2017年02月13日

病気日記 心の声を聞け!!編

20170206昔から「病は気から・・・」と言うけれど、本当にその通りだと思う事が多くなったわ。この数年自分も含め周囲の仕事仲間や家族、友人などが次々に倒れ、回復した人もいれば又同じ症状に悩まされている人も少なくは無いのよね。

病気に悩まされる人に共通する傾向として「人に遠慮してなかなか言いたいことが言えない」「許せない人がいる」「受け身的な解釈をする」などが挙げられるわ。

心と体は繋がっているので、どちらかがエラーを起こせばもう一方も被害を被るものよ…カウンセラーによれば、こうした価値観や思いを持ち続ければ自分の本当の気持ちを抑制することになり”自分が本当に望んでいた人生”からずれていってしまうと認識するそう。

確かにそのずれがストレスになって病に至るというのは大納得ね…でも”自分の人生を生きる”といっても、家族の為に働き、嫌な事を我慢しながら頑張るのが当たり前という世の中では世迷い言と言われてしまう…だとしたら、視点を変えてみるのはどうかしら?

例えば「仕事をする」ことは、生活の糧の為か大切な役割の為なのかで大きく動機が変わってくるわよね。もし今の仕事に満足していなければ、仕事自体が自分の人生にどんな意味があるのか俯瞰して見てみるの。そうすればこれまでとは違う視点で捉えることが出来るわ。

病気も同じで成し遂げたいことがあるから病気を治したいのか、ただ病気を治したいから治療するのかで回復のスピードも大きく異なるのだそうよ…専門家曰く「病気は自分が望む人生からずれているというサイン」であり病気からヒントを得て考え方を変えるだけで体調だけでなく人生の変化を起こすことも出来るのだとか・・・それも自分自身の体で経験済みなので痛感。

あるアメリカの精神科医は自分で「病気をやめる」ことが出来るという面白い論文を発表しているの…人間の意識には17段階のレベルがありガンになる人は「罪悪感」、自殺する人は「恥」の意識を持つ人が多いのだとか…更に患者の中に「絶対に許さない」という不完了な感情を持つ人が多く、この「許さない」を「許す」に変えることが病気と決別する鍵になるらしいわ…これも知り合いにそのまま思い当たるのよね・・・納得。

とにもかくにも自分を虐め病気にしているのは紛れもなく己自身・・・まずは生きる目的を明確にし、それに向かって進んでいるという感覚を芽生えさせるのが得策よ。

専門家は仕事でも家庭でも自分の目標を見出したら、それを達成させる為に必要なステップやプロセスなどを具体的に考えるのが良いと語っているわ…こうした過程によって考え方が主体的になり「前進している」という感覚を得られるからだそう…この感覚こそが目標が実現することよりも重要なんだとか。この点も大いに納得出来るわ。

人間は年を重ねる毎に様々なことを抱えていくようになってくる…1度しか無い人生だと思っても無理したり諦めることが殆ど・・・でも心の中でこのままではいけないと感じているの…その歪みが病気に直結していると気付かなくてはいけないわね。思う通りの人生を生きるなんて無理、と言う前にまずどうしたいのか、どうありたいたいのか心の声を聞いてみて…え?おやつを食べたい??うーむ…教えてドクター???

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2017年02月10日

ドクター・ストレンジ日記 デキる男は上から目線編

20170205全世界の女性ファンが公開を待ち望んだマーベル映画通算14作目「ドクター・ストレンジ」・・・ドクターはスーパーヒーローの中でも「アイアンマン」「アントマン」同様、普通の人間でありながら努力を重ねてパワーを得るタイプね。

元々天才外科医であった彼はその能力を活かし単なるソルジャーでなく最強の魔術師として戦いに臨むのが面白い…でも他のヒーロー同様、根底には人を愛し人を助けたいという思いが強く根付いているわ。

しかしながらこのドクター、外科医の腕は天才的で難しいオペでも楽しむほどの余裕さえ持っているの…ここが「アイアンマン」と共通する点なのだけど、その並外れた己の才能に自信を持ち常に傲慢。非常にリッチだけどその性格から恋人は去ってしまう・・・色々な意味でクールな男よ。

でもそんな彼にも転機が!!…事故で腕に大怪我を負い手術どころか日常生活にも支障が出てしまうほどの後遺症が残ったの…この点も一命をとりとめたトニー・スタークと同じ境遇ね…やがてドクターは自分の体を元に戻そうとありとあらゆる事を試みてはみるものの効果無し。

偶然チベットでどんな怪我でも治せる魔術師エンシャント・ワンがいることを突き止め彼女に会いに行くことにしたの…最初は疑っていたけれど、エンシャント・ワンの術を目の当たりにして驚愕したドクターは彼女に弟子入りし7年の修行の末魔術をマスターしていったわ…やがて、ワンの元弟子カエキリウスが禁断の術を用いて暗黒次元の力を呼び、己の欲望のために世界を闇に染めようとすることを知った彼はその企てを阻止すべく仲間の弟子と共に立ち上がる・・・というお話よ。

ドクター・ストレンジをベネディクト・カンバーバッチ、ヴィランのカエキリウスを「007/カジノロワイヤル」でル・シッフルを演じたマッツ・ミケルセンという腐女子の脳が更に活性化される最強キャスティングもお見事!!…中でもエンシャント・ワンを演じたティルダ・スウィントンの性別や年齢を超えた神秘的な美しさは役そのものと言って良いほどよ。ドクターは時間軸を操作出来るので「インセプション」の視覚効果を彷彿とさせるシーンが登場し見応え十分…ただ時間空間に立ち尽くす姿は「STAR TREK/Into Darkness」のカーンを彷彿とさせる・・・美味しいところ取りというべきかしらね。

