き渡らず、残念に思った人は多いはず。

この映画が公開になると聞いた時はとにかく楽しみで、鏡の向こうのスター、ケイティと鏡の手前でスターに憧れる少女ケイティが描かれたポスターを見た時、彼女がどんな人生を送ってきたのか、どんな風にものづくりに取り組んでいるのか、彼女の背後で戦略を立てているチームは一体どんな人達なのか・・・などが垣間見れるドキュメンタリーだと思っていたわ。

でもそれだけではなかった・・・!敬虔なクリスチャンの家庭に育ったケイティは、テレビを見ることも許されず、音楽もゴスペルだけという厳しい環境で育ったの。ある日友人の家でアラニス・モリセットを聞き、自由に感情を表現するという事に衝撃を受けた彼女は一気に開眼…という興味深いエピソードから、金字塔を打ち立てたアルバム「ティーンエイジ・ドリーム」を引っ提げて行われたツアー「カリフォルニア・ドリームツアー」の表裏を余すところなく見せてくれたわ。

1年半にも及ぶ長い長いツアーで、彼女は己を削りパフォーマンスを続けていたの。自分は成功するのだという信念、ファンを笑顔にしたいという思い、ただその一念でステージに立つケィティ。十分な準備をしていても徐々に体は悲鳴を上げ、去年2月に離婚した夫ラッセルとの溝が深まっていく。

冒頭で彼女はライブ前にメンバーと円陣を組んで気合いを入れるシーンがあるのだけど、ラッセルにぞっこんのケイティは共に円陣に入るよう彼を呼ぶの。でも夫は「何で俺が・・・」と言いながら渋々参加…このシーンが非常に気になっていたのだけど、その予感は的中。

ケイティは映画の終盤で彼との別れに苦しむ辛い結果となってしまった。そして注目すべきは、周囲のスタッフと彼女の強い絆、そして家族との絆ね。自分自身、バンドメンバーやスタッフは家族であるべきと思いそう接してきたけど、でもその点はやはり彼女と同じ。

ものを作るという事は共に自分を削りながら創り上げていくのだから、恋人以上家族以上の存在・・・だからケイティがラッセルとの別れで苦しんでいると、仕事なんだからやれ、ではなく、彼女と一緒に苦しみ一番良い方法を見出そうとする。

最もグッときたのは、ケイティが舞台のせり上がりで待機している時の様子を捉えているシーンね。同じアングルで3回、最初はツアーが始まったばかりの時、次はツアー半ばで疲労困憊の時、最後はラッセルとの別離で悲しみに耐えている時・・・同じ男性スタッフが彼女を送り出しているの。

彼女がステージに出る直前、前を見てパッとスマイルを作ると、スタッフも一緒に口角を上げてスマイルを作っているのよ。彼女が泣きそうになっている時は彼も泣きそう、でも笑顔を作ると同じタイミングで笑顔になるの。ケイティは前を見てるから彼が見えている訳ではないのに、共に戦っているという事よね…なんという深い絆なんだろう!

ケイティがトップに上りつめた理由の一つがわかった気がするわ。

本編を見ていると、彼女は人の才能を見極める才能もあるということに気付かされるわ。メイク、衣装、才能があれば無名であろうが関係なく仲間にする、その点においても本当にアーティストとしての触覚を常日頃から働かせている人なんだということを痛感。

ちょっと嫌な話だけど、もしラッセルとの別離がなければ、この映画は普通のLIVE映像として終わったかもしれない。でも最愛の人との辛い別れがあったからこそこの作品は成立したのではないか・・・などと思ってしまった。これは偶然の産物か戦略か、なんて考えるのはナンセンスかもしれないけど、歌姫ケイティのど根性と外見だけでなく内面の可愛らしさにノックアウトされてしまうのは必至ね!ものづくりをする全ての人達必見よ!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(4) 映画&TV 

2013年01月25日

ダメおやじ日記 心地良い負のループ編

20130127このところやけに「ダメおやじ」というネーミングが気になり、数少ない動画を見ていくうちにその世界にどっぷりとはまってしまったわ。調べてみると、1970年から1982年までの長い間「週刊少年サンデー」に連載されていたと知り、ビックリ。

原作は古谷三敏氏のクレジットだけど、赤塚不二夫色が強いな~と思っていたら、連載当初は赤塚不二夫氏が執筆していたそう。この作品が描かれた1970年代は、まだ"親父の威厳"が家庭の中心にあった時代。そんな時代に男としても父親としても権威を喪失したダメ男が、家族や会社で蔑まれながらも強く生きて行こうとする姿を描いたものよ。あえて逆を描くことで、新鮮みが増したのではないかしら。

"草食男子"などと女性化する男性が増え、逆に肉食化する女性が当たり前とされている現代、この物語の設定に違和感が無くなってしまった。なんとも複雑な気分になるわね・・・。

ダメおやじこと、雨野ダメ助は鬼婆のような妻冬子、長女雪子、長男タコ坊と共に暮らしているの。会社では万年平社員と言われ、意地悪な上司や同僚に虐められてばかり。家にかってからは家事の一切を妻に強要され、休みの日も掃除洗濯料理と休む暇すら与えられないわ。

