2016年10月20日

免疫日記 正の感情と美の関係編

20161010「美しい人には免疫がある」・・・資生堂の美容液「アルティミューン」のコピーなのだけど、個人的には納得させられるものがあるわ。

科学的に容姿の美しさと免疫は無関係と言われていても専門家は「体をウイルスや細菌から守るシステムは”楽しい”などの正の感情で活発になるし免疫システムは肌にも存在しするので、ちょっとやそっとのストレスやトラブルに負けない強い肌を育む」と分析。

言われてみれば自分の友人の中でも美肌の美人は趣味や恋愛など楽しみを見つける天才なのよ。

常に何かを探求し自分の人生を楽しむ事をモットーに生きているので仕事や家庭のストレスを解消する術を得ているのよね…そんな風に日々前向きに生きられたら楽しいし肉体的にも精神的にも強いから免疫力が高いというのも納得よ。

残念な事にこのコピーの真意が理解出来ない人が少なからずいるようで…「狙いが良く分からない」「自分はブサイクなので免疫が無いのか」等の低レベルな反応もあるみたい。

ここで資生堂の広報は「免疫」を「精神的な耐性」だと例え、現代女性がストレスや肌の問題に悩む中で精神的な耐性を必要としていると感じ、このコピーを打ちだしたと発表…科学的な裏付け云々という事よりも女性を美しくするため応援しようという意味合いが深いので実に好感が持てるわ。

コピーはその商品の世界観を伝えるものであり、感覚的にどういったものかを捉える事が出来るトレイラーのようなもの…そう考えると「美しい人には免疫がある」は大成功と言えるのではないかしらね…とにもかくにも免疫力を上げれば病気も周囲の雑音も寄せ付けない!!という事で、まずは大好きな猫姉妹と戯れることにしようっと。

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2016年10月18日

MISA HARADA日記2 直感を信じて、進め。編

20161009帽子コレクションを始めるキッカケとなったブランド「MISA HARADA LONDON」の帽子デザイナー原田美砂さん。

MISAさんの作品については何度かピックアップさせて頂いているけれど、彼女が英国を代表する帽子デザイナーの地位を確立するまでの経緯は誰もが知りたいことなのではないかしら?

そんなパワフル且つ人間らしい一面を垣間見る事の出来る自伝的エッセイ…「直感を信じて、進め。」を改めて読み直してみたわ。

丁度この本が発売される前、ご本人にお会いする機会を得たのだけれど本当に華奢で素敵な方だなという印象が残っているの…でも作品のオリジナリティは言うまでもなく、その男気溢れる潔さやフェミニンさには今も惚れ込んでいるわ。

10代で「海外で一旗揚げてやる!!」とロンドンに…そこから「帽子デザイナーとして成功する!!」という目標を達成するまでの努力や行動力、そして信念は並外れたパワーに裏打ちされているのよ。

読み進めていくうち女神の前髪を掴む人は目標へのベクトルが揺るぎないのだなと痛感…階級制度が色濃く自己主張がスタンダードという保守的なイギリスで外国人である彼女が、フィリップ・トレイシーなど数々のアーティストを送り出した名門ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学ぶ権利を取得し、更にデザイナーとして仕事をしていく事がどれほど大変だったか想像もつかない。

虐めに対してもユーモアで返し自分の考えをきちんと相手に伝えるという”郷に入れば・・・”をきちんと実践…全ては自分の毎日のお洒落にプラスαになる良質な帽子を提案する為の「自分のブランド」…そして「帽子文化を絶対廃れさせない」という信念。

人生面白いもので何かに突き進んでいる時は敵も現れるが強力な指導者も登場するもの・・・家族などのプライベートな問題もタイミング悪く起きてしまいがち…それらを乗り越えることで精神力も鍛えられていくのよね。

パワーを持つ人の周りには同じ周波数の人が集まるし己の道を切り開いていけばチャンスを得る事が出来る…本編で彼女自身「ものを作る人は孤独であり二兎を追うことは出来ないと痛感した時期があった…」と語っているのだけれど、まさにその通りだと思う…でも信念を貫き走り続けて行くことは本当に素晴らしい事だわ。


pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) ファッション 

2016年10月15日

ファッション・チェック日記1 ドッティ編

20161007待ちに待ったTVシリーズ「エージェント・カーター」・・・今ようやくシーズン1を鑑賞している最中よ…キャスティングは勿論、その内容も期待以上の素晴らしさで大興奮!!…本編については次週に…今回はその時代背景を忠実に再現しているファッションに焦点を当ててご紹介。

この物語は1946年のニューヨークが舞台なので、男性は中折れに短めのタイにサスペンダー、女性はヘッドドレスやワンピースというスタイルが主流よ…まずは主役のペギー・カーターのスタイルから・・・と思ったけれど、このところその存在感が際立つドロシーことブリジット・リーガン演じる”ドッティ”をご紹介。

彼女は第3話から登場しペギーの住む女性専用のグリフィスホテルに引っ越してくるのだけど、実はロシアの工作員で彼女の命を狙っているのよ…普段はその美しい金髪をカールさせブラウスにカーディガン、フレアスカートというガーリーなスタイル。