展開に少し疑問が残る点はあるものの役者陣の演技力と演出の素晴らしさで上書きされたわ。要所要所にマーベル作品お得意のギャグ・テイストも織り込まれテンポも非常に良い…マントがなついて主人を選ぶ、なんて思いつきそうで思いつかないわよ。

前半ドクターが現役外科医の頃患者の家族が彼に感謝の意を表そうとハグしようとしてそれを拒否、中盤、事故により全てを失い自暴自棄になる…後半、藁をも縋る思いで厳しい修行をこなし、敵と対峙して医師としての真の目的を見い出す・・・こんな風に人間として弱い部分をなぞりながら本当の意味で強くなっていく過程をさり気ない演出で見せていくのも素晴らしい。

カンバーバッチの演技は毎度のことながら引き込まれてしまうけれどヴィジュアルも原作そのままであるし、今後はシャーロックからストレンジが定着するのかも(個人的にはカーンですが)…作品を見終わって改めて時間の概念、肉体の概念というものについて考えさせられたわ。

今現在過ごしている時間がすべてと考えてしまえばそれまでだけど、もし別の次元で別の自分が生きているとしたら??時間を思うところまで戻せるとしたら?それが出来ないからこそ、人間は一生懸命生きようとするのかもしれないわよね。

でも昔のドクターの様に才能もビジネスセンスもお金も持っていたとしたら??うーむ、やはり上から目線の女になっていたかも…どちらにせよ凡庸を好まない自分としては生き様だけはストレンジでいきたいものだわ!!

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2017年02月08日

パフォーマンス日記 DEATH POWER編

20170204人間は死を意識するとそれが動機となって能力を発揮できるということが近年の研究で証明されたわ…研究はバスケットボールでのパフォーマンスで測定されたけれど、これはスポーツだけでなく仕事にも応用できるそうよ。

個人的な話だけれど、音楽活動を始めてからライブ時必ずメンバーに伝えていたのは「このライブが人生最後、終わったら死ぬと思って取りかかれ」というものだったの。

当時若いサポートミュージシャンは目を白黒させていたけれど、この考え方は今も変わってはいない…でもこの意識が科学的にも証明されたというのは非常に納得のいく事よ。

研究チーム曰く…死をほのめかすことによる”激励”の効果は「恐怖管理理論」によるものであると仮説を立てているの。この理論は人間が死の恐怖に直面した際それに対処しようと自尊心や意義を追求しようとするというものよ…つまり死に対する恐怖に立ち向かおうと、より熱心に作業に取り組むの…例えば優れたアスリートになろう良い演奏をしようという意識が高まるという事ね

この事実を証明すべくバスケットボールの選手を集められ1対1の試合を2回行うという実験が行われたわ…1回目の試合後、半数の選手には自分の死について半数には試合に関するアンケートを書いてもらったの…すると2回目の試合では死に関するアンケートに答えた選手のパフォーマンスの方が40%も向上したんですって!!

因みに試合のアンケートに答えた選手はどちらの回もパフォーマンスに変化が見られなかったそうよ…やはり死を意識するというのはとてつもないパワーを導くのね。

更に面白い実験で半数の被験者には普通のウェア、半数には「death」という単語とスカルがプリントされたシャツを着用させて1分間に数発シュートさせてみると、スカルの被験者の方が30%も成功率が高かったという結果が・・・ビジュアルだけでも死の効果は絶大ね。

自分はこれでもう終わりだ、と考えるのは決してマイナスでは無いわ…投げ出すのでは無く冷静になる事で己と対峙出来るからプラスに働くのだと思う。

今日のステージがラストなら、これまでの自分の生き様に恥じぬよう全身全霊でパフォーマンスするのは当然のこと…自分はこれからも常に死を意識して物事に取り組んでいきたいと思うわ。

これまで長い間人類が紡いできた生命力を軽んじてはいけない・・・もし自分には何もないと思う人がいるならば愛する人や家族、友人などの顔を思い出して…彼らを守るため、あなたはとてつもないパワーを発揮するはずだから…ね、レッドスカル!!

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2017年02月06日

知能日記 老犬に新芸は可能!?編

20170203年々物忘れが増える、人の名前を思い出せない・・・老化と共に知性が低下するのは逃れようの無い事実よね。

アナログ世代の高齢者がPCやスマートフォンを使いこなしているのを見ると、そこまで低下はしないのではないか??と一抹の希望を見出さずにはいられない。

実際電話しか使えなかったうちの母が、携帯でどんどんメールを打ってくるのを見ると希望を見出せた気がするわ。昔から「老犬に新しい芸を覚えさせることは出来ない」という諺があるけれど果たしてこれは真実なのかしら?