妻だけでなく子供達も気に入らないことがあれば、有無を言わさず彼に暴力を働くの。それでもいつか家族が自分を父親として認めてくれる日を夢見て、数少ないお小遣いを貯めてケーキを買ったり、子供を海へ連れて行ったりと努力するダメおやじ・・・でも全てが裏目に出てしまうの。

回を重ねる毎に何故彼がこんなに理不尽な目に遭うのだろうか、という哀れみの視点から、なんでこんなに彼が腹立たしく感じるのだろうという怒りの視点にすり替わっていく。これって物語としては大成功じゃないかしら。

何度かおやじの立場が逆転しそうになった回があり、「3つの願い」という物語では、往来で助けた浮浪者から御礼に木彫りの人形をもらい、その人形が3つの願いを叶えると言われるの。彼は半信半疑ながらも家に帰ると、稼ぎが悪いので買いたい物が買えないと妻や子に罵られ、お金が欲しいなと独りごちたわ。すると次の日妻が事故に遭い、その見舞金として大金を受け取ることに!幸い妻は軽傷。しかし、どんなに大金が手に入っても鬼婆がいることで自分の幸せはない…それならば死んで欲しい!と願うと妻の状態が急変したの。

泣き叫ぶ子供達を見て安いドラマなら「ごめん。生き返っておくれ!」と情が出るところだけど、ここが素晴らしく、彼はずっと死を願うのよ。そして臨終の床で医者に「何故奥さんを勇気づけてあげないのか!」と責められ、本心ではないけれど回復を願う言葉を渋々かけるの。すると…鬼婆は嘘のように回復し、又暴力を受ける事に。ダメおやじの人間臭さと本当のダメダメさ加減が実にしっかりと描かれている回だったわ。

虐められてもどこかで期待をする、そして裏切られる、自分の弱い部分を克服しようと思い立つもまたそこで裏切られる…この負のループから出ようと望んでいるのに、結局はその居心地の悪い場所を心地良く感じている。このM気質が見ている側の神経を逆なでしつつ、愛される要因になっているのかも。

恐妻家としても有名だった故大泉滉氏がおやじの声を担当し、キャスティングも実に素晴らしい。今は差別だの悪影響だのと過敏な時代だから放送不可だろうけど、こんな自由な作品が夕飯時に楽しめていたなんて・・・羨ましい限りだわ。どうやら続編でおやじがある女性に見初められ、社長に昇格するというシリーズがあるらしいのだけど、まずはこのシリーズを読破したい!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(4) ご本 

2013年01月24日

BAB1-XA日記 斬新な驚き編

20130129音楽の配信サービスが本格化してる今、色々言われるのが音が悪い。これは配信音源が圧縮してあるから現状では仕方の無い事ね。だからと言って手をこまねいてる、いや、耳をこまねいてる事はないわ。DSD等の高音質配信もスタートはしてるもののまだ一般的じゃないしね。

そこで、手っ取り早いのがポータブルなヘッドフォンアンプって言う手段があるわ。iPod等のデジタルアウトから高品質なパーツを通してアナログ変換してヘッドフォンに返すのよね。色んなタイプがあって真空管のものまであるのよ。強者はそれを二段三段重ねにして持ち歩いてるのをたまに見かけるわ。

でも、重さやサイズで躊躇してしまうのも事実よね。そんな時、昨年12月に面白いヘッドフォンアンプが発表されたのよ。それがこの「BAB1-XA」…見た目は普通のヘッドフォンアンプと特に変化はないのだけど、中身が画期的だったので早速デモ機で音質を確認して発注よ。

あまりハードの事は専門ではないので、スタッフからのうけうりなのだけど、普通ヘッドフォンアンプにはアンプやら何やら電気を消費するするものが入ってて、フル充電でも30時間前後が限界らしいのよ…でもこのBAB1-XAは何と驚きの300時間!!

この300時間使える理由が驚きだったとスタッフが言ってたわ。実は中身は基本的に充電池とMCUとコンデンサー周りのみとの事。このMCU(Micro Control Unit)とはCPUやメモリーなどがワンパッケージされた基盤で、iPod等のアナログ出力をMCUチップが解析して最適な波形に修正するアルゴリズムなのよ。それをハイエンドSPにも使われるドイツ製のカップリングコンデンサー他高品質なパーツを通してアナログに戻すという仕組み。

なので、電気を消費する部分はごくわずかなので300時間持つのよね。開発元によれば試作から開発に一年を費やした自信作との事。何しろここで使われてるコンデンサーがエージング(本来の性能を発揮するまでの使用時間)に200時間必要との事でスタッフ年末からずっと使ってて姿が見えてきたらしいので本日のレビューになったわ。

20130130スタッフはスタジオのマスター音源やCDからのリッピングの際にDSDにアップコンバートしてからAACの320kbpsに圧縮してiPhoneに入れてるのだけど、久々に新鮮な驚きだった事なのね。使ってるヘッドフォンは先日のBetasProとSENNHEISERのHD600とKRKのKNS8400…HD600はオープンタイプなのでここではBeatsProで比較することにしたわ。