しかし本業に戻ってからはそのスタイルは激変・・・深紅のインナーに襟と袖に大振りなボーダーが施されたミリタリージャケットにパンツスーツというスタイリッシュな装いに

このスーツ姿はとにかく格好良すぎて、この時代特有のウエストがくびれた細身のシルエットが非常にモダンな印象を与えているの…戦争中から女性もパンツを着用するようになってきたけれど、やはり工作員としてハードな任務をこなすにはパンツの方が良いかも。

20161008更に注目すべきは、このスーツに合わせたクロシェね…髪を後ろで編み込んで纏め、プリムの幅が狭く頭にピッタリとはまるクロシェは更に彼女のスマートさを強調していて美しいわ。

面白い事にこの時のドッティの配色は第1話のペギーの配色と酷似じていて、女性が仕事をやり切る自信とプライドが服装から垣間見える気がしてならないのよ…このスタイルだったら今でも十分格好良い・・・今でこそこういうスタイルで通勤する人が増えるべきではないかしら。

マニッシュではあるけれど、どことなく女性らしい可愛らしさと華やかさが融合していて素敵だもの…本編の面白さもさることながら女性陣のファッションにも目が離せません!!…という事で次回ピポ子のファッションチェックをお楽しみに!

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2016年10月12日

iPhone7日記 キャンペーンに負けた編

20161005メインで使ってるiPhoneは未だ5s…先日の7が発表された時も特に支障も無いしバッテリーも結構元気だったので5sが壊れるまで使う予定だったのだけどポストにソフトバンクからお葉書。

「お使いの5sを下取りに出せば実質iPhone7が¥0に・・・」

国からのお達しで¥0販売に待ったがかかった状況だっだからキャンペーンが始まった初日に1台を下取り&機種変更に…朝一で銀座SBに立ち寄ったら32GBのブラックが一台残ってたのよ。

早速手続きをしてお持ち帰り…使い勝手が良かった5sなんだけど、まぁキャンペーンにあっさり負けてしまった感じね…サイズ的にはやっぱり大きいなという感じ。でも防水だし、よく壊れるホームボタンも物理タイプからセンサー式に変更になって軽く3年は使えそう・・・。ヘッドフォンジャックが無くなってしまったのだけど音楽は別のiPodを使ってるので問題無し。

ホームボタンの擬似的な押し込み感触も良い感じ。もうすぐSuica等にも対応するから期待大…頻繁に出し入れが多くなりそうだからiPhoneを落としてしまう自分としては今回プロテクター必須かしら。

それにしてもカメラの飛躍的な進歩に驚いたわ…5sからのジャンプなので特に感じる。写真は肉眼的にはほぼ真っ暗な部屋の中での猫を撮影してみたら、手ぶれ補正で露出時間が長くできる事も相まってノイズも少なく綺麗に撮れる…フラッシュ撮影が好きではないので素晴らしいわ。

さぁ、10月は毎週ソフトバンクら牛丼無料クーポンも届くし、孫ちゃん頑張れって事でApple強化月間になりそうね…フフ。
20161006


pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) ハイテク 

2016年10月10日

思いやり日記 やさしさは遺伝子次第・・・編

20161004集団で仕事をしていると「この人は思いやりがあるな」とか「この人は本当に意地悪だな」というのを如実に感じるわよね。

出来れば全員前者であってほしいけれど、こういった思いやりのあるなしは性格や環境で決定するだけではないみたい。

例えばハチなどの群れの中には自分を犠牲にしてまで仲間に尽くす個体とそうでない個体がいて、こうした違いは遺伝的に決定するという数理モデルが発表されたの。

研究者は様々な種に於ける社会的行動を把握し生物の社会的関係が時間をかけてどのように進化してきたかを調査…すると一部の動物や昆虫の利他的な行動は「血縁選択」によるものだという説が浮上したのよ。

研究チームは利他的な行動の遺伝を探るべく微生物のコロニーを調査し一部の種に於いてある個体が利他的、利己的になるかを予測できる遺伝的傾向があることを発見したわ…これは集団内の他の個体との関係性や周囲の状況より顕著だというから興味深い。

人間は柔軟性が高いので周囲の環境を理解しそれを元に何をするべきかを考える事が出来るけれど、一部の種は遺伝的に受け継いだ指示に依存して行動すべき事が決まるのね

各個体は、それぞれが生まれつき持っている遺伝的特徴に従い異なる行動をとるから社会にもバリエーションが出るということなのかしらね。

お付き合いするなら優しい人が良い、と思うなら今後は遺伝子を調査するなんていう時代が遠からず来るのかも…因みにうちの女系家族は優しさを通り越してお節介・・・はてさて、どんな遺伝子が組み込まれているのやら・・・もしかしたらクリンゴンのルーサとベトールかしら・・・フフ。