MITの研究者によれば人間の身体能力は一生涯を通じて変化するそうよ…最初は何も出来くても幼児以降歩く、飛ぶ、走る、登る等の能力は向上…しかし20代はじめにこれらの能力は衰えていくんですって。

知能に関しては別見解があり年齢と共に鈍る点はあれど更に賢くなる面もあるというからビックリよ…名前や顔の記憶などの一部の認識能力は早い時期に成熟し語彙や背景知識はあとから発達するのだけど、速く数字や名前を書いたりする処理スピードは18歳でピーク、一度にどのくらい記憶出来るかの作業記憶は20代半ばが最盛期、35歳前後で頭打ちとなりその後は衰えてしまうの。

でも感情的知性が働き出すのはその頃からで、ほんのちょっとした情報から人の状態を想像する能力は40歳をピークに60歳まで低下しないんですって!!

そう言えば昔仕事や恋愛の相談をした際的確なアドバイスをしてくれたのはこの年齢層の先輩だったわ…今もそれは変わらないけど、これも偶然では無かったのね。

最新の研究によれば成果はそれだけに留まらず語彙は増え続け70歳まで増え続ける人もいるそうよ…これで老犬にも新たな可能性があるという事が証明された訳ね。

そういえば大学時代、自分の母と同じ年齢の女性が同じクラスにいたことを思い出したわ…彼女は子育てが終わり、これからゆっくり自分のやりたい勉強をすると言っていたけれど本当に楽しそうだったし優秀な方だったの。

若い頃は勉強する事のみに集中してしまい知識をどう己の財産にすべきかなんて考える余裕が無かったけれど、このクラスメイトの様に人生の中で最も自分に適した時期に知識を身につける事が出来れば楽しいし成果が出るのも当然。

知能は老化によって阻まれるものではない・・・この事実を励みに、これからも色々学んでいきたいわ!!…教えてガンダルフ!!

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2017年02月04日

アンティカ・オステリア・デル・ポンテ日記 佇むアルフレッド編

20170202新年を越しお誕生会・・・という事で、丸の内ビル36階にある「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」のディナーへ。

お店の名は「橋のたもとに建つ古い旅館」という意味で、イタリアで2番目に三つ星を獲得…更に料理界のアカデミー賞と言われるファイブスターダイヤモンド賞を受賞という名店なの…環境、お料理、サービス・・・おもてなしも世界的に評価されているという事なのよ。

日本の店舗は最初で最後の支店と認定されているのでイタリアに訪れずともお料理を楽しめるのは嬉しいこと…丸ビル最上階という事で沢な眺望を活かしきった内装になっており、現地の貴族の館より取り揃えたというシック且つ重厚な調度品や家具も素敵でゆったりとディナーを楽しめたわ。

この日はパニエのついたシックなワンピースで伺ったのだけど、空間とマッチして我ながら良いセレクトだったと自負。お料理は華美さはなくと凝った作品が多く1つのお皿に一体何種類の素材が使われているのか?と思うほど贅沢なものばかりよ。

繊細な味わいのアミューズを頂いた後、イタリアのマンチーニ社のもちもち麺にウイキョウ、松の実、アンチョビを和え、鰯のコンフィとペコリーノチーズという豪華なキャスティング。これはお替わりを頂きたいくらいだったわ。

メインはこれまた大好物のアンコウがボルケッタで登場。最高級のお肉とお魚を同時に口に放り込めば、傍らにウズラ豆のクレーマ、これまた大好物のタルティーボをサワラクの胡椒が控えているの。

ひと皿ずつ味わいが奥深く、でも頂いた後は優しいゆったりとした感触が残るのが良い…しかしながら最も印象深いのはお料理と同じく、やはり”おもてなし”ね。ソムリエ兼副店である志村さんの接客の優美さには学ぶ事が多い。お食事を楽しむ為に不可欠な空間作り、接客・・・やはりアンティカは5つのダイヤモンドなのだと痛感したわ。

こちらのお店はミラノ本店の2万本のストックの中から約800種が直輸入されていてワインリストはかつて見たことがないほど分厚く重いの。これらを把握しチョイスするには並々ならぬ知識と経験が必要・・・恐るべし、アルフレッド・志村さん。

最後はメッセージ付きデザートとお茶でエンディング…シンプルだけど程よい甘さで締めくくられて満足よ。チョコレートで描かれた”PIPOKO”の文字が”PITOKO”になっていたのはご愛敬・・・一般的なネーミングではないからパティシエも悩んだことでしょう、ペロリ。

突出した個性というものは無くても、ほっとする温かみやゲストを迎える志の深さを存分に堪能出来たディナーだったわ。どちらかというと初デートよりもお互い時を重ねてから訪れる方がより楽しめる空気感・・・やはりアルフレッドの存在が大きいから!?かも。

pipopipotv at 00:00|PermalinkComments(0) ごはんですよ! 

2017年02月01日

BESSIE日記 クイーン演じるクイーン編

20170201「ドリーム・ガールズ」「キャデラック・レコード」「Ray」・・・ブラック・ミュージシャン達の暗黒の歴史を描いた作品は数多くあるけれど2014年作品ブルースの女王、ベッシー・スミスの伝記的HBO制作TV映画「BESSIE」は更なる波紋を投じた1作ではないかしら。

HBOはミュージシャンの伝記的作品を手掛けることには定評があるけれど、その理由としてどの作品も彼らのリアルな現実と心の動向を微細に描いているからなのよね…この作品も同様に素晴らしくエミー賞TV作品賞受賞・・・当然と言えば当然の結果と言えるわ。

物語は1913年のアトランタの舞台裏からスタート…甘い雰囲気かと思いきや、男に暴力を振るわれ反撃した彼女は流血したままステージで歌う…という衝撃的なオープニングに惹きつけられたわ!!