元々beatsProは低域が特徴的なんだけど、BAB1を通すとモニター的な鳴りに変わったのよ…でも低域はより引き締まって聞こえて倍音が豊かになって各楽器の定位がとてもよく分かるようになったの。つまり、原音の空間が戻ってるって事ね。ヴォリュームを上げても詰まってくる感じがないのは高品質なパーツのおかげね。

うちの場合はシンフォニック系のロックとか生と歪み系の音源が多いので空間ができたおかげでVocalのニュアンスがとても鮮明になったのが嬉しいわ。インストものではドラムの裏鳴りもよく聞こえるようになって、なかなか優秀なアルゴリズムな感じ。スタッフによれば周波数解析を機材で確認するより、自分の耳で気持ち良く聞こえればOKだそうだから、ここでは小難しい事を語らずに、手軽にここまで音源を復活させてくれる素晴らしい逸品が出て素直に嬉しい気持ち。

ちなみに、BAB3-JEと言う上位機があってこれはデュアルコアのMCUでより解析度合いが深くて、プロセスは約3倍との事。こちらは店頭でBAB1と比較してみたらより空間が出るのだけど、ロック系の音源では気持ちスピード感が弱まった印象だったのね…これは聞く音楽やヘッドフォンによって好があると思うので、東京なら秋葉原のeイヤホンで試聴できますから是非試してみてね!

【BAB1-XA and  BAB3-JE】
http://zionote.com/blog/?p=1317
【試聴出来る場所】
http://gigaplus.makeshop.jp/gcom1420/ShopInfo/ShopInfoAkiba.html

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) BlackTowerStudio | ハイテク

2013年01月23日

BeatsPro日記 モチベーション命編

20130128ものつくりで一番大切なのはやる気!

最近の日本の製品でこのやる気を起こさせてくれる製品が少ないのよね…特に音楽・映像関連の製品(ハード・ソフト共)。数値上のスペック的には優れてるかもしれないけどモチベーションが上がらないのよ。

最近新調したお仕事用のヘッドフォンも同様。今回は独自のコンセプトで一気にメジャーになったBeats製品の最上級ラインのBeats-Proを購入。このメーカーは最近までのケーブル等で有名なモンスター社と提携して製品開発をしていたのだけど、多分予想以上のヒットでBeats側の取り分の少なさに独立したと思うわ。

このBeatsProも当初はMonstarのロゴが入って数年前にリリースされたけど現行の製品はMロゴが消えてBeatsに変更ね。Monsterと提携中の品物と現行では音質に違いがあるかと言えば無し…パッケージに付属するケーブルがiOS仕様のリモート(マイク付)の物が追加されたわ。

以前から欲しかったのだけどちょっと前に白が出たので購入よ。ブランドBeatsの特徴は何と言っても低音なんだけど廉価版のSolo、SoloHDでは低域は出てるけど独特のこもり感があって好き嫌いがハッキリするチューニングなのよね。でも北米を中心に爆発的なヒット商品になって今では精巧な偽物が中国経由で本物以上に出回ってるから驚き。

そして、このBeatsPro…それらの短所を排除しつつ力強い低域は更に引き締まり、中高域も素晴らしい解像度になってるのよ。例えるならレコーディングスタジオのラージモニターに近い体感をヘッドフォンで得る事が出来るわ。

世に言うモニター的なヘッドフォンはあくまでもモニターで確認作業には向いてるけど、クリエイティブな時には実は無味乾燥で好きじゃないのよ…これがモチベーションに繋がるのよね。だから色も白を選択したのね!じゃ~これがモニター用で使えないかと言えばNoよ。ラージモニター的な解釈でOKなのです。明日ご紹介するけど、ヘッドフォンアンプを併用すれば理想的な環境になるのね。

Pro仕様だけあって頑丈だし、耳当ての部分も洗えるし、ケーブルも替えられる。Betasヒット以降日本のメーカーも最近は真似をして低域重視のヘッドフォンやイアフォンを色々出してきたようだけど、低域に対するチューニングの考え方が違うのでダメなのよ…この辺が技術者的チューニングとアーティストによるチューニングの違いなのね。

それからPro機材はデザインも重要ね…これもやる気を起こさせる必須ポイント。海外のはツマミ一つにしても、とても色気があって通電すると更に美しくなるのよ…ここでも国内の製品は大きく遅れをとってる。

このBetasProはヘッドフォンとしてはお高い部類に入るけど、買って損はない機材の一つだわ。さて、今日もモチベーション上げて制作制作!!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) BlackTowerStudio | ハイテク

2013年01月22日

集中日記 デジタルの弊害編

20130119ひとつの仕事を片付けるのに、なんでこんなに時間がかかるのかしら…最近よく思う事よ。

携帯のメールやTwitter、今こうして原稿を書いている間も絶えず何かを見ているわ。オフィスなら上司や同僚からの話にも耳を傾け仕事を中断させることもしばしば。上司から見れば、何故さっさと仕事を片付けないのかとイライラするでしょうね。

PCで複数の画面を開き同時に様々な作業が可能になり、少ない時間で効率よくより多くの仕事をこなせると考える管理職にとっては、ダラダラと仕事をしているように見える部下に口うるさくなるものよ。従業員がwebで時間を無駄にしていると不満を漏らす企業もあるそうだけど、こういった問題は深刻化しビジネスにも影響が出始めているわ。