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2016年10月07日

Black America Again日記 痛烈なメッセージ編

20161003様々な物事が進化しても未だ根強く生き続けている…人種差別。

日本にいると有り難い事に平和が当たり前、差別といっても仕事上の事であったり、水面下の男女差別くらいしか思いつかないけれど海外では移民問題や黒人差別の問題は日常化していると言って良いほど深刻よね。

ミュージック・シーンでも様々なアーティスト達が黒人差別について訴えているし、ケンドリック・ラマーも警官による黒人射殺事件を作品に反映させメッセージを送り続けているわ。

そして最近シカゴ出身のMCコモンと御大スティービー・ワンダーも黒人差別問題を対する楽曲を発表・・・これが非常に衝撃的で音だけでなくその映像に心臓を鷲づかみにされてしまったの。

映像は警察によるアルトン・スターリング射殺事件の生々しいシーンから始まる…この映像は事件の証拠であると同時に社会に様々な影響を与えたわよね。この時撮影した方も命懸けだっただろうから、普通に生きるという事がどれほどサバイバルであるかということを思い知らされてしまうわ。

楽曲はカリエム・リギンズとロバート・グラスパーがプロデュース、ベースにエスペランサ・スポルディングという豪華な顔ぶれが手掛けていてシンプルながら心地良いリズムトラックに奴隷制度、大量投獄、ジム・クロウ法などにも及ぶ重厚なメッセージが託されている。

何も考えずに聴いているだけならロバート・グラスパーお得意の浮遊感のあるお洒落感が際立つけれど、後半スティービーが繰り返す「We are rewriting the Black America Story」に楔を打ち込まれる思いよ。

本編の映像は記録映像と共に悲しみ思いに耽る黒人たちを組みあわせているのだけれど、老若男女、どの人物もその表情に偽りは感じられない…遠くを見据える虚ろな目、思いを馳せる様子はどれも作られたものではないリアルを感じるわ。日本のMVで悲しみを表現した作品はどれもこれも稚拙で見る側に悲しみを強要しようとする厚かましささえ感じてしまう・・・でもそれは民族としての団結や誇りという概念が稀薄だからなのかも知れないわね。

改めてこのMVを見ていると、日常に流されてしまいながら果たして真剣に生と向き合って生きているのだろうか…という自問自答を繰り返してしまうわ。私達は生きているからこそ、悲しみ、悩み、傷付く・・・でもその負の連鎖を和らげ浄化できるのも私達自身であるということを忘れてはならないわね。



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2016年10月04日

ターラ・ブランカ日記 鮮やかな日常編

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先日、友人エミリアが勤めるストールのお店「ターラ・ブランカ:TARA BLANCA」にお邪魔してきたわ。

「ターラ」は日本でも数少ないストールの専門店…ストールは全てインドのカシミール地方の熟練した職人達の手によって1枚1枚手刺繍で創り上げられ芸術的なオリジナル作品をシーズン毎に発表…工房はかつてマハラジャに献上するターバンを創る歴史ある工房で、その当時ヨーロッパの上流階級の人々が愛した幻のカシミール刺繍の技術を伝承し続けているそうよ。

その刺繍の美しさは勿論、糸の配色は纏うよりも飾っておきたい程の見事さ・・・更に肌に触れたときの生地の柔らかさは未体験の域なの…当然ながらお値段はかなり背伸びしても届かないクラスのものが殆ど…でも見ているだけでも華やかな気分になれるし、その色遣いは異国情緒たっぷりで素敵なのよ。

エミリアに新作のストールを見せてもらっていると店頭のクッションカバーが何やら気になって仕方ない・・・今回新作の動物モチーフである、象と鳥のカバーを見た瞬間一目惚れ・・・!!

家のソファはイタリアのフェラーリ内装シートと同じメーカーによるもので朱に近い赤色で発色が良く、なかなかピッタリくるクッションカバーが無かったのよ。

しかし「ターラ」のオリエンタルな刺繍は可愛らしいだけでなく個性的なのでソファの色合いにもぴったり!!…ソファにとってクッションはメイクと同様重要なアイテムだから、妥協は出来ない・・・という事で3点お買い上げ。

動物達の表情は愛嬌たっぷり…でも背景の糸遣いが手描きの縄かけの様になっていたりしてその技術力の高さを物語っていたわ…特にお気に入りはうひょひょ目の鳥で、色合いは象のディープブルーかしら。

「ターラ」の色彩の美しさには視覚だけでなく感性も癒やされるわ…贅沢かもしれないけれど毎日使うものだからこそやはり華やかで楽しいものをチョイスしなくてはね…次はストールを普段使い出来るようにしなくては・・・ふふふ。

【ターラ・ブランカ】
http://www.tarablanca.com

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2016年10月01日

千葉繁日記 お前はもう死んでいた・・・編

20161001「北斗の拳」のナレーションや悪役、「うる星やつら」のメガネなど数々のアニメ作品でその印象深い高音が魅力の千葉繁氏。

幼い頃から彼の声で育ってると言っても過言では無いほど様々な役をこなし大御所声優の一人としてその存在感は絶大よね…そんな千葉氏も最初から順風満帆の声優人生を歩んできたわけでは無いんですって。