ベッシーはテネシー川の畔の貧しい黒人街で生まれ早くから両親を亡くし厳しい姉の元で育ったの…兄と共にシンガーとしての才能を奮うべくステージに立ちオーディションを受けるけれど、紙袋よりも肌の色が黒ければ不採用という時代・・・なかなかチャンスをつかめなかったわ。そんな時、当時大人気のブルースシンガーであるマ・レイニーのステージに感動したベッシーは半ば押し込み状態で会いに行き、プレゼンテーション!!…レイニーは彼女の根性と情熱を感じ取りステージで歌わせるようになるけれど、彼女はやがて”自分の歌”を歌い始め師匠であるレイニーを超えることになったわ。

やがて押しも押されぬ大ブルースクイーンとなったベッシー…常に彼女の傍らには美人ダンサー、ビジネスセンスに長けた夫、酒屋の商人など無上の愛を捧げる恋人達が存在する…贔屓目に見てもベッシーは凄い美人でもスタイルが良いわけでも無いけれど彼女の魅力は性別を超越した暖かさ、懐の広さ、そして芯の強さなのかもしれない…だからこそ多くの男女が彼女を愛し夢中になったのかもね。

個人的にはステディを選ばず沢山の愛情に満たされていたベッシーは欲張りで腹立たしいし芸の肥やしというにはあんまりではないかと思うけれど、それを歌の原動力にしていたのは理解出来る…ラブシーンでは、どのお相手も不思議と彼女が相手を”抱いて”いるように見えたというのもその表れかも…何ものに対しても主導権を取りパワーを得ようとする姿勢・・・そう考えると全て合点がいくし見事な演出だわ。

時に愛を分かち合い傷つけ合いながらも、歌姫ベッシーは彼らの愛によって完成されていたのね。この人間描写の素晴らしさもさることながら、時代背景の忠実な再現も興味深い。

この時代、黒人の肌の色を紙袋の黒さと比較するテストがあったとは人種差別というものが激化する以前だというのに非常に屈辱的よ…でもそんな中、今で言う自家用ジェットである自家用列車を保持したり、大きな屋敷を購入したりとベッシーの出世ぶりは想像を超えるもので、近年成功した黒人ラッパーの比では無いかも・・・。

レコーディングのシーンではマイクは皆無、大きな集音用の筒に向かって歌いダイレクトカットという初期の方法が再現されていて実に面白いわ。ヘッドドレスにワンピースもこれまた時代に忠実にデザインされ見応え十分よ。

勿論キャスティングも完璧でベッシーにシンガーでもあるクイーン・ラティファ、マ・レイニーにモニークと、まさに現代に蘇ったかの様なシンクロぶりに唸らされる…ネタバレになるけれど、こういった伝記的作品は最終的に死で幕を閉じるのが定石かと思いきや、ベッシーの男気溢れる生き様と歌、奔放な愛を満面に描き出したまま幕を閉じたことで安堵したわ。

歌はその人自身を体現するもの・・・これほどまでに自由で伸びやか、大地を覆い尽くす様なパワーとセクシーさを兼ね備えた歌声は唯一無二よ…クイーンが演じるクイーンの前に私達は平伏すしかないわ!!

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2017年01月30日

寿命日記 生きるか、生かされるか編

201701010

日本でご長寿と言えば、きんさんぎんさん・・・当時、100歳を超えてもそのお元気な姿にビックリしたものよね…人間の寿命は永遠のテーマだけど一体最高幾つまで生きられるものなのかしら?

米の医科大学最新研究によれば最高寿命の上昇は1990年代にその終点に到達していることがわかったの…因みに最高寿命は1997年に122歳と164日でなくなったフランス人女性で、その後は横ばい状態が続いているんですって。

最近は医療、栄養、生活状態が向上し平均寿命が伸び続けているものの群を抜いて長寿命の人は以前ほど高齢に達していないそう。

専門家によれば今後長生きする人もいるかもしれないけれど125歳まで生きる確率は1万分の1に満たないのだとか…そもそも”寿命”は個体が生存する期間がどのくらいかを表し”最高寿命”はある生物種に即する最も町名の個体が到達する年齢を指すの…そして”平均寿命”はある年齢層の人々は持つ読み込まれる余命の平均値で、社会福祉の尺度となっているわ。

調査によると平均寿命は19世紀以降全世界に於いて連続的に上昇しているそうよ…これはやはり医学の進歩と生活の質の上昇によってもたらされたと言って良いのかもね…そう考えると自然な状態とは言えないし悪く言えば生きながらえさせている状態なのかもしれない。

今回の研究で改めて人間の最高寿命は限定されており自然の成約を受けるものであるということがわかった訳だけれど、不老長寿に果てしないロマンを求める人類にとっては絶望的・・・しかしここから従来型の医学の進歩に依存せず新たな方法を見出そうとする猛者が登場するかもしれないわ。

個人的には寿命を延ばすより日々人生の締め切りに追われると仮定して精一杯生きていたいと思うのよね…だっていつ何時何が起こるかわからないし、生きている間は自分なりに意味のある時間を刻んでいたいから・・・命あるもの、終わりがあるからこそ美しい。

そう言えば人に堕落する事で寿命を得た「city of angels」…それは堕落で無く生きる価値だったのよね。

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2017年01月28日

話し上手日記 モテモテになるために・・・編

20170109話し上手な人は非常に魅力的よね…仕事でもプライベートでも、相手を楽しませたり説得したりするのが上手な人は有利な位置に立つ事が出来るし、心を通わせやすいもの・・・ズバリ、モテる!