様々なデジタル技術により生産性は向上したものの、現代のオフィスは従業員の集中力をそぐ要因が少なくはない。オフィス内の仕切りがないので同僚のおしゃべりが耳に入ってくるし、あちこちからのメールは絶えず、従業員は空き時間や早朝や深夜にまで対応せざるを得ない状況になっているわ。

更にSNSからのメッセージや情報の更新などに、作業を中断して確認する事も。カリフォルニア大学の研究によれば、オフィスで働く人はデジタル機器と人間の両方に集中力をそがれ、約3分おきに仕事を中断したりされたりしているそうよ。

中断してから元の作業に戻るまで23分かかるというから、このサイクルを続けていたらなかなか元には戻れそうもないわね。

スタッフ自身も中断される事で仕事を終えられないストレスを感じ始めているということがわかり、ある大手企業では従業員を集中させる為の解決策が講じられたんですって。それは「電話」よ!

今はちょっとした連絡から緊急を要する用件までメールでやり取りするけれど、メッセージの重要度や複雑さに応じて携帯電話、固定電話、メールを使い分けしたの。緊急や複雑な案件は電話か直接会って話し、急を要さないものをメールにする事で内容の重要度を理解することも出来たそうよ。

更にスタッフには毎週4時間ずつ「思考タイム」が与えられ、緊急時以外その時間中はメール返信や会議は出席しなくていい事になったの。この時間によって自分の能力を伸ばしたり、普段なかなか出来ない仕事に取りかかっている人もいるのだとか。デジタルから受けた恩恵は世界を無限に広げて行ってくれるけれど、それを操作する人間がストレスを感じたり本来の目的を全う出来ないのはどうかしら・・・。

こんな事を言っている自分も思い当たることが沢山よ!さて、今日はお天気も良いし、外に出て作業でもしてみよう。良い案が出るかもね!!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) 自分探し 

2013年01月21日

安佳里串揚げ日記 センスもピカッと光る店・・・!編

20130118串揚げって聞くと、真っ先に思い浮かぶのは「ストップをかけないとわんこそば状態」かしら。でも折角美味しいものを頂くのだから、ゆっくり楽しみたい、というのが心情ね。

そんな中、神田においしい串揚げのお店があると聞き早速行って来たわ!「安佳里(あかり)」という店名の通り、とても暖かくて雰囲気が良いお店よ。店主のビール好きが嵩じてビールにあう串揚げを…というのがコンセプトだそうなのだけど、なるほど見たこともない世界のビールが所狭しとお出迎え。

大変珍しいので珈琲風味とチョコレート風味のビールを注文すると、確かに泡からほんのり甘いフレーバーが・・・。グイグイとお酒がすすむ中、いよいよ独創的な串揚げがスタートよ。定番のエビは頭の味噌がたっぷり、珍しい地ハマグリは身がぷりぷりして歯ごたえも楽しんだわ。

青海苔で包まれた牡蠣はこれまた新鮮、見目にも麗しい秋鮭といくらの親子共演、大好物のフォアグラはジェノベーゼ風に包まれてさっぱりと、更に大好物の白子はトマトソースとの相性バッチリで、ガーリックチップを身に纏って登場よ。

小皿に盛られたお塩やタレの種類も豊富で、今まで見たことのないものばかり。どの串揚げも材料の新鮮さもさることながら、とにかくそのアイディアと美しさにただただ驚かされたわ。串揚げというジャンルを超えたオリジナリティ…!店主の並々ならぬビールと料理への愛情の深さを感じさせられたわよ。

特に気に入ったのは創作一品料理の中で際立っていた、イチジクを生ハムを巻いたお料理!イチジクの甘みと生ハムの塩気が見事に融合し、お酒がすすむすすむ・・・。

こじんまりとした店内では十分な接客が出来るようにスタッフが配置され、どこもかしこも隙のない完璧なセッティングだったのも素晴らしいわ。この分だと際限なく注文してしまいそうなので、ちょっと足りないくらいのところで終了。

量を頂くと言うよりは、その作品ひとつひとつを愛でるのが一番の楽しみ方ね。帰り道どことなくほかほかした気分になったのは、おいしい串揚げのお陰か…お店のスタッフのお陰か…その両方かも!とにかくまたリピートしたいお店が増えちゃったわ…フフ。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) ごはんですよ! 

2013年01月19日

プロメテウス日記2 SFかファンタジーか…編

20130120以前ご紹介した映画「プロメテウス」のBlu-rayが我が家に到着…ストーリーは考古学者エリザベスと恋人ホロウェイ、女性監督ヴィッカーズ、アンドロイドのデヴィッド総勢17名を乗せたプロメテウス号が人類創造の謎を解き明かすべく宇宙の果ての惑星に降り立つというもので、本作が「エイリアン」の前日譚として描かれているというのは、皆さんもうご存じよね。

【あ、まだ見てない人は以下はネタばれになりますから要注意ですよ!】

本編のラストはエリザベスの堅い決意と共に次作へ繋がる雰囲気で終幕だけど、部分的に少し引っかかる感じがあったのは否めなかったわ。そこでBlu-ray版に収められている別エンディングを見てみたのだけど、気になる部分は解消されたわよ。