元々は20歳過ぎまで劇団で役者やスタントマンをこなし平均1.5時間の睡眠時間しか得られないという過酷な日々を20年間続けていたそうよ…ある日映画の撮影に1時間遅れてしまったことで仕事を失い、家でなんとなく洋画を見ていた時に「吹替」という仕事がある事を知ったのだとか・・・そこから彼の人生は大きくが動き始めたんですって。

本当に人生の転機というものはどこで起きるかわからないわよね…この天職を全うすべく、これまで彼が役者として経験してきたことすべて活かされることになるんですもの

特に「北斗の拳」ではそのセンスや個性は大きく開花し、劇中名物でもあるケンシロウに殺される悪党が発する悲鳴は千葉氏のアイディアやアドリブが殆どなんですって…更に独特のハイテンション・ナレーションも素晴らしかったわ。当時はナレーション宛にファンレターが段ボールいっぱいに届いていたそうでメインのキャストではなくとも千葉氏の輝く個性と役作りの意気込みが視聴者の心を捉えた当然の結果ではないかしら。

彼は直ぐ倒される悪党であっても、その悪党が如何に世紀末で必死で生きているかという背景を掘り下げて演じたそう…どんな悪党でも好きで暴力を振るっていたわけでは無く、家に腹を空かせた家族が待っていて仕方なく悪の手下になったのではないか、前職は教師だったかもしれないなど。

これは様々なものづくりにおいて共通して言える事だし、何度もこのブログでも語らせて頂いていることだけれど、表面だけ演じていてもそれは所詮”振り”でしか無い…そういった名も無い男たちの人生や個性を表現しきれたからこそ物語に深みが生まれたのだと確信させられたわ。

しかし千葉氏は若い頃の無理がたたり「北斗の拳」収録中に何度も倒れることもあったのだとか…意識が飛んだり足を上げられなくなったりなどの症状が続き自律神経が完璧に参っていると判明…この発見があと1週間遅れていたら死んでいたという恐ろしい状況だったんですって!!…今ではレギュラーの仕事を降り静養なさったいるそうよ。

日本でエンタメの仕事を続けるというのは本当に死と隣り合わせ・・・どんな才能があっても十分なギャラを得る所まで行き着かず、ただ芸に秀でていると言うだけではビジネスとして成功はしない。千葉氏の仕事に対する情熱と愛情は己の運命を望む場所に導くことが出来たかもしれないけれど、その代償は限りなく大きいわ。

今は声優という仕事がアイドル化されもてはやされているけれど、彼ら彼女達にもどうか声をあてる”キャラクターの人生を生きる”ことの素晴らしさを念頭において演じきってもらいたいものだわ…表現とは自分の生き様を糧とし新たな命を生み出すこと・・・だからこそ人生を懸ける意味があるのでしょうね。

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2016年09月28日

ヘヴィメタ日記 重低音カタルシスへ編

20160913ヘヴィメタル・・・おどろおどろしい、悪魔の音楽、一般的にはまだそんなイメージが強いかも…ひとくちにヘヴィメタと言っても近年は細分化され様々なタイプの楽曲やバンドが存在する奥深いジャンルであることは間違いないわ。

最近アメリカ心理学会の調査によると、このジャンルの曲を聴くことが「人の死や人間が死ぬ運命に向き合う助けになる」ということがわかったんですって!

この研究は30人の被験者を対象に心理的な質問をする前にSLAYERの「Angel of Death」の音源を聞かせて行われたそうよ。

報告書によるとヘヴィメタファン以外はやはりこのジャンルを死について演奏していると思われている節が多い…しかしメタルを聞くと鬱屈した気分や死に関する考えから逃避できる助けになるのだとか…もともと恐怖管理論によれば自尊心と文化的な世界観というふたつの緩衡システムが死への恐れを緩和する働きを構成している為、ヘヴィメタルは文化的なアイテムとして影響しているという事になるわね。

確かにメタルファンにとってこの音楽は文化的なアイテムである事は間違いないから社会的な自己形成にも大いに役立っているのかもしれないわ。

更なる実験で潜在的な測定器を使いヘヴィメタが死の苦悩に対し文化的な世界観を与えることが出来るのか測定したところ、メタルファンは文化的な世界観を一定以上与える必要が無く、更に自尊心を奮い立たせる必要は全く無かったそうよ…でもファンではない人達は自尊心がまだまだ足りないという結果に。

被験者の数が少ないのは置いておいて、こういった結果からメタラー達は死への耐性がついており苦悩からの立ち直りが早いという結論に達したわ。

ダークでヘヴィなメタルを聞けばその世界にどっぷりと浸かり己の暗黒面と向き合う事が出来る…しかしその後現実世界に戻って如何に生きていくことが自分にとって良いのかを考える、つまりカタルシスが起こるという事なのよ。

個人的にも長年音楽を続けていく意味を考え続け、ようやく導き出した回答が感情の浄化であり、まさにこの実験と同じ結果だったわ。

メタルに興味の無い人にとっては理解しがたいことだろうけれどイライラしたときに大音量で音楽を聞いたり、恋愛中にメロウな曲を聞いたりして感情をコントロールするという事と同じかもしれないわね…さて、今日もメタリカの「フランティック」でも聞いて気分転換しようかしら・・・。