ある研究によれば自分の事についてどう話すかはその人の体と心に大きく影響していて、自分について肯定的に語る人の方が人生の満足度が高いというデータが出ているわ。

確かに肯定的に自分の事を話す人はプラス思考で説得力があるから、特に女性は話し上手な男性をより好ましく感じるわよね。

その事実を裏付けるべく先日面白い実験が行われたの…男女の被験者に異性の写真を示し、写真の人物が話し上手か否かという情報を与えたところ、やはり女性は話し上手な男性を長期的なパートナーとして望ましいと評価。

その理由として話の上手い人は面白味があってわかりやすく話せる、その上、情報を集めたり支援したりする能力があると判断したからよ…つまり、話をする能力は家族を養う能力と関係しているという事なの。逆に男性は女性が話がうまくても下手でも気にしなかったそう・・・なるほど。

人間は親密になるとお互い夢中になって話をし、話し手は聞き手から注目され、聞き手は話し手を理解するようになるわ…それぞれの物語が往き来することで双方にパワーが与えられワクワクした関係を築けるようになるの。

お付き合いが長くなると仕事や子供、日常に関する話しかしなくなってしまいがちだけど心理学者曰く良い関係を保つためには”お互い自分自身の話をし続けること”が大切なんですって…何故相手に魅力を感じたか思い出すきっかけになるし話を通じて相手との心の繋がりを保つ事が出来るからだそうよ。

専門家のアドバイスは幾つかあり、もしマンネリを感じるならまず2人きりで話せる場所と時間を確保し、初めてのデートや買ったものなど出会いに関する話題、共に経験した思い出や最近の出来事などから自分にとって何が重要かを伝え、常套句や脱線お説教などを避けるようにするがベストですって。

自分は職業柄、話が上手と言われる事が多いけれど対異性となるとポイントアップには繋がらないようね…でも今後は猫家族を養う能力に長けているという自信を持って生きていくことにしよう…さ、猫娘たち、ついてきなさい!!

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2017年01月25日

反トランプ日記2 公共広告編

20170108先日のトランプ大統領就任式の翌日の世界規模の女性によるデモ行進が凄い事になってましたね。

一部ではトランプも大統領になれば変わるのではの一部の期待もありましたが、その侮蔑的な話法は結局変わりませんでした。

自分に攻撃するの者には容赦なく噛みつき、傷付け、コケにする…100歩譲って選挙では許されるかもしれませんが大統領の肩書きがついた今は別です。それを察してデモは勢いづき前代未聞の展開になっています。

その数日前に、歌姫のケイティ・ペリーがプロデュースした公共広告をリリースしました…それはトランプの公約にあるムスリム登録制度…これがいかに非人道的な行為かを思い起こされるお話の映像です。

この登録制度は戦時中に米国内在住の日本人が敵国の人間というだけで強制収容された歴史と同じではないか?をテーマに89歳の日系アメリカ人であるハル・クロミヤがストーリーテリング。

「私たちは農家を営むアメリカ人でした。しかし強制収容所では憲法が保証する私たちの権利は取り上げられました。全ての始まりは恐れと流言でした。そしてそれが日系アメリカ人への敵性市民登録につながり、次にタグとなり、そしてすぐに強制収容所になりました・・・」

作品の結末はご覧になって頂ければ驚きますので是非。

歴史を繰り返さない、させない…そんな思いが伝わってきます。丁度このブログを書いてる時にあのローマ法王でさえ「国境に壁や鉄条網を張り巡らせて外国人を締め出すという考え方はヒトラーのような「救世主」を生み出しかねない」と警告を出しました。

この軽薄な大統領、アメリカ国民のみならず平和を愛する全ての人が警戒しないといけませんね。


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2017年01月23日

アイコンタクト日記 意外と逆効果!?編

20170107「相手の目を見て話しなさい」・・・幼少時代から親や先生に教えられてきた事よ。

目を合わせることは人を説得するにあたり非常に重要な事だけど場合によっては逆効果になる可能性があるんですって!!

これまで相手の目を見る人は見ない人に比べて説得力があり、魅力的、有能と言われてきたけれど相手を見る人物の発するメッセージが物議を醸す、又は好ましくない場合のアイコンタクトは相手を説得しかねる可能性が高い…この事実を証明するべくある実験が行われたわ。

被験者に政治問題について論じる人の2つの映像を視聴させて比較させたの…ひとつは論者がカメラの方を見ている映像、もうひとつは特にどこを見るという指示を出していない映像よ…それらを見る被験者の視線を追跡したわ。

その結果、論者と同じ意見の被験者は論者の目をよく見ていたし、視線をそらしている場合も被験者は論者の目を見ていたことがわかったの…しかし面白い事に被験者が論者の目を見つめる時間が長いほど論者の意見に説得される確率は低下し更に論者の意見に反対でも賛成でも無い場合でも反発するという結果に。

こうなるときちんと相手の目を見て話をするのは大事だけど適度に行わないと真意が伝わらなくなってしまうという事になるわ。

元々動物の世界ではアイコンタクトは時として、競争、敵対の意味を持つそうよ。そうなると相手を議論の味方につける行為というより相手を攻撃する事になってしまう。

こういった研究はまだまだ不確定要素も多く今も調査は続いているけれど目力もほどほどにしないとただの威嚇で終わってしまうわね…目の前に好きなタイプの異性がいたとしたら・・・??そこはまずジッと見つめて逸らすツンデレならぬツンツンが成功の鍵だったりして。