注目すべきは、プロメテウス号の出資者であるウェイランド・コーポレーションの忠実なる僕、アンドロイドのデヴィットね。ウェイランド社は端からこのプロジェクトで成果を得る為なら、乗務員全員を犠牲にするつもりだったの。結果エリザベスを除く全員は死亡…彼女の立場からすればウェイランドは最早スポンサーではなく愛する恋人や大事な仲間を殺した憎い相手であり、加担したデヴィットも憎むべき存在よ。

ラスト近く、人類創造のキーマンとなる「エンジニア」に首と胴体を真っ二つにされたデヴィットがエリザベスに助けを求め、この星から脱出するために自分の技術が必要だと主張。彼女もそれに同意し2人の目的は合致したわ。

さてここからが本題…本編のラストでエリザベスがバラバラになったデヴィットの頭をバックに入れて移動するシーン、バックに頭部を入れるとき「ちょっと我慢してね。」と言って優しくバックを閉じるの。あら?自分の全てを奪った原因である憎い相手にそんなに寛容になれるのか・・・?それとも同志として認めたからなのか・・・?と疑問を持ったまま終了したのよ。

でも収められていた別エンディングでは、エリザベスは目的は合致し一緒に移動することに決めたものの、バラバラのデヴィットを探しに行ったシーンでは彼に荒々しい言葉を投げつけ、バックに頭部を入れるシーンではとにかく乱暴に扱うの。これこそ理に適ってるというか筋が通ってるわよね。何故リドリー・スコット監督はこの別解釈を本エンディングにしなかったのだろう…その答えは彼のコメンタリーの中にあったわ。

監督曰く「この作品はSFとして描かれているが、ラストでファンタジーにした」だそうよ!なるほど、ラストをファンタジーにするのであれば、エリザベスの対応も納得がいくわね。

しかしながらこう考えると、映画制作において異なったパターンを作るというのは当然のことだわ。紙の台本から役者が命を吹きこみ、絵コンテの絵が実際の映像となりその世界が確立されるに従い色々な可能性が広がるけど、整合性も考えてなくてはいけない。

201301211本の作品を作るというのは、何十、何百もの要素が組み込まれ必要なものだけ残されていくという事なのね…だから一見さらっとしていても重厚な作品が出来上がるのだわ。

そんな思いに耽っていたら、関係者から「エイリアンの卵」が送られてきたわよ!やった!旧作で登場したエイリアンの卵にエイリアンが絡みついているのがお見事。しかもエイリアンの歯や尻尾のディテールがギーガーのデザインを再現していて本当に素晴らしい。

そして、卵の上部がうっすら点灯するしくみになっていて不気味さ満載!早速家の一番目立つ棚の上に飾り、点灯式をしてみたわ。裏には引き出しが付いていて、ディスクが保管できるという心憎い演出も・・・。色合いといい、形状といい、言うこと無し。今後は家宝として、我が家でイベントがある毎に点灯することにしたわよ。関係者の皆さん、有難うございました。是非ご覧になりたい方は家にお寄り下さいませ~。そうだ、過去のエイリアンシリーズもピックアップしないといけないわね…フフ。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) 映画&TV 

2013年01月18日

JOKER日記 凶器なる狂気編

20130117以前ご紹介した「バットマン・ノエル」で作画を担当した、リー・ベルメホの絵に一目惚れし購入した「JOKER」…これまた凄いのよ。

表紙はそのものズバリ、ジョーカーの口元!裂けた口から覗く不気味な前歯に、今にも「ヒヒヒ・・・」という不敵な笑いが聞こえてきそうな唇。ジョーカーにとって口は特徴のあるものだけど、これだけで表現するというのも凄すぎるわ。

そしてこの重厚な質感…紙面から重さや温度、香りまでも描き出すベルメホの世界は開かれた!

今作はジョーカーアーカム・アサイラムから釈放されるところから始まるの。右肩を下げやや俯き加減でアサイラムの門をくぐる彼の姿は映画「ダークナイト」のジョーカーそのものよ。どこかおどけているようでも、アサイラムでの日々に対する怒りを感じるのがお見事。

チンピラでジョーカーの部下となるジョニーという男の視点で物語が進んで行くのだけど、ジョーカーに好意を寄せる毒婦ハーレークイーンやお馴染みのトゥーフェイスなども登場し、バットマンは最後の締めに。

ベルメホの描く女性は蠱惑的で、クラウンのマスクがキュートな印象のハーレーは生々しくも美しい女性として描かれているのよ。ストリップの舞台ではそのものズバリ人間の皮をはいだり、巨大冷凍庫で手下を吊された肉と同じように吊したり、たまたま忍び込んだ家の老夫婦のベッドを血祭りにあげたり、とにかく残酷な描写が多く、不謹慎ではあるけど…美しいの。

ジョニーはジョーカーの虎の威を借りる部分もあるけれど、彼を尊敬し、やがて彼の不可思議な行動に怯え、自分に落胆するの。自分が成功する事を夢見て悪夢のループにはまるという、なんだか救いが無い結末ではあるけれど、そんな物悲しさまでが画面からフツフツと滲み出てくるのも素晴らしい。