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2016年09月26日

名言日記 さすが、恭子様!!編

20160911叶姉妹といえば日本ではその名を知らない人はいないほど…そのビジュアルと活動ぶりもさることながら私生活はミステリアス・・・とそのゴージャスな生き様は筋が通っていてお見事よね。

”生きるPoser”とも言うべき人間離れしたルックスは、女子力という言葉を超え人間力の高さを体現していると言って良いかも…そんな叶姉妹の姉、恭子さんの造詣の深さには驚かされることが多いけれど彼女が自身のブログで発信する言葉も名言が多いわ。

アンケートによる「恭子さんの名言ランキング」では、なるほど心を打たれる言葉が多かったのでご紹介。

1位は「不可能なことを可能にする。しかし、その逆があってはならない」人生は常に挑戦の連続・・・新しい事に挑戦し自分の可能性を広げていくのは重要な事だわ…今できることをやらないという事はその可能性すら失うことに等しいかも。更にこれまで出来ていた事を怠ってしまえば、出来るようになるまで又時間がかかってしまうという意味にもとれる。前進する事は大事だけど、まず足元の可能性も継続しステップアップの布石とするべきかもね。

続いて2位は「何をするかは大事だが、何をしないかも大事」これまた、なるほどと気付かされる言葉だわ…日々何か積み重ねていかないと不安になってしまうけれど、ただがむしゃらに行動するのが必ずしも良いこととは限らないのよね…敢えて待ったり何もせずリラックスする事こそ必要だったりする。自分はいつも焦ってしまうのでオンオフの切替がうまく出来ないまま時間を無駄にしてしまうので、この言葉は刺さる。

3位は「あなたはあなたであって他の誰でもない。あなたにしか実現できない幸せを生きる為には『自分は人と違う』からスタートするしかない」ここで納得したのは自分にしか実現できない幸せを生きるという点ね…人によっては恋愛や結婚、お金や出世と自分の思い描く幸せは様々・・・たまに会う会社勤務や家族持ちの友人に会った時違和感を感じ自分の生き方に少し疑問を抱く時もあったけれど、今では自分の人生に自信を持てるようになったの…人と比較するとお隣の芝生は青く見える時もあるけれど、まずは自分の芝生を美しくしたいものよね。

でも恭子さんの言葉で共感できたのは10位の「見せかけの友人を100人得るより、たった自分一人でも満ち足りた時間を持てる方が100倍大切」…私は友人は多い方では無いし、仕事柄こんなに友人が少なくていいのかと悩んだときもあったけれど無理に合わない人と付き合う必要も無いし、傷の舐め合いのような疑似友情は向上心を失ってしまう…ただ愚痴を言う様な飲み会に参加するなら静かに本を読んでいる方が楽しいし自分の残りの人生の動力にもなるものね。

以前未発表曲で「ともだち」という曲を創ったのだけど、まさにこの名言に通じるテーマだったわ…アーティストたるものどんな苦難も失敗も作品にしてしまうのは職業病、なれど恭子さんも人知れず数々の苦難を乗り越えてきたからこその名言なのではないかしら…素敵です!!

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2016年09月23日

スーサイド・スクワッド日記 最強にして最凶クイン!!編

20160910「バットマンvsスーパーマン」でのベン・アフレック版で少しテンションの落ちてしまった自分にとっての救いはDC女性ヒーローよ…ガル・ガドットの「ワンダーウーマン」はイメージ通りで大満足だけれど、今一番の注目はマーゴット・ロビーの”ハーレークイン”ね!!

正直アメコミで描かれる彼女にはさほど魅力を感じずジョーカーの横でいつもマスコット的に存在するイメージしかなかったわ…しかし・・・マーゴット嬢演じるハーレーは超ド級のキュート・クイン!!このビジュアルに敵うものなし!!という事で「スーサイド・スクワッド」をツインテールで見にいったわよ。

興行的にも大成功をおさめたこの作品、やはりひとえにマーゴット嬢のキャステイングが大きな勝因であると痛感…物語はアメリカ政府がスーパーマンのスーパーパワーに危惧感を抱いていた頃、突然地下鉄で凶悪なテロ行為が発生。その原因となったのは古代の邪悪な力を持つ魔女エンチャントレス・・・実は政府はその魔力を封じめ利用しており、彼女はその復讐から人類を滅亡させる機会を窺っていたの。

そんな並外れた敵に対抗するには毒を以て毒を制すしかない!!という事で、ベール・レブ刑務所に服役中の極悪犯罪人達が招集されチームを組むことになったのよ…彼らは首に爆弾を埋められ逃亡すれば死、任務を全うできれば減刑という条件で最も危険なミッションに挑むことに。

悪名高きジョーカーの恋人であるハーレイ、娘を愛する父であり強力なスナイパーのデッドショットを中心に、自分の体から炎を出す殺し屋ディアブロ、は虫類の硬い肌を持つキラー・クロック、そして斬った人間の魂を奪う日本刀を武器に戦う志願兵女性カタナなど総勢7人の奇妙な最凶チームが誕生したわ。

悪党がヒーローという視点は大変面白く、どのキャラもそれぞれに濃い・・・けれどやはりどうしても女性陣に目が行ってしまうし男子陣のビジュアルが濃ければ濃いほど人の良さが滲み出て、狙いとしては大成功よ!!