でもロミュラン人にジッと見つめられたら生命の危機かも…フフ。

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2017年01月20日

スイート・ホーム・アラバマ日記 メラニーは故郷に行く!!編

201701062000年「Election」でその実力を存分に見せつけた今や押しも押されぬ女優であり映画プロデューサー、リース・ウィザースプーンの2002年作品「スイート・ホーム・アラバマ」…邦題は「メラニーは行く」・・・「Election」や「キューティ・ブロンド」に続き我が道を行く強い女性を演じきっているわ。

その可憐で瑞々しいビジュアルは勿論のこと女性として仕事も恋愛も一直線に突き進むその姿に憧れずにはいられない。物語上嫌味な部分がなにひとつ無くスッキリとした爽快感が残るラブコメディと言えるわね。

物語は故郷アラバマから出てNYで活躍する若手デザイナー、リース演じるメラニーが主人公…彼女は市長の息子アンドリューからプロポーズされ、幸せの絶頂・・・しかし彼女には故郷に離婚に応じてくれない夫ジェイクがおり離婚の手続きを進めるため故郷を訪れる事にしたの。

日本ではなかなか考えられない事だけど、こういった小さな田舎町では故郷にずっと根付いたまま生きていくか、故郷から出ていくのか、2つの生き方しか無いのよね。

前者は町の住人全員が家族の様に付き合い共に生活している…しかしメラニーは後者を選び、洗練されたNYで自分のセンスを磨きキャリアも最高の恋人も手に入れたわ…でもタイトルが示すように最終的に彼女は故郷を選ぶことになるのだけど、その展開が実に見事!!

メラニーはNYではデキる女だけどアラバマでは問題児で人の池のナマズを盗んだり酒場で羽目を外したり・・・中でも最悪なのは猫に爆弾を背負わせ銀行を爆破させたという伝説が…でもそれには事情があって、この劣悪な事件の発端は癌で長くない猫を安楽死させるつもりだったという理由からであり、このエピソードから猫に爆弾?という非現実的な面白さとメラニーの人間性が理解出来るのが良い。

それを夫ジェイクが愛おしそうに新しい彼に語るシーンは、女性として甘酸っぱく切ない気持ちになってしまう名シーンよ…メラニーの他の悪戯も住民全員が愛情を以て語っており地元の絆というのはなかなか良いものだなと思えてくるわ。

彼女は都会のキャリアウーマンとしての成功を誉れとし自信を持っていたので久々に故郷に戻った際昔の仲間との会話からギャップを感じたり、故郷に根付く生き方を否定的に捉えていたのよね。しかし夫や家族がそれぞれに一生懸命生きている様を目の当たりにし再度自分の生きるべき方向を見出したわ。

自分の仕事を貫いたのは勿論のこと、10歳の頃プロポーズされ結婚、NYに行ってもメラニーを見守り続け仕事を成功させていた夫との愛を貫いた南部女の一本気さは、町そのもののパワーなのだと痛感させられたわ。

何でもそうだけど、ひとつのことを貫くというのは本当に難しい事よ…日本にいればどこに行こうが何をしようが別段誰も気に留めないし、何をやろうと自由・・・だからこそ人間関係も稀薄なのかもしれないわね。そう考えると少し淋しいような気もするけれど、残りの人生”猫爆弾”のエピソードが残るくらい自分の人生をしっかり刻んでいかなくては。

そうそう、タイトル「スイート・ホーム・アラバマ」の通り、レイナード・スキナードの名曲「Sweet Home ALABAMA」が重要な場面で流れるのは流石です。

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2017年01月18日

3秒日記 捨てちゃダメダメ!!編

20170105食べ物を床に落として3秒以内なら食べてOKの「3秒ルール」・・・半ば都市伝説のように伝えられてきたけれど、このルールは確かなのかしら?この事実を証明すべくメトロポリタン大学では様々な研究が行われたそうよ。

まず人々がよく消費するジャムのついたパン、パスタ、生ハム、ビスケット、ドライフルーツの水分含有量を計ってから床に落とし汚染状態について調査したの…3,5,10秒間床に置いてその後どのくらいバクテリアの攻撃を受けたかを比較分析したところ、なかなか面白い結果が出たわ。

まず出てきた結果は地面に落ちた食べ物はすぐ捨てる必要はなく心配せずに口に入れられるというもの…実際、塩や砂糖を多く含む食品はより安全で人間に有害なバクテリアによって汚染されている可能性が低かったの。故に、生ハムとパンとジャムは床に落とす前も後も最大限の安全性を記録したわ。

逆にドライフルーツと茹でたパスタはたった3秒でクレブシエラ菌に汚染された事が判明…このクレブシエラ菌とは肺炎から尿道、小腸などに様々な病気を引き起こす可能性がある恐ろしいバクテリアなの。今後はこの2点に関しては要注意ね。

更に調査を進めていくとビスケットも安全性が高いことがわかったわ…なんと床に10秒放置しても全く汚染されていなかったのよ。理由はクッキーの水分含有量が非常に低くバクテリアの繁殖には不利な環境だからなんですって。