途中、自分の思うとおりに"行動する"ジョーカーが見せた、ハーレーに縋り涙するシーンは納得させられたわ。人間はどんなに暴虐であっても、ふとクールダウンする瞬間があるわよね。あれだけ残虐な行為を行うなら尚更、その反動で涙だって出るはずよ…その部分をさりげなく見せてくれたのも凄い。

作画的にはベルメホ節ともいえる鉛筆の細やかな描写とアメコミ特有のブロック的なコントラストの強いペン画が混在しているのも見所のひとつよ。印象的にゆっくり見せたいシーンは前者、通常は後者という描き分けがあまりにも自然に共存していて驚かされたわね。格好良いジョーカーを見たい方には特にオススメ!さ、ベルメホの重厚な世界へいざ!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) ご本 

2013年01月17日

ラッパー日記 韻を踏む脳にYES!編

20130114「インスピレーションを受け、音や言葉がわき出てくる」…ミュージシャン達が必ずと言って良いほど経験することね。でもこれって、科学的には一体どういうことなのかしら?

米国立聴覚・殿達障害研究所の科学者チームがある興味深い実験を行ったわ。研究者達はアーティスト達に予め記憶しておいた一連の歌詞を歌わせ、その後は即興で歌わせて、その2段階における脳の状態をスキャンしたの。

ラッパーのフリースタイルはひとつのベースをもとに韻を踏んで歌わないといけない為、大脳のどの領域がラッパーの創造性に関係しているかを観察する事に適しているのだとか。結果、フリースタイルの間ラッパー達の前頭葉のある前頭前皮質背外側部における脳の活動が減少し、前頭前皮質内側部の活動が増加している事が確認されたそう。

この現象は創造的プロセスを容易にするために起こるんですって。

創造的でない活動の遂行に関連する脳の領域がリラックス状態になり、精神のフィルターや検閲を減らすことが可能になるので創造性を促進するという事がわかったわ。これこそが作り手自身の意識の外で行われる創造、つまり「降りてきた」状態という訳よ。

次に研究者達は、創造的インスピレーションが最初に爆発してから脳の中で何が起こるかを理解しようとしたけれど、残念ながらラッパー達を観察してもわからなかったの。そもそもフリースタイルは最初から最後までが即興だから脳の中はさほど変化が見られない、というのが理由よ。

これらの研究から、創造的プロセスは連続すると2つの段階に分かれ、最初の段階は自然な即興で新しいアイディアが生まれて、その後は精査され練り直されていくという仮説が立てられたわ。

しかしこうしてみると、数々の名作を創り上げたアーティスト達の神格化が薄らぎ、ちょっとした親近感を覚えるわね。でももしかしたら、全頭前皮質内側部を活動させ続けるラッパー達こそが真のアーティストなのかも・・・!日本のラッパーの皆さん、頑張れ!!


pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) 自分探し 

2013年01月16日

アンドレア日記 福袋限定HD編

20130116今年のApple福袋に入ってた目玉商品はヘッドフォンのBeats-Solo-HDらしいニャーね。ママがこのタイプの前ヴァージョンを昔レビューしたのがミーが生まれた頃の2010年頃らしくて、それの改良版でHDって言うらしいニャ。

お仕事の関係上、ミー家にはBeats製品が全部揃ってるのだけど、このスペシャルカラーはナイスなカラーリングだニャー!音は前ヴァージョンと比較してどうなのかママによれば、特有のこもり感が軽減されて音の輪郭がハッキリしるってらしいニャ!

何でも、Betats製品はブランドデヴュー以来人気が出すぎて最近は偽物が出回ってるから要注意だそうだニャ。家にも偽物が一つあるのだけど、これがとても精巧にできててちょっと見はわからないくらいよく出来てるニャ。

困るのが音もそれなりに出てるから、本物を知らない人はこのまま使ってしまうかもってくらいで皆さまもbetas製品ご購入の際は信頼できるルートでってママが隣で言ってるニャーよ。

で、隣のママはbeats-proの白いヘッドフォンしながらそのレビュー書いてるニャーよ。いったいミー家にはヘッドフォンがいくつあるのか知らないけど、実はミーが子供の頃シュアーの高いヘッドフォンをかじってあの世行きにしたことがあるらしい…ごめんニャ(=^..^=;;;;;;)

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) BlackTowerStudio 

2013年01月15日

ティーナ・マリー日記2 まさにマジック!編

20130108このブログでレディ・Tことティーナ・マリーの最新作であり遺作となってしまった「Congo Square」を紹介したけど、彼女の1981年の4枚目の作品「It Must Be Magic」をご紹介するわ。

とにかく最初に印象は・・・声が若い!前回もその声の若さに驚かされたけど、やはりこの当時のはち切れんばかりの若さが良い。彼女の独特な歌い回しは定着していないものの、まだ熟れる前の実のような瑞々しさは魅力的ね。小気味よい正確さで攻めたかと思えば、まだセクシーさが不十分なままのロングトーンとソウルフルな唸り…引き出しはまだ少ないものの現在のレディTの片鱗が見え隠れしているわ。

当たり前ながら全て今から20年以上も前の曲やアレンジなのだけど、彼女のボーカルが乗った瞬間に「ティナ節」になり古さを感じさせないのが素晴らしい。彼女お得意のビブラートがもうちょっとしたら完成されるのかな・・・と思われる雰囲気を感じるのも楽しいわ。

