2012年12月
2012年12月31日
ウェインズ・ワールド日記 愛しき音楽おバカたち

あの『サタデー・ナイト・ライブ』のコーナー番組という事でも有名な今作、ロック音楽ファンにとっては疑う事なきイチオシ作品と言って良いかも!これは確実に見る人を選ぶ映画でもあるわよ。
ロック大好物の青年ウェインとガースは、大人気ケーブルTV番組「ウェインズ・ワールド」を自宅の地下から放送する名物パーソナリティなの。そんな彼らの人気に目を付けたTVプロデューサーはウェイン達に大手TV局の出演を持ちかけたわ。多額の契約料を手にした二人は行きつけのライブハウスで美女カサンドラに出会い、ウェインは恋に落ちてしまうの。やがてプロデューサーもカサンドラに目を付け、三角関係が勃発・・というストーリーよ。
クライアントとプロデューサーのやりとりや、契約の様子なども滑稽に描かれていたのが面白さに拍車をかけていたわ。ウェイン達が車中でクイーンの「ボヘミアン・ラプソティ」を熱唱しヘッド・バンキングする伝説的なシーンは有名だけど、ガースが行きつけのドーナツ店の美女に告白するという"妄想シーン"で、ジミヘンの「フォクシー・レディ」に合わせて踊るシーンはお腹よじれものよ。因みに、クイーンのフレディはこの映画のおかげでアメリカ市場で基盤ができたと感謝していたそうよ。
細かいとこだと、楽器屋で「No Stairway To Heaven」という看板が張ってあって主人公があのフレーズを弾き始めると店員が慌てて止めに入るシーンは映画業界に詳しい人ならバカ受けよ。それとピポ子としては、大好きなアリス・クーパーが登場しただけでなく、ミルウォーキーについて語っていたのには大感動!!
今作は過去に音楽ドキュメンタリー作品を世に送った女性監督ペネロープ・スフィーリスが手がけたのだけど、彼女のロックに対するこだわりと情熱にはとにかく頭が下がったわ。キャスティングもさることながら、彼女を監督として向かい入れた事が作品の成功に結びついたと言って良いかも。
ウェインとガースは一見子供じみた行動ばかり起こしているように見えるけど、自分のしたいこと、好きなことに対して果敢に挑んでいく前向きな姿勢は見ていて本当に気持ちが良い。そして、日本では希薄な地域の人との深い繋がりという部分がとても羨ましく、ちょっと考えさせられたわ。
日本で公開時の興業成績はよくなかったようだけど(この面白さのディテールはマニア級だから)、これだけの豪華な"ツボ音楽ネタ"を披露してくれただけでなく、"自分の人生を自分に正直に楽しく生きた方が得だ"という事を思い出させてくれた本作には感謝したいくらいよ。それでは皆さん良いお年を!シュゥイーン!
2012年12月30日
ゴッドファーザー日記2 家族の中の孤独編

映画って1作目が良くできていると2作目は薄まるケースが多いけど、この作品は共に濃いわよ。今作は、亡き父ヴィト・コルレオーネの後を継いで2代目ゴッドファーザーになったマイケルの現在と、ヴィトがコルレオーネ・ファミリーを築き上げていく過去の物語が同時進行していくの。
様々な人々の陰謀や利害関係からファミリーを守り、ドンとしての風格が滲み出るマイケル・・前作の冒頭で家業や親に反発し恋人と明るく笑っていた青年が、今作では殆ど表情を消し鉄仮面のようになっていたわ。彼がどれほどの重い宿命を背負ってしまったのか・・その悲哀が十二分に表現されていて圧巻!
唯一、マイケルの表情が強く表れたのは2カ所ね。
実兄フレドが自分を裏切ったと知った時と愛する妻がわざと流産をしたと知った時よ。どちらもアル・パチーノの驚異的な演技で、映画史上の名シーンになったんじゃないかしら。身内の裏切りというありえない状況に遭遇し、ショックで瞳の奥にじわじわ闇が落ちていく・・実際にはそんな映像効果はないけど、そう見えたのよね。これって見ている人の別の感覚を呼び起こしてしまう位の演技って事なんだわ。
そして、愛する妻にもう自分への愛は無く、子供を堕ろしたと告白された衝撃・・マイケルはファミリーは守ったけど"自分の家族"は守りきれなかったのね。この時は激しく妻を殴ったけど、その後、妻が子供達を内緒で訪ねた際、無表情でドアを閉めたのよ。これだけの奥深く静かな怒りを表現できるって・・。
ラストは過去にさかのぼり、兄弟全員が父親ヴィトの誕生日パーティの準備をし、帰ってきた父親を玄関に迎えに行くの。でも、マイケルは出迎えず、テーブルでタバコを吸っているシーンで終わるわ。これがマイケルの未来への前兆であり、彼がこれから孤独と共に生きる事が理解できる。過去の父と現実の息子を交互に見せる事でストーリーがメビウスの輪のように描かれ、人の上に立つ厳しさ、人を愛する苦しさが絵巻の如く書き記されているわ・・これぞ"人生のバイブル"!
書きたいことはまだまだあるけど、これほどまでに人間の"心"の色を巧妙に描き出した作品というのはそうそう無いでしょうね。だからこそ名作と呼ばれる所以なのだわ!人生哲学を凝縮した作品を見ながら、今年の自分はちゃんとやれたのかを反省しつつ来年頑張ろうー!(^^)!
2012年12月29日
ゴッドファーザー日記1 年末年始はファミリーとして生きる!?編