よく子供達が落としたおもちゃを口に入れて親が叱る、という光景を目にするけれど、分析すると大腸菌など細菌類は低いレベルでしか検出されなかったそう…今後はさほど神経質にならずに水分を多く含んだ食物には注意し家の床は綺麗に保つということを心がければ食べ物も無駄にしなくてすむわね。

うちは毎日猫毛のお掃除をするから床がピッカピカ・・・まずは滑って食べ物を落とさないようにしなくては。

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2017年01月16日

反トランプ日記1 SNL編

20170104

先週ゴールデン・グローブで功労賞的なセシル・B・デミル賞を贈られたメリル・ストリープの受賞スピーチが凄かったですよね。

「権力を持っている人が、その地位を利用して他人をいじめると私たち全員が負けることになります」…私たちの国で最も尊敬されている場所に立とうとしている人が特権・権力、そして反撃する能力において自分のほうがはるかに上回っているにも関わらず、体の不自由な記者の真似をしたのです。

私はそれを見たとき胸が張り裂けそうでした。私はまだ自分の頭の中からそのときの記憶を消し去ることができません。なぜならそれは映画の中の出来事ではなく現実の出来事だったからです。

誰かに屈辱的なことをする。公の場で権力を持っている人がそのような行為をした時、他のすべての人生に影響してきます。他の人たちも同じような行動をとっても良いと許可を与えることになるからです。無礼は無礼を招く。暴力は暴力を呼び起こす。権力者がその地位を利用していじめをすると私たち全員が負けることになります・・・」


間もなく米ではトランプ大統領の就任式ですが前代未聞の出来事が次々起きています。先のメリルのスピーチに対して「彼女の演技は過大評価されてる」など個人攻撃が開始されてるのは皆さまもご存じかと思います。

選挙期間中から人を中傷し侮蔑的な発言で人気を得てきた人物が結局そのままの人格で大国のTOPになるのです…怖い事です。そんなトランプを皮肉ったキャンペーンCMをあのSNLが制作したのですがこれが実によく出来てるのでご紹介…作品的にも上質でSNL的ジョークは的を射てます…タイトルは「Voters For Trump」

日本では報道されませんがヘイトクライム犯罪が急増しメリルの言う通り、無礼が無礼を招き始めてしまいました。先日の記者会見も酷かったですよね。就任式には各地で大規模な反トランプデモが予定とかこんなにピリピリ状況は異常事態です。

ブログではあまり政治ネタはピックアップしないようにしてるのですが今回は別物…政治という言うより大国TOPに立つ人間性の在り方ですからね。(`_´)


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2017年01月13日

ピッチパーフェクト2日記 完璧なるビッチ編

20170103スマッシュ・ヒットとなった「ピッチ・パーフェクト」から3年後…2015年「ピッチ・パーフェクト2」

今回は製作・出演のエリザベス・バンクスが監督としてメガホンを取ったという事でも話題になったわ。更にパワーアップした歌姫たちの新たなる挑戦、将来や夢などがふんだんに織り込まれたストーリーに仕上がっていて、見どころ聴き所も満載よ。

全米大会初優勝を飾った女性アカペラチーム「バーデン・ベラーズ」はオバマ大統領の誕生日の式典のステージでライブを行うという栄誉を授かったけれど、メンバーの”太っちょ”エイミーの失態により活動禁止へ…名誉挽回のチャンスとしてアカペラ世界大会で優勝しようとチーム一丸に・・・と思いきや、卒業後の進路の不安、プレッシャー、憧れの仕事へのチャンスなどで全員の心はバラバラに。

そんな時元ベラーズの母親を持つ作曲家志望の新入生エミリーが新メンバーとして参加することになり、世界大会に向け特訓すべく元リーダー、オーブリーの経営するキャンプ場で全員合宿を行うことになったわ。

ストーリー的には展開もわかりやすくラストも想像通りの大団円だけど、これが”そつなく”仕上がっているのがさすが!!学生時代の甘酸っぱいエピソードはあるものの女性として如何に道を拓いていくか、それぞれの事情や生き様に焦点を当てているので好感が持てる。

日本だと卒業したらどうしよう、就職出来ないと世間的に云々・・・という甘えがあるけれど、どんな道であったとしても覚悟を以て臨む彼女達の意志の強さに襟を正される思いよ。

全編通しバンクス演じるアカペラ大会のコメンテーター2人組のどぎついコメントがスパイスになっていて良い…レベル・ウィルソン演じるエイミーも作品毎に存在感を増しボディ同様強靱なキャラクターよ。

今回オバマ大統領やスヌープ・ドッグなどゲストも豪華だけど、世界大会でベラーズ最大の敵となったドイツの男女アカペラ・デュオ「ダス・サウンド・マシーン」のステージもゴージャスで良かったわ…映像と見事にシンクロした”ドイツらしい”精度の高いパフォーマンス、衣装も見応え十分で実際に見てみたくなるほどよ。

バーデンの現リーダー、アナ・ケンドリック演じるベッカはDSMのメンバーであるピエターに何か挑戦的に言ってやろうと試みるもいつも褒め言葉になってしまう、というシーンが3回出てくるのが実に納得出来るし面白い…アカペラ大会では常に既存の曲をアレンジして行うものかと思いきや今回オリジナルの曲も初お目見えというのが興味深い。

その背景としてプロの歌い手を目指すベッカ、作曲家を目指すエイミー、それぞれの得意分野と音楽への取り組み方、ビジネスとして音楽をやっていく術や信念などもきちんと描かれているのも素晴らしいわ。

人に聴かせる以上技術や戦略はあって当然…しかし中心に存在するのは人の心を奮わせて止まない感情・・・その為に鍛えるべきは己自身、というこれまた当たり前ではあるけれど永遠のテーマが彼女達の生き方を通して伝わって来るのよ。

自分自身レコーディングの際、ピッチに注意をはらわなくてはいけないシーンに遭遇し、そこばかりに気を取られ思う様な結果が出せなかった経験があるの…確かに大事な事ではあるけれど、そんな部分だけに囚われずベッカ達のようにもっと先を見据えて作品作りに臨みたいと思うわ…良い意味で、ピッチも安定した格好良いビッチにならないとね!!