もともとドンッ!と一発で音を当ててくる方だけど、今作では若い分更にその威力が増しているのがわかる。2曲目の「Revolution」は歌い出しが非常にオリエンタルで、一音目がどうしても浜田麻里さんを彷彿とさせるのよね。その後は全く違う展開になるけれど、巻き舌で美しく"R"を発する部分はソウルフルというより演歌っぽいのも格好良いわ。

そして、どこかで聞いた記憶のある6曲目「Square Biz」は実にキャッチーで踊りやすそう。恐らくディスコ・ソングだったのかも。リズム隊とボーカルがユニゾンになる部分は実に小気味が良く、彼女のリズムと短音の発声の強さが成せるわざというべきか…さりげなく入ってくるラップもお見事で、楽器に合わせてアプローチが変わっているのも聴き所ね。

ジャケットの彼女は可愛い蝶柄のトロピカルワンピースにウェービーヘアー。ザ・80年代メイクだけど、最新アルバムの50代のティーナの方が若く見える。歌は徐々に艶を増していくけど、容姿は可憐になっていく…いやぁ、まさに理想だわ!ティーナの歴史を紐解くうちに、彼女の歌唱法の謎、そして美貌と若さの謎にも迫れるかも!ますます目が、耳が離せない…でも、もう新作聴くことはできないのね(T_T)

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) 音楽 

2013年01月14日

メール日記 返信時間と親密度編

20130115メールのやり取りはほぼ毎日、というのが当たり前の昨今。仕事によっては、メールの対応に1日の労働時間の大半を割くという場合もあるわ。そう言われてみれば、電話をかけるよりも殆どメールでやり取りする事の方がはるかに多いのも確かね。

ノースウエスタンの大学での研究によると、私達が普段最も多くメールでやり取りする相手は「付き合いが浅く、電話で話すような相手ではない人」なんだそう。更にデータを調べてみると、親しい友人から来たメールに返信する時間は約7時間、相手が仕事関係の場合は約11時間、良く知らない相手には約50時間というのが平均値なんですって。

言い換えてみれば、返信する相手をどう感じているかは返信時間を計測すれば自ずと分かる・・・ということね!実際の生活同様、親しい友人を優先してしまうのは仕方ないけれど、こんな風に数字で出てくるとなるほどと思うわ。このアルゴリズムを利用して、企業で親しい同士と知らない同士を結びつけて効果的なチームを作ったり、SNSならオンライン上の人間関係を正確に把握して広告のターゲットを絞り込んだり、などといった応用も可能なのではないかという声も挙がっているそう。

インターネットの発展によってリアルな繋がりが希薄になると懸念されているけど、その中で本当に重要な相手が誰かという認識はしっかりしている訳だから問題は無い気がするのよね。別の実験では、FBに沢山の知り合いがいるユーザーでも実世界ににいる親しい友人の数は殆ど変わらず、実世界の友人の方が大きな精神的支えになっているそうよ。

なんだかちょっとほっとする。

自分自身まず仕事のメールを優先、というのを常に心がけてきたけれど、どうしても友人の返信を優先してしまうこともあるわ。Twitter上で親しくさせて頂いてるフォロワーさんに励まされたり元気をもらうこともしばしばだし、新旧関係なくそれぞれに大事な友人である事には変わりないのよね。でももし気になる人からメールが来たら、速攻返信!・・・いやいや、くれぐれも鼻息を荒げている様子を悟られないよう1時間くらいはあけた方が良いかもしれないわ。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) 自分探し 

2013年01月12日

メリダ日記1 凝縮された旨みストーリー編

20130111ピクサーの最新作の主役は王女様!?ということで大分前から気になっていた2012年の作品「ブレイブ」を見たわ。邦題は「メリダとおそろしの森」なんだけど、オリジナルタイトルのままで良かったと思うのよね。

舞台はスコットランドのある王国。弓と乗馬が得意な男勝りの王女メリダは、王女らしく振る舞えと口うるさく言う母に反発していたの。母と喧嘩をしたある日、彼女は鬼火に導かれ森の奥へ足を踏み入れてしまう。

そこには魔女がいて願いを叶えてくれるというので、メリダは窮屈な生活から逃れたいが為自分の運命を変えてほしいと依頼。やがて魔女の魔法は、母である王妃だけでなく王国全体の運命を変えてしまうほどの大惨事へと導いてしまう。母と王国を救うためにメリダは立ち上がり、再び森へと足を踏み入れる・・・というストーリーよ。

相変わらずビックリさせられるのは、ピクサーお得意のその細やかな描写ね。メリダのスパイラル・ヘアのカールの太さ毎の動き方の差異、ちょっとした目の表情の移り変わり、口の周りの筋肉の動きまでが恐ろしいほどにきちんと描かれているのよね。一見単純な顔立ちに見えるけど、その中で何層にも計算され尽くされて出来あがったものなのだなと改めて感心させられてしまう。