言わずとしれた1972年フランシス・F・コッポラ監督の名作「ゴッドファーザーPart1」…幼少の頃からずっとこの作品をマフィアの抗争を描いた男の物語という認識しかなかったの。
しかし大人になってじっくり見てみると、この作品の真のテーマは"家族愛"であり、台詞や演出、役者の素晴らしさに度肝を抜かれ、どれだけ人々に多大な影響を与えた逸作であるかという事を思い知らされたわ。
しかも登場するファミリーの構成は現代の会社の人員配置にも当てはまり、ビジネスモデルとして見ても充分に楽しめるの。舞台は1947年のNY。マーロン・ブランド演じるマフィアのドン、ビト・コルレオーネが、末娘の結婚式が盛大に行われる中、いつものように訪ねてきた友人の嘆願に耳を傾けるところから物語は始まるの。
やがて対立するタッタリア・ファミリーとの抗争が勃発し、ビトは凶弾に倒れるも一命を取りとめたわ。大黒柱が不在になって揺らぎ出すコルレオーネ・ファミリー・・ドンの方腕で頭脳明晰な弁護士、感情のままに行動してしまう長男、しかし最もマフィア社会を敬遠していたアル・パチーノ演じる三男マイケルがファミリーを仕切るという皮肉な結果になるの。でもそれは彼が本当に父親を愛していたから。
妹の結婚式で恋人のケイと楽しそうに話していたマイケルが、父の為にそしてファミリーを支える為に冷酷非情に変化していく様は圧巻!彼の顔についた痣が心境の変化と共に無くなっていくという描写もお見事よ。そしてドンの依頼を断った映画監督の愛馬の首がベットの中から発見される名シーンは恐怖と言うよりアートを感じたわ。
当時のフィルムの劣化の影響で画面全体が良い感じにべたっと油絵の具を塗った様な質感になっているけど、最近発売になったリストレーションBDでは元の鮮やかな色に修復されているんですって。逆にべたっとした質感で感じていたものが鮮やかになったら更に重く感じるかも…見てみたいわ!
日本では大家族も減少し、家族自体の絆が希薄になっているような気がするけど「ゴット・ファーザー」を見ていると、血の繋がり関係なく自分をすがってくる者に対し愛を注ぎ込むという姿勢は見習いたいもの。それも奢り無く、気高くスマートにね。でも根底には大きく深い愛が存在しているのが前提だけど…。しかしながらマーロン・ブランド、この役を演じるために生まれて来たのか!?当時48歳でこの幅の広い演技、驚愕としか言いようがないわね。3時間近い大作でありながらあっという間に終わってしまったわよ。明日は「Part2」いってみよう!
2012年12月28日
宣伝日記 現実感とともに編

既に「アイアンマン3」の予告編がリリースされてるけど、本国ではその重々しさにトニースタークに何が起こったのかと話題になってるわ…そして問題のワンカットから孤独に雪景色から空を眺めるスタークのハッピーホリデーカード。ここのシニカルなジョークは事前の宣伝としては完璧ね。
映画は物語の断片だけど、リアルタイムにお話が継続してるって言う感覚をファンの皆さまにちゃんと届けてる。主人公のキャラクター(トニースターク)なら絶対にこうするよな!と納得するカードだわ。
普通、宣伝は物を売るためのテクニカルな手法をだけど、これは逆ね…最初に発想があって、これ宣伝に使えるじゃないって事よね。だからとても自然・・でもここまでキャラを演じきったロバート・ダウニー・Jrの力量も素晴らしいわね。
もう一枚のポスターは「アヴェンジャーズ」なんだけど、ここにはスーパーヒーローは誰もいなくて、なんとクラーク・グレッグがコールソンが主役になってる…彼はヒーロー達のミッションを監督してるエージェントの役所だけど、数種類のポスターの中でこれが一番好き!彼の存在が物語をきっちりと集約させて欠かせないキャストになってる。
流れから自然に出てくる宣伝は嫌味がなくていいわよね…マーベルにしろDCにしろ、この世界観を丁寧に構築したからこそ溢れ出てくる宣伝…全てのクオリティが高次元…いい仕事してまっせ!
Dr.パルナサスの鏡日記 リアル・ブラック編