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2017年01月10日

ドライビング・ミス・デイジー日記 心の暖炉がホッコリ編

20170102今年もアカデミーを筆頭に賞の季節となりました…関係者に今なおリスペクトされ続けている1989年公開の不朽の名作「ドライビング・ミス・デイジー」をピックアップしないといけませんよね。

アカデミー賞では作品賞、脚色賞など数々の受賞を獲得したけれど特筆すべきはこの映画を息吹かせた女優ジェシカ・タンディの主演女優賞ね…なんと彼女は歴代最高齢である80歳で受賞・・・でもそのパワー、美しさはその後も留まることを知らず、芸を極める情熱に年齢など関係ないのだと思い知らされたわ。

この作品の2年前に「NY東8番街の奇跡」ではUFOと心を通わせるマダムを演じ、今回は頑固ながらも次第に心を開いていく老婦人を演じ切っているのが実にお見事。大好きな「トロピック・サンダー」でも劇中で爆破担当スタッフがこの映画を引き合いに出していたのは記憶に新しいけれど映画界において金字塔的作品であることは間違いないわ

タイトルから想像したのは運転下手のマダムが奮闘しそこから何か事件が起きたりするストーリーだったのだけど、意外にもそんなエンタメ性の高い展開は無く終始会話劇だという事に気付いて仰天…何かが起きそうで起きない絶妙な匙加減、ただゆっくりと時間が過ぎその中で紡がれる日常がしっかりと描かれている。

これはやはり役者の力量が最も重要でデイジーを演じるジェシカと彼女の運転手ホークを演じるモーガン・フリーマンやSNLのダン・エイクロイドの演技力あってこそ成立したのだと痛感させられたわよ。

物語は元教師でユダヤ系の老婦人デイジーが運転をしようとして大事故を起こしかけてしまう。そんな母親の身を案じた息子ブーリーは運転手に黒人のホークを雇うことに…元来頑固な性格のデイジーは彼と馴染まず・・・しかしホークの持ち前の真面目さと明るさにデイジーの頑なな心もほぐれ2人は唯一無二の親友となるの…時代背景として黒人、ユダヤ人の人種差別が描かれているけれど「HELP」同様これがまた実にさり気なく生活の中に織り交ぜられているのが素晴らしい。

ストーリー上、人種差別という重いテーマを取り込めば若干ドラマティックになりがちだけど、警官の何気ないおしゃべりやデイジーとホークのキング牧師に対する考えの相違から起きるちょっとした喧嘩、今なお続く黒人の教育環境についてなどが会話から理解出来る。

特に印象敵だったのはデイジーに長年仕える黒人家政婦のアデラが亡くなった後、彼女を偲びデイジーが『彼女は幸せだった』と話すシーン…ホークは複雑な表情を浮かべて少し間を置き「はい」と答えるの…この2人の会話の中にアデラは黒人として不幸せだったという思いとデイジーのもとで仕事が出来たのが幸せだったという色々な思いが交錯しているわ。

デイジーは頑固ではあるけれど、それは教師としての気質ということでなく元々慎ましやかなので裕福でもそれを成金と思われないかと危惧している・・・ただ正直で素直なだけ…前半の嫌味たっぷりな頑固ぶりは彼女の若さの象徴であり生き様だったのだと物語が進むにつれ気付かされたわ。

普通ならこんな嫌味な婦人に仕えたくないと思う反面、仕事を失いたくないから我慢するというのが自然の流れ…しかしながらホークは彼女のその正直且つ可愛らしさを見抜いていたので毒をまかれても楽しみ、常に自分のペースを守るという自然体でいられたわ。何を言われても小気味よいユーモアで返し、常に笑う・・・なかなか出来るものではないけれど、これまで辛いことを乗り越えてきたからこそ出来るのよね…そんな彼だからこそデイジーの大親友になれたのかもしれない。

人間は親子でも夫婦でも友人でも時に傷つけ合いいがみ合ったりしてしまうのは当然…でも相手が何を考え思うかを一歩先読みし理解出来れば、腹も立たないだろうし辛くもないのかも。その為にはまず自分をきちんと見据え確立していかないといけない・・・2人の生き様を通して諭された気がするわ。

デイジーやホークの様に自然に時を重ねていくことが出来たらどんなに素敵だろう・・・ありとあらゆる利害を取っ払った友達とは、どんな関係よりもずっと深い…ラストシーンの2人を見て自分の中にあるトゲトゲとした感情が一気に柔らかくなっていたわ…改めて人間同士生きる事の良い部分を見つめ直すことが出来た気がする…そしてハンス・ジマーの音楽も作品にひと花添えて、心にホカホカと染み入ってくるわ。とにもかくにも恐るべし「ミス・デイジー」・・・彼女のドライブは不滅です!!

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