ストーリー自体も書いてしまえばあっと言う間の単純なもののように思えるけど、考えつくし作り込んだ上で余計なものを省き完成する"生け花"のようよ。登場するキャラクターもメリダをはじめ、皆とても魅力的なの。メリダに求婚する諸外国の王子3人は実にユニークでキャラ立ちしていて、見る側に瞬時にどんな人間であるかを理解させるわ。

これって出来そうでなかなか出来ないことよね。

そしてメリダの3人の弟君を忘れてはいけない。可愛いだけでなく、視覚的、ストーリー的にもスピード感を出す重要なサブキャラなのよ。いや~毎回、見事なキャスティング!最大の山場のシーンでは迂闊にも涙してしまったのだけど、改めて思うのは、どんなに嫌われても親は子を思い無償の愛で包み込むものなのだという事ね。

子はそんな親の心知らずだけど、やがてそれが理解出来るようになる…これが真の成長に繋がっていうのだわ。

文字にするとなんとも気恥ずかしい感じがするけど、今作を見るとそんな大切な部分を心にじっくり伝えてくれるの。全ての作り込みがしっかりしているからこそ重要なテーマが伝わる・・・物作りの原点ね。

この作品は家族で一緒に、というより普段多忙な独身の方にオススメするわ!時間をかけずに、出汁の旨みが凝縮したお味噌汁が心にすっと染み入りますわよ。エンドロールの最後まで楽しんでね!

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(4) 映画&TV 

2013年01月11日

マーシャル日記 白いお供編

20130112以前から気になっていた、マーシャルのヘッドフォンを頂いたわ!

マーシャルがヘッドフォンを販売していたと知ったときはビックリしたけど、その外装はアンプと同じで内側のクロスもアンプと同じ素材を使用しているんですって。色は白黒の2色展開なんだけど、やはり白でしょう!

裏側にはジム・マーシャル氏のサイン付き、ジャックも金とデザイン的には文句無しの可愛らしさ。しっかりエージングしてもらってから、いざ試聴!こもり感はあれど、どのジャンルもなかなか良い感じよ。

特に女性の中域が普段使っているイヤフォンよりクリアに聞こえてくるわ。特にポップスやジャズなんかにも適しているわね。手元のスイッチは何故か音量調節ではなくストップボタンのみというのが謎だけど、それはiPhoneやiPod側で操作せよということなら潔いわね。

一番有り難いのは、折りたたんで収納できるという点よ!ヘッドフォンにありがちな、接続部をパキッと折ってしまうという事故が起きづらい。外に持ち歩くときは大好きなバットマンの巾着に入れておくのだけど、なるべく首にかけるようにしてるの。

頭部に白い色を置くというのはアクセントにもなるし、注目度も抜群!さ、この白い恋人で、エスペランサを聞こうっと。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(6) ハイテク 

2013年01月10日

子連れ狼日記3 死闘!裏柳生シーズン2編

20130113お正月にじっくりと楽しみながら全シリーズを鑑賞中の萬屋錦之介TV版「子連れ狼」…シーズン2を見終わったわ!

衝撃のシーズン1に続き拝親子の過酷な旅は続く「子連れ狼」シーズン2…更に色濃くゲスト俳優も豪華になっていくけど、適材適所のキャスティングに大満足ね。

ストーリーが進むにつれ、聞き慣れない言葉や独特の造語が出てくるけど、秀逸だと思ったのは23話「生前香典」。公儀介錯人・雲に任命された者は死んだ者としてその使命を果たすべく生き、生きたまま葬式を行い香典は残された妻に委ねられるというもの。男としては名誉であっても残された家族にとってはたまったものではないわよね。しかし生きたまま卍布を付けて座り、葬儀が行われる様というのは非常に不気味だったわ。

24話「病い星」では、萬屋錦之介の実弟が以前登場した時とは真逆で人間味たっぷりの不肖の息子を演じているの。さすが萬屋!兄弟共演も引けを取らないわ。25話の「十三弦」では田島令子さんが男勝りのじゃじゃ馬姫を演じているけど、これがオスカルと被ってきて良い感じだし、余談だけど10話の「邪気をはらう日」では幼い杉田かおるさんが隠れキリシタンを演じ、友人の母上である入江若葉さんがその母を演じているのもナイス・キャスティング!

シーズン2は宿敵柳生列堂が様々な刺客を襲わせるも、拝親子はその絆と一念で倒していくの。大五郎も成長して生きることの過酷さを更に学び、一刀は一見非常に見えても、深い愛情を持って我が子に接している姿が心を打つわ。

最大の見所は烈堂が送った最大の刺客・愛娘の鞘香ね!演じる小川節子さんが実に美しく、一刀との決戦では現代的なブラトップ姿で対決するのだけど、これはサービスでなく編み出す技の状況から機能的であるということが理解出来るの。安っぽいドラマだと現代的アイテムは御法度だろうけど、必然で作られたのだなと見る側に理解させるのもお見事よね。

愛娘を殺人兵器に仕立てる父、それに全身全霊で応えようとする娘、自ら囮になる大五郎、子供を目くらましにしても守る拝一刀・・・どちらも歪な形ではあっても、そこには強い絆で結ばれた親子愛が確実に存在するわ。ますます過酷になっていくシーズン3・・・最終話は一体どうなっていくのかまたご紹介させて頂くわね!


pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) 映画&TV