お話は以前に悪魔との賭で不死を手に入れたDr.パルナサス。その代償として自分の娘を16歳の誕生日の日に悪魔に捧げないといけない。何とかそれを避けたい博士はある行動に出る…!という物語よ。
主役の博士から命を助けられる商才豊かなトニーを演じるのが、今は無きヒース・レジャー…ヒース・レジャーと言えばあの「バットマン:ダークナイト」で狂気のジョーカーを見事に演じきった素晴らしい役者さんよね…この撮影中に他界してしまったので、未完成のままでお蔵入りかと思われていたけど、友人でもあったジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人の協力で別世界のトニーを演じる事で無事作品は完成。違和感ない仕上がりになってたわ。ちなみに、彼らはギャラをそのままヒース・レジャーの娘に寄贈したとの事よ。ヒースは本当に役者として、人間として愛されていたのね…素晴らしいわ。
あの「未来世紀ブラジル」ではフィルムをスタジオ側に散々いじられ結末まで変えられてしまい、作品の持っていた本来のテーマが伝わりにくいまま公開・・ご立腹のまま「映画制作が嫌いになった!」という状態に陥ったギリアムが送り出した今作。期待を裏切らないその独特の世界観にまんべんなく酔わされたわ。
ベースにはパルナサス博士の一人の人間の本音部分(欲)と、家族を持った後の母性的な部分(愛)があって、その欲に絡みつくコミカルな悪魔が博士の心を通じて様々な人間の本性をえぐり出すのよね。その描き方がギリアム・ワールドなのよ。
それを表現するのに大きな役割を担っていたのが、お話の核となる旅芸人Dr.パルナサス一家の移動式旅小屋。見せ物小屋的で一見楽しそうだけど、どこかもの悲しい部分や暗の部分が背景にペーストされてる。そのギミックな作り込みがギリアム・ワールド。
衣装や小道具、メイクも一見ヨーロッパのクラシカルなデザインなんだけど、よく見るとモダンなの。中でも日本の着物とドレス生地をうまくコラージュしていたり、僧侶が舟形鳥帽子をかぶって登場したのには驚かされたわ。色々な個性の強い要素が含まれているにも関わらず、それがひとつの世界の色合いとして成り立っているのよね。このセットデザインの混沌さがギリアム・ワールド。
そして、その混沌さが登場人物のそれと上手く対比してるのよ。酔っぱらいから色情婦人、えせヒューマニストからイブ的快楽…。タイトルにある『鏡』はそれらを増幅させるアンプのような存在で、醜い自分をもっと好きになるというブラックなユーモア…これこそギリアム・ワールド。
そんな世界観で終始登場する悪魔を演じるのが歌手としてピポ子の崇拝するトム・ウェイツ。本人のキャラをそのまま出し切って一癖も二癖もある"はまりすぎキャスティング"ね。トムが普段から表現している世界にに見事シンクロしてる。でも、ここでの悪魔は結構愛があるのよ。自分が楽しむ余興の世界を演出してるの。これまたギリアム・ワールド。
そしてその結末は…やっぱりギリアム・ワールドよ。
役者陣もとにかく大健闘!博士の愛娘を演じたリリー・コールは『マーク・ライデン』の画集からそのまま抜け出たよう。改めてキャスティングの重要性というものを思い知らされたわ。
この世は常に相対するものがありシーソーのように作用するから、生きる事に意味がある・・一見摩訶不思議で美しい世界を見せているかと思いきや、人間の内面をまたもやズルズルと引きずり出したギリアム監督!やってくれましたね!もっと語りたいのだけど、多くの方に見て頂きたいのでこの辺で…フフ。
2012年12月27日
300日記1 絵画的芸術映画編

この一年で出会った嫌な奴やアホな出来事に地縛霊、それを衝撃的なザック・スナイダー監督の出世作「300」で地底の底に蹴り落とし、責め来る首をめった切りしてあげましょう!!
あ、まだ見てない方のためにご紹介…紀元前480年、スパルタ王レオニダスの元にペルシアの使者が訪れ服従を要求するの。誇り高き戦士の国スパルタはこれを拒否し、わずか300名の軍勢で100万のペルシア軍を迎え撃つというという壮大なストーリーなのだけど、とにかく実写とCGの境がわからない~。
画像のコントラストがはっきりしている為独特の質感があり、場面場面が1枚の絵として完成しているのよ。セリフを発しているから明らかに実写なのに、もしや絵なんじゃないかと錯覚する事がしばしば…こんな事は初めてだわ。
見どころは戦闘シーン!150/秒コマのカメラを3台同時に回し映像のスピードを瞬時に変えて編集する事によって、見事に緊張感のある場面が完成してるわ。更に驚いたのは生贄にされた女性が目覚めるシーンかしら。水中で撮影された映像を加工したらしいのだけど、ゆらゆらと踊るように目覚める美女はとても神秘的で、牲になる悲壮感が漂っていて良かった~。
そして何より忘れちゃいけないのは個性的なキャラクター!ペルシア王はエジプト人のような太いアイラインと山形眉毛で妖しい魅力を醸し出していてインパクトNO.1!彼のハーレムにはヤギの仮面を被った吟遊詩人がいたり、セクシーな踊り子さんがいっぱいなの。一瞬「サバト」を彷彿とさせるものがあるけど、とにかく見ていて飽きないわ。ペルシア兵も日本の戦国武将のようなコスチュームだったし、様々な国の文化が混ざりあい融合して独特の世界を完成させてるのよ!
生身の人間の撮影より、その後のコンピューターでの加工や編集に時間をかける事によって、ここまでの作品が出来るというのは物凄い事だわ。もうこうなったら、作り手側の世界観と想像力が勝負になってくるというわけね!…皆さんもスパルタの精神で戦い抜いていかないと・・やられるわよ…いや、やられる前にヤッテヤレ!!
あ、これを書いてたら来年公開のザック・スナイダー最新作「Man of Steel」の予告編が届いたのでまだの方はご覧あれ…あの「Superman」なんだけど、世界は神のような力を持つ超人が存在することを許すのかがテーマとなってるのよ…今から楽しみね!
2012年12月26日
アンドレア日記 肉の証明編