個人的には政府の秘密機関の責任者アマンダを演じた「ヘルプ」でもその存在感をアピールしたヴィオラ・ディヴィスの冷血ぶりがお見事だったわ…しかしながらやはりマーゴット版クインは最高すぎ!!…自分の手荷物を渡され着替えるシーンは何度もトレイラーでアップされていたけれど、その前に鞄を開けて「キャー」と嬉しそうに声を発し着替えを探すシーンが彼女らしさを物語っていて良い。

更に愛するジョーカーを「プリン」と呼び、彼のロゴで作ったチョーカー(シャレじゃないです)を身につけた時、そして彼が死んだと思い悲しく外すシーン・・・ここでも彼女の素直な感情が嫌味無く伝わるのが良かったわ…ジョーカーに再会した時の喜びの表情は瞬殺レベルのときめきでした・・・。

素晴らしいと思う点は多々あれど”直球な思いを表現する”という事が、これほどまでに心を打つものなのだという思い知らされ感動したわ…下手な役者がそれをやれば劇団ひまわりの子役になる可能性は大きい…しかしクインがどんなにぶっ飛んだ性格であったとしても如何にジョーカーを心から愛しているか、彼との時間がどんなに彼女を輝かせているかというこれまでの背景を掘り下げられていたからこその”直球”なのよね・・・お見事。

20160912大きな瞳に2トーンのツインテール、戦いの中でよじれてしまっても美しい赤い唇、そして大好物のジェレミー・スコットのピンヒール・スニーカーがとてつもなく似合って可愛すぎ!!!

と、まあ正気を失うほどのキュートさですが、日本人としてはカタナ女史にも注目…彼女のミステリアスな雰囲気は物語に更なる華を添えていたけれど、最終決戦を前に自分の刀に蕩々と語りかけるシーンは不要だったかも。ただ仮面を取り刀を見つめる彼女の表情と、その背後で他のメンバーが彼女の過去について少しだけ語ればそれで十分だったのになと惜しい感が否めないのよね。

そして最大の注目はやはりクインの彼氏ジョーカー…どうしても演技派ヒース・レジャーと比較されてしまうけれど、ジャレッド・レト版は今作に非常にふさわしいビジュアルで、クインとの男雛女雛ツーショットは最高…ジョーカーは人類の危機云々に興味は無く自分の彼女をどう救い出すかという視点でしか行動していないというのが実に良いのよね。そういったコミカルな部分と、悪党ははなから悪なのでなく人間らしさ故に悪へシフトせざるを得ないというシリアスな部分が押しつけがましくなく描かれているのが素晴らしいわ。

でも最も印象に残っているのは、悪の女神エンチャントレスの儀式的なダンス・・・だったりするかも…選曲も王道ながら効果的でテーマにぴったりだし今年最もホットなラブ・ロマンスを楽しみたい人には自信を持ってお薦め!!

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2016年09月20日

ソーセージ・パーティ日記1 R指定は本物だった編

20160909北米で8月に公開され初登場2位の興行収益を出したCGアニメ「ソーセージ・パーティ」

当時の1位はかの「スーサイド・スクワッド」だったから制作規模や宣伝量を考慮すると実質の1位と言っても過言ではない作品よ。

驚くのはそのキャラクターの映像表現…R指定だから何やら過激な表現だけかと思いきや、そのキャラ自身が危なすぎて危なすぎて驚き

だって、ソーセージはそのものズバリ男子のあそこだし、お相手のバンズはイヤ~んって感じなあそこだし・・・一体全体何が始まるのか予想できないこのCGアニメ。

お話はスーパーに置かれてる食材が擬人化されていて、人間様に買われるのは光栄な事(ソーセージはパンと一つになって夢心地)と思ってるのだけど、お家に行ったら一転そこはホラーな世界になっていくのよ。日常的な料理法が食材にとっては残虐極まりないスプラッタに・・・

どうやら食材達は何とか脱出して、スーパーの食材達に真実を伝え団結して闘いが始まるのよね…このお話をどうまとめるのかは本編を見てのお楽しみだけど、重要な見所いや聞き所があるわ…なんと、ちょっとエロいバンズの声をあててるのがなんと「ブライズメイズ」や「ゴーストバスターズ」で物理学博士エリンを演じていたクリステン・ウィグなの。

「ゴーストバスターズ」でも書いたけれど、クリステン・ウィグ独特の優しいお顔立ちでお下品なしゃべりは実はネイティブに大人気で、同作品ではその部分が忠実に翻訳されず普通の訳になってしまったのが残念だったのよね。今作ではビジュアルがアレだし声優としての出演なので完璧なマッチングで大受けだっただろうと予測できるわ。