見よ!この冷蔵庫の中の肉のストック・・これはここ数日で買って来た肉の塊ニャー!
ハムやらソーセージやらベーコンや叉焼やら牛タンやらやらやら・・これ一人で食うのかって感じで所狭しと詰まってて、ここはホビット族(注1)の食料倉庫か感じニャーよ。
深夜に牛タンのむさぼり食う姿は肉食系のミー達も驚くほどだニャ…農耕系の民俗じゃなくて狩猟系の血が濃いんじゃニャいのか・・。
まぁ~これだけ肉が食えれば健康って事でミー達も一安心とポジティブに考える事にするニャーね(=^..^=)
(注1)
公開中の映画「ホビット 思いがけない冒険」によると、勤勉で働き者のホビット族は自分の食料庫に沢山の食べ物を蓄えているらしい・・が、時としてそれを全て食べられてしまう事もあるとか・・。
アンドレア日記 ミーの欲しい物編

じゃー今からでも遅くないからリクエストするニャーよ!
えーと、これ…「Megatrend MK3」…高さ213cm、幅91cmの巨大なスピーカーをLRで欲しいニャー!だってうちは音楽を生業としてる一家だからこれぐらいでないとニャ!TVも65インチなんだからこれでインテリアのバランスもバッチリと思わニャいか??
24個の8インチ・ウーファーと高性能リボンライン・スピーカー・タワーだニャ。これなら猫タワーにもなるしママも楽しめるじゃニャいの。値段は80.000$って書いてあるから700万ぐらいか!?スピーカーには爪立てないって約束するするから買っておくれニャー。ママの月の稼ぎぐらいだろ~・・あれ、どっかに消えてしまったニャーね。
来年はこれが入る巨大な靴下編んでおくから楽しみに待ってるニャーよ!
2012年12月25日
ウォッチマン日記 沈黙は・・編

この作品は公開当時色々な意味で興味津々の映画だったの。まず、グラフィック・ノベルであのヒューゴ賞を授与されてる事。映画化の企画構想に20年以上費やし、この世界観を2時間で映像化するのは無理とされ、その間権利もあちらこちらに移り、結局法廷にまで持ち出された事などなど!
原作者のアラン・ムーアは未だに映画化に異論を唱え、今回もクレジットを拒否し原作作画のデイヴ・ギボンズに印税権利を委譲、彼曰く「WATCHMENを映画的だというが、それは間違い…まったく正反対の作品」だとか。
物語の核心はまだ見ていない方の為に言わないけど、一言で表現するなら、『沈黙の黙示録』でしょう。ここに描かれているのは単純なダークな世界と言うものではなく、人間の定義、神の定義、生きている意味、気付かない地獄、進化と心…等々、パラレルに入組んだ人間の業を3時間に押込めているわ。
ベースは平行世界的次元で現実に起きた、ケネディー暗殺や米・ソ連の核ミサイル危機、ベトナム戦争等を背景にし、そこにアメコミ的なヒーロー達が登場するのだけど、一般的な善悪二元論で活躍するのではなく、横軸として彼らの立場や意識を通して"人の業"が描写され、縦軸として神的な哲学・自然が表裏一体しながら複雑な景色を作り出してるの。
もし地獄を描くとしたら、怖く醜く表面的な部分を露出させるのはとても簡単な事だけど、そこに至るまでの過程を作品にしろと言われたらかなり難しいと思うわ。映画化は勇猛果敢にも短時間でこの世界観に挑戦する訳だけど、それを請負った監督があの「300」で独自の絵画的映画を低予算で作ったザック・スナイダーよ。
「300」でもフランク・ミラーのグラフィック・ノベルを映画化で大成功させた逸材だから当然の帰結だったのかもしれない。残酷的(血みどろだけが残酷ではない)な描写も多いけど、この描写を否定すれば"人間の持つ非道徳的な哀れみ"とでも活字で表現するしかないわね。つまり、自己矛盾が生じる訳だから…。前作で使われた技法も「WATCHMEN」でもさらにレベルアップ。
そして、映画化困難の最大の理由とされたのが、複雑なエンディングとその映像化への予算と言われてきたわ。確かに見終わって3時間でよく納まったなと感心、いや同情!?。この物語の背景はコミックの場合、その質感から読者が100万倍に想像力を膨らまし自分の網膜だけに投射されたるのだろうと…だから、原作者のアラン・ムーアは上記のような発言をするのだろうと確信したわ。
動画は見るものをその世界に引きずり込む事ができるけど、創造性が欠けてしまうのも事実。その欠落する創造性をどうやって覚醒させるかが監督の力量だけど、さすがスナイダー!頑張ったわ!!
今、この文章を読んでも物語があまり把握出来ないと思ったあなた!そう、そう言う作品なのよ~。と言う事で、どうでしょう、今年のクリスマスはダークなヒーロー映画で考え込んでみてわ…フフ。
2012年12月24日
『ジョバンニと魔女』日記 商店街のキラ星編

世間のクリスマス風景とは無縁な我が家に、突然クリスマスがやって来たのよヤァーヤァーヤァー!それはドイツのクリスマス菓子「シュトーレン」!
アーティスト兼パン屋(比率は不明w)さんのコトリ店長から心温まるからクリスマスプレゼントを頂きました!ありがとうございます!シュトーレンの他にも可愛いハロウィンのイラストカードやカレンダーまで!
コトリ店長のパン屋さんは『ジョバンニと魔女』と言う音楽カフェが店内にあって、時々音楽イベントも開催してる商店街のキラ星パン屋さんなんですね。それもプロの音楽関係者が日々集うちょっと変わったパン屋さんなのであります。
特に有名なのはカレーパンで、これで利益が出るのか!?ってくらいお安くてボリューミーで美味しいのですよ。食べ物に愛がこもってるのって最近は少ないのですけど、ここはたっぷりこもってますね!イタリアの街角のパン屋さんのように、ここだけの味って感じで美味しいのです。
今年はシュトーレンをかじりながらラストスパートで駆け抜けますよ~!
あ、時々パン屋さんなのに半田ごて握ってケーブル作ってるかもしれないので驚かないで下さいね…音楽カフェ『ジョバンニと魔女』を進化させるべく日々アップデートしてますから(^^;)
と言う事で皆さまメリークリスマス!(^_^)v
【コトリ店長『ジョバンニと魔女』web】
http://ogumikawaya.jp
pipopipotv at 15:00|Permalink│Comments(0)
ジュリー&ジュリア日記 人生を楽しむ名人になろう!編

この作品は、アメリカ食文化に革命を起こした女性料理家ジュリア・チャイルドと彼女のレシピを1年で制覇しブログに載せる事にチャレンジしたOLジュリーの2つの実話を並行して描いたものなの。
2人の時間軸に50年の差はあるものの、共通点は沢山あるわ。信念を貫く根性、自分を理解してくれる優しい夫の存在、応援してくれる友人…彼女達は人生の目的を見い出し、努力し、そしてとことん楽しんでいるのよ。
ジュリーは当時男性ばかりのプロの料理教室で、基本的な器具の扱いすら出来なかったのに、目標を高く掲げ苦難を楽しむ事を忘れなかったの。天真爛漫に描かれていたけれど、常に前向きに努力し進んで行く姿が周囲の非難をかき消す結果となったわ。
一方ジュリアは、若妻らしく苦境が訪れると癇癪を起こしたりして旦那様に甘えてしまう。でも夫の家出によりいかに自分が愛され支えてもらっていたかに気付くの。この2家庭で繰り広げられる夫婦の強い絆は、独身女性にとっては目の毒かも・・結婚生活がこれほど素晴らしいのかと期待を持ってしまうから。
ともあれメリルと夫役のスタンリー・トゥッチは「プラダを着た悪魔」の共演が記憶に新しいけど、今回はうってかわった"羨ましい"夫婦を見事に演じていて惚れ惚れ!他にも当時の出版事情や印税の流れなど、現代と殆どあまり変わりないという事がわかってビックリしたわ。
しかし最も驚くべきなのは、ジュリーが料理を本格的に始めたのはなんと50代からという事実!30過ぎると「もう遅い」とか「今から始めても・・」というのが世の常だけど、彼女は50年以上も前に人生の折り返し地点で自分を輝かせたのよ…素晴らしい!!
それにしてもメリル・ストリープほど、可愛らしい女性を演じるのが上手な人がいるかしらね。どんな若くて可愛い女優さんよりもドキドキさせられてしまうわ。ど根性とはそれほど美徳ではない、好きな事を情熱を持って好きなようにやっていくというのが人生を輝かせ、最終的に自分を輝かせるのだということに気付かせてもらったわ。とにかく花嫁修業はお料理からね・・ボナペティ!
2012年12月23日
スタンリー・クラーク日記1 重低音祭2編