今日の予告編はその中でもRED BAND版…後半には名作「プライベートライアン」の冒頭シーンが(汗;)…大人の世界ね。日本公開が危ぶまれたけれどSONY Pが『ご期待にこたえて配給いたします』とのことで11月4日から公開決定…勿論R+15指定の子供は見ちゃダメ・フォーマットで…大人が楽しむアニメとしては最高だわ!!…是非お隣の奥様も誘って皆さんで堪能いたしましょう…フフ。



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2016年09月17日

サウスパーク日記1 ケニーは102回死んでいる!!編

20160908日本でもお馴染みのカートゥーン・アニメ番組「サウスパーク」

今年9月で遂にシーズン20開始という事で1997年の放送から19年という大人気長寿アニメとなったわ。

物語はコロラド州にある小さな町サウスパークを舞台に、緊張すると嘔吐するスタン、ユダヤ人のカイル、おデブのカートマン、貧乏でいつもフードをスッポリ被ったケニーの4人の少年が様々な騒動に巻き込まれるストーリーでブラックジョークてんこ盛りの過激なコメディ・アニメよ。

その内容もさることながら、切り絵のような作風・原作・脚本・作画や音楽をトレイ・パーカーとマット・ストーンの2人でこなしている点など自分のPODCAST「ピポ子のPIPOPIPO TV」と共通する点も多いので更に親しみが深いのよね。

しかしこれほど長い間継続しているというのは本当に素晴らしい…19年の間に樹立された記録も素晴らしく、世界130国で30ヶ国語に翻訳されており、放送エピソードは267話!!キャラクター総数1714名、2015年の放送時間だけで46億分というのもビックリよ。

更に喧嘩の回数は200回、カートマンの脱糞数は49回、スタンが嘔吐した数は84回、登場した有名人は283人と制作者2人の映画好きには唸らされるわ…そして何よりケニーの死んだ数は102回というから、その数にもビックリよ…彼の死はお馴染みはあるけれど毎回無残に命を落とすシーンは何とも呆気なくシュールだわ。

個人的には兵器として開発されたタオルの「タオリー」がお気に入りで、水に関連する事を話すと突然現れたりジャンキーだったりと、そのハチャメチャ且つキュートなビジュアルには毎回やられっぱなし。

カニエ・ウエストとゲイ魚というのも大爆笑だけど、毎回これだけのストーリーとキャラクターを生み出すパワーには恐れ入ります!!のひと言!!

トレイとマットが普段から如何に様々なものにアンテナを張り巡らしているか、そういった部分が見え隠れしてクリエーターとしても学ぶべき点は多い…今後も更なる記録を更新することは間違いないけれど、どうかこのクオリティを保ちつつ30、40年と継続してもらいたいものね・・・!!


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2016年09月15日

悪筆日記 天才ほど字は汚い!?編

20160907「字は綺麗に書く」・・・小学校入学と同時に、先生や親から厳しく言われたわ。字が綺麗だと知的な印象を与えるわよね。

実際は勉強が出来る子供には2種類のタイプが有り、粒ぞろいの綺麗な字を書く秀才、本人しか読めないような謎の字を書く天才なんですって。

元々日本では字は美意識と教養の高さの象徴であり悪筆は恥ずべき事であるという教育が未だ根強い…そういう点から考えると、字が綺麗で机の上も綺麗な優等生は先生からの評価も高く自分のセールスポイントを他者に向けて可視化させることが出来るプレゼン能力が高いという事になる。

一方字は汚く散らかしっぱなしでいつも物思いに耽る問題児は自分の能力を可視化していない為、ただ面倒でだらしないという印象を与えてしまうわ。

悪筆と言われてしまうのは自分しか読めないような字を書いているだけに過ぎず、これは溢れるアイディアや言葉が追いつかず、ノート自体人が見る為の記録では無く自分の思考ツールと考えているからなのよね…しかも勉強は自分の為であって評価されたい訳でなく考える事自体が楽しいと思える脳をもちあわせているから無敵よ。

天才と言われる人ほど字が汚いというのはなるほど納得ね…美文字の秀才が秀才で留まってしまうのは、教養や美意識を追求する中に”他人からの評価”が拭いされないからかも…海外では字の美しさにさほど価値観をおかず内容を重視するケースの方が多いらしいわ。

ルックスより中身・・・これはどんな世界にも当てはまることで音楽なら綺麗な譜面をきちんと演奏する事が素晴らしいか、といわれればそういうものでもないし計算されたような正確な線こそが絵画の極み、と言われればそうでもないもの…クリエイティブになればなるほどユニークになったり逸脱していくのは当然のことだわ。

日本では美文字は大人のたしなみであり綺麗な字を書くことはスキルや美徳に繋がることなれど、そこばかりに重きを置いては視野も広がらないし面白味も無くなってしまうわよね…皆が揃って平均的に、そんなどんぐりの背比べでは新しいものは何も生まれてこない・・・日本のエンタテイメントが伸び悩む要因の1つであることは間違いないかも。