実はスタッフが彼の大ファンで、ピポ子もReturn To Foreverやその後のソロアルバムはよく知ってるのよ。何とスタッフは大昔70年代に田園コロシアムの野外JAZZ LIVEでジャズLIVEなのに、ビリーコブハムやサイモンフィリップで2バスガンガンで音的にロックだろ~っていうステージを見てるらしいのよね…羨ましいわ。何でも、その後に周辺住民からうるさい!ってクレームがついたっていういわく付きだったとか。
そんなスタンリーはソロ後とてもロックよりでオペラチックなリードアルバムを次々とリリース、ギターやキーボードが目立ったこの時代にベースマンとして世界をまたにかけてツアーを敢行していたわ。その後はジョージデュークをユニットを組んで、ポップな感覚でこれまた違った一面を披露して大ヒットしたわね。
以後は、ちょっと大人しくなって、どちらかと言えばシックな世界で一休みみたいな感じが多くて、本当に玄人好みのアルバムを定期的にリリースしてたらしいのね。そして、レーベルを移籍後のこの「Toys of Men」…お、いきなり一曲目から全盛期の「モダンマン」を思わせるような組曲じゃありませんか!そして何やら前衛的なヴォイス・・どっかで聴いた声、あ、エスペランサがこんなとこに!
エスペランサは5曲目の「All Over Again」で作詞と歌姫として参加してるのよ…これがとてもジャジーでお酒が飲みたくなる素晴らしい歌声なのよね。歌入りはこの一曲だけで他は勿論インスト。昔は彼自身が歌ってた時期もあったけど・・(^^;)。
12曲目の「 Chateauvallon 1972」は今は亡き名ドラマーでトニー・ウイリアムスに捧げた一曲。高速の4ビートと賞賛されやはり彼もロックの影響を受けスタンリーと同じく70年代前半から80年代前半にブイブイ言わせた人ね。この曲のアレンジが当時を思わせるMIXらしくてスタッフが喜んでたわ。
トータルではとても若々しいサウンドで昔に戻った原点回帰的よ。彼も既に63歳ぐらい…この歳でこのワイルドさはたまりませんね!昨日のSMVもそうだっけど、低音ってとても大切…しっかりと音全体を締めてるから、中高域のパートが遊べるのよね。レコーディングMIXでも最近はラージモニターを使わない人が日本は多いから、体で感じ取る低域が分からない人が多いのよ。ベースは入ってるけど体に響いてこない…これが今の日本の音楽の現状ね。
このアルバムはジャンルに関係なく音楽好きには大推薦の一枚よ。最近、自分の大先輩にあたる方々が精力的に強力な作品をリリースしてるのを知ってもっと頑張らないと!思うのでありました( ̄^ ̄)ゞ
2012年12月22日
SMV日記 重低音祭1編

"SMV"何それとよく見たら、S=スタンリー・クラーク、M=マーカス・ミラー、V=ヴィクター・ウッテンじゃありませんか!2008年の企画アルバムで、これは聴かねばとポチッと!
日本にもベースメントpartyなるプロのベーシストの協会があるけど、海の向こうのスーパーベーシストが三人揃って重低音祭って感じよね。さぞ重低音を聞かせてくれると思って早速スタジオで重低音仕様wwでの試聴会よ。
ドヒャー、期待通りにモニターSPからからはベースの音しか聞こえてきません!素晴らしい~!このお三方、私が解説するより、皆さまの方がよっぽど詳しいかと思いますので、省かせて頂きますね。
1曲目のタイトルが「Maestros de Las Frecuencias Bajas」…直訳すると「低音のマエストロたち」…ウォーそのままじゃん!って感じでゴージャスなイントロから一気に三人の世界へ。そして2曲目のアルバムタイトル曲「Thunder」ではラッパーが名前を呼んで登場するように、曲中でスタンリー、マーカス、ヴィクターが呼び出されてプレイなうなのよ…そしてそのままベース合戦開幕なのです。
時にはポップで陽気な楽曲、時にはさりげなく業を披露するどうだ!PLAY、時にはwoodyで都会的な表現、3人のファンならお馴染みの楽曲とインスト全開で重低音で満腹太郎よ。全体的にはマーカスがベースラインで、スタンリーとヴィクターがメロディ的な動きを担当してて、この重低音アンサンブルが気持ち良いこと良いこと。
ヘッドフォンで聴くと三人のベースの定位がハッキリとわかるのでニュアンスをチェックしたければヘッドフォンで、重低音を体感したなら、できるだけ高性能なスピーカーとアンプでの試聴をおすすめするわよ。このアルバム、別の利用法があってこれだけ分離の良いベースが3本入ってると、スタジオのモニターチェック用の音源としても最適なのが分かったわ。
情報によれば、リリースされた年にこの3人で日本のブルーノートでLIVEがあったそうじゃないですか!これは見たかったなぁ~さぞかし凄まじステージだったでしょうね!それにしても、3人ももう結構なお歳だと思うけど、一切枯れることなく、こんなに楽しくて強烈なアルバムをリリースするなんて素晴らしい!
思うに、最近の邦楽は重低音感が全く無くてスカスカなんだけど、このベースしか聞こえない作品を聴いて、いかに低音が大事かって再認識したわよ!
で、よく見たら再びiTunes関連で表示されたのが、スタンリー・クラークのレーベル移籍後の初アルバム「Toys of Men」が出てきたじゃないですか…アーティスト情報みたら、あのエスペランサがクレジットされてる…おぉ~これも聴かねば・・って事で明日レビューするわよ~。
2012年12月21日
アシュケナージ日記 比類のない超絶技巧な指編

そこで皆さん、ウラディーミル・アシュケナージというピアニストは皆さんご存知かしら。クラッシックの世界では超有名なピアニスト!その彼の超絶技巧作品として有名なアルバムが「ショパン:12の練習曲」よ。
最近では指揮者としての活躍が多いようだけど、何と言ってもこの頃の彼が好きなの。
特にこのアルバムはエチュード抜粋なので、脈略もなくただ唖然とさせられる演奏なのよ。ライナーには"怪物"と称されていたけど、まさにその通り!
ショパンの楽曲だけに、その美的表現はとても難しいと想像できるけど、技巧+情感がとても素晴らしい!!有名な「革命」もその時代背景と緊張感が恐ろしいほど伝わってくるわ。
実は幼少の頃に母に無理やり連れられ、ピアノを習いに言った事があるの。女性の先生だったのだけど異常に厳しくて、音を楽しむ事より譜面に忠実に弾く事を強制されたわ。おまけに譜面で頭を殴るというスパルタぶり!!!…憤慨して2日で辞めちゃった。この時の経験がかなりトラウマになったけど、ピアノの鍵盤の重さやその音色に魅せられ、今では自己流で楽しんで弾いているのよ。
世界には数々の有名な演奏家がいるけど、アシュケナージほど日々進化し続ける人はいない。彼曰く、「自分の古いレコードは聴いたことがない…自分の昔の作品なんか聴いても役に立たない」だそうよ。彼の言う努力とは作曲者の意図に近づこうという事なのだけど、自分は進化しながらオリジナルへの回帰を目指している…永遠に答えが出ない目標に思えるわね。
クラッシックの世界は、同じ音楽でもかなり特殊だと思うの。作曲者が何を考えてそう演奏するのか、何故この音がここにあるのか、そんな背景もきちんと考えないといけない世界だけに、音楽という単純な言葉だけで理解するのは難しいのかも・・。でもどんな音楽であっても、演奏する人の個性や哲学というものが大きく反映されるから本当に面白い!だからやめられないわぁ~!
2012年12月20日
お人好し日記 貧乏か人格か…編

確かに頂点に立つ人は他の人と同じルールに従っていないし、常に自分で道を切り開いてきたわ。その分敵も多いから常に戦い続けないといけない、つまり"いい人"ではいられないわよね。
逆にお人好しは信頼、率直さ、優しさ、慎み深さといった協調性を持っていて仲間に好かれるけれど、争いの際には自分の考えを変えて妥協してしまう。この協調性と収入がどう関係するのか調査したところ、驚くべき結果が・・・!
まず分かったのは、新たに労働力となった女性の収入は男性よりもはるかに収入が少ないということ。教育や結婚、週の労働時間、雇用の継続といった項目を考慮しても平均で14%も少ないんですって。さらに協調性のある男性の収入はそうでない男性より7000ドル近く少ないそうよ。性格の"いい人"は比較的儲からない職業を選択する傾向にあるというデータも…やはり争う事より楽しく仕事をする事を選ぶということなのね。
更に研究を進めていくと、お人好しの男性は管理職になれない可能性が非常に高いそう。
協調性があるので解雇され辛いけど、自分の利益を享受する為に積極的に行動することは少ないからなの。一般的に男性は自分の関心と利益を追求する人が多いので、自分の為に行動しない男性を見下し反発する傾向があるのだそう。でもお人好しは争いたくないから、彼らの攻撃を避けるか消えるか…で出世の道は遠く彼方に。
なんとも厳しい話だけれど、これは自分の知人でも当てはまることなので大変良く分かるわ。でも新たな研究によれば、お人好しの男性にとって悪いことだらけではないのよ。優しさは女性がパートナーを探す際に重要視される部分であり、幸せな家庭を築く為には必要なこと。だから女性にもてるのよ!
仕事がバリバリ出来て収入が多くても、自分の欲望の赴くまま浮気をされたり邪険に扱われるよりは、出世をしなくても収入が少なくても優しい人と一緒にいる方が幸せ…というのも一理あるかも。さ、女性の皆さん、結婚するならどちらかしら?
2012年12月19日
EGF日記 サバンナからの脱出!?編