因みに自分は小学校の時字が綺麗と言われていたけれど、今はアイディアノートに殴り書き状態よ…きちんと字を書く機会で思い出すのは契約書くらいかしら・・・そういえば「日ペンの美子ちゃん」を見かけなくなって久しい・・・うーむ。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(2) 自分探し 

2016年09月12日

目黒雅叙園日記 百段階段の先には・・・編

20160906幼い頃からよく利用していた目黒雅叙園。

リニューアルしてから毎週のようにお食事会で利用していたものの、歴史的な「百段階段」を訪れたのは少なく最も記憶に新しいのは辻村寿三郎氏の展覧会かも…最近機会がありガイド付き見学会に参加してみたのだけど非常に興味深い発見があったわ。

元々雅叙園は1931年に創業者である細川力蔵が”庶民も楽しめる料亭と浴場”をコンセプトに造り上げた施設で伝統的な手法を用いた日本画、彫刻、国内外から集められた銘木に手の込んだ建具とその豪華絢爛な内装は「昭和の竜宮城」と謳われたほど…今では「百段階段」と晴れやかな宴が行われた7部屋だけが唯一現存する木造建築であり東京都の有形文化財に認定されたのよ。

普段は何かしらイベントが行われているので素の状態を見られるのは貴重よ…豪華な螺鈿アートに囲まれたエレベーターを降り、いよいよ・・・というところで、何とも味も素っ気も無い会議室の様な入口に到着。これから非日常的空間に足を踏み入れるのに、と不満を抱いていると、目の前に百段階段が登場・・・!

階段は敢えて頂上が見えない様湾曲に設計され登る人が疲れを感じさせない工夫が凝らされていたの。これこそ、おもてなしの精神よね…6室それぞれに特徴があり、どの部屋にも天井や欄間に作家達の力作が大胆に配置されていたわ。

最初に訪れた「十畝の間」は四季の花や鳥が描かれていて前室は割とカラフルで可憐、本間はシックな黒を主とした色合いで落ち着いた雰囲気…照明もモダンなデザインで素敵だけれどメインで飾られている十等身美人画の掛け軸の扱いが今ひとつ・・・と気になってしまった。20160905

そして次は誰もが息を呑む絢爛豪華な「魚礁の間」…天井には彩色木彫りの四季の花々、欄干には公家の四季の行事の様子、そして床柱には中国の魚礁問答と、その超絶技巧とも言える木彫りと美しい彩色、土台には純金箔が施されるなど、そのゴージャスさは今なお健在よ。見学者からは溜息があがっていたけれど個人的には別の溜息・・・。

数人のアーティストが手掛ける際はテーマ、世界観を統一するのが常…折角技術や彩色は見事であっても、ただけばけばしさしか印象に残らないのよね…これはアーティスト側の問題ではなくオファーした側の責任であると思いたいわ。この部屋ではかつて披露宴が行われていたけれど次第にその数は激減・・・その理由は美人が多く描かれているから、とガイドさんがネタ的に話してくれたけれど、この様にガチャガチャしているだけでなく全面に”欲”を打ち出しているような部屋では新郎新婦も落ち着かなくて当然だったでしょう…美しい空間ではあるけれどどこか空々しい印象が残ってしまい、残念ね。

次の「草丘の間」は自然が大胆に描かれ少し落ち着いたわ…元軍人の作家が描いただけに色合いがカモフラージュ柄らしいものばかりで微笑んでしまったわよ。他にも後に社長室として使われた「星光の間」では四季の花や虫、果物が描かれているのだけど、他の作品と大きく異なっていたのは最近描いたかの様な彩色の美しさ!!…作品を手掛けた板倉星光はかなりのお金持ちで、絵の具をイタリアから取り寄せていたんですって…これだけ長い時間が経ち修復必須な作品が多い中、財力を持つ者は後世に作品を残せるという・・・何とも皮肉なお話ね。

どの作品もひとつひとつは素晴らしいし歴史的に残すべきものも多い…しかしながら全体を通して見ていくと俗物的な匂いは拭いされないわ。更に付け加えさせて頂くと階段についた数字のカウントがボロボロだったり欄干の奥や什器に埃がかぶっていたりと管理の甘さが目についてしまう…しかも襖絵の保存が悪く処分した・・・などあるまじき現状も語られるという始末。

江戸時代から受け継がれた職人技術と伝統・・・細川氏が追い求めた芸術への渇望は時代と共に変化していってしまったのかもしれない。こうしてみると目黒という土地には何かいわくがありそう・・・行人坂と大円寺、日本初のあのファッションホテル、そしてこの雅叙園が同じ線上に存在することの意味が何となく理解出来たような気がするわ。

昨年の森トラストによる買収の件にせよ、どこか色と欲を切り離せない気がして残念…管理する側がもう少しだけ作品に愛情を持つことが出来たら途端に作品達は息を吹き返し輝き出すのかもしれない…アーティスト達のそんな切なる思いが百段階段の奥から聞こえてくるよう・・・そういった戒めの意味も込め、後世に残してもらいたいわ。


pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) アート