数ヶ月前まで「OASIS INNNER MOIST」が気に入ってリピート3本目…というところで店頭から姿を消してしまい、次に勧められたのが「リセプトスキン」!この化粧水は「OASIS」同様お値段も低価格な上に、効果もバッチリよ。
手に取るととろっとしているけれど、肌に馴染ませた瞬間から染みこむ感じなの。モチモチ感は暫く続き、朝出かける前につけておけば夕方まで持続するわ。この化粧水、アメリカのスタンレー博士が発見してノーベル賞を受賞した話題の"EGF"が配合されていて、通常ならこのお値段で買うのは不可能なのよ。
"EGF"は上皮細胞増殖因子と呼ばれ、細胞の再生に関係する成分なんですって。年齢と共に遅れがちな肌のターンオーバーを促し、ハリ、つや、弾力を維持するという夢のような成分よ。今使っているのは化粧水と美容液だけなのだけど、紹介者が言うとおり冬の間この2本でも十分潤いが保てるわ。今までは乾燥が酷いとサロンに行ってパックをしたりビタミンを導入したりして多額の資金がかかってしまったのだけど、どちらも驚愕の1000円台…!あまりのお安さに疑いを持ったけれど、これは一生分購入しておきたいくらいね!
このシリーズに関しては、化粧水、乳液、美容液、泡洗顔というシンプルなラインナップ。うちはこれで勝負してます!という自信が感じられるのも好感が持てるわ。お陰でサロンに行く回数も減りそうだし、その分お肉でも食べに…いやいや、とにかく乾燥に悩んでる皆さん、一度お試しあれ!
【リセプトスキン】
http://www.ztcshop.com/products/list.php?category_id=28
スタートレック日記1 悪役の正体は!?編

スタトレはTV~映画と歴史が長いけど、前回映画版「スタートレック」から制作スタッフ、役者陣もフレッシュに再スタート…興行成績も良くその続編にあたるのがこの「イントゥ・ダークネス」ね。
今回は未だに内容が謎めいていて、レギュラー以外のリリースされる役名もダミーばかりで宣伝的にもとても上手いわね。
映画版として名作と称されてる「カーンの逆襲」が絡んでるとの噂もあるし、マニアとしては非常に気になるのよ!ポスターも一見するとバットマン的な暗さもあり、一体この人物は誰なのか・・。
予告編を見る限り、CG表現の進化も見逃せないわね。テーマは家族らしいのだけど、ここでの家族の意味はそう単純ではなさそうね。そう言えばブログでスタトレは意外にピックアップしてなかったので、これを気に過去のTVシリーズも含めて語っていこうかしら…え、誰が好きか?って・・そりゃーもうハゲが素敵なジャン・リュックことパトリック・スチュアートに決まってるじゃない…フフ。
2012年12月18日
お誕生日日記 看板の無い料理店編

海の幸がメインのお店なので、コースは全てお魚三昧。せっかくなので珍しい金目鯛のしゃぶしゃぶコースを注文してみたわ!
先付けと白ワインを楽しんでいると、大きな盛込船の器に立派な金目鯛が一尾まるまる登場。そのまま頂いても美味しそうだけど、しゃぶしゃぶして出汁に漬ければ幾らでも頂けちゃうくらい美味しいの。その後は地鶏のお鍋、大きなサザエの壺焼き、伊勢エビの鬼瓦焼きと続き、〆はお雑炊よ。
途中店長がサプライズで珍しいスパークリングの赤ワインを振る舞って下さり、これが美味しくて1本持って帰りたいくらいだったわ。ほろ酔い気分もピークに差し掛かり、いよいよ〆のお雑炊へ。出し汁は最初の金目鯛で更に旨みが増したので、ちょっとのぽん酢とお塩で味を調えるだけで十分。
そろそろお腹も膨れて帰ろうとしたところ、オーナーから手作りのココアパンのプレゼントが!スタッフの方は皆暖かくて、隠れ家というよりに帰ってきたという雰囲気なの。
こちらのお店は伊豆でホテルを経営していて、お店に並ぶ海の幸は伊豆から直送なんですって。年に何回かお店から伊豆のホテルまで行き、海の幸を堪能するツアーも企画されているのだとか…なんだか楽しそうよね。
お値段はちょっと張るけれど、場所柄遅くまで営業しているのでちょっとしたお食事会にはいいかも。次回行くときは又道に迷いそうだけど、また宝探し気分を味わうのも楽しいわ。赤坂の隠れ家…目印は赤い和傘!
衝動買い日記 種の保存編

欲しい物がロープライスで手に入る時は勿論だけど、精神の平衡を保ちたい時買い物をするわ。でも、世の中には"合理的経済人"という将来の事を含めて計算が出来る人が存在するのよね…うらやましい。
最善の道を常に選択し無駄が全くない…でもそんな人はほんの一部だし、なかなかなれるものではないわ。
何故なれないかというと、その理由は人類がアフリカにいた原始人類の時代まで遡るの。
彼らは何万年も狩猟生活を行ってきた訳だけど、ここ数百年の環境の変化で脳が対応できなくなってきたそうよ。その結果ストレスや精神疾患などの病が登場。やがてそれら解消の為に甘い物や脂ものを好むようになり、「甘く、脂肪を好む種」が生き抜き代々子孫を残すという結果に至ったわ。
逆にこうした嗜好を持たない種は淘汰されてきたのよ。
つまり衝動買いという行動は、目の前にあるものを食べるという"生存に最も必要な本能"に直結しているという訳。
だから現代は、本能で生き抜いてきた種が多く残っているのね。合理性の追求が幸福に結びつくかというとそうでもないけど、とどのつまり所得の大きさが左右するのは否めないわ。さ、種の保存の為にお仕事しなくちゃ・・??